アミノ酸が世界を救う?新型コロナ増殖100%阻害 2021/02/12
長崎大学は「アミノレブリン酸」=通称「5-ALA」と呼ばれ健康食品や化粧品などにも使われている天然のアミノ酸が新型コロナウイルスの治療薬に活用できないか研究を進めていました。その結果一定量以上の「5-ALA」を投与するとウイルスの増殖を完全に抑制する治療効果を確認。さらに感染を阻害する予防にも有効である可能性が示されました。4日からは人への臨床試験が始まっていて3月にもコロナ患者の治療や予防に活用されることが期待されています。
こども園で49人ノロウイルス 園児や職員が集団感染 千葉 2021/01/28
同園が12日、複数の園児が胃腸炎の症状を発症し、欠席していると安房保健所に連絡。園児5人の便を検査した結果、全員からノロウイルスが検出された。30人以上の集団感染は県保健所管轄では今季初という。
南極で初のコロナ感染、最北端近くの基地で36人 2020/12/23
チリ軍によると、初の感染は兵士2人で、今月半ばに報告された。感染者はすでに隔離され、重症患者は出ていないという。
地球上で最も遠隔地にある南極の観測所や軍事基地では、これまでコロナウイルスを持ち込まないよう観測活動の規模縮小や観光の中止などあらゆる措置が講じられていた。オヒギンズ基地は南極の最北端近くに位置する。
滋賀の養鶏場で鳥インフル 今季10県目、1万羽超処分 2020/12/14
今季の養鶏場での発生は香川、福岡、兵庫、宮崎、奈良、広島、和歌山、大分、岡山に続き10県目で、滋賀県内の養鶏場では初めて。農林水産省は13日夜、省内で防疫対策本部の会合を開き、滋賀県と緊密に連携し、迅速な防疫措置を支援することなどを確認。野上浩太郎農相は「全国のどこで発生してもおかしくない状況だ」と述べ、全国の養鶏場に対し改めて衛生管理基準の順守徹底を呼び掛けた。
コウモリからコロナ類似ウイルス!?日本固有種でも検出 2020/11/27
人の細胞に感染しないため、村上さんは「新型コロナの直接の起源ではない」とみているが、日本で人畜共通感染症が生じないよう「野生動物にどんなウイルスがいるのか、人に広がる可能性など、詳しく調べる必要がある」と話している。
ウイルスは、2013年に岩手県の洞窟で捕獲したコキクガシラコウモリのふんから見つかったという。
ゴキブリ2新種見つかる 国内35年ぶり、南西諸島 2020/11/25
鹿児島大農学部の坂巻祥孝准教授が2005年、鹿児島県・宇治群島の家島で初めて採集。青みがかった光沢のある羽に鮮やかな三つのオレンジの紋が入った種を「アカボシルリゴキブリ」、紫色の腹部と羽の薄いオレンジ色の帯模様が特徴の種を「ウスオビルリゴキブリ」と命名した。いずれも体長12~14.5ミリ。
高齢化で空き室増 ベランダふんだらけ、体調不良も 2020/11/19
団地の住人女性(43)宅を訪れると、ベランダはふんと羽で覆われ、木の枝や卵も転がり窓は開けられない状態だった。防鳥ネットにハトが絡まって死んでいたのを見たことがあると女性は話す。
「毎日ふんの掃除をして、ノイローゼになりそう」と約40年前から住む別の女性(77)もため息をつく。2、3年前に隣の住人が施設に移ったころ、ベランダにハトが増えた。ふんで配水管が詰まり水浸しになったことも。至近距離からの鳴き声や羽音で早朝に目が覚めるようになったほか、悪臭や飛び交う羽毛で、のどの不調も感じると訴える。
鳥害対策を請け負う「日本鳩対策センター京都」(大津市大萱1丁目)によると、ハトは三方が囲まれている場所を好み「室外機や植木鉢の隙間は、格好のすみかとなる」という。一度営巣すると簡単には離れず、舞い上がったふんが人の体内に入ると感染症を引き起こす恐れもあると説明する。
触るだけで桑の葉判別 カイコの味覚は超高感度 2020/11/16

論文は12日までに、米オンライン科学誌プロス・バイオロジーに掲載された。
カイコは口の外側に、触角のような2種類の味覚器官を持つ。桑の葉を食べる際、まず「小顋肢」という器官を葉の表面に押し当て、桑に含まれる3種類の化学物質を検出。感度は人間の10億倍に相当し、わずかな量で桑かどうかを見分ける。
続いて葉を少量かじり、しみ出した液をもう一つの器官「小顋粒状体」で感知。十分な糖を含むことを確認した上で食べ始める。
グループの遠藤悠特別研究員(現・東京大)によると、カイコにとって桑以外の多くの葉は有毒という。2段階の確認行動は、間違った葉を食べることを防ぐ効果もあると推測している。
バッタや芋虫など多くの草食の昆虫で同様の2段階行動が観察されており、研究成果はカイコの人工飼料の改良や、害虫の味覚を混乱させて食害を防ぐ方法の開発につながる可能性がある。
気象庁、動物観測による季節調査終了へ 2020/11/13

気象庁は1953年以来、各地で、その年に花が開花した日や鳥や昆虫の姿を初めて見た日などを観測し、季節の進み具合を調べています。観測の対象は、植物が「サクラの開花」など34種類41項目、動物が「ウグイスの初鳴」など23種類24項目に及びます。
このうち動物の観測について、気象庁は、今年いっぱいで終了すると発表しました。その理由ですが、気象庁は、地球温暖化や都市の開発などが進み、対象の鳥や昆虫を見つけること自体が難しくなっているためとしています。
一方、植物についても、観測対象を6種類9項目に絞るということで、季節を感じる知らせが、来年、一気に減ることになります。
外来ザリガニ飼育・販売禁止 2日から特定生物 2020/11/10

逃げたり捨てられたりした場合、生態系に悪影響を及ぼす恐れがあるため。一方、アメリカザリガニは飼育している人が多く、指定すると野外への遺棄が懸念され、今回は対象から外れた。
特定外来生物は、生態系や人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼす恐れのある外来種で、強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」などが指定されている。
鳥インフル発生で野鳥の監視強化 国、警戒レベル最高に 2020/11/06
現地では、香川県が自衛隊に派遣を要請し、およそ33万羽の殺処分を始めている。
これは、これまでで最も多い殺処分数となる。
無事持ち主のもとに 排水溝にタランチュラ 2020/10/27
タランチュラは22日、日立市で排水溝の中にいるところを散歩中の女性が発見し、警察官が捕獲して保管していた。
23日午前、56歳の男性が、飼っているタランチュラだと日立警察署に申し出て、警察が確認したうえで、男性に返還された。
タランチュラは、体長およそ8cm、黒っぽい胴体に足がオレンジと黒のしま模様で、毒性は弱く、ケージの中で飼っていたものが逃げ出したとみられている。
「殺人バチ」オオスズメバチの巣、米国内で初めて発見 2020/10/26
米ワシントン州農務局(WSDA)の発表によると、世界最大のスズメバチ種であるオオスズメバチの巣はカナダ国境に近いブレインの私有地で同局の昆虫学者らが22日に発見した。24日に巣の駆除を試みるという。
体長は約5センチで、オレンジ色と黒色の模様があるオオスズメバチは、東アジアや日本に生息。通常は人を襲わないが、大量のミツバチを殺すことで知られている。米国に持ち込まれた経緯は明らかになっていないが、2019年12月にワシントン州で初めて発見され、今年7月にはブレインが位置するワットコム郡で1匹が捕獲された。以来、同州の科学者らは積極的にオオスズメバチを探してきた。
WSDAは、オオスズメバチの巣が他にもまだある可能性が高いとみている。科学者らは、数年以内にオオスズメバチを駆除しなければ、生息地が北米中に広がり、定着する恐れがあると警告。「定着すれば、ワシントン州の環境や経済、公衆衛生に悪影響を及ぼす」と指摘している。
オオスズメバチの有毒針に刺されると激痛を生じる。日本ではオオスズメバチを捕獲し、食用にすることもあるが、刺されて毎年30~50人が死亡している。
給食牛乳にネズミ死骸 山形、予備の瓶使用 2020/10/01
センターによると、牛乳は200ミリリットル。ネズミは体長約5センチで干からびた状態だった。納入業者は通常瓶を再利用しているが、この日は予備の瓶を使用。製造時の確認が不十分だったなどとしている。
納入業者は、豊浦中の他に市内の小中学校計4校に牛乳を提供。センターの井上克浩所長は「大変驚いた。現場を確認し再発防止策を考えたい」と話した。
蚊も夏バテ?実は秋の方が刺されやすい 2020/09/25
虫刺されで最も身近な蚊。日本脳炎やデング熱、ジカ熱などさまざまな感染症を媒介する危険もある。夏のイメージが強いが、実は春や秋の方が刺されやすい。蚊は気温25~30度で活動が最も活発になる。近年のような猛暑では蚊も夏バテして活動が鈍るのだ。
山中の渓流や高原で気をつけたいのはブユやアブ。ブユは体長2~4ミリ、アブは2~3センチ。見た目はハエに似ているが、刺されると痛がゆく、腫れる。
野外のダニ類も要注意。重い感染症を引き起こす可能性がある。マダニは致死率20%以上の「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」や日本紅斑熱を、ツツガムシはつつが虫病などを媒介し、重症化すれば死に至る。ダニは草むらややぶに生息し、犬や猫に付いて移動するため住宅街の公園や河川敷などにもいる。刺されたときは無理に取り除くと体の一部が残って感染症の原因になるため、皮膚科を受診しよう。
名古屋港で強い毒持つ『ヒアリ』700匹以上を発見 2020/09/18
愛知県などによりますと、ヒアリが見つかったのは飛島村の名古屋港飛島ふ頭で、9月12日、名古屋港管理組合の職員がコンテナターミナルから数百メートル離れた道路沿いで、ヒアリらしきアリを見つけました。
環境省の職員らとともに現地調査したところ、土の中に出入りするヒアリを700匹以上確認しました。
愛知県内でヒアリが見つかったのはおよそ1年7か月ぶりで、土の中に生息しているヒアリが見つかったのは県内では初めてです。
県などはヒアリの駆除を進めるとともに、周辺に広がっていないかなどを確認することにしています。
セアカゴケグモ100匹超を駆除 北九州市 2020/08/24
マダニに刺され感染 日本紅斑熱で女性死亡 君津市 2020/08/18
県によると、日本紅斑熱は、野山や畑に入り病原体を保有したマダニにかまれると感染する。女性は、8月3日に37度台の熱が出て、6日に木更津市内の医療機関を受診。11日に別の医療機関に救急搬送され入院したが、回復しなかった。入院時はショック状態で、意識障害があったという。
県内では今年、日本紅斑熱の感染例が女性を含め6人確認されている。全国では19年に静岡県と茨城県で死亡例があるという。
子供や高齢者は噛まれると重症化の恐れ…毒グモ見つかる 2020/07/31
セアカゴケグモが見つかったのは、かほく市内の国道にある照明灯の点検ボックスです。
30日、業者がボックスの中にいたクモを見つけ、その場で駆除した後持ち帰り、報告したということです。
セアカゴケグモはメスのみが毒を持つ特定外来生物で、体全体が黒く、腹部に赤い斑点があるのが特徴です。
咬まれると発熱や吐き気を起こすことがあり、特に子どもや高齢者は重症化する恐れがあります。
県ではセアカゴケグモを見つけた場合、素手では触らず、足で踏みつぶすか殺虫剤をかけるなどして駆除するよう呼びかけています。
セアカゴケグモが県内で見つかったのは去年8月以来で今回が8例目です。
外来「ハヤトゲフシアリ」那覇で県内初確認 2020/07/22
自然環境事務所によると、ハヤトゲフシアリは今年2月に那覇市の明治橋から那覇空港の区間の植栽部分で初確認された。その後、7月に環境省が実施した那覇港でのヒアリ侵入モニタリング調査でも確認され、定着の恐れが出てきた。同事務所は既に検疫などの関係機関に情報提供したほか、港を使う事業者などにも注意喚起する予定。
ハヤトゲフシアリは歩く速度が速く、背中にとげがあるのが特徴。国内では2017年に名古屋港で生息が初確認された。自然環境事務所によると一般の人が瞬時に判別するのは難しいというが「関心を持ってほしい」と呼び掛けている。
昆虫食は市場に定着する? 2020/07/21

世界の昆虫食市場は2019年、1,079億円(英・バークレイズレポート)に到達した。2030年には約8,600億円に拡大する試算も。欧米では「将来の食糧危機」を意識した消費が広がりつつある。
「将来の代替たんぱく質として、蚕のポテンシャルを示したい」――。蚕を原料にしたハンバーガーなどを手掛けるエリーの梶栗隆弘氏は、開発の経緯をこう語る。「世界で競争できる将来性ある昆虫を考えたとき、日本がトップレベルの研究知見を有する蚕に着目した」という。現在は京都大学と東京大学で機能性研究を実施中で、「蚕に100種類以上の健康機能性成分を含むことが判明した」としている。
昆虫食の新たな可能性を探る動きは、「メタボ予防」「中性脂肪」をテーマにした機能性研究にも波及している。山口大学農学部准教授の井内良仁氏は、「栄養のみならず、“健康増進”という付加価値をつけることが昆虫食普及に必要」と指摘。マウス実験では、「トノサマバッタを与えたグループの体重増加と脂肪蓄積抑制を認めた。今後はどの成分が作用しているか特定していきたい」という。
今年は行政の取り組みも加速した。農水省は4月、昆虫食、大豆肉、培養肉、スピルリナ、クロレラを対象とした「フードテック研究会」を設立。同省によると、「こうした食品の良さを伝えるにはどうしたら良いか会議を重ねている」とし、昆虫食では「アレルギー表示義務や衛生管理について議論した」という。中間報告として「今月中にホームページで公開したい」と述べている。
昆虫食市場がにわかに慌ただしさを増すなか、健康食品として“昆虫食”がカテゴライズされる日も、そう遠くないのかもしれない。
1カ月当たり感染頭数減も… 豚熱イノシシ拡大じわり 2020/07/17

2018年9月に岐阜で野生イノシシの感染が確認されてから、20年7月12日までの感染確認頭数の累計は2466頭に上る。このうち20年に入ってからの数は782頭を数える。全国的に見ると1カ月当たりの確認頭数は減少傾向にあるが、生息範囲が広がっている。20年に豚熱に感染したイノシシが新たに見つかったのは新潟、京都(4月)、神奈川(5月)茨城(6月)、東京(7月)の5都府県だ。
上越市と妙高市で計5頭の陽性が確認された新潟県は「長野や富山といった隣県で感染イノシシが出ており、県内での初確認は時間の問題と考えていた。感染防止対策を徹底していく」(畜産課)と気を引き締める。
長野では今年に感染イノシシが確認された市町村が増えており、全77市町村のうち32市町村に上る。県は「広範囲に広がっているため、1700以上の地点に計4回、経口ワクチンを散布した。特に感染の多い南部や中部では捕獲を強化し、重点的に対処していく」(家畜防疫対策室)と説明する。
三重でも感染イノシシが見つかる範囲が広がっている。昨年までの県北地域に加えて今年、松阪市や津市などの中南西部でも確認された。県も、野生イノシシの捕獲と抗体検査の範囲を津市などに拡大。県CSF対策プロジェクトチームは「抗体検査を増やしていく」とする。
白濁、傷、曇り… エレベーターのボタン〝ぼろぼろ〟に? 2020/07/16

ビル設備管理会社の三菱電機ビルテクノサービス(東京都)によると、エタノールや塩素系漂白剤などの消毒液が樹脂製のボタンに付着すると、ひび割れのほか表面の曇りや白濁が生じ、壊れる可能性があると指摘。ボタンに直接スプレーすることで「内部の電子部品に水分が付着してショートするなど、機器が故障する恐れがある」とし、鍵やペン先などで押すことも破損の原因になると強調する。
ウイルスへの警戒が高まる今、感染予防の観点から指で触れずにエレベーターのボタンを押せるよう、つまようじや綿棒を用意するなどさまざまな工夫が国内外で広がっている。また、エレベーター内は過密状態になりやすいとの指摘もあり、集客施設などでは本来の定員よりも少ない人数でブザーが鳴るよう調整したり、エレベーター内の換気扇を常に作動させたりする動きも進んでいる。
メーカーや管理会社は、ボタンや手すり、壁などを触ったら手洗いと消毒の徹底で感染リスクを軽減できると強調。エレベーター内の清掃に消毒液を使う際は、ペーパータオルや柔らかい布で適度に薄めた消毒液をよく絞って拭き上げるよう呼び掛けている。仕上げの水拭きで消毒液を取り除くことも大切としている。
カメムシ大量発生、今年は「表年」…被害果実は出荷できず 2020/07/14
特に多く発生しているのが、梨や桃、柿、かんきつ類など果実の汁を吸うチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシの2種類。被害に遭った実は表面が傷み、出荷できなくなる。
病害虫防除所は毎年、加西市と朝来市の果樹園近くで、カメムシを引き寄せる物質を使った発生数調査を実施。
カメムシは隔年で多く発生し、今年は数が多い「表年おもてどし」。加西市での調査結果は、同じ場所での表年の過去5年分の平均に比べ、きわめて多かった。同市の梨園ではすでに被害が確認されている。
病害虫防除所は、原因について、「暖冬で多くの成虫が越冬できたため」と分析。7月下旬頃まで、カメムシの飛来が増えると予想している。対策として、実の袋かけを急ぎ、防除効果が高い夕方か早朝に広域で薬剤散布をするよう、農家に促している。
浸水家屋 消毒前に泥除去、乾燥徹底を 子供は作業控えて 2020/07/13
日本環境感染学会は水害時の消毒方法に関するガイダンスを公表。作成に携わった東北大大学院の吉田眞紀子助教は「消毒は泥を取り除き、乾燥させた後でなければ効果を発揮できない」と指摘する。
吉田助教によると、水害の泥は感染症のリスクがあるため、小学生以下は除去作業を避けた方がいい。大人も作業は肌を露出しない服装で、けが防止の厚手のゴム手袋や長靴、ゴーグル、ほこりの吸い込み防止のためマスクを着用する。
室内を乾燥させるためには、できる限りドアと窓を開放しておくことが重要。可能なら扇風機を使用する。床下浸水の場合でも水や泥が残っていないかを隅々まで確認。水や泥が残っていると、カビや悪臭の原因となる。「消毒したい気持ちは分かるが、大事なのは乾燥」と強調する。
床や家具など室内の消毒は、水洗いや水拭きした後、十分に乾燥させて実施。塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)や消毒用アルコール、塩化ベンザルコニウムなどを用途に応じて使う。スプレーは吸い込む危険がある上、効果も薄い。
被災家屋がしっかり乾燥するには数カ月かかり、消毒後も換気を継続する必要がある。
餌が10年ぶり大凶作 空腹の「クマった」クマに注意を 2020/07/10

県はこの日開かれた市町との連絡会議で、ブナ科植物の資源調査結果を明らかにした。調査によると、ブナは調査地点の全てで雄花の落下数が少なく、今秋は5段階で最悪の「大凶作」になると推測される。落下調査で大凶作となるのは16年以来で、8月の実の調査で大凶作となれば10年以来となる。一方、ミズナラは「豊作」、コナラは「並作」だった。
県によると、クマのすみかとなる標高の高い奥山でブナとミズナラの両方の実が少ない年はクマが大量出没する傾向がある。今年はミズナラが豊作予測のため緊急的な警戒は必要ないものの、昨年のように当初豊作とみられていたミズナラが実際には凶作となった例もあるため、今後の実の付き具合が重要になると指摘する。
県の担当者は「クマの出没情報に注意するとともに、山に入る際は鈴やラジオなどで自分の存在を知らせるようにしてほしい」と呼びかけている。
八潮で児童ら3453人が下痢や腹痛、集団食中毒と認定 2020/07/03
県食品安全課によると、6月28日、八潮市内の医療機関から草加保健所に、市内にある複数の小中学校の児童生徒が腹痛や下痢など食中毒の症状を訴え受診していると通報があった。
調べたところ、同月26日に協同組合東部給食センターが運営する八潮市新町の「四季亭八潮工場」が給食として提供した、鶏の唐揚げやツナじゃが、海藻サラダなどを食べた八潮市内の小中学校15校の児童生徒教員6922人中、3453人に症状が見られた。同29日の欠席者は計377人に上り、教員の欠勤者も出た。
症状のある人から病原大腸菌が検出されたことや、共通食が同工場で提供された食事に限定されることなどから、草加保健所は2日、同工場が原因で食中毒が起きたと断定。同日から4日までの3日間、営業停止の行政処分にした。
同センターは1日から営業を自粛しており、工場営業停止期間中、施設の消毒や調理者への衛生教育などが行われるという。
八潮市は6日から通常授業を再開し、当面は児童生徒が弁当を持参することを2日決めた。
カイコのまま「食べるコロナワクチン」視野 九大など開発 2020/06/30

開発したのは、ウイルスの表面にあるスパイクのような形状の「Sタンパク質」。公開されているウイルスの遺伝子情報を、昆虫に主に感染するウイルスに組み込み、カイコに注射器で注入すると体内にSタンパク質が生成された。
新型コロナウイルスは、Sタンパク質が人の細胞表面のタンパク質と結びついて感染するとされる。ワクチンとして事前に摂取しておけば、免疫がその特徴を覚えて抗体ができ、本物のウイルスが入ってきた時にブロックするという。
同大は100年以上、カイコを飼育し、医薬品の開発に活用してきた。カイコは人工飼育で容易に増やすことができ、大量生産にも向いているという。
今後はマウスを使って実験し、臨床試験(治験)を行う。注射が主に想定されるが、サナギの状態を食べることで腸から吸収されることも期待できるという。
同大農学研究院の日下部宜宏教授(昆虫ゲノム科学)は「大量に安く作ることを優先させている。どの国でも使えるワクチンにしたい」と述べた。
猛烈なかゆみ、網戸すり抜ける「スケベ虫」その正体は… 2020/06/22
その虫の正体はハエの仲間「ヌカカ」。体長1~2ミリの小さな虫で、網戸を簡単にすり抜ける。かまれると赤くなり、人によってはかゆみや腫れが1週間以上続く。鹿児島県瀬戸内町の70代女性はその被害について「蚊よりかゆくて長く症状が続く。耳の中が化(か)膿(のう)して入院した人もいる」と語る。
鹿児島大学国際島嶼(とうしょ)教育研究センターによると、県内の奄美大島や加計呂麻島(かけろまじま)(同町)で確認されているのはヌカカの一種でトクナガクロヌカカの亜種。島では、小さくて気付かぬうちに衣服の下に潜り込むことから、「スケベ虫」「エッチ虫」などと呼ばれている。
3月末から5月初旬が発生のピーク。住民たちは耳に綿を詰めたり、風呂敷を頭にかぶったりして外出するといい、発生時期に島外に避難する人までいるとか。加計呂麻島にある芝集落の豊島主税区長(74)は「かまれたときには気付かず、翌日になってかゆみが出る。砂浜を訪れる観光客が島を離れた後に大変な思いをしていないか心配」と不安がる。
マダニにご注意 2019年は被害過去最多 2020/06/15
SFTSは、主にウイルスを持ったマダニに刺されることで発症する感染症だ。発熱や全身のだるさ、下痢や腹痛などの症状が出て、重症化すると死亡することがある。これまでの死亡例は50代以上に限られるが、致死率は27%にもなる(国立感染症研究所)。2019年は全国で過去最多の102件の感染報告があった。しかしいまだに治療薬はなく、新型コロナウイルスでも注目される「アビガン(ファビピラビル)」が治験の最終段階にある。
横浜港でヒアリ300匹以上 中国・黄埔港からのコンテナ 2020/06/12
市によると、コンテナは5月31日に中国・黄埔港から横浜港・本牧ふ頭に到着した。6月4日に神奈川県小田原市でコンテナを受け取った業者が、内部にアリがいることに気付き横浜市に通報。ヒアリと分かった。
見つかったのは働きアリが約300匹、女王アリが約20匹。コンテナが置かれていた本牧ふ頭では働きアリが地中から出入りしており、市職員が付近を殺虫処理した。
奈良のシカ、観光客減で快腸 ゆるかったふん「黒豆」に 2020/06/08

コロナ禍の前、奈良公園では観光客がシカに鹿せんべいを与える姿がそこかしこで見られた。「特に東大寺など人が集まる場所では、鹿せんべいの食べ過ぎでふんが下痢気味になっていたかもしれない」と指摘するのが、シカの保護活動に取り組む「奈良の鹿愛護会」の蘆村好高事務局長だ。
せんべいの原料は小麦粉と米ぬか。シカの主食は草や木の実で、鹿せんべいは「おやつ」のようなもの。鹿せんべい自体は栄養があるが、食べ過ぎるとのどが渇き、水を飲みたくなるようだ。「インバウンドの増加で鹿せんべいが大量に消費され、個体によっては水をいっぱい飲みすぎていたのでは」と蘆村さんは話す。
40年来、奈良公園に通っている奈良市の高木敏治さん(76)は最近、ある変化に気づいた。
「ここ数年は下痢気味でべちゃっとしたシカのふんが多かったが、3月ごろから、俳優の吉永小百合さんが『奈良の春日野』で『黒豆』と歌ったようにコロコロと丸く、健康的な形に戻ってきた。においも弱くなりました」
愛護会もここ数カ月は下痢気味のふんが減ってきたと感じている。
そのツバメの巣、除去して大丈夫? 法抵触の可能性も 2020/06/05

自宅や店舗に巣ができ、ふん害などに悩む人も少なくない。県鳥獣対策課には毎年、営巣がピークを迎える春から夏、「取り除くにはどのような方法がいいのか」といった問い合わせが寄せられる。
注意が必要なのはここだ。同課によると、巣作りが一定進んでいる場合は基本的には除去せず「そのまま見守るしかない」という。
根拠は鳥獣保護法。同法は鳥やその卵の採取、損傷を禁じている。このため、ひなが巣立った後や産卵前なら巣を落としても問題ないが、卵が産み付けられていたり、ひながかえったりしている状態で壊せば法律違反とみなされるという。
巣の中まで確認してから取り除くのは難しい。「だから、卵やひながいる可能性が否定できない場合は『壊さないように』と指示するしかない」と担当者。
その年はひとまず見守り、翌年また営巣が始まるようなら、段ボールなどで覆って親ツバメを遠ざけるよう助言しているという。
仮に違反した場合、規定では1年以下の懲役か100万円以下の罰金。悪質な場合は立件に至る可能性もあるというのでご注意を。
「アジの干物」が宇宙へ…“宇宙日本食”干物仲間入り 2020/06/03

一方、日本ではアジの干物が地球を飛び出し、宇宙へはばたく。
愛媛県の食品メーカー・キシモトが開発した干物「スペースまるとっとアジ 燻製しお味」が宇宙日本食として宇宙航空研究開発機構(JAXA)から認証された。
宇宙日本食には、これまで、やきとり、羊羹、柿の種、切り餅、ガムなど認証されているが、干物の認証は日本初だという。
宇宙日本食の認証を受けた「スペースまるとっとアジ」は、今後、国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士に提供されることになるという。
ハチは「脳がウイルスに侵されて」敵を攻撃することが判明 2020/05/26

近年の研究で、ウイルスは私たちが想像する以上に、地球上でさまざまな役割を担っていることが徐々に明らかになっている。
その一つの例が、ミツバチに見られる。ミツバチの働き蜂は、オオスズメバチなどの天敵が現れると、巣を守るために針で外敵を攻撃する。針は一度使うと、相手の体に刺さって抜け落ちる。
これが致命傷となって、攻撃したハチは死んでしまう。自らの命と引き換えに仲間を守っているわけだ。この自己犠牲的な行動は、ハチの脳にどのようにプログラムされているのか、長らく科学者を悩ませてきた。
この謎を解き明かす一つの鍵となるのが、ほかでもないウイルスだ。働き蜂には、外敵が現れた際に、真っ先に攻撃する蜂(攻撃蜂)と、逃げ出す蜂(逃亡蜂)がいる。
東京大学の研究グループが両者の脳の違いを調べたところ、攻撃蜂に、ミツバチが本来もっていない特殊な配列のRNA(リボ核酸)が見つかった。
そのRNAをさらに解析したところ、変異の原因は、脳に感染したウイルスにあると判明。まるで、このウイルスによって、自らの命を投げ打つ「覚悟」を決めさせられているように見えたため、「カクゴウイルス」と命名された。
しかしその後、ミツバチの巣全体にカクゴウイルスの感染が広がっているケースも見つかり、果たして本当に、カクゴウイルスの感染がミツバチの攻撃性を決めているのかどうかは、いまだにはっきりしていない。今後、研究が進めば、その全貌が明らかになるはずだ。
ウイルスが地球上に出現したのは、少なくとも30億年前だと推測されている。それに対して、人類が出現したのはわずか20万年前。人類よりもはるかに長い歴史をもつウイルスの働き、その存在意義は、私たちが思うよりもっと大きいのかもしれない。
カブトムシ幼虫、北に生息するほど早く成長 2020/05/25

研究は、日本の各地域と台湾計14カ所に生息する同種類のカブトムシの幼虫約1000匹を飼育して実施した。25度の気温設定や同じ餌を与えるなど条件をそろえ、各集団間の成長速度の違いを観察した。
結果、幼虫が最も大きく成長するまでに、台湾のカブトムシは約100日かかった一方、青森県のカブトムシは60日程度しか要しなかった。研究では要因として、高緯度地域の幼虫は、冬の間地面が雪に覆われるなどして成長できないため、比較的長い冬に備えて成長を早めていると考察。高緯度地域のカブトムシほど餌の摂取量が多く、食べ物を効率よく体重に変換する傾向にあると分析した。
成長速度と生息地域の関連性の研究はカブトムシでは初めてという。小島助教は「カブトムシは誰でも知っていて生態は何でもわかっているように思うかもしれないが、新しい発見がまだまだたくさんある。身近な昆虫に目を向けてみると面白い」と話している。
新型コロナは「ジョイ」「ママレモン」でも除去できる!? 2020/05/23
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)など5つの界面活性剤を挙げた。経産省では、これらを含む家庭用洗剤のリスト(PDF)と啓発用のポスターを作成。洗剤のリストには花王の「かんたんマイペット」や「バスマジックリン」、P&Gの「ジョイ」、ライオンの「ママレモン」「チャーミーマイルド」などなじみ深い製品が並ぶ。
有効と判断した界面活性剤は以下の通り。
・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
・アルキルグリコシド(0.1%以上)
・アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
・塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
経産省は4月中旬に独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)に界面活性剤の有効性評価を依頼。その報告を受け、5月21日に開催した「有識者による検討委員会」で判断した。なお、NITEは中間結果として塩化ベンゼトニウムと塩化ジアルキルジメチルアンモニウムも有望だとしている。
アジア発「殺人スズメバチ」米上陸 生態系への影響懸念 2020/05/16
オオスズメバチの体長は働き蜂で3~4センチ、女王蜂で5センチに達する。針の長さは6ミリと、通常の養蜂用の防護服を簡単に貫通することができる。昨年12月に米西部ワシントン州で2匹の個体が発見され、隣接するカナダのブリティッシュコロンビア州でも昨年秋に確認された。経緯は不明だが、専門家は貨物船のコンテナなどに紛れ込んだ可能性が高いとみる。
米メディアが「日本では年間に最大50人を殺している」(ニューヨーク・タイムズ紙)などと大きく報じたため、インターネット上で話題が沸騰。襲ったミツバチの頭部を大きなあごで切断する「残虐ぶり」も驚きを持って受け止められている。
オオスズメバチと長年戦ってきた日本のミツバチは、巣に侵入した天敵に対し、数百匹が一斉に群がって体や羽を動かすことで発生する熱により殺す防衛手段を持つ。一方、オオスズメバチと対峙したことがない西洋のミツバチは無防備で、短期間に駆逐されてしまう可能性が指摘されている。
ワシントン州農務省にはこれまでに数百件の目撃情報が寄せられたが、確認されたのは最初の2匹のみ。ただ、冬眠を終えた女王蜂が繁殖する前に手を打たなければ生態系が壊される恐れがあるとして、州は巣の発見と駆除を急ぐ方針だ。
駅で大規模な停電、原因は...なんとカラス!? 2020/05/13
カラスの営巣時期は3―6月で、電力会社は今パトロールを強化している
。 電線の表面は絶縁の膜で覆われているが、カラスがついばんだりすると傷が付く。傷の部分にハンガーや雨にぬれた枝が接触した場合、漏電して停電に至るという。
ヤマカガシ触らないで 身近な毒ヘビ、住宅地でも 2020/05/02
神戸市立須磨海浜水族園(同市須磨区)の学芸員、笹井隆秀さん(28)によると、ヤマカガシは血が固まらなくなる毒を持つが、かまれても毒が入らないことも多く、近年まで毒ヘビと認識されなかったほど被害は少ない。一方で、神戸市内の住宅地でも見つかることがあるという。
笹井さんは「臆病な性格で、すぐに逃げるので、マムシなどと違って誤って踏むことも少ない。むやみに恐れなくてもよいヘビだが、危険であるという認識は広まっていない」と指摘。その上で「見かけても触らないことが一番大切。かまれた場合、走ったりせずに落ち着いて病院に行くべきだ。その際、かまれたヘビの写真を撮っておけば対処もしやすくなる」と話す。
「ヒアリ」駆除にワサビが一役 市販の防臭剤で効果 2020/04/30
ヒアリは2017年5月、神戸港で陸揚げされたコンテナから国内で初めて見つかった。環境省によると、これまで15都道府県で48件の確認事例がある。
同館の橋本佳明主任研究員(63)によると、ヒアリ駆除には薬品の「臭化メチル」や「リン化水素」を気体にしてコンテナ、施設内に浸透させる方法が一般的だが、高額な上に健康被害の恐れもある。
橋本主任研究員らは昨年1月、ワサビの辛み成分「アリルイソチオシアネート」がヒアリ駆除に有効と突き止めた。大阪府の企業が同成分で防臭・防かび剤を商品化していたため、共同で効果を調べた。
商品は、成分を直径数ミリのプラスチック粒子に含ませたもの。実験では約50グラムを紙袋に詰め、ヒアリ10匹入りの段ボール箱と密閉すると、24時間で死滅し、効果は2週間持続した。
橋本主任研究員は「ヒアリ以外の害虫にも駆除が期待できる。簡単で安全なので活用してほしい」と呼び掛けている。
新型コロナ ペットへの過度な接触避けて 2020/04/03

現在のところ新型コロナウイルスの感染は人から人が中心で、ペットを介した感染は確認されていないが、動物を飼っている家庭では、何に気を付けたらいいのだろう。
日本獣医師会によると、まずは飼い主自身が感染しないように心がけることが重要だという。他の人獣共通感染症予防と同じように、ペットに触れる前後には、必ず入念に手洗いをする。餌の口移しや、なめたり、なめられたりといった「過度な接触は避けてほしい」と強調する。
飼い主が新型コロナウイルスに感染した際には、ペットにも対策が必要だ。
東京都獣医師会が同月16日に飼い主に向けて発表したQ&Aによると、まず最初にすることは、ペットの体を洗うことだ。体表についたウイルスが人など他に移らないようにするためで、シャワーを使う際には、お湯の勢いは弱めにし、跳ね返ったお湯が自身や周囲に飛ばないようにとアドバイスする。
飼い主が入院する場合などには、他に世話ができる人にペットを預ける。その際、キャリーバッグや首輪、リードなどは、0・05%に薄めた家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きする。自宅療養なら、療養中の部屋にペットを出入りさせないようにする。ウイルスが付着している可能性のあるマスクやシーツ類などに触れさせないことも大切だ。
もし、感染者自身がペットの世話をしなければならない場合は、ペットを媒介とした他への感染を防ぐため、室内だけで飼育する。
日本獣医師会関係者は「今回に限らず、災害時など、屋外で散歩をさせられない状況になることはあり得る。犬の場合は、日ごろから室内や玄関先で排尿、排便ができるように、しつけておくことが大切」と話している。
葬儀業者に遺体引き渡し時コロナ感染の伝達を 2020/03/31

厚労省によると、医療機関側が個人情報保護を理由に、感染や感染の疑いを伝えないまま遺体を引き渡した事例があったための措置。これまでに葬儀業者が感染したとの報告はないとしている。
厚労省は新型コロナウイルス感染症で亡くなった遺体の取り扱いに関しては、2018年に改定した「新型インフルエンザ等対策ガイドライン」を参考にした。
驚きの特殊能力、「社会的距離」で感染を防ぐ動物たち 2020/03/27
しかし、感染症が当たり前の自然界では、「社会的距離」をとる戦略はとりたてて新しい概念ではない。事実、いくつかの社会的な種は、病原体に感染した仲間をコミュニティーから追放する。それは決して簡単なことではない、と自然保護団体ザ・ネイチャー・コンサーバンシーの首席研究員ジョセフ・キーセッカー氏は言う。感染症にかかった個体は必ずしも「見てわかりやすい」わけではないからだ。しかし、動物たちのなかには、特殊な感覚によって特定の病気を発見し、病気にならないように行動を変えるものがいる。
例えば、ミツバチは病気の個体を容赦なく追い払う。
アメリカ腐蛆病のような細菌性疾患は特に破壊的で、コロニーの幼虫が感染すると体内から液化してしまう。感染した幼虫は、オレイン酸、ベータオシメンといった“死のフェロモン”を放出するという。成虫たちはそのにおいに気付くと、文字通り、病気の個体を巣から放り出す。この進化的適応によって、コロニーの健康が守られているため、養蜂家や研究者は数十年にわたり、この行動が受け継がれるよう品種改良を行ってきた。現在の米国を飛び回っているのは、品種改良された「衛生的」なミツバチだ。
霊長類学者のジェーン・グドール氏は1966年、タンザニアのゴンベ国立公園でチンパンジーを研究していたとき、感染力の強いポリオウイルス(小児まひ)になったマクレガーという個体を観察した。仲間たちはマクレガーを攻撃し、群れから追放した。人間と同様、チンパンジーは視覚に頼る生き物だ。ポリオに感染した個体が汚名を着せられるのは、外見が損なわれることへの恐怖と嫌悪が原因だと示唆する研究もある。恐怖や嫌悪という感情はそれ自体、奇形を催す病気を回避する戦略の一部だ。
繁殖の際、健康な相手を選択する例として、ハツカネズミのメスは、パートナーの候補が病気に感染していないかどうかをにおいで判断できる。オスの尿から寄生虫に感染しているにおいがした場合、メスは別の健康なオスに乗り換える可能性が高いという。
このように、様々な動物に社会的距離戦略があるわけだが、重要なことが1つある。動物は私たちと異なり、「自宅にとどまれば、感染率が下がる」ことに気付いていないと、キーセッカー氏は説明する。「私たち人にはその能力があります。そこが大きな違いです」

コーヒー「さび病」カタツムリが救世主になるか 2020/03/16

害虫を別の生物を使って抑える方策は「生物的防除」と呼ばれる。オナジマイマイは、世界中で柑橘類、ブドウ、マメ科植物、キャベツ、カラシナを食い荒らす、深刻な農業害虫とみなされている。そのため、今回取材した研究者たちは皆、このカタツムリを生物的防除に利用するなら細心の注意が必要だと指摘した。
懸念はもう1つある。オナジマイマイに食べられたさび菌は、排せつされた後も生きていられるのだろうか。生き残って繁殖できるとしたら、オナジマイマイによる捕食は、コーヒー農家(とコーヒー愛好家)にとってほとんど利益にならないかもしれない。
しかし、もしこの発見で生物的防除の実現が見えてくるなら、確実に歓迎されるだろう。殺虫剤や殺菌剤の場合、菌は次々に耐性を獲得するため、対策もそれに合わせて調整を続けなければならない。その点で、カタツムリは有利な可能性がある。
パキスタンでバッタ大量発生 過去30年で最悪の作物被害 2020/03/11

国連は、アラビア半島を昨年襲った豪雨とサイクロンが「前例のない」バッタの繁殖を促したと指摘している。このバッタの大群は、東アフリカからインドにかけて広がり農地に大きな被害をもたらした後、イランを通ってパキスタン南西部の砂漠地帯から同国へ侵入。パキスタン政府は深刻な被害を受けて全土に緊急事態を宣言し、国際社会に緊急援助を要請した。
水筒のカビ、実は緑茶が抑制 中学生の論文を専門誌掲載 2020/03/04

実際に身近にある8品目で調べてみた。スマートフォンのカバー、制服のネクタイ、サスペンダー、水筒のフタ、硬貨、折りたたみ傘の柄、ノリのフタ、かばんの金具――。この中から特にカビが多い水筒のフタに対象を絞って調べてみることに。校内に協力を呼びかけ、水筒計43本を調べた。飲み物の種類や氷の有無、洗う頻度なども合わせて聞いた。
43本のうち24本のフタからカビが見つかり、フタの内側全体を拭き取った綿棒に付着したカビの胞子数は、1千個以下が7本、1千~1万個が7本、1万~10万個が6本、10万個以上が4本。最多は31万2千個だった。
高い湿度を好むアオカビや浴室の目地に多いフォーマというカビなど6種類を特定。普段おもにほうじ茶を入れている水筒は胞子数が平均3681個、麦茶は同1863個。一方、水では同228個、緑茶では同112個で、緑茶の水筒のフタのカビは麦茶やほうじ茶の10分の1以下だった。
“ハチ”の仕事を“ハエ”が助ける!?イチゴ農家が驚きの秘策 2020/03/02

イチゴなど、花の受粉を助けてくれる昆虫といえば、ミツバチ。いま、ある昆虫でその役目を補おうという動きが…。
岐阜県可児市にある岐阜県農業大学校。
イチゴを育てるビニールハウスの中では、ハチを使った受粉作業の真っ最中。
しかし、ハチではない昆虫の姿も。よく見ると、花にとまっているのは「ハエ」。
この実験の仕掛け人は年間2億匹以上ものミツバチを全国へ出荷する岐阜市の会社「アピ」。ハチに携わって100年以上という歴史ある会社です。
アピの中野さんによると、ハチは寒さに弱く、雨の日、曇りの日、太陽がないと飛べないが、ハエは曇りでも雨でも飛べるので、ハウスに入っていると、よく受粉をするとのこと。
つまり、ハウスにいたハエが、ミツバチと同じ役割をしていたのです。
受粉用のハエは、ハウスの中にさなぎを入れたカップを置いておくだけ。ふ化した順に飛び立ちます。ふ化したハエは、蜜を食べようと動き受粉を進め、ペタペタと動き回ることでイチゴの形もよくなるといいます。
ハチが苦手とする寒い日や雨の日でも活発に動くうえ、ハウスで育てるので、雑菌も少なくクリーンだといいます。
さらにハエには、ハチのように刺さないことも魅力のひとつ。つまり扱いやすいのです。
養蜂家の減少を食い止める鍵にもなりえる、ハエ。
ただハエの唯一の難点はイメージだけだという。
イチゴを安定生産するために、ハエが活躍するには農家と消費者のイメージチェンジが課題のようです。
早くもオタマジャクシが…住民驚き 例年なら3~4月 2020/02/20

住民の男性(67)によると2月15日、近くの田んぼで大量のカエルの卵がふ化しているのを確認した。18日には、屋根が白くなるほどの雪が降ったにもかかわらず、大きなもので体長5~6ミリ程度のオタマジャクシが元気に田んぼを泳いでいた。
福井県自然保護センター(大野市)によると、アカガエルの仲間とみられる。例年県内でのカエルのふ化は3~4月に見られるといい、山間部や日当たりの良くない場所では、さらに遅れることも。山あいの佐々生集落での2月中旬のふ化は「相当早い」と同センター。冬場の天候が良かったために早まったとみられる。
男性は「こんなに早く春のような状態が来てしまって、野菜の生育は大丈夫かな」と少し戸惑い気味に話していた。
南極で初の20度超え 史上最高気温20.75度を観測 2020/02/14

史上最高気温はシーモア島(Seymour Island)で観測された。ブラジル人研究者、Carlos Schaefer氏はAFPに対し、この記録は一度限りの気温であり、同地での長期的なデータセットの一部ではないため、「気候変動の傾向という点については何の意味も持たない」と指摘した。
だが極寒の南極で比較的温暖な20度台の最高気温記録が樹立されたという事実は、地球温暖化に関する懸念を高める可能性が高い。
武漢の新病院 清掃作業員の月給は通常の10倍に 2020/02/13

新型コロナウイルスの感染が拡大する武漢では増え続ける患者に対応するため、新たに2つの病院が突貫工事で建設されて開業しました。中国メディアによりますと、そのうちの一つ「火神山医院」では日本円で約45万円から53万円の月給で清掃作業員の募集が行われているということです。さらに、宿泊費と食事代も無料となっています。現地での過酷な労働環境を考慮したもので、武漢の平均的な月給の10倍以上での募集となっています。
新型肺炎「COVID―19」と命名、「武漢」など使わず 2020/02/12
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は11日、新型コロナウイルスによる肺炎を「COVID―19」と名付けたと発表した。「コロナウイルス病」の英語表記を略した「COVID(コビッド)」と、感染が報告された2019年を組み合わせて命名された。
テドロス氏は、国連食糧農業機関(FAO)などとの合意に基づき、風評被害などを避けるため地名、動物名、人名、組織名などを盛り込むことはしなかったと説明。一部メディアはこれまで、被害が最も深刻な中国湖北省武漢市の名を冠して「武漢ウイルス」などと報じていた。

新型コロナ予防にアルコール消毒は『効果アリ』はほんと! 2020/02/07
「【ご注意ください!】#新型コロナウイルス 予防にアルコール消毒は効果がないという情報が広がっていますが、これは誤った情報です。厚生労働省では、咳エチケットや手洗い、うがいなどと並んで、『アルコール消毒』を行っていただくよう、国民の皆さまにお願いしています」
厚労省サイトでも「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」(2月6日時点版)で、「感染を予防するために注意すべきことはありますか。(略)」の質問に
「まず、一般的な衛生対策として、石けんやアルコール消毒液などによる手洗いを行っていただくようお願いします。(以下略)」
と答えている。
また、WHOの特設サイト「Novel coronavirus(2019-nCoV)」でも、2月6日午後に確認すると、「Q&A」欄の「自身を守るために何ができる?」の質問に対し5項目の回答があり、その第1項目に「アルコール消毒剤(an alcohol-based hand rub)か石けん(soap)と水」で自身の手を頻繁に洗うよう回答している。
年金改革スト、ごみ収集停止に衛生懸念 パリ 2020/02/05
ストの影響でこの10日間、パリのごみを処理している焼却施設7か所のうち6か所が稼働を停止。ごみがあふれた市街では公衆衛生上の懸念が持ち上がり、多くのパリ市民が不満を訴えている。
高級住宅地として知られるパリ16区のある住民はAFPの取材に対し、「ストライキ、ストライキ、ストライキ…これでは住んでいられない!」と述べ、「心配なのは、小さなネズミがやすやすと道路に出てくることだ。まるで(ネズミの)オープンバーみたい!」と嘆いた。
年金制度の一本化を進めているエマニュエル・マクロン政権は、公共部門の職員を中心に適用されている早期退職制度の撤廃を目指している。しかし、ごみの収集作業員らは、自分たちの寿命はフランス人の平均よりも7年短いとして、早期退職制度の継続を求めている。
「バナナ食べると肺炎に感染」?誤情報に振り回されるな 2020/01/31
23日夜には、武漢からの発熱症状のある乗客が関西国際空港の検疫検査を振り切って逃げた-とする嘘が広まり、空港側が火消しに回る騒動もあった。
誤情報は、主に中国国内で大量に出回り、日本語に翻訳されて拡散されるケースが目立つ。《バナナを食べると感染する》《イチゴを食べると予防になる》《北京市内が封鎖された》。予防や感染拡大に関する誤情報も飛び交う。
上海に住む日本人女性(32)は「恐怖心や面白半分で拡散されているものもあるとみられ、何が本当か分からない」と訴える。
ネットメディアに詳しい法政大の藤代裕之准教授は「情報を取っても、すぐに信じず、いくつかの情報を見るなどして確認する必要がある。また、安易にシェアして自分がデマの発信者にならないようにすることも大事だ」と話している。
「新型コロナウイルスは人類史上最凶、致死率15%」は誤り 2020/01/30
新型肺炎のウイルス経路はコウモリ→ヘビ→人間? 2020/01/29
コロナウイルスは人獣共通ウイルスだ。つまり、動物から人間へと感染が広がる。生鮮市場では生きているまたは死んでいる動物 ── 犬、鶏、豚、ヘビ、シベットなど ── と人間の距離が非常に近く、ウイルスの種を超えた感染が起きやすくなっている可能性がある。
中国で感染が拡大している新型肺炎と、2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)には2つの共通点がある。どちらもコロナウイルスが原因で、生鮮市場でウイルスが動物から人間へと感染した。
武漢コロナウイルスの感染は今も拡大し続けている。専門家は感染源となった動物をまだ特定していないが、いくつか候補を挙げている。中国の科学者たちが武漢コロナウイルスの遺伝子コードをその他のコロナウイルスと比較したところ、中国のコウモリのコロナウイルスと最も近いことが判明したという。
遺伝子のさらなる解析を進めたところ、武漢コロナウイルスの遺伝を構成する要素がヘビによく似ていることが分かったのだ。そのため、研究者らはコウモリのウイルスがヘビに感染したと考えている。そして、このヘビが武漢の華南海産物市場で売られていたことで、ウイルスが人間にうつった。
「世界保健機関(WHO)がまとめた、優先すべき感染症のブループリント・リストに載っているかなりの数のウイルスがコウモリと直接もしくは間接的にリンクしていることが分かっている」とミュンスター氏は言う(SARSやMERSのウイルスもこのリストに含まれている)。
2017年のある研究によると、コウモリは他の哺乳類に比べて、人獣共通ウイルスを持っている割合が非常に高いという。専門家は、コウモリの飛行範囲は広く、いろいろなところから病気を運んでいる可能性があると考えている。コウモリのフンが果物に落ち、その果物を他の動物が食べると、その動物がウイルスを運んでいくのだ。
生鮮市場では、買い物客と露店や生きているまたは死んでいる動物との距離が非常に近く、これがこうした市場を人獣共通感染症の温床にしている。
シカゴ大学医療センターの感染病専門医エミリー・ラングドン氏によると、「地域の文化的背景から、人々は自分の購入しようとしている動物が目の前で食肉処理されるところを見たいと考えていて、そうすることで自分がお金を払ったものが受け取れると確認できる」という。「つまり、買い物客の前にはたくさんの皮をはいだ、死んだ動物が並んでいて、その結果、あらゆるものが浮遊している」のだ。
武漢では1月22日、当局がこうした生鮮市場での生きた動物の販売を禁止した。新型コロナウイルスの流行が始まったと考えられている海鮮市場も封鎖されている。
ただ、武漢コロナウイルスの流行はまだパンデミックとは見なされていない。中国は感染の拡大を食い止めるため、武漢とその周辺都市を閉鎖したが、WHOは23日、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態の宣言を見送った。
「悪臭カメムシはミントが苦手」高校生が論文 2020/01/20

コンテストは青森県などから33点の応募があり、丹波2市1町に住む同高2年生の6人が1年生の時に理科の課題研究で取り組んだ論文を提出した。
論文では、校舎周辺でクサギカメムシを捕獲して生のピーナツを餌に飼育し、生徒の親類が栽培したスペアミントを使って2018年秋に実験。プラスチックカップの底に半円のろ紙2枚を敷き、片方にミントを水蒸気蒸留した液体や試薬に漬けた溶液を染み込ませた。3匹のカメムシを入れ、ミントを避けて移動するかどうか、30分間、5分おきに位置を調べた。
結果、カメムシはミントを染み込ませた部分を避けるように動くことが多かった。さらにミントの匂いの主成分のカルボンで実験すると、さらに強い忌避効果を示したという。
論文は「身近な害虫を簡単に手に入る材料で駆除したいと課題設定し、手探りの実験を通して解決を試みている」と高評価を得た。
代表の女子生徒(17)は「カメムシは洗濯物に付いて困る、身近な存在。予想通りの結果が出て面白かった。受賞には驚きました」と話していた。
国内で初確認「新型肺炎」の注意点 2020/01/16
感染のリスクについて、池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は、「パンデミックに広がっているわけではない。そういう点では、空気感染の可能性は恐らく低いのではないか。飛沫感染した可能性が高く、濃厚接触しない限りはそう伝染らないと思われる」との見方を示す。
「濃厚接触」とは、同居する家族や同じ職場に長時間いる場合を指し、電車ですれ違うようなものは当てはまらないという。一方で、咳やくしゃみの飛沫が及ぶ1~2メートルの範囲は濃厚接触に近いということだ。大谷院長は「飛沫感染・接触感染の可能性は出てきているので、多くの人が触るようなつり革・手すりは注意するべき。マスクを付ける、手を洗う、アルコール消毒をするなど、通常の感染対策をまずは徹底すること」と促した。
日本でも要注意 ライム病ってどんな病気? 2020/01/14
「ジャスティン・ビーバーは××××みたいだとか薬物をやっているとか言う人も多かったけれど、そういう人たちは分かっていない。僕が最近になってライム病と診断されたことを。それだけでなく、皮膚や脳の機能、エネルギー、全般的な健康に影響する慢性疾患の深刻な症状を抱えていたことも」
ライム病は一般的に、シュルツェマダニなどのマダニが媒介する細菌によって感染します。
シュルツェマダニは寒い地域に分布しており、日本国内では、北海道にお住まいの方はもちろんのこと、本州でも標高の高い地域に暮らしている方、あるいは登山をされる方もライム病に要注意です。
ライム病が疑われる症状が出現したら、早めに病院を受診して抗菌薬の治療を受けることが大事です。初期には皮疹のみの症状ですが、無治療で放っておくと関節炎や神経症状などが出現することのある疾患です。ジャスティン・ビーバーさんがそうであったかどうかは分かりませんが、ライム病に罹った方のうち10%くらいの方は「ライム病後症候群」という半年〜年単位で続く頭痛、だるさ、関節痛、抑うつなどの慢性症状が現れることがあります。
ライム病を防ぐ最も大事なことは、当たり前ですがマダニに刺されないことです。
マダニによる感染症として国内ではライム病の他にもSFTS(重症熱性血小板減少症候群)、日本紅斑熱、Borrelia miyamotoi感染症、ヒト顆粒球アナプラズマ症、ダニ媒介性脳炎、バベシア症などの報告があります。春になれば登山を楽しむ方もいらっしゃると思いますが、ハイキング、農作業など、山や草むらで活動する際にはマダニに刺されない服装をすることが重要です。野外活動後にはマダニに刺されていないかお風呂に入ったときなどに体の隅々まで確認しましょう。
ゴキブリで110番!? 通報の2割は不急 2020/01/10

緊急性がない通報の内容別では、「救急車は何番に電話すればよいのか」などの「照会」が46・3%、「信号機を設置してもらいたい」といった「要望・苦情・相談」が43・8%、「虚報・誤報」が9・9%だった。
警察庁は、こうした通報が集中すると、事件や事故の関係者からの急を要する通報を受けられなくなる恐れがあると懸念する。悪質なケースは、偽計業務妨害や軽犯罪法違反(虚偽の犯罪・災害の申し出)事件として摘発しているという。同庁は不急のものは「警察相談専用電話(#9110)」を利用するよう呼びかけている。
「ゴキブリ退治のご相談」は弊社が承ります!
博物館で飲食しちゃダメ! 理由を説明した掲示が話題に 2020/01/07

…
わずかな飲み物や食べ物からカビが発生したり アリやゴキブリなどの虫を呼び寄せてしまいます。
飲み物の1滴が虫を呼び、資料の破損につながる危険があります!
博物館では、こまめに確認・点検・清掃を行っていますが、より確実に大切な資料をカビや悪い虫から守るために、御協力をお願いいたします。
…
展携帯電話での通話や飲食などの禁止を知らせるお願い文の下に、「展示室で飲食ができないのは……」というタイトルで、書かれたこの貼り紙。
展示担当の学芸員さんによると、単にダメだと注意するのではなく、その理由も説明することで、飲食する人を減らすことができるのはないか、と考えて5~6年前に設置したそうだ。
今でも気づかずに飲食している人を見かけることはあるそうだが、掲示に気づいて「わかりやすくていいですね」と、スタッフに声をかけてくれる人もいるそうで「これを機に長期保存に対しての理解が深まれば」と話している。
新潟で鳥インフル陽性 ヒドリガモ、高病原性なら今季初 2019/12/27
環境省によると、死骸は19日に回収。国立環境研究所で遺伝子検査し、陽性反応が出た。県の簡易検査では陰性だった。環境省は26日、回収場所の周辺10キロで野鳥の監視強化を始めた。
豚コレラ、「豚熱」に 法律上の名称変更 農水省 2019/12/25

日本獣医学会の提言を受け、来年の通常国会に提出する予定の家畜伝染病予防法改正案で新しい名称に切り替える。CSFの呼称は引き続き使う。
豚コレラについては、与党から「経口感染症『コレラ』のイメージが強い」と指摘され、農水省が日本獣医学会に新名称の検討を要請。学会は高熱が出る症状などから豚熱が適当と判断した。
アジアで猛威を振るう「アフリカ豚コレラ(ASF)」も法律上、「アフリカ豚熱」とする。
バッタの大群が襲来、ソマリアで数十年ぶり最悪の被害 2019/12/24

この優しい羽音が、ソマリアに大惨事をもたらしている。
サバクトビバッタはすでに、国内の数万ヘクタールもの農地や放牧地を破壊。
過去25年間で最悪の被害をもたらし、家族を養うための食料を、多くの人が失った。
農家は政府や国際社会に支援を求めているが、この農家の女性にとってはすでに手遅れだ。
彼女によると、作物はバッタに食い尽くされた。子どもらに食べさせるものはなく、市場で買い物をする収入もない。
バッタの大発生はすでに、国連食糧農業機関(FAO)の予測を超えている。
この数カ月間、アフリカ東部では季節外れの大雨や洪水が発生。数百人が死亡した。
FAOは声明で、ソマリアでの紛争により、空からの農薬散布が不可能になったと指摘。「FAOの短期的対策の効果は限定的なものになる」と述べた。
過去最多、今年のマダニ感染症が100人 2019/12/18
SFTSは、中国で09年ごろから発生が報告され、国内では12年秋に山口県で女性1人が死亡したのが最初の報告例。感染地域を広げながら患者数は増加傾向にある。媒介するマダニは家屋にはあまりいないが、専門家は森や草むらに入る際には肌の露出を減らすよう注意を呼び掛けている。
感染研によると、今年は西日本を中心に18都県から報告があり山口県が11人と最も多かった。
新国立競技場 シンコク?「鳥の巣問題」 2019/12/17
真ん中にポッカリと穴が開いた天井の国立競技場。竣工式の最中、フィールドから澄んだ青空を見上げると、1羽のカラスが外から舞い込んできた。どうするのかと思いきや、屋根の内側の骨組みで羽休め。しばらくすると、壁面がなく吹き抜けになっている客席最上部から飛び去っていった。5階にある回廊「空の杜」ではスタジアム周辺の木々から鳥が飛び立つ様子が見られ、通路には鳥とみられるフンも数カ所落ちていた。
実は事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が、3年前から運用後の課題に挙げてきたのが「鳥の巣」問題だ。JSCが設置した有識者会議では、明治神宮など緑豊かな場所に近いため、カラス、ハト、スズメなどがやって来る。運用後に会場内で飲食が行われるようになると、残飯が餌になるため「鳥が集まりやすくなる」との指摘も挙がっていた。
ブラジルのアマゾン、伐採面積が大幅に増加 2019/12/16

人工衛星を用いたリアルタイム監視システム「DETER」のデータによると、今年1~11月の伐採面積は、前年同期の4878.7平方キロの2倍近い8974.3平方キロだった。この期間は、アマゾンの豊かな資源を利用する上の制約を緩和してきたジャイル・ボルソナロ大統領が就任してから最初の11か月でもある。
先月下旬に公表された、人工衛星を用いたINPEの別の監視システム「PRODES」のデータによると、2018年8月からの12か月間のアマゾンの伐採面積は、その直前の12か月間の7033平方キロから43%増の1万100平方キロとなり、2008年以降で初めて1万平方キロを超えた。PRODESはDETERよりもデータの集計に時間がかかるが精度は高い。
英科学誌ネイチャーは13日、リカルド・ガルバン前INPE所長を今年最も重要な科学者10人の一人に選んだ。ガルバン氏は、森林伐採の状況を誇張しているとして今年8月にボルソナロ政権によって解任されていた。
深海生物ダイオウグソクムシ死ぬ 鳥羽水族館 2019/12/12

飼育員が10日午前に死んでいるのを見つけた。10月13日に脱皮が確認され、前日まで変わった様子はなかったという。同館は「前半部の脱皮に成功してほしかった。ただただ残念だ」と話している。
ダイオウグソクムシはダンゴムシの仲間で海底に沈んだ動物や魚の死骸を食べることから「深海の掃除屋」とも呼ばれる。
アシカとアザラシは祖先が別 それぞれの事情で海に適応か 2019/12/11

アザラシ、アシカ、セイウチの仲間は「鰭脚(ききゃく)類」と総称される海生哺乳類。耳たぶがなく腹ばいで移動する「アザラシ科」▽小さな耳たぶがあり、前後の脚で体を起こして歩く「アシカ科」▽大きな牙を持つ「セイウチ科」――など、主に体の特徴で分類されている。
【兵庫県PCO】そ昆供養に参列して参りました。
本願寺神戸別院(モダン寺)にて
兵庫県ペストコントロール協会主催の
そ昆供養が行われました。
そ昆供養とは、1年間に駆除した害虫の霊を弔い、人々が快適な生活を過ごすために犠牲になった虫の霊魂を供養するものです。
今回の、そ昆供養の参列者は40名ほどでした。
人間からすると、虫を害と捉え、快適な生活を守る為に虫を駆除しており、虫としては人間に害を及ぼそうとしているわけではありません。
人間を優先した駆除作業による虫の霊魂に対し、駆除に携わった者として、虫の命の尊さや重さを感じ、それにより人間が生かされていることの有り難みを痛感し、気持ちを込めて合掌させていただきました。
東京港でヒアリ500匹以上発見 2019/11/29
小泉進次郎環境相は閣議後会見で「(定着の定義とされる)ヒアリが数世代にわたって世代交代しているとの証拠は現時点で確認されていない」と述べた。
環境省によると、見つかったのは働きアリと幼虫、さなぎで、女王アリは確認されていない。侵入経路は不明だが、繁殖初期には見られない大きさのばらつきがあることから、10月に見つかった巣から女王アリが拡散した可能性は低いとみられる。
環境省は来年3月末まで青海ふ頭で殺虫餌の散布を続け、防除を徹底する方針。ふ頭周辺の調査ではヒアリは確認されていない。
国内のヒアリ、半数が中国経由 流出防止策を再度要請 2019/11/28
環境省によると、これまでに国内で確認されたヒアリは49件、計1万匹以上に及ぶ。流入経路が判明しているのは29件で、このうち26件が中国を経由した貨物からと判明している。
小学校給食に異物混入、ゴキブリ幼虫も 神戸市 2019/11/25
市教委によると、桜が丘小学校(西区)で先月21日、この業者が製造、納入した米飯を入れた容器と、容器内の湿気調整シートの間から、クロゴキブリの幼虫(体長約5ミリ)が見つかった。業者に対し、施設の点検などを指導したが、今月19日、北区の小学校でも、米飯とシートの間から虫が見つかった。
今月見つかった虫がゴキブリなどの衛生害虫かどうか検査中のため、学校名は公表できないとしている。
小4女児、トイレでセアカゴケグモ発見…教頭が踏みつける 2019/11/22
ビーバー再導入で治水対策 英団体が計画発表 2019/11/21

来年初めからのプロジェクトでは、囲いのある敷地2か所に1組ずつヨーロッパビーバーのつがいを放ち、専門家が生息環境の変化を観察する。
片方の放出地でプロジェクト責任者を務めるベン・イヤードリー氏は、「ビーバーが造るダムは雨の降らない季節に水を貯めてくれるほか、下流で起こる鉄砲水の緩和に役立ったり、シルトを保持することで土壌流出の軽減や水質改善をもたらしたりする」と述べた。
かつては英国に生息していたビーバーは、毛皮や肉、じゃ香腺への需要が原因で16世紀に姿を消した。その後、スコットランド西部などで、人間の管理下で元の生息地にビーバーを再導入する計画が実施されている。
ビーバーは「天然の土木技師」と呼ばれ、ダムを造ることで、昆虫から野鳥まで幅広い生物を支える湿地環境づくりに寄与する。
イヤードリー氏は、河川流域にビーバーが生息することで「気候変動や、それによる異常気象に対して、周辺の地形の復元力が高まる」と説明した。
暖かくて勘違い? ノコギリクワガタ現る 2019/11/13

研究員によると、標高約450メートルの南斜面で調査をしていたところ、アラカシの幹の高さ4メートル付近につかまっているのを見つけたという。全長は約5・5センチと小ぶり。
昆虫に詳しい元県立自然博物館副館長の的場績さん(68)は「写真を見るかぎり、きれいな個体なので、来年出てくる予定のものが最近の暖かさで成長が早まり、土中から出てきた可能性がある」と話している。
アメダス観測点のデータによると、栗栖川(田辺市中辺路町)の9月、10月の平均気温は過去10年で最も高かった。
掛川の女性、ジカウイルス感染症 静岡県内初確認 2019/11/12

県によると、女性は軽症で、現在までにほぼ回復した。10月20~22日の間に渡航先のタイで蚊に刺されて感染したとみられ、帰国後に発症した。タイにはツアーで参加したという。
県疾病対策課によると、ジカウイルス感染症は一般的に重症化リスクは低いが、妊婦が感染した場合、小頭症などの先天性障害のある子どもが生まれるケースがある。「流行地域に渡航する際は蚊に刺されないよう注意を」と呼び掛けている。
フェレットにかまれ感染症で死亡の警官 公務災害と認定 2019/11/07
県警によると、警部補は大分市の大分駅前交番で勤務していた02年6月26日早朝、「近くの公園にフェレットがいる」と110番を受けて出動。捕獲作業中に手をかまれ、3カ月後に感染症の蜂窩織炎(ほうかしきえん)を発症した。警部補は入退院を繰り返して治療を続けたが、今年1月18日に同県別府市の病院で死亡した。
警部補の遺族から公務災害の申請を受けた地方公務員災害補償基金県支部は、かまれたことと警部補の死亡に因果関係があるとして7月26日付で公務災害と認定した。
フェレットは体長30~50センチほどのイタチ科の肉食性動物で、ペットとしても人気。獣医師の佐伯久・おおいた動物愛護センター所長(61)は「フェレットも野生化すれば、野良猫などと同様、かまれた傷口から雑菌が体内に入って広がる可能性がある」と指摘する。
県警によると、当時の記録が残っていないため、フェレットがペットだったか野生かは不明。捕獲されたかどうかも分からないという。
SFTSを媒介死亡も相次ぐ マダニ感染最多 11月も警戒を 2019/11/01
マダニは気温が高い秋ごろまで活発に活動するため、例年11月以降の感染症の発症数は減る傾向にある。しかし10月25日の気象庁の発表によると、11月~来年1月の気温は平年より高い予報で、注意が必要だ。
避難所でノロウイルス トイレで集団感染か 2019/10/30
いわき市によりますと、市内の中央台公民館に設けられた避難所で、今月25日の夜から翌朝にかけて、住民6人が発熱や下痢などの症状を訴えました。
その後も数が増え続けたため、市が検査したところ、症状を訴えた20人のうち4人からノロウイルスが検出されました。入院した人はおらず、2人を除いて回復しているということです。
この避難所には47世帯99人が避難していて、市は、手洗いの徹底やトイレの清掃など対策を強化することにしています。
マダニ介したウイルス感染症が増加、3人死亡 2019/10/29
感染研によると、都道府県別では、山口が11人で最も多い。島根、徳島、長崎、宮崎が各8人、鹿児島が7人、広島、高知が各6人と続き、中国、四国、九州の報告が目立つ。
SFTSウイルスを持つマダニにかまれることで感染し、6~14日後に発熱や嘔吐などの症状が出る。重症化し、命にかかわることもある。農作業などで山に入った後にかかることが多い。
慈恵医大の嘉糠洋陸教授は「完全に防ぐのは難しい。ただ、マダニが肌に付いてもすぐにはかまない。山から戻った後にシャワーを浴びて、着替えることでマダニにかまれる機会を減らせる。ぜひ実践してほしい」と話す。
マダニに刺されまた紅斑熱、意識低下で救急搬送 2019/10/28
同保健所によると、男性は6日に滋賀県内で山登り中にマダニに刺されたとみられ、左足に刺し跡があった。8日に発熱、診療所を受診したが熱が下がらず、13日に意識が低下したため救急搬送され、入院した。肝機能異常や血小板の減少があり、治療中という。
日本紅斑熱は人から人へは感染しない。府は、草むらや森林に入る時は長袖長ズボンの着用を呼び掛け、「頭痛や発熱の際、刺された痛みや跡があれば医療機関に伝えてほしい」としている。
寺を守る仁王像の中にハチの巣 駆除も解体もできない!? 2019/10/21
寺の玄関口に当たる仁王門で、参拝客を迎え入れる仁王像。向かって右が大きく口を開けた阿形像、左が口をぎゅっと結んだ吽形像だ。2体のうちミツバチは阿形像の方におり、口からひっきりなしに出入りを繰り返し、ガラス材とみられる半透明の玉眼の奥に大量にうごめいているのが分かる。内部の全容をうかがい知ることはできないが、頭部の空洞に巣があるのは間違いない。
ミツバチは阿形像に昔からいたようで、初めて確認されたのは20年以上も前という。今年8月、参拝者が飛び回る様子を動画に収め、SNSに投稿したことから一躍話題になった。同寺西南院の山下真弘住職(66)は「今まで一度も被害はないが、万が一のことがあったら…」と危惧するが、有効な対策は見つかっていない。
これまでにも寺は養蜂業者に駆除を依頼したり、薬剤を散布して追い払ったりしたこともあるが、一時的な効果に過ぎなかったという。特に薬剤の散布は木材を傷めてしまう恐れがあり、軽々にはできない。
仁王像を解体して巣を取り出す案もあるが、これも簡単にはいかない。
葛城市歴史博物館の吉岡昌信さん(62)は「解体するとなれば、国宝や重要文化財を修理するのと同等の費用がかかる」と指摘。さらに、いったん解体した像を元通り修復するには熟練の技術が必要な上、巣を排除する際に仏像が破損するリスクもある。
「ハエ取り紙のようなものをつるしてみるのはどうか」「口をふさいで煙で燻蒸してみては」など寺にはさまざまな提案が寄せられているが、見栄えの問題や周辺の住宅地に及ぼす影響もあり、実現には至っていない。
「穴をふさげば済む話だが、仏様にテープを貼るわけにもいかず…」と山下住職。また口からの穴以外にも出入りしている箇所があるという。参拝者に注意を促す貼り紙は掲げたが、八方ふさがりの状況が続いている。
強毒のヒアリ、国内で初定着か 拡散の恐れも 東京港 2019/10/18
同研究所生態リスク評価・対策研究室の五箇公一室長は、ヒアリは人間が刺されれば最悪の場合は死に至り、農作物などにも被害を及ぼすと指摘。「既に拡散している最悪のケースを想定し、範囲を広げて早急に徹底調査すべきだ」と話した。
トランプ氏運営リゾートに「南京虫」か 2019/10/17
話題となっているのは、トランプ氏がフロリダ州マイアミ近郊に所有するゴルフリゾート施設「トランプ・ナショナル・ドラール」。トランプ氏はフランスで先月26日まで行われていたG7サミットで、次回の開催地に最適だと同リゾートをアピールしていた。
ところがG7が閉幕した26日、ツイッターでハッシュタグ「#Trumpbedbugs(トランプトコジラミ)」がトレンド入り。コメントの大半は、トランプ氏が大統領の職権を乱用して自身のゴルフリゾート事業を宣伝しているという批判だったが、2017年1月30日付の米紙マイアミ・ヘラルドの記事が、火に油を注ぐ結果となった。記事は、トランプ氏の弁護団が、ドラール滞在中にトコジラミ被害にあったと訴えていたエリック・リンダーさんと和解したという内容だ。
ニュージャージー州在住で保険会社重役のリンダーさんは2016年7月、ドラールで1泊300ドルするジャック・ニクラスビラに宿泊した際にトコジラミに刺されたとしてドラールを提訴。トコジラミに刺された痕だらけの背中や首、腕の写真を証拠として提出した。これに対し、ドラール側は、トコジラミに刺された「直接的または間接的な唯一の原因」はリンダーさん側の行為にあると反論していた。
松戸市「すぐやる課」50年 創設の松本元市長らに感謝状 2019/10/08

すぐやる課は1969年10月6日に発足。市の人口が急増した60年代は道路や下水道などのインフラ整備が進む一方、道路・側溝の補修や清掃など市民の要望も増えた。
こうした身近な問題のたらい回しを避け、迅速に解決するため、課が創設された。課内には松本市長直筆の「すぐやらなければならないもので すぐやり得るものは すぐにやります」の標語が掲示されている。
松戸発の取り組みは70年代に全国に波及。一時は300超の自治体に類似の課が置かれた。その後、縦割り行政の改善などの理由で減り、現在は東京都葛飾区など北海道から沖縄まで14市区町が設置している。
50年間の要望処理件数は15万6千件。現在も年3千件弱が寄せられる。近年は道路や清掃が減る一方、スズメバチの駆除などが年2千件前後に増え、主な業務になっている。
式典で松本市長への感謝状を受け取った、次男でマツモトキヨシホールディングス会長の松本南海雄さんは「父は『市役所は市民に役に立つ人がいる所』とよく言っていた。今後も続けてほしい」。
10年前に課長を務めた大竹忠重さんはニシキヘビやイノシシなどを捕獲した苦労を紹介し「今も職員は大変な思いをしている」と後輩たちをねぎらった。
秋が危険! スズメバチから身を守るための5つの対処法 2019/10/07

特にアウトドアを楽しむ人が増加する9月から10月は、スズメバチの巣が最も大きくなり、新しい女王バチが冬ごもりに向け神経質になるシーズンでもある。
安全にアウトドアを楽しむためにも、ハチに刺されないためにはどうすれば良いか。山や畑、公園などの生息域に入る際の予防策を、ハチの事故対策を進めてきた医師の小川原辰雄さんの著書『人を襲うハチ 4472件の事例からの報告』(山と溪谷社刊)から紹介する。
ハチに刺されないための5か条
(1)午前中の作業を避ける
スズメバチ類の活動はほぼ午前中に集中しているので、なるべくこの時間帯は避ける。
(2)ハチを興奮させない
巣の近くで大声を出す、近づいてきたハチを手で追い払うなどの行動はハチを興奮させる。巣を見つけた場合は絶対に近づかず、ゆっくりと来た道を戻る。
(3)ハチに刺されにくい服装で歩く
長袖長ズボンの着用、帽子をかぶるなど、とにかく肌を露出しない。また黒色の服を避け、攻撃対象となりにくい白色の服を着る。素材は木綿製ではなく、ハチが止まりにくいナイロン製のスベスベしたものが良い。
(4)ヘアスプレー、香水をつけない
こういった化粧品などの匂いにハチは大変敏感である。女性が刺されやすいのはこのためであると言われている。
(5)清涼飲料水を飲まない
砂糖を含んだ飲料水にはハチは好んで寄ってくる。持っていく飲み物は水やお茶が良いだろう。
もはや「ハチは野や山の昆虫である」とは言えなくなってきている。特に、一度でもハチに刺されたことがある人は、アナフィラキシーショックの危険性が高い。内科医に相談して「エピペン」など緊急対策用の自己注射薬を持ち歩くなどの検討も必要だろう。
小学生が宿泊学習でトコジラミ被害 京都 2019/10/04

トコジラミは体長5ミリほどで南京虫とも呼ばれ、血を吸われると激しいかゆみなどを起こす。衣類などに付着し、人が暮らす室内に持ち込まれると強い繁殖力で増える。
市教委によると、7月にロッジを利用した児童8人が発疹などを訴えていると、同16日に学校から報告があった。ロッジの使用を中止し、職員が18日にトコジラミを発見。別の小学校からも同様の報告があり、2校計11人の被害が判明した。専門業者による駆除作業と駆除の状況を確認するための調査をしている。
別の建物でも17年9月にトコジラミの発生で、6校の児童と教員の計39人に被害があった。市教委は駆除と調査を繰り返し、現在も建物を閉鎖している。
客室の衛生管理は国が通知した要領などに基づいていたといい、花背山の家の安田公一所長は「ご心配をおかけして申し訳ない。引き続き専門家の指導の下、適切に対応していく」としている。
マングース完全排除へ「大きく前進」奄美大島 2019/10/03

同島のマングースは1979年、ハブやネズミの駆除を目的に奄美市名瀬で約30匹が放され、急速に分布域を拡大。アマミノクロウサギなどの在来生物を捕食して生態系に深刻な影響を及ぼした。
環境省は2000年度に本格的な駆除に着手。05年度から捕獲を担うマングースバスターズを配置して外来生物法に基づく防除事業を進めている。
18年度実績では、捕獲された1匹は奄美市名瀬小湊でわなによるものだった。探索犬による捕獲はない。17年度に捕獲があった大和村嶺山、同村中山での捕獲はなく、島内424地点に設置した自動撮影カメラでマングースは確認されていない。同省は「局所的に残存しているマングースの低密度化が進んだ」と分析した。
ピーク時に約1万匹に増えた推定生息数は、17年度末の50匹以下からさらに引き下げた。
19年度はこれまでの捕獲数やモニタリング調査などのデータを基に、根絶を確認する手法の検討を進める。
希少クワガタなど100匹死ぬ 奄美大島 2019/09/27

トラップは7月上旬、特別保護地区内で10個見つかった。木の枝などにくくりつけて小型ライトで虫を集め、下部の容器に落とす仕組みで、容器には虫を弱らせる何らかの薬品が入っていたらしい。住民が発見して同事務所へ連絡した。
アマミシカクワガタは日本に生息する唯一のシカクワガタで、奄美大島と徳之島の固有種。2島8市町村は条例で採取を禁止しており、違反した場合1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる。
褒美よりも遊びたい? ネズミはかくれんぼ好き、独研究 2019/09/17

独フンボルト大学の神経科学者チームが箱だらけの小さな部屋の中でネズミたちと数週間過ごした結果、驚くべきことにネズミがかくれんぼの名人であることが分かった。
褒美として餌を与えなかったにもかかわらず、ネズミは隠れまわる人間を見つけたり、人間に見つけられたりすることを純粋に楽しんでいる様子だったという。このことはネズミがうれしい時に見せる「跳躍」や、過去の研究で喜びを示すものと判明した超音波の笑い声から分かったという。
この研究はかわいらしさ(見方によっては気味の悪さ)以上に、哺乳類の間に見られる重要な進化的特徴である遊ぶという行為に関する新たな見識を示すものだ。
共同執筆者の一人で、フンボルト大学のコンスタンティン・ハルトマン氏はAFPの取材に対し、「長年にわたってたくさんの仕事を一緒にしていれば、ネズミがいかに知能が高く社交的な動物か分かる」「それでも、ネズミがあんなにもうまく(かくれんぼを)やれるというのは大変な驚きだった」と語った。
中学生11人がスズメバチに刺され搬送 野外活動中 2019/09/13
出雲市の消防によりますと、12日午前11時ごろ、学校の教師から「12歳の女子生徒がハチに刺され、呼吸困難になっている」「10人くらい刺されている」と通報がありました。搬送されたのは女子生徒7人、男子生徒4人で、そのうち12歳の女子生徒が重傷、10人は軽傷です。いずれも命に別状はありません。野外活動をしていた近くの橋の下にハチの巣があったということです。出雲市の市の教育委員会は午後4時半に会見し、詳しい説明をするということです。
猫捕獲のわな、絶滅危惧種が捕まり死ぬ 環境省見直しへ 2019/09/12

同省は、奄美大島の山中で野生化した猫の一部が島固有の希少動物を捕食しているとして昨年7月、わなによる捕獲を始め、100~300個を設置した。
今年3月末までにアマミノクロウサギ1匹とケナガネズミ3匹、国の天然記念物ルリカケス1羽を捕獲。事業を請け負う奄美自然環境研究センターの作業員がわなから放した。8月23日には、アマミトゲネズミ1匹が、わなの中で死んでいるのが見つかった。
アマミノクロウサギとケナガネズミ、アマミトゲネズミは環境省のレッドリストで「絶滅危惧IB類」(近い将来、野生での絶滅の危険性が高いもの)に指定されている。一方、野生化した猫は2015年時点で600~1200匹と推定され、今年7月までに83匹(飼い猫とみられるもの3匹を含む)が捕獲されたという。
環境省希少種保全推進室の担当者は「希少動物が誤って捕獲されるリスクはなるべく排除されるべきだ」と話している。
スズメバチに全身10ヵ所以上刺され男性死亡 2019/09/11
10日、午後1時過ぎ、和歌山県日高郡由良町の山中で、男性から「70歳くらいの男性が山の中で倒れている」と110番通報がありました。警察が現場に駆けつけると、側頭部や胸、両手足など、全身10ヵ所以上をハチに刺された男性が倒れていて、搬送先の病院で死亡が確認されました。亡くなったのは、近くに住む農家の濱野栄次さん(78)で、警察によりますと、濱野さんの近くにはスズメバチが数匹飛んでいて、遺体には針が残っていたということです。濱野さんは家族と稲刈りをしていた際、山に入りスズメバチに襲われたとみられていて、警察が詳しい死因を調べています。
9月になっても暑さが続く限り、蜂の猛威は衰えていないようです。
クマがミツバチの巣箱壊す 2019/09/09

連絡を受けた尾花沢署員が駆けつけたところ、台に載せていた手製の木製巣箱がバラバラにされ落ちており、巣箱の木片にはクマの爪痕が残っていたという。同署によると、男性は7日午後7時に巣箱に異常がないことを確認しており、その後に壊されたものとみて、周囲の住民に注意を呼びかけている。
ネッシー、正体は巨大うなぎか? 2019/09/06

調査はニュージーランド・オタゴ大学のニール・ゲメル教授らのチームが実施。ネス湖の約250カ所でサンプルを採取し、水中に存在する膨大な量の生物由来のDNAを調査・分析した。
ゲメル教授は5日の記者会見で「大量のうなぎのDNAを発見した」と説明。「うなぎが通常よりも極端に大きく成長する可能性もある」と指摘した。ただ、教授は「よく分からない点も多くある」とも述べ、さらなる解明の必要性を訴えた。
ネッシーをめぐっては、1933年に地元紙インバネス・クーリエが未確認生物の目撃例を報道し、世界中に広がった。創作だとの指摘も根強かったが、現在でも年間平均約10件の目撃情報が寄せられている。
希少なニホンミツバチ 都市部に巣 隔離作戦へ 岡山 2019/08/28

街路樹のプラタナスの根元から約50センチ付近が縦に裂け、中に巣があり、多数の蜂がいるとみられる。市は4月、住民からの通報で把握。巣を移動させようと試みたが取り切れなかった。
蜂には春になると一部が今の巣から出て新たな巣を作る習性があるため、市はこれ以上刺激せず春まで待つことにし、今月1日にフェンス(縦3メートル、横1メートル、高さ2メートル)を設置。養蜂家への巣の譲渡を視野に、専門家と一緒に手段を検討している。
岡山県養蜂組合連合会(津山市)によるとニホンミツバチは在来種で、近年は数が減っている。攻撃性は高くなく、めったに人を刺さないといい、市北区役所地域整備課は「駆除という選択肢もあったが、希少性から適切ではないと考えた。そっと見守ってほしい」としている。
蚊よけ、叩き損ねても効果あり、虫よけスプレーなみ 2019/08/26

すると、蚊はその後24時間以上もこの匂いをさけるようになることがわかった。これは強力な虫よけ剤であるディート(DEET)入りの虫よけスプレーと同じくらいの効果だ。研究結果は、2018年に学術誌「Current Biology」に発表されている。
「学習能力のおかげで、蚊は信じられないほど柔軟に行動しています」と、米ワシントン大学の神経生態学者で論文の著者であるジェフ・リッフェル氏は言う。「蚊は、刺されるのを防ぐのがうまい人とそうでない人を学習できます。もしその仕組みがわかって、逆手にとることができれば、もっと効率よく蚊を追い払えるようになるでしょう」
ネッシーの謎、ついに解明される? 2019/08/23

英メディアが報じた。調査チームは昨年、ネス湖のさまざまな水域で約250の水サンプルを採取。水中に存在する膨大な量の生物由来のDNA(環境DNA)を調べ、既存のデータベースに照らして分析した。
調査を主導したニュージーランド・オタゴ大学のニール・ゲメル教授は、目撃例が相次ぐ理由について、公共放送BBCに「四つの理由で説明できるが、そのうちの一つがもっともらしい理論として残った」と語った。
ネッシーは1933年、地元紙インバネス・クーリエが未確認生物の目撃例を報道し、20世紀最大の神秘の一つとして世界中に広がった。創作だとの指摘も根強いが、現在でも年間平均約10件の目撃情報が寄せられている。ネッシーの歴史は極めて古く、キリスト教の聖人として知られる聖コロンバが西暦565年にネス湖で「水中の動物」に遭遇したのが最初の目撃例とされる。
科学調査の結果は、来月に発表される。
探査機に乗せたクマムシ、月面で生息も 2019/08/09

クマムシは緩歩動物と呼ばれる微小生物で、体長は1ミリに満たず、超低温などの過酷な環境に耐えられる驚異的な生命力をもつ。非営利組織のアーチミッション財団は、脱水状態にさせたクマムシ数千匹をベレシートに乗せて宇宙へ送り出していた。
これは月に「ノアの箱舟」を送り込む試みの一環だった。ベレシートにはクマムシのほかにも、地球に関する3000万ページ分の情報を記録したディスクや、人間のDNAサンプルなどが搭載されていた。
アーチミッション財団の共同創業者ノバ・スピバック氏は、「クマムシは我々が知る限り最強の生命体だ。惑星の大変動を生き延びることができ、宇宙の真空状態や放射線にも耐えられる」と解説する。
脱水状態にさせたクマムシは、水を与えると息を吹き返す。もしも月面墜落を生き延びた場合、何年もたってから水を得て動き出す可能性もあるという。
クマムシと一緒に送り込んだ情報も墜落に耐え、遠い未来に人類を再生させる目的で使われることを願うとスピバック氏は言う。
「うまくいけば、ライブラリーは無傷のまま月面に着地して、何十億年も存在し続けるかもしれない。遠い未来に、我々の子孫、または人類が滅びた後に進化した未来形の知的生命体が回収してくれる可能性もある」
「我々が送り込んだDNAと細胞を使えば、クローンを作成して人類や動植物をよみがえらせることもできるかもしれない」とスピバック氏は話している。
渋谷ファミマ店舗でネズミ 店舗休止 動画拡散 2019/08/08
動画には、東京・渋谷のファミリーマートでネズミの群れが店内を動き回る姿が収められ、ツイッター上で驚きの声が多数上がっていた。
ファミリーマートは、同店を8月5日に営業休止して原因を調査し、保健所の指導を受けて商品の撤去や廃棄などを行なったと発表。「今後、駆除、防鼠工事、店内消毒等の対策を進め、店舗の周辺環境も考慮の上、営業再開の可否を含めて検討をしてまいります」としている。
焼肉店でノロウイルス発症 3日間で客21人 営業禁止処分に 2019/07/31
三重県によりますと伊勢市曽根の焼肉店「焼肉ちえ」で、7月19日に食事をした家族4人のうち、3人が下痢や嘔吐などの症状を訴えました。
3人は4日後に医療機関で受診し、ノロウイルスによる食中毒だったことがわかりました。
このほかにも20日と21日にこの店で食事をした客も同様の症状を訴えていて、3日間で14歳から80歳の客21人が食中毒になったということです。
21人のうち入院した人はおらず、全員快方に向かっています。
また、その後の調査で、店の従業員1人からノロウイルスが検出され、食品や食器などを介して感染した可能性が高いとみられています。
伊勢保健所は30日付けでこの店を営業禁止処分としました。
ノロウイルスは少量でも感染する強いウイルスで、人の手を介して感染することが多いため、三重県は手洗いを徹底するよう呼びかけています。
ハチに2度刺され…2回目で容体急変、ショック死 2019/07/30
佐渡市によりますと、50歳の男性作業員は28日午前8時ごろ、道路脇で草刈り作業中に左腕をハチに刺されました。男性は薬を塗って作業を続けていましたが、約3時間後には900メートル離れた所で右手の指先を刺されました。その直後に咳や嘔吐(おうと)の症状が出て容体が急変し、すぐに病院に搬送されましたが死亡しました。死因は「アナフィラキシー」と呼ばれるアレルギー反応に伴うショック死でした。2回目に刺された場所の周辺には、アシナガバチが飛んでいたということです。
つり橋の下にハチの巣、渡ると揺れて…数十匹襲撃 2019/07/29
伊佐湧水消防組合などによると、被害に遭ったのは、同県姶良市の教会が企画した1泊2日のキャンプで同公園を訪れていた50歳代の男女2人と小学2~6年の児童9人。教会の男性牧師によると、24日午後3時20分頃、キャンプ参加者らが長さ約20メートルほどのつり橋を渡っていた際、重みで橋が揺れ、橋の下にあった巣から40~50匹ほどが襲ってきたという。
伊佐市は同日、ハチの巣を撤去し、通行禁止にした。
マダニ媒介の感染症で女性死亡 静岡 2019/7/25
県によると、女性は今月22日、県東部保健所管内の医療機関に緊急搬送され、血液から日本紅斑熱の病原体が検出された。翌23日深夜に日本紅斑熱による多臓器不全で死亡した。マダニにかまれた時期、場所などは不明。
日本紅斑熱は病原体の日本紅斑熱リケッチアを保有するマダニにかまれることで感染し、かまれて2日から8日間で高熱、発疹が出て重症化すると死亡するという感染症。人から人へは感染しない。患者数は今年に入ってから県内での患者数は4人目となる。
県は県民に野山や畑などに行く場合、マダニに刺されないよう肌の露出を少なくするなどの注意を呼びかけている。
豚コレラ、ネズミが媒介か 農水省が感染経路分析 2019/07/24
農水省は今後、農場内のネズミの駆除や出入りする全ての車両の消毒を徹底するよう農家に求める方針だ。両県に隣接する長野県などでも呼び掛ける。
以前に豚コレラが発生した別の農場や、豚コレラに感染した野生イノシシの発見場所が近くにあったケースが多く、ネズミや車両がウイルスを農場内に運んだとみられるという。
神戸港でアカカミアリ50匹確認 2019/7/22
アカカミアリの毒は激しい痛みや水疱、アレルギー反応などを引き起こすが、ヒアリの毒性よりは弱いという。
市によると、19日夕、コンテナを六アイから移送した大阪南港で、11個中1個の外側に10〜20匹のアリが付いていると物流業者から報告があった。このため、当該のコンテナを16日夜から18日朝にかけて保管していたヤードを20日に調査。約50匹が見つかり、専門家の鑑定でアカカミアリと分かった。女王アリはいなかった。
「オナラの音と臭いを消すパンツ」高校生が開発 2019/7/19
「周りが気になりオナラを我慢して体調を崩してしまう。そんな誰にでも思い当たる悩みを解消するパンツを作ろうと思いました」と開発したのは東京・東京学芸大学附属高校の布施和伸君、斎藤和寛君、齋藤潤一君。
まずは消音実験。音を消すには、障害物で音をはね返して遮断する「遮音」と、音を吸収する「吸音」を組み合わせると効果があると分かった。吸音材の役割を担うスポンジで携帯電話をくるみ、缶の中に入れて密閉。アラーム音がどのくらい小さくなるか試した。「密閉状態の中で音がはね返り、音波同士が音を打ち消しあい、高い消音効果がありました」と布施君。
次に、臭いを吸着する活性炭を用いた消臭実験だ。きつい臭いのアンモニアと硫化水素を活性炭で消臭できるかを調べた。パンツの中と同じ条件にするため、活性炭を袋に入れて実験すると、2つの気体を吸着させた活性炭の質量が増えており、消臭効果が得られた。
これらの実験を重ね、試作品を製作した。袋に入れた脱臭効果の高い活性炭、2枚のステンレス板(遮音材)、2枚の市販の吸音材を、2枚の布の間に挟み、パンツのお尻が当たる部分に装着した。実際に履いてオナラを出し、音と臭いを5回測定。お尻から30センチ以上離れれば臭いはしないことが確認できた。
普通のパンツと、試作品を履いたときのオナラの音を音量測定器でそれぞれ計測すると、試作品の方が音を抑えられていたが、完全に音は消えなかったと改善点も振り返った。
また使用したステンレスが履き心地の面で悪いという課題も残った。布施君は、「今後は消音と履き心地を改善し、商品化を目指したい」と、意気込む。
アリが蚊を殺せるのはなぜ?高校生が突き止めた「殺虫ガス」2019/07/18

「実際にアリが蚊を殺すなら、アリは蚊の駆除・防除に役立つのでは」と考え、アリと蚊の領域を分けるために容器をネットで区切ってみた。それでも蚊が死んだこと、刺激を与えたアリがサンショウのような匂いの分泌物を出していたことから、アリが殺虫ガスを出すのではないかと仮定した。
いくつかの実験・分析によって分泌されたガスの殺虫作用を確認することができた。同時に、それが「シトロネラール・蟻酸混合物」による可能性があることを突き止めた。「これからも研究を続け、こんなちっぽけな生物であっても人のためになることを証明したい。そして、そのことを多くの人に知ってほしいと思っています」
北摂の危険生物「赤いクワガタ」要注意 2019/07/11

ヒラズゲンセイは、ツチハンミョウの一種で体長約2、3センチ。真っ赤な体とクワガタのような大あごが特徴で、6、7月に成虫になる。体液が有毒で、皮膚につくとかぶれや水ぶくれを引き起こすことがある。クマバチに寄生し、クマバチが好むサクラや巣を作る古い木造家屋など、多様な場所で見られるという。
生態に詳しい大阪市立自然史博物館の初宿成彦学芸員によると、もともと近畿地方には生息していなかったが、1976年に和歌山県で発見され、京滋では2009年に京都市伏見区、12年に栗東市で確認された。
現在の生息北限は、京都府南丹市や滋賀県近江八幡市とみられる。今月8日には、大津市北部の旧志賀町地域の住宅街で見つかった。捕まえた和邇小2年、高木春毅くん(7)は「新種の赤いクワガタかと思った。毒があるなんてびっくりした」と話していた。
初宿学芸員は「目立つ虫なので、特に子どもが間違って触らないよう気をつけてほしい」と呼び掛けている。
魚の大量死、隅田川で3千匹 酸素不足 2019/07/10

都環境局によると、水中の溶存酸素量が通常の値の半分以下だったという。当日の水温は22・4度で、酸素量が減った原因は不明。
みわちゃん捕獲される 脱走から9日ぶり 2019/07/09
7日午前9時20分ごろ、同園から東へ約2・5キロ離れた同市川北の畑でサルがいるのを農家の男性が見つけ、福知山署に通報した。連絡を受けた市が現場に捕獲用のおりを設置したところ、正午ごろ、おりにみわがかかっているのが見つかった。
みわは9歳の雄。生後1カ月で動物園に引き取られ、イノシシの「ウリ坊」の背中にまたがったロデオ姿が話題となった。6月28日に飼育小屋から逃げ出しているのが見つかり、市が捜索を続けていた。
二本松俊邦園長(74)は「帰ってきてくれてよかった。今までにないほどしょげていて、反省しているのだと思う。皆さんにご迷惑をお掛けして申し訳ない」と話した。
病害虫のガ、日本で初めて発見と農水省 2019/07/08

マリーゴールドの根に殺虫効果 自然由来の農薬に活用も 2019/07/05

植物の根に入り込んで栄養を奪う「線虫」は害虫として知られ、土壌中の線虫を減らす効果を持つ植物は「対抗植物」と呼ばれている。マリーゴールドでは、根から出る物質「αターチエニル」が関わっていると推測されていたが、詳しい攻撃方法が明らかではなかった。
中部大の長谷川浩一准教授(応用昆虫学)らのチームは、線虫に対してさまざまな濃度でこの物質を与えた。花壇などでの根の周辺とほぼ同様の濃度に上げると8割近くが死んだ。それ以上の濃度では、ほとんどが死んだという。
“エボラ熱”施設に不安の声 地元が情報開示求める 2019/07/02
国立感染症研究所は検査体制を強化するために、この夏にもエボラ出血熱など5種類のウイルスを輸入する方針です。根本厚生労働大臣はウイルスの保管施設がある東京・武蔵村山市で市長と面会しました。市長は一部の地元住民から不安の声が上がっているとして、市民の安全確保や積極的な情報開示などを求める要望書を手渡しました。根本大臣は面会後に「一定の理解を得られた。大きな一歩を踏み出すことができた」と述べました。
巨大ネズミが異常繁殖、「猫くらいの大きさ」も NZ 2019/07/01
ネズミが繁殖しているのはアートの街として知られるオークランド西郊のティティランギ。地元メディアによれば、猫ほどの大きさのあるネズミが、商店や民家に大量に出没しているという。
数日前に同地を訪れた地元記者のドン・ロウ氏はCNNの取材に対し、20分間で30~40匹のネズミを見かけたと話し、「全然人を怖がらないし、車も怖がらない」と証言した。
地元の住民団体はフェイスブックへの投稿で、「日中でも我が物顔で村中を走り回っている」と伝えた。
ティティランギには放し飼いのニワトリが多く、ニワトリの餌を食べてネズミが繁殖したのではないかと地元住民は見ている。地元自治体は数日中に対策を発表する見通し。
ただ、地元住民の間でも意見は分かれている。ネズミの繁殖を不安に思う住民がいる一方で、野放しのニワトリを減らすため、あるいは駆除剤「1080」を使うための口実として、ネズミ騒ぎが誇張されているという声もある。
もしも1080を使えば、ネズミだけでなくニワトリも駆除される。「野放しになっているものは何であれ駆除しない限り、できることはほとんどない」「ネズミは繁殖が極めて早く、数もあまりに多い。(地元住民は)ネズミでモグラたたきをしているようなもの」とロウ氏は話している。
元野良猫たちがネズミ駆除役で大活躍 ワシントン 2019/06/26

この秘密情報員らの正体は、ワシントンの路上で保護された野良猫たちだ。彼らが担う密命は、当局が増殖に頭を抱えているネズミなど、害獣となるげっ歯類の駆除だ。野良猫たちは、ワシントンの動物愛護団体「ヒューメイン・レスキュー・アライアンス(HRA)」に保護された猫たちで、保護されていなければ殺処分される運命にあった。
人になつかず、ペットには適さない元野良猫たちの活用策としてHRAが2017年に立ち上げたのが、元野良猫たちによるネズミ退治プロブラム「ブルー・カラー・キャッツ」だ。HRAは、環境に優しく、ネズミ捕り器や殺鼠剤にとって代わる新たなネズミ駆除とうたう。
ネズミ駆除を担う元野良猫たちの多くは一匹おおかみタイプで、人間に近寄りたがらない。つまり、ネズミハンターとしての本能だけを活用するには理想的なのだ。
HRAのローレン・リプシー氏の説明によると、依頼者は自宅のネズミを駆除する見返りとしてブルー・カラー・キャッツの猫に定期的に食料と水を与え、悪天候時には雨風をしのげる場所を提供することが求められる。猫の健康状態など生活全般に目を配り、不測の事態が起きた場合は応急手当てを受けさせるという条件も、依頼主たちは受け入れているという。これまでに約250匹がネズミ退治の使命を担い、ワシントンの家庭やオフィスに投入された。
HRAのプログラムはげっ歯類の駆除に大きな成果を上げているが、それにとどまらず、猫たちの命を救う結果にもなっている。
リプシー氏によれば、プログラムができる前、人間になつかず飼い猫に適さない野良猫たちは保護されても行き先がなく、基本的に殺処分の対象になっていた。プログラムの創設時、ワシントンでは保護された野良猫の12%が殺処分されていた。だが、現在はこの割合が9%まで低下したという。
HRAでは「ブルー・カラー・キャッツ」プログラムをワシントン外にも拡大する計画だ。
JRの停電「犯人」はナメクジ 北九州で26本運休 2019/06/24

JR九州によると、停電は午前9時40分すぎから約1時間、鹿児島線の門司‐スペースワールド間と日豊線の小倉‐城野間で発生。運休と遅延で約1万2000人に影響が出た。夕方、鹿児島線の小倉‐門司間の線路脇にある「負荷断路器」と呼ばれる電力設備の中で、感電したとみられるナメクジが見つかった。
JR九州は虫や小動物が入り込めないよう隙間を接合剤で塗り固めていたが、ナメクジはわずかな隙間から侵入し、ケーブルに触れた可能性が高いという。
福岡女子大の松尾亮太教授(神経生物学)は「ナメクジは驚くほど狭い所にも体を細くして侵入できる」と指摘。JR九州広報部は「ナメクジが原因の停電は聞いたことがない」と困惑していた。
ペットボトルむしゃむしゃ 堺で発見の細菌、世界救う? 2019/06/21

この細菌は堺市内のペットボトルの処理工場で、京都工芸繊維大の小田耕平教授(現・名誉教授)らが見つけた。発見場所にちなんで、2005年に「イデオネラ・サカイエンシス」と学名がついた。
その後、慶応大に在籍していた吉田昭介さん(現・奈良先端科学技術大学院大特任准教授)らの研究で、この細菌は特殊な2種類の酵素を出して、ペットボトルなどの素材として利用されているポリエチレンテレフタレート(PET)を分解し、栄養源としていることがわかった。厚さ0・2ミリのPETを、約1カ月で二酸化炭素と水にまで分解するという。
セミ成虫の寿命1週間は俗説! 岡山の高3が証明 2019/06/20

調査手法は、捕まえたセミの羽に油性ペンで番号をマーキングして放し、後日、再捕獲を試みるというもの。植松さんは2016年の7月中旬から9月中旬にかけて、笠岡市内の住宅地や雑木林など4カ所でほぼ毎日、この調査を繰り返し、アブラゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミなど計863匹にマーキング。15匹を再捕獲し、4匹を再再捕獲した。
植松さんは「なかなか再捕獲できず、調査の効率は非常に悪かった」と笑うが、調査の結果、アブラゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミの3種で10日以上の生存を確認。最長生存確認記録はアブラゼミが32日間、ツクツクボウシが26日間、クマゼミが15日間だった。
植松さんは小学1年生のころから虫に興味を持ち、セミの鳴く時間帯や、雄と雌の羽化の時期の違いなどについて調べてきたという。セミの成虫の寿命の調査は「そもそもセミの死骸を夏の間に見かけることが少ないのはなぜか」と“短命説”に疑問を持ったことがきっかけだったという。
合同大会の報告で、日本動物学会の研究者らから高い評価を受け、植松さんは「疑問を解決するために、自ら考えて取り組んだ点が認められたのでは」と喜んでいた。現在、調査の精度を上げるため、セミの鳴き声の波形を専用ソフトで解析して、個体をそれぞれ把握する手法の確立を目指している。
国内外来種アズマヒキガエル 札幌で大量発見 在来種ピンチ 2019/6/18

札幌市南区北の沢地区。周囲50メートルほどの池を覆い尽くすブヨブヨとしたヒモ状の物体。「アズマヒキガエルの卵ですね。今のところバケツ18杯分。陸で干して死滅させる」卵の主は、アズマヒキガエル。本州が原産で、本来北海道にいるはずのない国内外来種です。毒を持ち、口に入ると嘔吐などの症状も。約40年前、人の手によって北海道旭川市周辺の石狩川に放されたとみられています。それが、今では…。
アズマヒキガエルの一度に産む卵の数は約8千個。在来種のカエルの約10倍にも上ります。また、アズマヒキガエルのオタマジャクシを在来種が口に入れた場合、100%の確率で中毒死することが、北海道大学の水槽実験で明らかになりました。今まで札幌市内では繁殖は確認されていませんでしたが、2018年の夏ごろから札幌市内での目撃情報が、専門家に寄せられるようになったのです。心配なのは、池のすぐそばにある北の沢川です。豊平川まで流れ込み、その合流地点までわずか3キロしかありません。池から北の沢川にオタマジャクシが流されれば、豊平川流域の札幌中心部で、アズマヒキガエルが大発生する恐れがあるのです。市民グループが手作業で駆除を行ない10日間で駆除したのはカエルが約400匹、卵がバケツ50杯分でした。しかし、作業を尻目に豊平川との合流地点で2018年4月、アズマヒキガエルが発見。豊平川の対岸の真駒内公園でも、アズマヒキガエルが見つかったのです。何者かがこの場所に運び放したとみられています。アズマヒキガエルは北海道の指定外来種で、別の場所に移動させると条例で罰せられることもあります。
恐るべきスピードで拡大する生息域。生態系の破壊が進んでいます。札幌中心部での繁殖を防ぐための時間は、多く残されていません。
生息範囲広げる「ヤマビル」天敵おらず退治困難 丹波市 2019/06/17
ヤマビルは、体長2―5センチ、伸びると5―7センチ。赤褐色をしており、背面に3本の黒い縦線があり、尺取り虫のように、1分に1メートルほど移動する。振動、二酸化炭素、体温などに反応する。成体は吸血後ひと月ほどで卵を産む。1年で産卵が可能な成体になり、成体は1年に1度の吸血でも生きる。吸血の際、ヒルジンという分泌液を出すため、吸われていることに気付かず、吸われた所の血が止まりにくい。乾燥を嫌うという。
ヤマビルの名の通り山中や山裾に多く、生息密度の高い地域では「畑に野菜をもぎにいったら血を吸われる」、「お墓に行くと足にくっつく」などと、身近な厄介者になっている。
県森林動物研究センター(同市青垣町)は、里山にシカが下りて来ないよう個体管理をすることがヤマビルの生息を拡大させないために有効としている。同センターによると、天敵がいない上に広範囲に生息しており有効な退治方法がないという。県によると、県行政にヤマビル対策担当部署はない。同センターも、野生動物との関係で調査をしたに過ぎない。同センターによると、ヤマビルは迷惑ではあるが毒などがないことから、感染症を媒介するマダニなどと比べ研究者自体少ないという。
ヤマビル対策として神奈川県は、見つけたら定着して繁殖しないよう▽塩をかける▽塩を入れた容器にヒルを入れる▽消毒用エタノールをかける▽食酢をかける―などと駆除を勧めたマニュアルをホームページ上で公開している。血を吸うと産卵するため、吸血された場合は、必ず殺すよう喚起。また、乾燥を嫌うため、草刈りや落葉をかくことで日当たりや風通しを良くし、生息しにくい環境づくりも呼びかけている。入山時は虫よけスプレーなどの忌避剤をくつにかけ、防護することを勧めている。
「ツバメマンション」夫婦で子育て「実況中継」 兵庫 2019/6/14

ツバメを見守るのは、今義嗣さん(66)と恵美子さん(57)夫婦。マンションは伊丹市西台2の県道沿いに位置し、近づくとツバメの鳴き声が盛んに聞こえる。巣は店舗が並ぶ1階のはりなど計10カ所にあり、うち2カ所が“稼働中”。ヒナが口をぱくぱくさせて餌をねだり、別の2カ所でも巣作りが進む。
「巣の上の方が壊れてきてる。落ちる前に(ヒナが)飛べるかな」。心のこもったユニークな看板に、伊丹駅へと急ぐ人たちもしばし足を止める。そのお陰もあってか、カラスの被害は格段に減り、飛来するツバメも年々増えているという。
マンションでの子育ての様子は例年、7月ごろまで見られるという。
給食用炊飯器にネズミの死骸…横浜 2019/06/11
発表によると、ネズミが見つかったのは、横浜市綜合パン・米飯協同組合(横浜市金沢区)の工場。同日午前10時頃、米飯製造後、長さ10メートル、幅2メートル、高さ2・5メートルベルトコンベヤー式炊飯器を清掃中の従業員が死骸に気づいた。
7日の業務後に炊飯器を清掃した際には異常はなかったという。同組合は米飯の製造・提供を中止し、ネズミの侵入経路を調べる。給食の米飯は当面、別の業者が提供する。
今シカ見られない!赤ちゃん鹿が大集合 奈良県 2019/06/10

出産時期を迎えた鹿は母性本能が強く、近づいてくる人間を攻撃することがある。メス鹿の出産年齢は3歳から推定18歳くらいまで。4月から7月中旬まで、奈良公園周辺にいるお腹の大きな母鹿や、人通りの多いところで出産した母子鹿は、鹿苑で一時保護される。「子鹿公開」は、この保護期間を利用して、鹿たちの生態や母子鹿との正しい接し方を広めることを目的とした特別公開だ。
「奈良の鹿愛護会」は、これら一連の保護活動を続け、人と鹿の共生をサポートしている。
「ここ数年観光客が増え、ゴミを捨てたり、人の食べるものをあげたりというトラブルもずいぶん増えています。公園内で出産する鹿もいますが、赤ちゃん鹿に人のにおいがつくと、お母さん鹿が子育てを放棄してしまうことがあるので、子鹿をみつけても絶対に触らないでほしい」というのは、同会事業課の宇津木謙一さん。ビニール袋が胃にいっぱい詰まった鹿が衰弱死するなどの例もあるという。鹿は、草やどんぐりが大好きな草食動物。上アゴに前歯はなく、下アゴの前歯と硬く発達した上アゴの歯茎で草などを引きちぎるように噛み切って食べるため、一度口にしてしまったものは、引っ張って取り返そうと思っても至難の業だ。食べ物のにおいのついたビニール袋などは、ポイ捨てせずしっかり手に持っていても鹿に狙われやすい。結果的に死に追いやることもあるため、カバンにしっかりしまっておくのがベストだ。
とびきりかわいい子鹿たちは、7月下旬頃にはお母さん鹿と一緒に奈良公園に放たれる。なお「奈良のシカ」はれっきとした野生動物。今年無事に生まれた子鹿たちが、これからもすくすくと元気に育つよう、公園内でも鹿の生態を知った上で鹿とのコミュニケーションを楽しみたい。
「アマガエル」の「毒」に要注意 2019/06/07

両生類の仲間には、皮膚から毒性を持つ分泌物を出すものがいて、これは細菌などの病原体から脆弱な皮膚を守るためと考えられている。日本にもヒキガエル、アカハライモリなどがいるが、アマガエルも皮膚から複数の有機化合物を分泌し、その中にはヘビ毒に似た神経毒もあるようだ。
アマガエルの場合、森林の樹上で生活することが多く、ヘビなどの天敵から身を守るために毒を分泌することも目的であり、また外傷などを早く治癒させる効果があると考えられている。実際、アマガエルから鎮痛ペプチド(アミノ酸)が新たに発見され、天敵から受ける攻撃に対する防御機能として備わったようだ。
アマガエルの毒はヤドクガエルやブフォテニンという神経毒を持つヒキガエルほど強くない。しかし、アマガエルに触れた指先や手などは水洗いし、毒性成分や細菌などを洗い流すべきだ。粘膜から毒性成分が入る危険性があるため、アマガエルを触った手で目を擦ったりしないほうがいい。また、触った手に傷があったりすると傷が悪化したりする。まして、口に入れたり食べたりするのはかなり危険な行為だ。
3万年前のライオン、氷漬けで発見 シベリアの永久凍土 2019/06/06

発表によると、ホラアナライオンの赤ちゃんは昨年7月、シベリア北東部の川の近くで見つかった。体長約40センチ、体重800グラムほどで、生まれて間もないとみられる。オオカミは2~4歳で牙や顔の毛が残っていた。いずれも寒い地域に適応して生きていたらしい。
2体をCTで調べた東京慈恵会医科大の鈴木直樹客員教授は「筋肉や内臓、脳などが良好に保存されている。いまのライオンやオオカミと比べることで、当時の運動能力や生態を明らかにしたい」と話した。今後、DNAも調べる。
ベッドの下はダニの生息ゾーン!夏のカビ・ダニ対策 2019/06/05
東京都健康安全研究センターが、都内の住宅10軒について、居間、寝室、寝具を対象にダニの繁殖状況を調べ測定したところ、採取場所別にみると、寝具>絨毯・畳>フローリングの順に多く、寝具が一番の繁殖源となっていることがわかりました。
ダニがいるからといって、直ちにアレルギーやぜん息を起こすわけではありません。WHOによるとチリの中のダニの量が問題で、チリ1g中にダニが2μg以上でアレルギーを起こす危険があり、10μg以上でぜん息発作を起こす危険があるとされています。
チリ1gの中のダニの重量を測定してみると、2μg 以上が住宅10軒中9軒、10μg以上は10軒中6軒から検出されました。つまり、調査した住宅の6割からぜん息発作を誘発するレベルのダニが採取されたのです。
この調査結果をふまえて、東京都福祉保健局は『健康・快適居住環境の指針』(2017年3月)を改訂しました。「室内のダニ対策」は次のように具体的な対策をあげています。
(1)床面をダニが繁殖しにくい素材にする
(2)床面への掃除機がけを行う
(3)ダニの生息場所を減らす
(4)寝具の乾燥と掃除機がけ
(5)寝具類の洗濯
アレルギーを引き起こすのはダニだけでなく、花粉や食物などさまざまな要因がありますが、厚生労働省は「我が国全人口の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患し、急速に増加している」と警鐘を鳴らしています。
住宅のダニは、工夫次第で減らすことができます。こまめに掃除機をかけるか洗濯をし、小さな子どもがいる家庭では床をフローリングに替えるのも効果的です。
カラスの巣を撤去 中電津営業所、停電防止で 三重 2019/06/04
同営業所によると、カラスは2―5月に巣を作る。巣の材料に使われるハンガーや木の枝が電柱の機器に接触することで停電につながるという。同営業所管内では昨年度カラスの巣が原因の停電が3回あった。
巣作りの期間は撤去しても新たに作り直すため、5月上旬までは停電につながると判断した危険な箇所だけを撤去。停電につながらないと判断した箇所は、目印をつけ随時点検する。巣を取った後でも同じ箇所に作られるため、点検をしても次の点検までにまた作られることもあるという。
5月末から、巣立った後の巣の撤去を始める。同営業所の管轄では、4月末時点で約400個の巣を残し、様子見していた。巣立ちに合わせ2カ月かけて残りの巣の撤去に取りかかる。
同営業所の藤森啓行保守長は「電柱にある巣を見つけたら最寄りの営業所に連絡してほしい」と呼びかけている。
山梨の4万軒停電、原因は変電所侵入のヘビ1匹 2019/06/03
同支社によると、同市須玉町若神子の北巨摩変電所で、点検時に電気の流れを止める設備「断路器」にショートした跡があり、腹部に焦げた跡があるヘビの死体が近くに落ちていた。
ヘビは変電所を囲むフェンスに絡まった植物のつるを伝って入り込んだとみられる。同支社は再発防止のため、つるを伐採した。
同支社によると、5月11日午後8時20分頃、北杜、韮崎、甲斐市の最大約4万1500軒で停電が発生、約3時間40分後に復旧した。変電所設備から飛散した火花が燃え移り、周囲の下草約220平方メートルを焼いた。
中国で白い野生パンダを初撮影 四川省 2019/05/28

標高2千メートル前後の山中に設置されたカメラが4月中旬に姿を捉えた。目は赤っぽく、年齢は1~2歳と推定されている。専門家によると、遺伝子上の異常が原因で白化したとみられる。野生動物としての活動には大きな影響はないという。
チューリップ10万本枯れる 北海道きょうも酷暑続く 2019/5/27

チューリップの例年の見ごろは6月10日ごろまでですが、40万本中約10万本が枯れる被害が出て、27日朝から球根を抜く作業が始まりました。
この暑さはオホーツク海側を中心に28日も続く見込みで、熱中症には十分な注意が必要です。
熱中症への警戒と農作物への影響も気になるところですね。
野生パンダを顔認証で識別するアプリ、中国で開発 2019/05/22

中国ジャイアントパンダ保護研究センターの研究者らは新華社に「このアプリとデータベースは、山奥に生息して追跡が難しい野生パンダの個体数、分布、年齢、性比、出生と死に関するより正確で包括的なデータを集める助けになる」と語った。
ジャイアントパンダは主に繁殖率の低さと生息地の喪失から、国際自然保護連合の「レッドリスト(Red List、絶滅危惧種リスト)」で「絶滅危惧II類」に分類されている。野生パンダの数は、2000頭未満に落ち込んでいる。
15㎝の巨大ナメクジ 1道7県に拡大か 2019/05/21

ハチミツ「偽物」見破ります 京産大、方法を開発 2019/05/20

遺伝子組み換えではどうか。処理した卵を巣に戻すと、他のミツバチがなぜか細工を見抜いて退治してしまう。「人間の思うとおりにいかない行動の複雑さや知能の高さに、引きつけられますね」
まるで投網銃 驚きの狩人クモ 2019/05/17

マダニにかまれ天草市の女性死亡 熊本県 2019/05/15
女性は4月29日と5月1日に畑で茶摘みなどをした後、2日に右肩に痛みが出て発熱。医療機関を受診し、入院、転院しながら治療を進めていたが亡くなった。背中にマダニがかんだ跡があり、県保健環境科学研究所による検査で日本紅斑熱の陽性を確認した。日本紅斑熱はマダニを介して細菌に感染することで発症。発熱や発疹、けん怠感、頭痛などを伴う。潜伏期間は2~8日。治療は抗菌薬を使用する。
春から秋にかけてはマダニの活動期にあたり、レジャーなど屋外活動も増える。県健康危機管理課は「最大の予防法は、マダニにかまれないこと。特に高齢者が森林や草地に入るときは、長袖、長ズボンを着用して肌の露出を少なくするなど十分に対策をしてほしい」と注意喚起する。
国立感染症研究所は帰宅後の対策徹底も推奨。(1)上着や作業着を家の中に持ち込まない(2)シャワーや入浴時にダニが付いていないかチェック(3)服に付いたダニは粘着テープで取り除く-ことを勧めている。
縄文人ゲノムを高精度解析=「酒に強い」特徴も 2019/05/15

復元された縄文人の女性、現在の日本人にもいそうな顔立ちをしていますね。姿に関しては、3500年前と比べてあまり変化がないということでしょうが、1万年以上も続いたとされる縄文時代で科学的にルーツが解明されていくのは興味深いです。
パリの警察署、ノミの大繁殖で閉鎖 職務遂行できず 2019/05/14
警察組合のツイートによると、同署は数日前からノミの襲来を受けて「耐えがたい職場環境」になっていたといい、「現場の完全な消毒が実行されなかったために問題が続いた。数人の警官が何カ所もノミに刺されて治療を受けた」としている。さらに、「一部の害虫は家庭にも持ち込まれたらしく、警官の家族も被害に遭っている」という。地元メディアは、警官数人の子どもがノミに刺されていると伝えた。組合幹部が語ったところでは、ノミは同署で勾留されたり事情聴取を受けた人物から広まったと思われる。1週間前に行われた害虫駆除は、建物全体や車などの徹底した消毒が行われなかったために、ほとんど役に立たなかったという。組合が求めている警察署全体の完全な消毒には、最低でも丸2日かかる見通し。地元メディアによれば、この警察署では2017年にも、シラミとノミが大繁殖して警官らが避難を強いられる騒ぎが起きていた。
「100万種が絶滅危機」今わたしたちに求められること 2019/05/13

報告書によると人間活動で世界の海域の66%が影響を受け、湿地の85%は消滅、16世紀以降に少なくとも680種の脊椎動物が絶滅した。過去40年で絶滅リスクは上昇し、現在は約25%の動植物が危機に直面。両生類40%以上で絶滅の可能性がある。プラスチックごみの海洋汚染は1980年以降10倍にもなり、少なくとも267種が悪影響を受ける。そうした生物はウミガメの86%、海鳥の44%、海生哺乳類では43%にも上る。
人間の生活への悪影響も深刻で、ミツバチなど花粉媒介生物の減少で最大年5770億ドル相当の穀物生産が失われる恐れがある。生態系やサンゴ礁の劣化で沿岸地域の防災機能が低下し、1億~3億人が洪水やハリケーンの被害を受けるリスクが高まっている。社会変革を伴う対策がなければ、生態系や自然からの恵みが減少する傾向は2050年以降も続くと予測。地球温暖化も悪影響の主な原因の一つで、温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」に基づき産業革命前からの気温上昇を1.5~2度に抑えても、ほとんどの陸上生息域は大幅縮小するという。
今わたしたちに出来ることをしよう!
こういった調査や報告は、メディアを通じて一人でも多くの人に知ってもらいたいですね。一人一人が意識すれば環境に関する話題の機会も増えますし、個人も集まれば社会の流れに影響します。少なくとも「環境を意識する」事は誰にでもできる事だし、たとえば1回ポイ捨てすることで、後世の子孫の生存を脅かすことになるかもしれないということを肝に銘じておきたいです。
「カメは万年」どこまでホント? 2019/05/10

カメは長寿の象徴とされていますが、「万年」は生きません。 しかし、動物の中ではとても長生きで、ペットとして飼われることがある「アカミミガメ(ミドリガメ)」の寿命は、40年以上です。また、私たちの身近な川や池にすんでいる「クサガメ」の寿命は、60年以上です。 そのほか、「アメリカハコガメ」は100歳以上で、ワニガメは150歳以上です。
世界一長生きなカメを探せ!
過去に記録された最高齢のカメは、「ガラパゴスゾウガメ」で、175歳です。 このガラパゴスゾウガメは、進化論で有名な博物学者チャールズ・ダーウィンが1835年にガラパゴス諸島から連れてかえったとされています。 現在、最も長生きしているカメは、セーシェル諸島のバード島にすんでいる、「エスメラルダ」と名づけられた「アルダブラゾウガメ」です。 年齢は200歳以上と推定されていて、これが確かであれば、現在生きている動物の中で、世界最長寿です。
ご長寿のナゾ
今のところ、どうしてカメが長生きできるのか、解明されていません。しかし、カメの生活と体のしくみに秘密があるようです。カメの呼吸はゆっくりで、のんびりとした生活をします。冬眠しているカメは、心臓の動きもゆっくりです。 また、体温を一定に保つために、常に熱を生み出す必要がある私たちとは異なり、カメは気温が下がると体温が下がります。そして、活動するためにエネルギーが必要なときには、日光浴をして体温を上げます。
このように、省エネルギーで活動できることが、カメの長生きの秘訣なのかもしれません。
「カエルが鳴くと雨」はホント? 2019/05/09

カエルはいつ鳴くの?
カエルのオスは、メスを誘うときや、ほかのオスに縄張りを示すときなどに、大きな声で鳴きます。鳴くときには、のどやほおにある『鳴嚢(めいのう)』というやわらかい皮膚の袋を大きくふくらませます。 鳴嚢には、のどで発した音を大きくする働きがあります。ヒキガエルのように、鳴嚢がないカエルは、小さな鳴き声でメスを呼びよせます。 カエルたちは鳴くことで、繁殖パートナーを見つけるのです。
時にはこんな「勘違い」も!
オスは、繁殖のため、近づいてきたメスに抱きつきます。しかし、メスとまちがえて他のオスに抱きついてしまうことがあります。そんなときは、「自分はメスじゃないよ」と知らせるために、求愛の声とは異なる声を出して相手に教えます。
カエルの鼓膜を見つけてみよう!
初夏の田んぼには、トノサマガエルやニホンアマガエル、ツチガエルなどが集まり、オスはいっせいに鳴きだします。その声は、カエルの種類によって異なります。カエルは耳がよくて、鳴き声を聞き分けることができます。 目の後ろをよく見てみましょう。丸くて大きな鼓膜があります。さまざまな声が混ざる中で、メスはなかまのオスの声を聞き分けて居場所を探すことができるのです。
知床半島観光客とヒグマわずか"2m" 車から降り写真撮影 2019/05/08

奇妙なカニの化石を発見、カニ界に激震 2019/05/07

今回の論文は、泳ぐための脚や大きな爪といった、カニの体のすぐれた構造が、9000万年前までに確立されていたことを示している。またそうした特徴は、時間をかけて増えていったというより、一部のグループがそれぞれ独立して失うように進化したことが示唆される。「21世紀になった今日でも、知見や情報が一切ない(化石)生物がいまだに発見されることに、本当にわくわくします」と米エール大学およびカナダ、アルバータ大学の博士研究員であるハビエル・ルケ氏は語る。「どれだけ多くの宝が、どれだけ多くの遥かなる太古についての貴重な情報が、発見されるのを待って眠っているのでしょうか」
カラスも「目上のカラス」に忖度する…知られざる社会模様 2019/05/02
また、カラスは社会的知能が高いことも知られている。社会的知能とは、集団の中で他個体との関係を上手に捌く能力、いわば政治的なアタマのことだ。 カラス類は世界に40種ほどいるが、少なくともその一生の一時期は、群れを作る。群れの中には順位があるので、社会的な関係性というものもある。うっかり自分より強い個体に先んじて餌を食べてしまったりすると、攻撃を受ける恐れがあるわけだ。ということは、まず誰が誰かをちゃんと記憶し、その個体の順位を覚えておかなくてはいけない。 ハシブトガラスの研究から、彼らはかなりの数の個体の外見と声を覚えることができ、一声聞けば「ああ、あいつがいる」とわかることが示されている。ゴミを見つけて集まったカラスが「カア」「カア」と点呼を取るように一声ずつ鳴いていることがあるが、あれは本当に点呼になっているのだろう。
カラスが際立っているのは、先を読む能力だ。野生状態で道具を作り、それを使って餌を採るというカレドニアガラスを用いて実験を行うと、彼らは少なくとも3手先まで手順を読む。例えば、透明なパイプの奥に餌を入れ、手元に短い道具を置いておくと、カラスは「この道具では餌に届かない」と瞬時に見抜く。そしてあたりを見回して、別のパイプにもっと長い道具があるのを発見する。すると、短い道具で長い道具を引っ張り出し、長い方に持ち替えて餌を引っ張り出す。 このように、カラス相手に知的能力を調べる実験をやってみると、チンパンジーなど類人猿レベルの課題を次々とこなしてしまっている。そういう理由で、カラスはフェザード・エイプ、つまり羽毛の生えた類人猿とまで呼ばれている。知能の起源は様々だろうが、カラスについては、集団内でうまく立ち回ったり、オオカミなどの食べ残しを失敬するために捕食者の動きを読んだり(読み間違えると自分が餌にされる)する中で進化していったのだろう。
マダニ感染症 県内70代男性が発症 2019/04/26
県感染症・疾病対策室によると、男性は発熱や嘔吐などの症状があり、県内の医療機関を24日に受診。同日、医療機関から保健所に検査依頼があり、県立保健製薬環境センターが感染を確認した。感染原因は不明で、男性は入院して治療を受けている。命に別状はない。
SFTSはウイルスを持つマダニにかまれると感染し、重症化すると死亡することもある。県内では2013年5月に初めて感染が確認されて以降、今回を含めて27人が感染。感染者のうち7人が亡くなっている。
県は同日、危機管理連絡会議を開き、県民に草むらや山に近づく場合は長袖や長ズボンを着用することなどの感染予防策を呼び掛けることを確認した。
連休に潮干狩り、貝毒にご注意 2019/04/25

都道府県が安全性を確認した海岸で潮干狩りをするよう求めている。
同庁によると、有害なプランクトンが蓄積したアサリなどによる食中毒は2015年以降毎年発生。18年には11人の食中毒患者が出た。今年3月には、大阪府内の海岸に自生するムール貝を採取して自宅で調理した人が手や口のしびれを感じ、麻痺性貝毒と診断された。
麻痺性貝毒は呼吸困難で死亡することもある。世界では年300人ほどの死者が出ているとみられるという。
9本足のタコ見つかる 龍郷町、地元漁師が捕獲 2019/04/22

このタコは、18日夜に町内の漁師が取ったもの。持ち込まれた後、前処理の塩もみをしている際に9本足であることに気付いた。田畑さんは「多分取った本人はまだ気付いていないはず。後で教えてあげないと」と笑った。
店を始めて約40年。多い時は年間千匹以上のタコをさばく田畑さんだが、9本足のタコに出合ったのは今回で2回目。約20年ぶりという。「以前のものは足の先の方で細く枝分かれしていた程度だったが、今回は他の足と遜色ない太さ。平成の終わりの記念になる」とうれしそうに語った。
騒然!東京・恵比寿にミツバチ「1万匹」? 2019/04/19
100年に1度? 横須賀で竹開花、「大変まれなケース」 2019/04/18

アジアで第5の原人 6万年前、比ルソン島に 2019/04/16

これまで知られている初期人類とは特徴が異なることから、チームは新種と判断し「ホモ・ルゾネンシス」と名付けた。化石は歯や手足の骨、大腿骨の一部が見つかった。以前にはより古い足の骨の化石も発見されていた。比較的新しい人類の特徴と古い猿人に似た特徴が混在している上、化石からDNAを抽出できていないため、どのように進化したかは分からないという。
ルソン島北部では約70万年前とみられる石器も見つかっているが、ルゾネンシスとの関係は不明。
国立科学博物館の海部陽介人類史研究グループ長は「近年の発見でアジアにはかつて考えられていたよりも多様な人類がいたことが分かってきた」と指摘。「新化石の形態は奇妙で、現時点で進化上の由来は不明としているのは妥当な結論と思う」と話している。
トリカブトの根から神経障害性疼痛に効果的な成分発見 2019/04/15

神経障害性疼痛は、切り傷や抗がん剤の副作用などで神経が傷付けられると発症し、ドアノブに触れるだけでも激しい痛みを感じる。国内で患者は600万人以上と推計される。モルヒネなど既存の鎮痛薬が効きにくく、効果的な治療薬が求められている。
牧野教授のグループは、鎮痛薬の一つとして知られる、トリカブトの根を加熱減毒処理した市販生薬「加工ブシ」に注目。これまでの動物実験で神経障害性疼痛に有効とのデータはあったものの、どの成分が作用しているのか不明だった。
今回、マウスを用いた実験で加工ブシに含まれる化合物「ネオリン」により、神経障害性疼痛が改善することが判明。抗がん剤の成分を注射して疼痛を起こしたマウスにネオリンを加えると、数日で改善傾向を示したという。
トリカブトは株によってネオリン含量にばらつきがあり、その要因は分かっていない。牧野教授は「有効成分が分かったので、含有量の多いトリカブトを見つけ、より効果的な治療薬を作りたい」と話している。
寄生虫で代謝上げ減量効果 世界初証明 2019/04/10

グループはあらかじめ餌を多く与えて太らせたマウスで実験。腸管寄生虫を感染させると、体重の増加が抑えられ、血中の中性脂肪も低下することを発見した。そのまま太り続けた通常のマウスと比べ、28日間で2割も体重差が出た。寄生虫の有無で食べる量に差はなかったため、エネルギー代謝が上がったと予測。詳しく分析すると、寄生虫はマウスの腸内にすむ特定の細菌を増やすことが分かった。この細菌が作用して、脂肪細胞内で代謝を高める遺伝子が多く現れることが分かったという。寄生虫に感染してもマウスの健康に悪影響はなかった。
研究に当たった群馬大大学院医学系研究科の下川周子助教は「寄生虫が分泌するどの物質が作用して、宿主が痩せやすくなるのかを突き止めたい。人間のダイエットサプリや薬として実用化できる可能性がある」としている。
希少ハブなど無許可持ち出しの疑い 販売目的か 2019/04/09

ペットショップ店長・天野利光容疑者(50)とフリーライターの奥山風太郎こと園部友康容疑者(42)は去年7月、鹿児島県の奄美空港から国などの許可を得ずにトカラハブやアマミイシカワガエルなどを捕獲して持ち出そうとした疑いが持たれています。警視庁によりますと、奄美空港の職員が天野容疑者らのキャリーケースの中からプラスチックのパックに小分けされたハブなど70匹を見つけました。天野容疑者らは容疑を一部否認しているということです。警視庁は販売目的で捕獲していたとみて捜査しています。
鹿児島天文館で大量ミツバチ 「巣分かれ」か 2019/04/08
市電運転士などから連絡を受けた交通局職員が午後1時前、現場に到着し、殺虫スプレーをかけたり携帯型の送風機で吹き飛ばそうとしたが、ハチが飛び散り、逆に危ないと断念した。通行人らは飛び回るハチを手で払いながらも「こんなところで、こんなの初めて」と遠巻きに見守った。午後2時ごろ、養蜂家の高野裕志さんが到着。密集したハチの中にいた女王蜂をつまみだし、持参した巣箱に入れると、ほかのハチたちが次々と後に続いた。
付近では、3月8日から「天文館みつばちプロジェクト」と称した試みが始まった。高野さんやボランティアらが百貨店や商業施設の屋上で蜂蜜をつくるためにミツバチを育てている。
高野さんによると、屋上と電停のミツバチは同じセイヨウミツバチ。同種は群れの中で新しい女王蜂が現れると、手狭になった巣から古い女王蜂が半数ほどの群れを出ていく習性がある。これを「巣分かれ」というのだが、今回、電停に集まったミツバチは屋上の巣から出てきた女王蜂と、それに追随した働き蜂の可能性があるという。
奈良のシカ 胃から3キロの「塊」 捨てられたポリ袋か 2019/04/05

ビニール袋や紙類、少しでも食べ物の匂いがついていたら人に慣れた奈良の鹿は食べてしまいます。ゴミは必ずお持ち帰りしましょうね。
ハトに劇薬混ぜた米…毒殺か 大学准教授を逮捕 2019/04/04
野生のハトは鳥獣保護法が無許可の殺傷を禁じている「鳥獣」に当たります。違反者に対する刑罰は1年以下の懲役又は100万円以下の罰金です。野生ではなく家禽化したイエバトであれば、動物愛護管理法で「愛護動物」として保護されており、殺傷に対する刑罰は2年以下の懲役又は200万円以下の罰金になります。むやみに個人で殺傷することができないので、ハトの被害でお悩みでしたらまず専門家にご相談しましょう。
アフリカ豚コレラ、国内で初確認 感染力あるウイルス 2019/04/03

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絶滅危惧アマミノクロウサギ、増加か 天敵駆除が奏功 2019/03/27

環境省が朝日新聞の情報公開請求に応じて開示した資料によると、奄美大島内で発見したふんの量や島内の森林内に最大564台設置したカメラの9年分の撮影データなどを加味して推定したところ、1万6580~3万9780匹と算出された。 環境省はこれまで、アマミノクロウサギの奄美大島での推定生息数について、03年度時点のデータが最新で2千~4800匹としてきた。
中国人が、日本の「ニシキゴイ」を爆買いし始めた理由 2019/03/26

中国の「2018年度流行語大賞ベスト10」で「錦鯉(強運の持ち主)」がトップに輝いた。錦鯉は最近、中国で空前のブームになっている。中国ネット通販最大手「アリババ」の決済サービス・アリペイが公式ウェイボーアカウントで、書き込みを転載して抽選に当たれば「中国錦鯉になれる」というキャンペーンを実施したことから300万回以上のリツイートと2億超えのアクセスを記録。当選したユーザーは多額の賞金と商品を獲得。このため、アリペイの「中国錦鯉」は「強運の持ち主」との意味に転じて、大盛り上がりのキャンペーンになったのだ。
日本で生産されるニシキゴイもいまや、高価格帯購入者の約8割を外国人オーナーが占めると言われ、昨年のオークションでは、最高1匹2億円もの高値で中国人に競り落とされた。
日本政府は、農林水産物・食品の輸出額1兆円の達成を目標とする中、主要品目として海外への販路拡大を進めようとしている。 ニシキゴイは日本原産の観賞魚で、高級魚では1匹数千万円以上もの値がつくため、「泳ぐ宝石」とも呼ばれてきた。新潟県が発祥で、いまも業者の6割が集中する。長年、多くの日本人に一種のステータスシンボルとして親しまれてきたが、近年では自宅の庭に池を作る人も少なく、かつてほどはみられなくなった一方、海外での人気は近年高まっている。財務省貿易統計によると、2018年の輸出額は15年前の3倍となる43億円に上った。 近年のニシキゴイを取り巻く状況について、中国の顧客とも取引がある新潟県の養鯉業者はこう明かす。 「ニシキゴイといってもピンキリで、1000万円以上の高級魚となると全体の1%くらいですが、この部分のおよそ8割を外国人、特に中国人富裕層オーナーが所有してます。日本の品評会で勝った鯉を持つのがブランドになるみたいで、育てるのは日本国内で、という契約にしています。サラブレッドみたいなものですね。日本である程度実績を上げたニシキゴイを、中国の自宅に戻して鑑賞するという人が多いです」 国内で飼育委託されている分を入れれば、ニシキゴイマーケットは財務省貿易統計の倍以上、100億円規模の立派な「輸出市場」になるという。
そんな中、自民党もニシキゴイの輸出振興を進めようと、今年2月に「錦鯉文化産業振興議員連盟」を立ち上げた。 議連の会長には浜田靖一元防衛相が就任し、顧問には麻生太郎副総理兼財務相や二階俊博幹事長など、錚々たる顔ぶれが並ぶ。議連の目的は、ニシキゴイを日本の「国魚」に指定することとニシキゴイの生産能力を高めるため、農地法などの規制緩和を行うことだ。 しかし、政府は規制緩和に慎重な姿勢だという。「農水省としては、ニシキゴイよりもコメを作って欲しいというのが本音だろう。『水田フル活用』に予算をつけて舵を切ったばかりなこともある。 ただ、コメ作りが難しくなった地域でも無理矢理コメを作らせようという政策には無理があるのではないか。養鯉は、エサさえしっかりやっていればそれほど手間はかからないし、海外需要が旺盛な今なら確実に儲かる商売だ。アジアだけでなく、ヨーロッパにもまだ伸びしろがある。地元の雇用対策という点からも、規制緩和は不可欠だ」と議連の自民党員は話す。
最近では、日本国内で規制緩和を巡る駆け引きが行われているのを横目に、日本から輸入したニシキゴイを中国で繁殖させて、販売する中国人業者が増え始めているという。 「最高級グレードの鯉を育てる技術は向こうにありませんから、数百円から数万円までのグレードを育てて、中国国内やタイなどの東南アジア諸国で販売しているようです。単価がそれほど高くはないとはいえ、この価格帯はボリュームゾーンですから、早めにマーケットを取りに行かないと今後の輸出に影響が出てしまいます。 最近話題になっている和牛の国外流出でも、オーストラリアで外国人業者が『WAGYU』として繁殖させ、東南アジアのマーケットを取られてしまった歴史がある。あながち、中国産の『NISHIKIGOI』が海外で幅をきかせるようになる可能性が低いとは言えません」と広島県の養殖業者は語る。ニシキゴイは重要輸出品としての位置を占めている。アジアの富裕層向けを中心に販売単価も高く、輸出品目としての存在感は決して小さくない。 手を拱いていれば、またしても日本の「ブランド農産物」で海外業者を儲けさせる事態になりかねない――。
人間の「第六感」 磁気を感じる能力発見 東大など 2019/03/22

壁の花粉分解する塗料を開発 関西ペイント 2019/03/18

石野博社長は「花粉症に悩む人からの圧倒的なニーズがあると思うので(製品が)届いてほしい」と期待を語った。
製品名は「ハイドロフレッシュ」、塗料に配合した触媒物質で花粉やハウスダストなどを吸着し、光触媒効果を使ってたんぱく質を水と二酸化炭素(CO2)に分解する仕組み。検証では、たんぱく質は24時間で99.9%以上減少したという。希望小売価格は1缶4キログラムで5万1840円。1缶で約80平方メートル分を塗装できる。壁紙の上からでも使うことができ、一度塗れば効果は約10年続くという。
錠剤サイズの「飲む体温計」、動物実験に成功 2019/03/15

日常的な基礎代謝時の深部体温測定によって、誤差が大きく課題となっている女性の排卵周期把握や各種感染症の兆候検出の他、不眠症や認知症対策への貢献が期待されるという。
赤ちゃんパンダにホワイトデーで氷のプレゼント 2019/03/14

キャンディーに見立てた氷やニンジンを贈られた
ジャイアントパンダの「彩浜」(毎日新聞より)
1本に50匹分の粉末入り万能「コオロギバー」販売 2019/03/07

BugMo公式HPなどから購入可能
会社名は英語で虫を意味する「Bug」に日本語の「も」をつけ「虫も食べてほしい」との願いを込めた。国内で昆虫を粉末にして売り出している企業は珍しい。昆虫の姿が見えないので受け入れられやすく、今後の商品拡大も期待できる。昆虫食は少量で栄養に富み、炭水化物に偏りがちな災害時の非常食に加えると有効だ。活用が広がる足がかりになればいい。
値段は1本約500円。決して安くはないお値段ですが、素晴らしい着眼点ですね。これからの昆虫食の需要によってはもっと手に入りやすくなる時代がくるのではないでしょうか。
水道の栓ひねる「天才」カラス 飲む浴びる、調節も自在 2019/03/06

「生きた化石」カブトガニ なんとクモの仲間だった 2019/03/05

ノロウイルスも検出 「がんこ」男女21人が食中毒 2019/03/04
大阪市によりますと、先月24日から25日にかけて大阪市北区の「がんこ梅田本店」でてっちりなどを含むコース料理や寿司などの一品料理を食べた18歳から83歳の男女21人が下痢や嘔吐などの食中毒の症状を訴え、うち11人からノロウイルスが検出されました。発症した人は全員、快方に向かっているということです。
また、店で調理をしていた従業員3人からもノロウイルスが検出されたことなどから、市はこの店を原因とした食中毒と断定。3月3日から3日間の営業停止を命じ、感染経路を詳しく調べています。
運営するがんこフードサービスは「深く反省しております。お客様の信頼回復に努力して参ります」とコメントしています。
猛毒ヒアリはワサビに勝てず アリ学の研究者が効果検証 2019/03/01
アナフィラキシーショックを起こして死んでしまうこともある強い毒針を持つ南米の蟻、ヒアリは、学名の「インビクタ」は「不敗の」や「無敵」を意味し、生態系への悪影響が大きい。日本でも2017年以降中国から運び込まれるコンテナなどで毎年見つかり、定着するのではないかと懸念されている。
橋本さんらは、ヒアリが定着した台湾で、ワサビの辛み成分「アリルイソチオシアネート」(AITC)を入れたカプセルを練り込んだ「ワサビシート」を使って防虫効果を検証し、効果を示した論文を発表した。ワサビシートで積み荷などを覆うことでヒアリの紛れ込みを防ぎ、他国に拡散させるリスクを下げられる可能性がある。橋本さんは「世界中でヒアリの拡大防止に役立ててもらえるよう、技術開発を急ぎたい」と話している。AITCは弁当用の防腐剤や車のエアコンのカビ、悪臭防止などにすでに活用されている。
太っちょネズミ マンホールにハマり消防士が救助 2019/02/28

「みんなから嫌われている動物だって、尊敬される権利がある」と彼は言った。
6歳の小さな「ファーブル」専門家も舌を巻く 2019/02/27

このほど同館のイベントで環境や自然について研究する市民グループや高校生ら約80組が集まる中、見つけた昆虫一覧をポスターにまとめて発表。努力が認められ名誉館長賞に輝いた。島岡君は「友達をたくさんつくって、みんなと一緒に知らない虫を捕って遊びたいな」とうれしそうに笑った。
豚コレラ、亥年で人気のしし鍋も打撃 2019/02/26

「世界最大」のハチ、38年ぶりに発見 インドネシア 2019/02/25
神戸の商業ビルで受水槽汚染 33人食中毒か 2019/02/22
地下に設置された水道水をためる受水槽に、地下水などをためる別の水槽の水が混入したことが原因とみられる。管理会社は少なくとも約1年間、義務付けられた点検を行っていなかったという。
野生イノシシにワクチン投与へ 愛知の養豚場も国が点検 2019/02/20

昨年、岐阜市の養豚場で26年ぶりの発生が判明した豚コレラ。豚やイノシシ特有の家畜伝染病で発熱や食欲減退などの症状が現れ、致死率が高い。肉を食べても人には感染しない。国内では1992年に熊本県で発生して以来、長らく確認されていなかったが、昨年9月に岐阜市で発覚。出荷先の養豚場でも相次いで感染が確認されており、5府県に拡大している。同省は昨年12月の専門家検討会で、岐阜県での発生は、野生のイノシシが感染した後、養豚場に広まったとの見解を示した。ホームページで「衛生管理の徹底や早期摘発のための監視の強化に万全を期してほしい」と呼びかけている。
【関連記事】2019/2/12 【コラム】豚コレラ 野イノシシで拡大か
世界各地で昆虫が減少、害虫は増加傾向に 2019/02/19
昆虫は地球上に棲む生物の大半を占めており、多くの鳥類やは虫類、魚類にとって昆虫は主な食料であり、昆虫の減少は結果的に、こうした生物の絶滅にもつながる可能性がある。また穀物の75%の受粉を助け、土を作り、害虫の数を抑制することから、昆虫の減少が食物連鎖の上流に与える影響についても懸念を示している。
一方で、一部の昆虫は環境の変化に適応し、数を増やすだろうとの指摘もある。強じんで適応力が高く雑食のイエバエやゴキブリといった昆虫が、人工の環境に馴染みやすく、殺虫剤への抵抗力を付けている。
今回の研究は、地球の生態系が崩壊していること、この悲惨な流れを食い止め逆転させるために世界規模で集中的な努力が必要になっていることが、ますます明らかになった。食糧難が囁かれてる今、近未来では昆虫食が主流になってくるだろうといわれている一方で、その前に昆虫自体がいなくなってしまうのは我々人間にとっても極めて大きな問題になるだろう。殺虫剤を使わない、有機的な食品を選ぶ、昆虫にやさしい庭造りをするなど、我々にできる対処法はあるとしている。
究極的には大多数の昆虫が絶滅しても進化し新たな種に取って代わられるが、それには長い長い時間がかかるという。つまり100万年たてば、20世紀と21世紀に絶滅した生物の代わりとなる多様な新生物が生まれていることは間違いない。我々の子供の世代には、何の慰めにもならないが。

皇居で新種のダニ発見 2019/02/15
新種は「コウキョアケハダニ」と名付けられ、12日付の国際学術誌「ズータクサ」に掲載された。
発見した流通経済大の後藤哲雄教授によると、この新種は植物に寄生する体長0.5ミリ未満のダニで、皇居内の生物学研究所近くに生えたヤマグワの葉から見つかった。日本でアケハダニ属の新種が発見されたのは10年ぶりという。
(画像は後藤教授提供の皇居で発見された新種「コウキョアケハダニ」の雌成虫)
薄毛に悩むあなたに朗報!ワインを飲んで増毛!! 2019/02/13

酒石酸はワインやブドウ、レモンといった酸味や苦味のある果物に含まれ、皮膚を弱酸性の状態に保ったり、微生物の増殖を抑制したりする効果で知られている。
ロートは酒石酸が持つこうした皮膚の細胞に対する強い作用に注目し、研究に着手した。
豚コレラ 野イノシシで拡大か 2019/02/12

豚コレラは、豚コレラウイルスによる伝染病で、豚とイノシシに感染する。国内では1888年に米国から輸入された豚が原因で最初に発生し、1992年の熊本県内での発生を最後に確認されていなかった。感染した豚などの唾液や鼻水、ふんなどに接触することで感染する。感染力は強く、ウイルスに触れたヒトや器具を介してうつることもある。今回、国内に侵入した経路は不明だが、流行している国から来た旅行者が持ち込んだ肉製品などが原因の可能性があり、侵入後は野生のイノシシが媒介しているとみられるという。拡大を防ぐには、感染が確認された地域でイノシシを捕獲して生息数を減らしたり、フェンスで養豚場に近づかないようにしたりすることが必要だ。しかし、野生動物のコントロールは難しく、流行しているどの国でも頭を悩ませている。
【コラム】シカやイノシシもハチは苦手?養蜂業者 害獣対策装置開発 |
ペンギン8羽突然死!加齢による高血圧症!? 2019/02/08

シオカラトンボの分泌成分 新種日焼け止めに? 2019/02/07

千葉県市川市で「カラス条例」施工 2019/02/06
カラスによるごみの散乱被害を防ぐため、集合住宅の所有者などにゴミ集積所の適切な設置や管理を求め、違反者には改善命令や氏名公表を含む制裁措置を明記するという。
市は以前よりゴミ出しルールの徹底を促す啓発文書の配布や看板の設置などを実地してきたが、今回の条例により氏名公表などの制裁措置を示す「強制力」の伴うルールの厳守が求められる。自治体によるカラス条例を巡っては、奈良市や大阪箕面市などで餌やりを禁止した条例があるが、適正なごみの排出や集積場の管理を定める条例は全国初とみられる。
120年に一度といわれるタケ開花 明石 2019/02/05

そんなうわさを耳にした。タケの花が咲くというのはあまり耳にしたことがない。調べると「開花は120年に一度」という情報も。同校資料館の横にある林。小さな池を囲むように、黒っぽいタケが生えている。「クロチク」というタケの一種で、筆や工芸品などに使われる「いいタケ」なのだとか。緑色の葉の間に、3、4センチ大のトゲトゲした茶色い塊が生えている。「花」というと想像とはかけ離れた姿だが、どうやらこれがタケの花らしい。大学で植物学を学んだという同校の中江先生はこのタケの開花を「非常に珍しい現象なので、まさか実際に見られるとは」とうれしそう。一方、生徒たちはあまりの地味さに「これが花…」と薄いリアクションとなかなかの温度差があるようだが・・・。
そもそも120年に一度の現象というのは本当か。
県立人と自然の博物館、植物生態学の主任研究員、橋本佳延さんに聞くと「数十年に一度と言われているが、詳しくは分かっていない」らしい。「周期が人の寿命より長いこともあり、同じタケでの観測が難しいのです」橋本さんによると、タケやササの開花はなぜか全国で一斉に起こることが多いという。1970年代には、日本に生える代表的なタケ「マダケ」が一斉に開花。だが、タケは開花すると枯死するそうで、全国でタケが不足する事態が起きたという。2016~7年には六甲山でササの一種「スズタケ」が開花し、同時期にまったく違う場所からもスズタケの開花情報が寄せられたというから不思議だ。一斉に開花し枯れることから、不吉の象徴といわれることもあるらしいが、一生に一度しかもしれない開花現象を見られてむしろラッキーではないでしょうか。
昆虫も細菌も寄せ付けぬ、キュウリ臭で身を守る 2019/02/04
クラゲの毒を研究する永井教授らは、東京湾で採取したカミクラゲをすりつぶしてにおいの成分を取り出し、分析した。その結果、においを生み出しているのは、キュウリにも含まれ、抗菌作用などがある「ノネナール」と「ノナジエナール」という二つの物質であることがわかった。
広島大の大塚攻教授はこの研究結果が、陸の生物と海の生物の間で、一部の遺伝子が取り込まれるなどのやり取りがあった可能性を示唆する成果だと話している。
鉄格子の向こうで大流行 刑務所で300人インフル 2019/02/01

ゾウ密猟規制の背景で マンモスの牙が大人気 2019/01/31
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シカやイノシシもハチは苦手?養蜂業者 害獣対策装置開発 2019/01/29

ハチミツなどを製造・販売する「はなはな」(同市加茂町中野)が開発し「境界守(きょうかいもり)」と名付けた。スピーカーやにおいの発生装置が組み込まれたコントロールボックスと配管で構成。配管を通じて録音したスズメバチの「ブーン」という羽音や化学的に合成したにおいを流すことで、近くにハチがいると動物に錯覚させ、近寄らせないようにする。
野生動物の衝突事故対策にも応用できると考え、JR東日本管内でシカの衝突事故が最も多い岩手県のJR山田線で、昨年12月20日から3月まで実験を実施するという。線路脇約500メートルにわたって配管を敷設し、動物が立ち入らないか検証している。
同グループは、1月18日までの約1カ月間に衝突は起きていないとし、「フェンスを設置したり、ライオンの排せつ物をまいたりしたが決定打にはならなかった。全国の鉄道事業者が同じ悩みを抱える中、アイデアを生かせれば」と期待。「野生動物もハチに刺される恐ろしさを知っているのでは」と清水社長。「解決につながればうれしい。研究を進め、より効果が出る方法を探っていきたい」と話している。
アザラシ「なおみ」のいる水族館、大坂選手の快挙に沸く 2019/01/28

飼育プール前には「祝優勝 大坂なおみ選手おめでとう」と書いたメッセージが掲示され、来場者からは「なおみー」と、コールが飛んだ。なおみは朝食にアジやサバ3.5キロをもりもり食べると、ゆったりとプールを泳いで愛嬌を振りまいた。
クラゲ展示数世界一を誇る同館は、25日に大坂選手の勝利をクラゲ占いで予想し、見事的中させた。奥泉和也館長は「本当に良かった。ホッとした」と話し、大坂選手の活躍を喜んだ。
インフルエンザ予防にマスクは効果なし? 2019/01/25
インフルエンザウイルスは感染力が高く、予防にはウイルスになるべく触れないことが重要となる。
厚生労働省は、体調に不安がある場合は人混みを避けるほか、外出後は手洗いとうがいをするよう呼びかける。一方、マスクをすることは「感染拡大を防ぐのに有効だが、自分を守る手段としては推奨していない」という。これはどういうことか?
インフルの感染経路には、患者のせきやくしゃみで飛んだウイルスを吸い込むことによる「飛沫(ひまつ)感染」と、ウイルスのついたドアノブなどを触った手で口や鼻に触れることでウイルスを取り込む「接触感染」がある。患者がマスクをしてウイルスを飛ばさないようにすることは重要だ。一方、感染予防としてマスクをすることはウイルスを吸い込む危険を低減させるが、防毒マスクのようなものでなければウイルスを完全に防ぐことは難しい上、接触感染は防げないのだという。
ペンギンのひな「人、入ってません?」大きすぎると話題 2019/01/24

このひなは生後5カ月で体重は約15キロ。体長も約90センチで成鳥と変わらないが、飼育員の加藤さんによると「通常サイズ」。綿羽で膨らんで見えるのと、羽の生え替わりに備えて体力を蓄えているため大きくなるという。ちなみに人は「入っていない」そうだ。
綿羽はすでに抜け始め、この姿が見られるのも、あと2、3週間。約1カ月後にはスマートな姿になるという。
続・インフルエンザ全国で猛威、警報レベルに 2019/01/22
都道府県別で1医療機関当たりの患者数が最も多いのは愛知で75.38人。熊本(58.79人)、岐阜(53.94人)、鹿児島(52.34人)、静岡(52.22人)が続いた。入院は60代以上が全体の64%を占め、10歳未満も23%と多かった。今シーズンのこれまでの患者数は推計で約328万人。
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廃食用油を航空機の燃料に 国産初の実用化へ 2019/01/17
今のところ1リットル当たりの販売予定価格を約150円と試算。2月に環境エネルギー社が新技術の実証プラントを完成させ、石油系燃料とほぼ同じ水準の100円以下の価格を目指す。国内の廃食用油は外食・食品業者や家庭から年間52万~54万トン出ており、回収先を広く求めたい考えだ。環境エネルギー社の野田修嗣社長は「現時点で最も安く大量に生産できる技術ではないか」と説明。北九州市立大と東京大で名誉教授を務める同研究所の藤元薫代表理事は「製造工程を改良し、さらに生産効率を上げたい」と話している。

ノロ対策にはマイタケが良い?免疫高め発症抑制 2019/01/16
ノロウイルスは、食中毒を引き起こし、冬に流行することが多い。感染力が強く、高齢者では重症化することが多い。ワクチン開発が難しく、病院や学校、調理施設などでの対策は手洗いやうがい、食品の加熱処理などが主体となっている。
研究グループは、マウスに1日当たり5ミリグラムの乾燥マイタケを与え、1週間後にノロウイルスを接種した。その後もマイタケを食べさせ続けると、ふん中のウイルスが減り、腸内のウイルスも早期に消えた。マウスの免疫機能が低下した時に、再びウイルスの数が増える効果も確認できた。
マウスを使った実験は、人間と近い結果が得られるという。マウスが食べた量は、人間に換算すると乾燥していないマイタケ数グラムにとどまり、無理なく食べられる量だとしている。
研究グループは今後、詳しいメカニズムを解明する考え。同社は「ウイルスが体内から早く消えるので、流行の抑制につながる。子どもや高齢者はもちろん、デイサービス施設といった施設の職員にも予防的に食べてもらえれば、食中毒のリスク軽減に有効ではないか」と強調する。
スーパーでも売っていて手軽に手に入りやすいマイタケ。あなたのご家庭でもぜひ活用してみては?
インフル流行 注意報レベルに 2019/01/11
国立感染症研究所によると、都道府県別で1機関当たりの患者数が多かったのは、北海道(32.1人)、愛知(30.5人)、岐阜(20.3人)-の順だった。
インフルエンザ感染対策の基本は「手洗い」。インフルエンザウイルスに感染する要因の多くは、手に付着したウイルスが物品に付着し、そこからまた手を介して鼻や口、目から体内に入ることです。インフルエンザウイルスは手洗い石けん液やアルコール手指消毒剤を正しく使用することで、手に付着したウイルスを洗い流す、または感染力を失わせることが容易とされています。
家に帰った時は必ず手洗いを徹底してインフルエンザを防ぎましょう。食事の前にどうしても手が洗えない時のために携帯アルコールスプレーなど持ち歩くと良いですね。
犯人はコオロギ?キューバの米外交官狙う「音響攻撃」 2019/01/10

この問題を巡って米国務省は、音響装置を使った「音響攻撃」だったと思われるとの見方を示していたが、キューバ当局は攻撃を否定している。英リンカーン大学と米カリフォルニア大学の研究者は、この物音を分析し、結果を今月4日に発表した。同チームは、AP通信が公開した問題の症状に関係があるとされる音声を、カリブ海地域に生息するコオロギの一種の鳴き声と照合した結果、持続時間やパルスが繰り返される間隔、パワースペクトル、パルス当たりの振動数などが、微妙な違いはあるものの、一致していることが分かったという。この研究結果は、まだ別の専門家による検証は行われていない。微妙な違いがあったことについて研究チームでは、昆虫の鳴き声が一般的に屋外で録音されるのに対し、APの音声は室内で録音されたものだったことに起因するのではないかと推定している。ただし「大使館の職員が別の形態の攻撃の被害に遭った可能性」や、「心因性の症状だった可能性」も排除しなかった。
象牙の違法取引調査で「マンモス牙」見つかる 2019/01/09
ボール氏によれば、世界全体で年間3万頭を超える象が象牙目的で殺されているとみられ、カンボジアでは販売されている象牙の量が増えているもようだという。英国は昨年、希少価値のあるアンティークの一部製品を除き、象牙製品の販売を全面的に禁止している。一方、既に地上から姿を消したケナガマンモスは、絶滅の恐れのある種の国際取引に関する条約の対象になっていない。
ボール氏は「今回の発見が現存している象の個体数にどのような意味を持つかは何とも言えないが、私たちはこれからも調査を続け、遺伝学を用いて(象牙製品の)出所を明らかにしていく計画だ」と述べている。

「昆虫食」自販機人気続く、売上月50万円も 2019/01/08

昆虫は食料資源として少ないコストと時間で食料に出来る段階まで養うことが出来る、優れた動物性タンパク源なのです。今後起こると考えられている世界的な人口増加の際には、昆虫が食糧供給の要になるとも考えられています。
「中央」走れぬ中央通り? 犯人はアイツ、対策も実らず 2018/12/25
ムクドリは本来、害虫を食べる益鳥とされていた。しかし、かつて生息していた農村の防風林などが減少。人間が多い所には猛禽(もうきん)類などの天敵が少ないため、繁華街の周辺に好んで集まるようになったという。日本野鳥の会香川県支部によると、中央通りのクスノキは大きくて葉が密集し、ムクドリは身を隠しやすい。人や車も多くて外敵に狙われにくく、ねぐらとしては好条件という。
しかし国道の利用者からは「フンで路面が汚い」「臭いがひどい」との苦情が毎年相次ぐ。糞は放置しておくと病原菌の温床となったり、車体のさびにもつながる。道路を管理する国土交通省の香川河川国道事務所はこれまで、鳥が嫌う臭いを発するロープを幹に巻いたり、方向感覚を狂わせる磁気を出す機械を置いたりしたが、いずれも効果は得られず、被害は減らなかった。
昔は枝葉が伸びるたびに短く切り、ねぐらにはなりにくかった。しかし「高松のシンボルとして守りたい」と市民団体などが反発した過去もあり、現在は枝葉が信号や標識を隠すなど通行に支障がある場合のみ、必要最低限の枝切りをしたり、定期的に水で洗い流すなどしているが、すぐに元通りに汚れてしまい、「イタチごっこ」のような状況だ。
3車線ある中央通りだが、クスノキが場所をとり、一部の地点で右側の車線を走る直進車に真ん中へ移るよう促す看板を設置している。おかげで、真ん中の車線は混雑しがち。「クスノキもムクドリも、そしてドライバーも、うまく共存していければいいですね」。事務所の担当者はこう話しているそうですが、このまま共存させるとなると、莫大なコストが永遠とかかりそうです。果たしてその価値はあるのでしょうか。
今が旬の牡蠣「生食用」と「加熱用」の違い 2018/12/18
「生食用」と「加熱用」は獲れた海域から、その後の処理の仕方まで大違いなのです。
簡単に言うと、牡蠣の『生食用』は各県が定めた指定海域で獲れたもの、『加熱用』はそれ以外の海域で獲れたものです。「生食用」の牡蠣にとって怖いのは、ノロウイルスや食中毒菌に汚染されることです。そのため、雑排水が流れ込む川の河口から離れた汚染のリスクが低いエリアなどが指定海域に定められています。そのうえ、『生食用』は採取後に浄化という工程が必要です。牡蠣は1時間に20Lの海水を吸入・排出する性質を利用して体の中をきれいにします。紫外線を照射するなどして無菌化した海水に2~3日漬けておくのです。ただし、県によっては指定海域を設けていないことがあります。その場合は、浄化後の牡蠣が「生食用かきの規格基準」(厚生労働省)に適合していれば「生食用」として出荷できるそうです。
一方、指定海域外で養殖している「加熱用」の牡蠣は、一般的に栄養分が多い河口近くで養殖されているうえに、浄化する必要がありません。そのため、『加熱用』の牡蠣のほうが太っていて味も濃いといわれることがあります。しかし、あくまで『加熱用』ですので、カキフライやクラムチャウダー、牡蠣鍋など火を通してお召し上がりください。
「生食用」の牡蠣が新鮮というわけではなかったのですね。旬の牡蠣を食べながら、あらためて生食用と加熱用についての勘違いを確認してみませんか。

「小遣い稼ぎ」でサソリ売買容疑 国交省職員ら書類送検 2018/12/13

生活環境課によると、男は2015~2016年ごろにかけて、当時住んでいた沖縄県宮古島市からマダラサソリ約400匹をインターネットオークション等に出品し、約28万円売り上げていたという。 マダラサソリは体長5~7センチほどで、国内でも沖縄など一部地域に生息するが、属するキョクトウサソリ科は全種が特定外来生物に指定されており、国産のマダラサソリも原則として捕獲や売買は禁じられている。一部で「キョクトウサソリ科で唯一、合法的に飼える」との誤った認識があるといい、同課は注意を呼びかけている。
マダラサソリは毒性は低いが、複数回刺されるとアナフィラキシーショックを発症させる可能性があるので注意が必要です。
アザラシの鼻にウナギ!?どうなっているのかと話題に 2018/12/11
米海洋大気局(NOAA)の「ハワイモンクアザラシ研究プログラム」(HMSRP)はこんなジョークを交えたコメントと共に、右の鼻の穴にウナギが詰まったアザラシの写真をフェイスブック上で公開した。しかもこの珍妙な現象は今回が初めてではない。ハワイでは以前から、モンクアザラシの鼻にウナギが入り込む現象が報告されている。ハワイモンクアザラシは世界で最も希少なアザラシの一種で、米国では絶滅危惧種に分類されている。その多くは北西ハワイ諸島にある離島8島の周辺に生息。2016年の調査では、1427匹しか残っていないと推定されている。
NOAAはこのような現象が起こる理由について、1つ目は食べ物を探しに来たアザラシに対し、ウナギが防御反応を示すという仮説を掲示している。サンゴ礁の割れ目や岩の下にアザラシが耳や鼻を突っ込んでいると、そこにウナギが入り込むとの見方だ。2つ目の仮説では、アザラシがウナギを丸のみして鼻から吐き出す可能性に言及している。
アザラシがウナギから感染症やサンゴ礁にすむ魚に蓄積する微細藻類の毒のリスクにさらされる可能性や鼻孔を閉じることができず潜水に支障がでる可能性があるという。幸運にも彼らに発見されたアザラシは、無事ウナギを除去してもらい元気に過ごしているとのことです。
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PHOTO/Brittany Dolan/NOAA Fisheries
箱根のホテルで42人が食中毒、ノロウイルス検出 2018/12/09
県小田原保健福祉事務所によると、発症したのは男性13人、女性29人で、いずれも2日に食事していた。このうち39人は同じ宴会に参加しており、メニューの一つの鶏肉を使ったサラダからノロウイルスが検出された。残る3人は別々のグループで、提供された料理からノロウイルスは検出されなかったという。 いずれの料理もホテルが経営する同じレストランが調理しており、調理した従業員3人の便からノロウイルスが検出された。同事務所が感染経路の解明を進めている。
ホテルが4日に同事務所に連絡して発覚。レストランは5日から営業を自粛しており、専門の業者が調理場を消毒するなど対応に当たった。ほかに症状を訴えている客は確認されていないという。
ミノムシから世界最強の糸 実用へ向け開発進む 2018/12/06
さらにミノムシは、餌を与えれば繰り返し糸が取れる上、共食いをしないので大量飼育が可能だという。細いうえに、丈夫で糸の肌触り・吸湿性などにも優れていて高温にも耐えることができる ミノムシの糸はまさに「自然界で最強の糸」なのだ。

“スマホ雑菌” スマホはトイレに持ち込むな! 2018/11/28
今や普及率は70%を超え、生活になくてはならないスマホ。みなさんは1日に何回スマホに触っていますか?スマホには便座の10倍というとんでもない量の細菌が付着しているとの研究結果があります。専門家に伺ったところ、そのほとんどは人に無害な菌ではあるものの、中には有害な細菌やウイルスも含まれる可能性があるとのこと。外で操作することも多いスマホは、空気中のウイルスが付着したり、汚いものを触った手で操作するなどして、有害な細菌やウイルスを付着させる可能性があります。これからの季節、特に気を付けたいのはインフルエンザウイルスとノロウイルスです。インフルエンザウイルスは、感染者の咳などの飛沫などで感染します。また、ノロウイルスは糞口感染といって、便から感染します。これらが手やスマホに付着しないようにする必要はあるでしょう。
こうした感染は、インフルエンザ感染者はマスクをする、ノロウイルス感染者はトイレを使う際、蓋をしてから便を流す、使用した後消毒をするなど、感染者に感染予防策をしてもらうのが一番です。
消毒と一概に言っても、スマホの画面をアルコール除菌して除去できるのは常在菌だけで、アルコールはそもそもノロウイルスなどには効果がありません。ノロウイルスに対しては次亜塩素酸やノロウイルスに有効の専用品で消毒をする必要があります。これからの時季、インフルエンザやノロウイルスの感染を防ぐためにも、トイレでスマホを安易に使用するのは控えた方が良いかもしれませんね。
「昆虫自販機」大人気!県外から買いにくる人も・・・ 2018/11/27

未来の食糧危機救済の立役者になると注目の昆虫食。あなたも是非いかがですか?
本州のカエル幼生、北海道で毒餌に…在来種減か 2018/11/26
道内では春にエゾアカガエルの卵がまずかえり、エゾサンショウウオとアズマヒキガエルの孵化が続く。北海道大苫小牧研究林の岸田治・准教授の研究チームが行った水槽実験で、それぞれの幼生を複数入れた水槽では、孵化直後の有毒なアズマヒキガエルの幼生を捕食することで在来種が中毒死することがわかった。オタマジャクシも一部の両生類には毒になることから、国内外来種のヒキガエルが有毒な餌生物として北海道の在来種の脅威になっている可能性が示唆された。
道内の在来種は、アズマヒキガエルが本土にカエルことを強く願っていることでしょう。
牛の角、いる?不要?…スイスで国民投票に発展 2018/11/22

2014年にカポールさんが初めて街頭で署名集めをした日、応じたのは15人だけだった。しかし私財を投じて国内各地で訴えを続ける姿がメディアでたびたび取り上げられたこともあって、署名入りの封筒が連日数十通届くようになり、16年に発議にこぎ着けた。
糞だらけのネコ屋敷主人 生涯ペット禁止令 2018/11/16
ウェスト・ミッドランズ州ウルバーハンプトンに住む二コラ・リッシモア(49歳)の自宅を訪れた英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)捜査官と警察は、想像を絶する劣悪な環境で猫が飼育されていたことに驚愕した。
猫がきちんと世話されていないことを案じた市民からの連絡を受けRSPCAは綿密な調査の下、ドーン・バーレル捜査官と警察は、二コラの家の強制捜査に踏み切った。警察は勝手口のドアを開けようとしたが、大量の排泄物がドアをブロックしており中に入ることができなかった。そこで表のドアを壊したところ、強烈なアンモニア臭が鼻を突いた。何とか中へ入るも、ゴミと排泄物の臭いで思わず嘔吐感が込み上げたとバーレル捜査官は話している。
猫は、家から一切外に出ることができない状況。表玄関の辺りには複数の蚤がジャンプしていて、家の中はどこもかしこも大量のゴミと糞が山積みになっていた。14匹のうち4匹が死に、残り10匹はどれも脱水症状を起こしていてかなり衰弱した状態だったという。なんらかの健康上の問題を抱えている様子の猫もいたが、明らかに治療を施されずそのまま放置されていた。「30年この仕事をしていますが、私が見た中でもこの家は最も不衛生と言っていいでしょう」とバーレル捜査官は語る。
11月9日、バーミンガム治安裁判所では、二コラは2件の動物福祉に違反した罪を認め、18か月の執行猶予付き12週の有罪判決および生涯にわたりペットの飼育が禁じられた。また、30日間のリハビリ活動への参加命令に加えて100時間の無収入労働、415ポンド(約61,000円)の裁判所費用等の支払い命令が下された。
現地からは刑が軽すぎるとの厳しい声もあるようです。保護された猫はRSPCAのケアのもと治療が施され、何匹かは既に新しい飼い主が見つかったそうです。今度こそ幸せに暮らしてほしいですね。
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今日の日本ではすっかり馴染みのない赤痢。細菌性赤痢とは、腸内細菌科に属する赤痢菌に感染することで引き起こされる腸管の感染症のことをいいます。主に大腸の粘膜に炎症を起こし、ときに潰瘍をつくって、発熱、下痢、腹痛などの症状を引き起こします。日本では、戦後しばらくは赤痢の患者さんの数は10万人を超えていましたが、衛生水準の改善とともに1965年半ば頃からその数は激減しました。
予防に重要なことは、赤痢菌が口から入ることが無い環境をつくることです。個人のレベルでは手洗いを徹底すること、細菌性赤痢の流行地域に旅行した場合には、生もの、生水、氷などは飲食しないことなどが重要です。
エボラの構造解明!沖縄の研究チーム治療法開発に期待 2018/10/19
エボラ出血熱の発病は突発的で、最初は風邪の症状のようなものなどから進行すると口腔、歯肉、結膜、鼻腔、皮膚、消化管など全身に出血、吐血がみられることがある。
致死率は50 - 90%と非常に高い。特に集団発生では致死率は90%に達することがある。
杉田さんは「複合体を作れなければ、ウイルスは増殖できず、病気も起こせなくなる。構造が解明され、国際的なデータベースとして公開されることで創薬につながる」と話している。
現在エボラウイルスに対するワクチン、ならびに、エボラ出血熱感染症に対して有効な医薬品などは確立されていません。今回の研究がワクチンの開発に貢献されることを期待します。日本上陸に備え厚労省の方針が発表されているようですが、なんとしても水際で阻止して欲しいところですね。
白浜パンダ、子だくさんの理由…中国に次いでトップ 2018/10/18

成功の要因の一つは、中国側との強い連携にある。AWではスタッフが中国の現地サポートと電話で報連相。今回の赤ちゃんについては、出産前から中国から応援が駆けつけ、健康管理をサポートした。さらに飼育部の熊川智子課長は、AWの強みとして「多数の出産実績で蓄積してきた豊富なデータ」を挙げる。パンダは交配期間が年2~3日しかなく、相性が合わないなどの理由でタイミングを逃せば翌年までチャンスはない上に、生後間もなく死ぬケースも多く、上野動物園では5頭のうち2頭がすぐに死んだ。AWでは「メェ、メェ」と声を上げる「恋鳴き」の頻度や、細かな動作など膨大な情報を保存。日頃の気温や食事量、睡眠時間などもデータベース化しており、「どんな条件で、どんな兆候があればベストか。データに基づいて判断できる」と、熊川課長は胸を張る。
イエバエが食糧危機解消 昆虫技術をバイオ企業開発 2018/10/15
家畜糞尿にイエバエの卵を置き、ふ化した幼虫が出すさまざまな酵素で有機肥料化する。育ったイエバエの幼虫は良質な動物性たんぱく質として飼料の原料になる。有機廃棄物の分解が通常より早く、しかも高性能な肥料と飼料を同時に作り出す技術は、旧ソ連が宇宙船内での食糧供給システムとして研究していたもの。同社の串間充崇会長らが引き継いで完成させたという。
国連によれば、現在約8億1500万人、9人に1人が飢餓状態にあり、さらにアフリカでは4人に1人が栄養不良に陥っているといわれている。このMUSCAの肥料を使うと、生産物の糖度の上昇、収穫量の増加、成長促進、抗菌作用、根の張りの向上など、様々な効果が実証されている。また飼料としても優秀で、従来の魚粉にイエバエ飼料を混ぜてマダイに与えると、体格やサイズ、免疫力などの向上が見られた。社名のムスカは、身近にいる代表的なイエバエの学名から取った。45年間で1100世代の交配を繰り返して改良を続けた「エリートのイエバエ」が食糧危機に一役買うのか今後に注目したいと思います。
秋の味覚が次々被害・・・犯人は・・・!? 2018/10/12
「やっとの収穫時期に(ナシを)とられるっていうのはちょっと。精神的なダメージがきついです」
梨農園の山下さんによると、収穫時期を間近にナシが被害にあいました。梨を守るために張られた網には、ぽっかりと穴が開いていました。被害は5年ほど前から起きるようになったといいます。
農作物を荒らしている、その動物の正体はアライグマ。
夏の果物や野菜の収穫を前に、いま野生のアライグマの被害が増えているのです。「おとなしそうに見えるんですけど、ものすごく凶暴なんですよね。(アライグマの頭数は)確実に増えてますね」
こうした被害は全国で相次ぎ、農作物の被害金額は2010年以降、3億円を超えています。被害は農作物にとどまらず、家の中に侵入するケースも多いといいます。
かわいい見た目とは裏腹に厄介な存在のアライグマ。実は、アライグマは、もともと日本にはいなかった外来種です。アライグマといえば、1970年代のテレビアニメ「あらいぐまラスカル」の影響もあり、当時はペットとしても大人気だったといいます。しかし、獲物を襲う凶暴な一面もあり、ペットだったものが、放たれて野生化し、繁殖したと言われているのです。
農家を悩ますのが、その「対策」の難しさ。愛知県岡崎市のブドウ園では、園内にオリを設置するのはもちろん、ラジオの音声や鳥の鳴き声を一晩中流すなど、対策していますが、決定打にはなっていないといいます。答えの見えないいたちごっこに、新たな対策を見い出すことはできるのでしょうか。
美味しい季節到来!明暗分ける注目のきのこ記事 2018/10/11
キノコ狩りに行く人が増える季節になり、消費者庁が毒キノコによる食中毒への注意を呼びかけています。 消費者庁によりますと、「毒キノコ」を誤って食べて食中毒になる人は、毎年9月から増えて10月に増えているようです。食中毒の報告が最も多い「ツキヨタケ」は食用の「シイタケ」や「ヒラタケ」に似ていて、食べた後30分から1時間以内におう吐や下痢の症状が出るということです。また、「ドクツルタケ」や「ニセクロハツ」などを食べると死に至る場合もあるということで今年はすでに1人が死亡しているとのことです。 今年は気象条件によりキノコが多く生えていて、消費者庁は野生のキノコを見分ける際に少しでも不安がある場合は、保健所に相談するよう注意を呼びかけています。
こちらはキノコの明るいニュース。肥料メーカーの多木化学の株価が、5日ストップ高の6150円にまで急騰した。急騰の理由は、バカマツタケの完全人工栽培に成功したと前日に発表したから。季節を選ばず大量栽培の道が開けたというので、投資家は飛びついたのだろう。バカマツタケが株価を大きく動かしたのだ。
バカマツタケはマツタケの近縁種。名前が名前だけに、マツタケより劣るように思いがちだが、実は姿もよく似ているうえに味と香りはこちらの方が美味しくて強いと言われるキノコである。
別名がサマツ(早松)であるように、マツタケより早く8~9月に発生することから名に「バカ」がついてしまった。
多木化学は、木クズなどによる人工培地(菌床)で培養から生育までを室内環境で完結させたのだ。これは画期的なことで、キノコ栽培の常識を覆す大発明かもしれない。12年からバカマツタケの完全人工栽培に着手。今年4月に完全人工栽培の成功を確認した。栽培期間は約3カ月。遺伝子チェックもしており、バカマツタケで間違いない。その後も次々と発生して、現時点で計14本になったという。菌床栽培なら、植物と共生させないので培養期間が短く、室内の環境を調整することで季節を問わず生産できる。また室内栽培だから虫の被害にあわず収穫時も混入の心配がない、収穫も簡単……などのメリットがある。同社は特許を申請中で、3年後の実用化を目指すとされる。菌根菌のキノコの中には、マツタケ類だけでなく、トリュフやポルチーニ、ホンシメジ、タマゴタケなど高級キノコが多い。今回の成功が、これらの人工栽培技術にもつながるかもしれない。これからの活躍に期待ですね。

「ネズミ一匹逃さず駆除して」築地駆除大作戦・続 2018/10/10
築地市場に隣接する場外市場の乾物店関係者は「工事が始まったら、最初にネズミが増えるのは場外。ネズミ一匹逃さず、駆除してほしい」。店は木造で、これまでも夜にはよく見掛けたが「まだ、増えてはいない」という。別の飲食店の女性は「競りが終わって3日だが、まだ恐れていた状況にはなっていない」としながら「ネズミが増えると店も困るし、私自身がネズミが苦手なのもある。しっかりした対策をお願いしたい」と話した。
修学旅行生 フェリー内食堂でノロ感染 2018/10/05
生徒は修学旅行で名門大洋フェリーを利用していて、佐世保市の2校の中学校の生徒など163人のうち、100人が症状を訴えていたということです。全員、症状は軽く、その後の調べで生徒23人とフェリーの調理人からノロウイルスが検出されました。
北九州市はフェリー内の食堂の食事が原因と見て、この食堂を4日から2日間、営業停止にしました。市はノロウイルスの感染を予防するため、手洗いや消毒を徹底するよう呼びかけています。
楽しいはずの修学旅行が最後の最後にアクシデントがあり本当にお気の毒ですが、症状も軽かったということが不幸中の幸いでしたね。ある意味忘れられない修学旅行になってしまったでしょう。余談ですが私も高校の時、やはり修学旅行でノロウイルスが流行り、3分の1の生徒が旅館に隔離されられていましたが、今では笑い話です。
蚊媒介感染症と蚊の同定についての研修に参加してきました 2018/10/02
平成26年8月に代々木公園を中心とした都内のデング熱国内感染事例発生を機に
当社も所属している「兵庫県ペストコントロール協会」は
兵庫県 姫路市 西宮市 明石市において「蚊媒介感染症が発生した際の蚊の防除について」協定を締結しております。
行政からの要請を請け、県民・市民の安全確保に係る重要な任務を当協会が負うこととなり、大きな期待が寄せられています。
こうしたことから、協会としては会員に最新の知識の導入と技術の向上を図る目的で研修会を開催することになりました。
以下は研修の内容です。
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日時:2018年10月2日(火)PM15時~16時半
場所:神戸市勤労会館 1室
研修内容:蚊媒介感染症と蚊の同定について
講師:兵庫県立健康科学研究室上席研究員 押部智宏さん
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主に、講師の押部さんによる説明をもとに、
蚊媒介感染症のウイルスの種類や詳細、蚊の同定に必要な蚊の種類や判別方法、
実際のサンプル標本を拡大ルーペによって観察などでした。
当社も過去のコラムで述べているように、
兵庫県立三木総合防災公園や伊丹市の昆陽池公園で
蚊媒介感染症が発生した有事を想定した防除訓練にも参加して参りました。
おそらく来年(2019年)も防除訓練をすることでしょう。
日頃から正しい知識を身に着け、訓練で経験を積み、スグに対応できるように準備することが大切ですね。




カメムシ大量発生 果樹被害も 2018/10/02


「臭!!!!」と思ったら、やっぱりコイツか・・・・洗濯物などに付いて部屋に迷い込み、ここぞとばかりに部屋中を悪臭で充満させるにっくきカメムシ。
不快害虫であるカメムシが収穫期を迎えた鳥取県内の梨や柿の果樹園に大量発生している。例年の約3倍は発生しているようで、県は9月としては28年ぶりに「病害虫発生予察注意報」を出し、農家に対策を急ぐよう呼び掛けている。果樹園の梨や柿を狙って飛来し、果汁を吸って実を変形させたり、落果させたりする被害を与えるという。
カメムシはフェロモンを分泌して仲間を呼び寄せる習性を持ち、被害を抑えるには早期発見と早期防除が重要となる。農家にはこまめに園内を見回るなどの対策が欠かせず、ホームセンターで販売する薬剤の散布なども有効だという。今年9月の気温は平年よりやや高い傾向で、カメムシが活発に活動しやすい気候でもあり、これからも熟した梨(~10月下旬)や柿(~11月下旬)への影響が続くことが懸念されている。
スズメバチに遭遇したときの対処法は? 2018/09/25
そもそもハチはなぜ人を襲うのか
ハチによる被害は毎年、8~10月に集中します。集団生活を営むスズメバチは「社会性昆虫」と呼ばれ、今の時期に翌年の女王バチを育てています。この時期のハチは繁殖期で、働きバチが女王蜂や幼虫を守るため、外部からの刺激に敏感になっていますので近づいてくる人間に対して警戒心が強くなっています。
ハチの巣をみつけたときは
原則として巣に近づかない。どうしても近づかないとならないような場所は自分で処理しようとせず、専門業者に頼みましょう。
ハチと遭遇してしまったときは
巣の防衛範囲は、巣を中心に半径5~10メートル。ハチは敵を見つけたとき、「カチカチ」という歯ぎしりのような音や、「ブーン」という羽音で警告してくる。その際はゆっくり後ずさって距離をとる。監視役のハチをうっかり手で振り払うなどすると、針から毒液の香り成分を噴出させ、「敵が来た」と仲間に警報を送られます。攻撃を仕掛けられた場合は有効な対策はないので、とにかく走って逃げてください。ハチはある程度高いところにあるものに反応しやすい性質があるため、逃げるときは身を低くしましょう。
クモが怖い人は、午後7時35分に家にいないほうがいい 2018/09/18
科学誌「Arachnology」で発表された研究によると、英グロスターシャー大学の昆虫学者アダム・ハート教授は、クモが人間に最も目撃される時間を調べるため、英国内の250か所以上から1万件以上のデータを集めたところ、最もクモが目撃された時間は午後7時35分だった。また、午前6~8時にも軽いピークが見られたが、これはシンクや風呂場に一晩閉じ込められたクモが朝になって出てきた可能性があるという。
「クモの季節はたった数週間で、英国のクモは基本的に全く無害だ。クモは非常に重要な捕食者で、天然の害虫駆除のようなもので、生物多様性をもたらすことを強調して伝えたい」と述べた。「私たちはクモの季節を歓迎すべきだ」
その見た目から不快害虫と呼ばれているクモですが、基本的にはゴキブリなんかも食べてくれるいいやつなんです。ただし、普通のクモ限定です。毒グモに遭遇したときはすぐに対策をしましょうね!
見た目「ヘビ」そっくりで害鳥獣もびっくり! 2018/09/05

ヘビウリ

JA佐野吾妻支店の相良支店長が、知人のスリランカ人から「蛇に見えるヘビウリを動物は避けるので、スリランカでは鳥獣害対策に使う」と聞いたことをきっかけに、実験を始めた。同国から取り寄せた苗を同支店玄関前に植えたほか、鳥獣害が深刻な葛生地区の農業関係者にも苗を分けた。
葛生地区の山間。昨夏、育てたトウモロコシ約2千個がサルの被害に遭ったという柿平町、農業田名網収さん(78)の畑でも、ヘビウリを苗を6株植えた。8月以降、順次実がつき始め、現在は約50個の果実が揺れている。田名網さんは「不気味な姿」と苦笑するが、効果は表れつつある。農道を挟んだ畑ではナスやカボチャがサルに食い荒らされているのに対し、田名網さんの畑では8月以降は被害が出なかったという。これまでに行った電気柵やネットなどの対策はあまり効果が出なかったといい、田名網さんは「ヘビウリは本当に効果があるのかもしれない」と期待を寄せている。
また、ヘビウリはアジアの一部では野菜として食べられており、キノコ類などと塩こしょうで炒めると美味だという。相良支店長は「鳥獣対策の効果が実証されれば、市内でヘビウリ生産が広まり、将来的には農産物として出荷できるかもしれない」と二重の期待を寄せている。
→害獣対策はコチラ!
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今年のスズメバチはなぜ、攻撃的なのか!? 2018/09/3
「今年は冬が寒かったため、春ごろはスズメバチが例年より少ない状態でした。しかし、夏の猛暑によって巣が急成長し、例年よりも大きな巣ができてしまいました。一方、7月の大雨の影響で土中に巣を作るオオスズメバチの巣が水没し、その勢力を弱めました。そのためオオスズメバチを天敵とする都市部に棲むキイロスズメバチが盛んに活動できる環境が整っているのです」
「キイロスズメバチの攻撃性には、天敵の数より巣の大きさが関係していると考えられます。1つの巣が大きくなると、その中に棲む働きバチの数が多くなります。すると、見張り担当のハチが増えるために人の接近に気づきやすくなります。さらに、組織の規模が大きくなると、いざというときのためのバックアップ要員として巣内にとどまるハチも増えます。すると、仲間からの応援要請にもすぐに反応して駆けつけるようになってしまうのです」
つまり、台風の影響で天敵が少なくなり、組織の規模が大きくなったために索敵能力が向上し、かつ戦闘要員が多いということなのですね。これからスズメバチが多くなる季節です。巣を見つけても自力で駆除しようとせず、極力近づかないようにしましょう。
セミの羽の構造をまねて最強の抗菌材を開発! 2018/08/30
セミの羽が強力な殺菌作用を及ぼすのは、2012年オーストラリアの研究チームが詳細な調査の結果、羽の生化学的な性質ではなく、羽の表面に等間隔に並ぶ「ナノピラー(極微細突起)」にあることが分かっている。細菌は、この表面に付着すると剣山のように粉々に切り裂かれてしまうそうだ。
世界では抗生物質の効かない薬剤耐性菌の出現が問題化。銀や亜鉛などの金属粒子を使った抗菌剤は、人体に悪影響を及ぼす恐れも指摘される。表面の構造だけで抗菌できれば、安全で常に清潔なトイレや台所用品、医療機器などに応用できる可能性がある。
材料の大型化に必要な製造コストが課題だが、伊藤教授は「企業とも協力して実用化につなげたい」と話している。
叩き損ねても効果アリ!蚊は叩こうとした人を覚えて避ける 2018/08/27
蚊に刺されそうなときに叩くと、蚊は死にそうになった体験とその人の匂いを結びつけて覚え、将来その人を避けられるようになるという研究結果が発表された。
「蚊は、刺されるのを防ぐのがうまい人とそうでない人を学習できます。もしその仕組みがわかって、逆手にとることができれば、もっと効率よく蚊を追い払えるようになるでしょう」
「ディートのような単一化合物の防虫剤を今まで60年以上も使ってきたのだから、そろそろ次を見つける必要があります」
この研究により黄熱病、デング熱、チクングニア熱、ジカ熱など、数種類の人間の重大な病気を媒介することが知られているネッタイシマカは、ドーパミンが関与する学習能力の発見により、殺虫剤や防虫剤を開発する研究の新たな道が開かれた。
しかし、化学物質と主な獲物の関連を学習する能力は、今回研究対象となった蚊の種類だけにしかない可能性もある。例えば、西ナイル熱を伝染させる蚊は本来鳥の血を吸うが、鳥がいない場合には人間の血を吸うようになる。リッフェル氏によると、この蚊には人間を避けることを学ぶ能力がないようだ。
科学者は、蚊の行動において学習と匂いが果たす役割に関する研究を続ける必要があるだろう。
あなたも室内で蚊をみつけたら試しに追い掛け回してみてはいかがですか?

築地のネズミ、市場解体に伴い駆除大作戦はじまる 2018/08/24
「解体前にネズミを根絶しないと、周りに広がって大変なことになる」。築地市場が10月11日開場の豊洲市場に移転することを受け、都が7月に開いた築地市場解体に関する説明会。地元住民や周辺の事業者からは切実な声が相次いだ。ネズミは感染症を媒介し、電線などをかじって停電や火事を引き起こすこともあるためだ。
市場解体ですみかを失うネズミが市場北側の銀座地区や隅田川対岸の勝どき、晴海地区に「引っ越す」ことが懸念されるため、都は9月から徹底的な駆除を開始することにした。
昆虫も夏バテ? 生き物消えたワケ 2018/08/22

「そういえば今年は蚊に刺されていない」「セミが例年より静か」
「命の危険がある暑さ」と気象庁が表明した2018年の夏。立秋が過ぎても続く猛烈な暑さの中、こんな声が聞こえる。
夏が活動期の生き物ですら、命の危険を感じて涼しいところで身を潜めているのか。ヘビに詳しい崇城大の千々岩教授に聞くと「見かけないのは猛暑の影響である可能性が高いです」と断言した。は虫類は周囲の環境の温度に応じて体温が変わる変温動物。24~27度程度が活動に適した気温で、50度程度にもなる真夏のアスファルトにいると5分くらいで死んでしまうこともあるんだとか。
蚊やセミといった昆虫にも影響が。
以前、当コラムでも「気温が35度以上になると蚊の動きが鈍くなる」ことは紹介しましたが、8月も連日35度超が続き、虫も夏バテ状態なのか。九大総合研究博物館の丸山准教授は「土中のセミの幼虫が羽化する前に豪雨で流されたことも一因と考えられる」と指摘。しかしやはり、酷暑の影響は無視できないという。なぜかといえば、昆虫の大きな弱点が「乾燥」だから。暑さで地中や空気中の水分が奪われると、生きてはいけない。「今年の夏は、ここ10年間で昆虫が最も少ないのではないか」と丸山准教授。昆虫採集には、少し物足りない夏休みなのかもしれない。(西日本新聞一部抜粋)
墓地でセアカゴケグモ300匹捕獲、大量の卵も<滋賀> 2018/08/17
セアカゴケグモは雌のみ毒をもつ毒グモで、咬む際に「α-ラトロトキシン」という神経毒を体内に注入し、針で刺されたような痛み、熱感や紅斑を伴います。重症化すると
◎全身に強い痛み ◎けいれん ◎発汗 ◎吐き気 ◎呼吸障害 ◎高血圧
等を起こす場合もあるので咬まれた際は、水や石鹸水等で洗い流して病院に受診しましょう。
セアカゴケグモは戸外の少し湿った側溝,排水溝の蓋の裏側,墓石の間等を好みます。普段あまり多くの人が通るような場所ではないので、知らないうちに増殖し、お盆で墓参者が多く訪れ発見となったのでしょう。墓地という特性上、今回発見された限りではないと思われます。お墓参りに出かけられる際は十分に注意して、見つけたらすぐに管轄の場所へ相談しましょう。お子様にも事前に、クモを見つけても危ないので触らないでね等伝えておかれると良いですね。
<続報>「サクラキラー」大阪でハンター募る 2018/08/09

【クビアカツヤカミキリの被害についての前回のコラムはコチラ】
大阪市内の公園で6月27日、市職員がクビアカの成虫1匹を見つけた。市が周辺を調べたところ、2本の桜で幼虫が食害した時に出す「フラス」を見つけ、うち1本を伐採した。大阪府内では2015年以降、大阪狭山市など南部の6市町で確認されていた。北上の兆しに、府立環境農林水産総合研究所の山本優一技師は「瀬戸際の状況だ。早めに手を打たないと」と危機感を募らせる。
大阪府堺市は8月末まで、ホームページで「ハンター」を募っている。クビアカを見つけ、写真を送った市民に抽選で記念品を贈呈。これまでに3件の情報が寄せられた。担当者は「成虫が飛ぶ夏場に、早期発見をお願いしたい」。
被害が広がる徳島県では、県立農林水産総合技術支援センターの中野昭雄上席研究員らが昨年、クラウドファンディングで集めた550万円を原資に、地元の大学生に成虫採取を呼びかけ、1匹500円で買い取っている。
100匹捕まえると5万円!ちょっとしたお小遣い稼ぎになりますね。
あなたもこの夏、大阪や徳島で賞金首を追ってみてはいかがでしょうか?
<篠山>一度に8頭入りました 箱わなに子イノシシ 2018/08/08
近隣農家から、「イノシシがやってきて、田畑を掘り返し、土手を崩されて困っている」との相談を受け、高さ・幅共に1メートル、奥行き2メートルの鋼鉄製の箱わなを設置。おびき寄せるために米ぬかを撒き、わなに掛かるのを待っていた。
捕獲したイノシシは、いずれもイノシシの子ども「ウリ坊」の特徴である背中の縦縞は消えていたが、体長50センチほどの幼体だった。
男性は、「一度にこんなにも大量に捕獲したのは初めて」と驚き、「今月に入ってからだけでもう13頭。今年はイノシシの当たり年か。農家からしたら笑えない話」と話している。
市内における農作物被害額は、2010年度の約2300万円をピークに年々減少しており、16年度には約1800万円となっている。
西日本豪雨被災者支援事業の消毒作業に参加してきました 2018/08/05
各地に洪水や土砂崩れなど、甚大な被害をもたらしました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
その西日本豪雨被災者支援事業の一環として、緊急支援・環境に配慮した自立支援に取り組むNGOの「NICCO」(公益社団法人 日本国際民間協力会)さんを通じ、大阪府ペストコントロール協会と、兵庫県ペストコントロール協会に応援要請があり、岡山県倉敷市真備町で水害にあわれた家々の消毒作業に参加できる会社を募ったところ、我々にもお声が掛り、8月2日~8月3日の2日間に消毒作業をして参りました。
現地に到着するまでは、我々もテレビのニュースでしか拝見しておりませんでしたが、集合場所に到着までの町中の道路側道には、水害で使用できなくなった家電や家具などの廃材が山のように積まれ、ガードレールやフェンスなどが折れ曲がり、2階まで浸水したような家は泥だらけで、とても住める状態では無い状況を目の当たりにして、言葉につまる思いを実感しました。







成田空港で初確認!ヒアリ160匹 2018/08/01

外来種ヒアリ
英語でFire antと書くこのアリは南米原産で、近年、アジア太平洋地域でその分布を広げており、世界的にも侵入が警戒されている種です。巨大なコロニーを形成し、巣に近づくものには相手構わず大量の働き蟻が襲いかかります。毒針で刺されると強烈な痛みが走り、刺された部位が腫れ上がり、火傷のような痛みと痒みが長期間襲ってくることからその名が付けられたといいます。そしてこの毒に対してアレルギーがある人の場合、刺されて20分以内にじん麻疹や動悸、呼吸困難といった全身症状が発症し、放置すれば最悪死に至る、いわゆるアナフィラキシー・ショックを引き起こす。日本ではスズメバチでもお馴染みですね。
実際に刺されたらどうすればいいのか?
まず、万が一に野外やあるいは家の中でも、アリに刺されて激しい痛みを感じた時は、そのアリがヒアリかアカカミアリである可能性を疑い、一人きりにならないようにする。アナフィラキシー・ショックは10分~30分という比較的短時間で現れるので、身体に異常を感じ始めたらすぐに周囲の人に助けを求めて、救急車を呼んでもらう。症状が重いと、携帯電話をとることすらも難しくなる恐れがあるから一人になることを避けなくてはならない。この一連の応急処置をできるだけ広く認知してもらうことが重要となるそうです。
それにしても、足元のアリに刺された場合の応急処置を考えながら生きていかなくてはならないとすれば、なんとも不自由な時代になったと言わざるを得ないですね。日本の身近な自然にはこれまでひどく危険な生物が生息するなんてことはなく、実にマイルドな生物相に囲まれて私たちは生活してきました。それがうかうか原っぱにお尻をついて花見やピクニックも楽しめなくなるなんて、実に寂しく、悲しい出来事です。しかし、そんな危険な外来アリを導いたのも、我々日本人が利便性を求めるあまり、グローバル化と高速化を推し進めてきた結果に他ならないのでしょう。
4万年も凍りついていた虫が息を吹き返す!? 2018/07/31

2匹の線虫が見つかったのは、いずれもシベリアの永久凍土に閉ざされていた場所で、1匹はコリマ川の下流域に位置する場所で約3万2000年前に生息していた個体。そしてもう一方の線虫はアラゼヤ川流域の永久凍土で見つかっていたもので、こちらは推定4万1700年前の個体です。いずれもメスでence(あるとみられています。2匹の線虫は、モスクワにある土壌学における物理化学および生物学的問題研究所の施設内で解凍され、ペトリ皿の中で活動を再開しているとのこと。約4万年ぶりに目を覚ました線虫は、餌を食べるなど元どおりの活動を行っているとのことです。
実に驚くべき線虫の生命力が発揮されたこの一件ですが、一方では気候変動が起こる地球では永久凍土の溶解が進んでいるといわれています。これらの線虫と同じように、永久凍土に眠る古代の虫たちが現代によみがえることにならないのか、そちらも気になるところです。
そういえば最近見ない?「蚊は35度以上の暑さで活動停止」 2018/07/24

夏の風物詩、蚊。むしろ暑ければ暑いほど元気に活動しそうなイメージもありますが、7月も半ばを過ぎたところで、去年より蚊に刺されていないような気も…最近この邪魔者、見ていますか?
「最近見かけないと思っていたけど、35度以上だと蚊は活動できないらしい」という投稿がネット上で話題になっています。みんなグッタリの夏、蚊もグッタリしてくれているなら人間からすればありがたいのですが・・・
「35度で活動できなくなる」 は妥当
疾病媒介昆虫の研究をしている長崎大学熱帯医学研究所はネッタイシマカという蚊を使った実験で、いろいろな温度と湿度の条件で蚊の飛翔活動を調べてみたところ、飛翔が見られたのは10度から35度までだったという論文があります。日本に多く、昼間野外でよくヒトから吸血するヒトスジシマカはネッタイシマカと近縁なので、高温に対する耐性もそれほど違わないと思われます。ですから35度を超えると蚊が活動しなくなって刺されにくくなるというのは妥当だと思います。
これから夏休み期間に入っていき、お子様連れで外へ出かける機会があると思いますが、今年は蚊対策よりも熱中症対策をしっかりした方が良いということですね。
ハチ刺されに注意 アレルギーで救急搬送も 2018/07/20
市消防本部によると、6月中旬に70代の男性2人と女性1人がアシナガバチなどに相次いで刺された。自宅の庭や畑で作業をしていたり、道路脇に座っていたりして刺されたという。うち2人は刺された部位に腫れや痛みがあり軽症。残る1人は過去にもハチに刺されたことがあり、全身のかゆみや発疹などのアレルギー症状が出たという。(紀伊民報より)
ハチの繁殖期はこれからが本番となりますので、ハチの巣やハチを見かけたときにはできるだけ近づかないようにしましょう。



図鑑の毒グモ「間違ってるよ」小2が指摘 2018/07/18


函館市内の小学校に通う二年生の秋山良歩得(ラファエル)君が間違いを見つけたのは、「『もしも?』の図鑑 身近な危険生物対応マニュアル」(実業之日本社)。3月下旬に読んでいる時、「通学路に潜む危険生物」として紹介されていたハイイロゴケグモの挿絵が、カバキコマチグモのものだと気付き、母の清美さんに伝えた。いずれも国内に生息し、毒を持つクモ。清美さんは間違いかどうか判断できなかったが、同社にメールで連絡すると、同社から「監修者に確認をしたところ間違いだと判明した」と返信があった。返信にはおわびとお礼とともに、重版の際に正しい挿絵に改めると書かれていた。秋山くんは「(指摘が)合っていたのが分かって安心した。うれしかった」と笑顔を見せている。(北海道新聞より)
【関連】セアカゴゲグモ・その他ゴケグモについて
<新種発見>体長の約半分もの針を持つハチ 2018/07/13

トゥルク大学の生物多様性部門に所属する教授によれば、発見された新種はクリストピュガ属の寄生バチの一種。ペルーで回収したサンプル群に含まれていた。寄生バチの針が長いのは普通だが、先端が非常に太いのはまれで異彩を放っている。今回の新種が通常の人間の大きさだと仮定すると、身長の50%以上を針が占める計算になるという。
クリストピュガ属の針は刺すためだけでなく、ふ化の際の宿主となるクモを動けなくして殺す目的でも使われる。針でクモを自らの網に包み込んだ上で、体内に卵を産みつける。(CNNより)
<地震、土砂・浸水>被災地の衛生管理で気をつけるべき事 2018/07/09
健康維持のための6つの注意点(沖縄県立中部病院感染症内科副部長の高山義浩氏より)
1、 安全な水を飲用する
井戸水などは汚染されている可能性があります。水質検査で確認されるまでは飲まないようにしましょう。出来ればペットボトルのお茶や飲料水を活用するのが一番安全です。
2、 トイレ使用のルールを守る
避難所のトイレなど、被災地の限られた人員と資源でトイレの清潔を保つことは困難です。はじめから「トイレは不潔なものだ」という認識を持ち、トイレの後に手洗いをしっかりする、トイレと居住空間の履物を別にするなどの対策が有効だと思います。
3、 症状がある時は、早めに医師に相談
災害の時には、皆が苦労しているということで、自分のことを後回しにしてしまう傾向があります。特に日本のお年寄りはそうですけれども、感染症については、早期に診断して、早期に治療することが有効です。
4、 破傷風の予防
土壌中に生息する破傷風菌が、傷口から体内に侵入することで感染することによって発症する破傷風。特に手足に傷があるときには、傷を覆うなどの処置を受けるようにしてください。菌の曝露後でも予防できるワクチンがあります。傷口を土壌に汚染させてしまったようなときは、救護所の医師に相談されることをお勧めします。
5、 お年寄りの脱水や誤嚥性肺炎などを防ぐ
食事量を減らして体力を落としたり、脱水症状になったり、トイレを我慢したりといったことが原因で誤嚥性肺炎や、尿路感染症、床ずれに細菌感染が合併するといった問題が起こります。
例えば、高齢者が避難所の床面に直に座って(あるいは寝転がって)食事をすることがないよう、避難所の中にテーブルと椅子を用意して、共同の食事スペースを設けることも有効です。
これは正しい姿勢で食事をすることによる誤嚥予防になるばかりでなく、被災者が一緒に食事をすることで心のケアにも活かされるかもしれません。
6、なるべく体を動かす
避難所まで歩いて避難してきたはずの高齢者が、いつしかオムツをつけられ、やがて寝たきりとなってしまうことも少なくありません。不活発になってしまう背景には、災害による心理的な要因もありますが、避難生活の環境要因が見過ごされてきたこともあるでしょう。
雨が止んでいる時は、できるだけ避難所の外で生活必需品を配布するようにして、歩ける方には歩いて取りに行っていただくなど、なるべく通常の生活に近い形で基本的動作の能力を維持してもらう工夫が必要です。
また、水害で下水道などの汚水が流れ込むことで、細菌やカビの繁殖などが進み、感染症が発生する危険性もある。そのため、屋内外の消毒が大切です。
水害後の「消毒」のために。持っておきたい身近な2つのもの
1.逆性石けん
塩化ベンザルコニウムが含まれ医療機器の消毒や食中毒対策などに用いられます。
2.家庭用塩素系漂白剤
次亜塩素酸ナトリウムが含まれノロウイルス対策などにも有効。
いずれも希釈するなどの準備が必要ですが、材料は日常的に使用できるものなので、日頃からストックしておいてはいかがでしょうか?
(参考-BuzzFeed Japan)
民家の屋根裏に直径40センチのスズメバチの巣 2018/07/03
木造2階建ての自宅にイタチがすみついて困った永富さんが、地域の日吉台自主防犯推進会に相談。駆除のため、先月27日に屋根裏に入ったところ巣を見つけた。
永富さんは「こんなに大きな巣を作っていたなんて、まったく気付かなかった」と、驚いた様子。
ハチはすでに居なかったということですが、あんなに大きい巣が営巣中であればスズメバチの数も相当だったでしょうね。住民の方に被害がなくて何よりです。
住民困惑!野生化したインコが大発生!? 2018/07/01
目撃情報が相次いでいるこのインコは、「ワカケホンセイインコ」という外来種。元々は、インドやスリランカに生息していますが、ペットとして飼われていたインコが野生化したのです。
鳴き声が大きく、気性が荒いワカケホンセイインコ。寿命は20年から30年と長いこともあり、ここまで繁殖したのです。
大群をつくるワカケホンセイインコ。作物はもちろん、在来種への影響や病気など、人への影響はないのかと、現在、鳥類保護連盟が調査しています。

<ノロウイルス?>宮城刑務所集団食中毒 2018/06/29
宮城刑務所と仙台拘置支所、それに東北少年院の3つの施設合わせた249人の受刑者らは、26日から28日までに宮城刑務所内の調理施設で作られた同じ食事をとっており、いずれも下痢などの腹痛を訴えているため、保健所は集団食中毒と断定し、この調理施設を28日から3日間、業務停止処分にするとともに原因菌の特定を急いでいます。
宮城刑務所の調理施設では、去年10月にも200人を超える集団食中毒が発生しているようです。飲食店や病院などの調理施設ではこれからの季節特に衛生管理の徹底さが問われますね。
ご家庭であってもお弁当を持参するときなど気を付けましょう。
青森で白カラス目撃!美しいと話題に 2018/06/28

白い2羽は6月上旬から電線の上や建物の屋根、畑で見られるようになった。首回り、尾など一部が黒く、まれに「ガーガー」と鳴く。4羽の近くに、黒いカラス1羽がいることもある。
24日朝も、道の駅周辺を計4羽が飛び回る様子が観察された。近くに住む住民は「外出時はカラスを探すようになった。これまで8回見たけど、白い個体は本当にかわいい」と笑みを浮かべた。
日本野鳥の会弘前支部長の小山信行さん(78)は白い個体について、くちばしが小さく、黒いカラスが餌を与えていることなどから、県内でよく見られる「ハシボソガラス」の幼鳥では-と説明。白い体色の要因については親の遺伝子の異常、病気、ストレスが考えられるという。小山さんは「白いと目立つだけにタカや同類のカラスから敵視される可能性が高い。自力で生き延びてくれればいいけど」と話した。
日本代表、次戦はバニラで「虫」対策!? 2018/06/27
(以下朝日新聞デジタル一部引用)サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本が28日にポーランドと戦うボルゴグラードでは毎年この時期、蚊などの小さな虫が大量発生する。ここで最初にあったイングランド―チュニジア戦では、襲いくる大量の虫に選手が苦しめられた。当局が対策で用意したのは、バニラの濃縮液。1次リーグ突破がかかる日本の大一番の前にも会場周辺で散布予定だ。
海外報道によると、当局は大会の数日前に殺虫剤をヘリコプターで散布。ただ、目に見える効果はなく、イングランドとチュニジアの選手は虫よけスプレーが欠かせなかった。
次の試合を前に、当局は新対策としてバニラ濃縮液を会場周辺の木々などに吹き付けた。
その効果か、22日のナイジェリア―アイスランド戦では虫を気にする選手は少なかった。日本―ポーランド戦でも、バニラが選手を救うかもしれない。
<京都あしぎぬ温泉>露天風呂でマムシにかまれる 2018/06/26

マムシは山間部の水田や小さな川周辺、田畑にも出現し、湿った溝や河川の草むらを好みます。夜には道路にじっとしていることもあり、ほかのヘビと違って人が近づいても逃げずにとぐろを巻いてじっとしていることが多く、誤って踏んでしまうと咬まれるので注意が必要です。
日本が誇る「ディズニーリゾート」の蚊対策 2018/06/22
そういえば記憶に新しい2014年8月に代々木公園でデング熱患者が発生した事件がありましたよね。代々木公園自体、観光スポットで多くの人が訪れ、噴水や低木が多く、国際フェスなんかも行われたりと広くて心地の良い公園ではありますが、蚊にとっても心地が良いのです。
蚊は溜まり水で発生するので、溜まり水をなくせば蚊の発生を抑えることができますが、池や用水路など、水が抜けないところではコイやフナ、メダカなどを飼うと蚊が生んだ卵やボウフラを食べてくれるので蚊の発生源対策になります。蚊に刺されない対策も大切ですが、ディズニーリゾートの知恵を生かして、そもそも蚊を発生させない環境を整えるという方法も頭に入れておきたいですね。

栄養たっぷり「スーパーフード」広がるか昆虫食!? 2018/06/21

コオロギなどの昆虫が食用として欧州でじわりと普及し始めているそうです。見るのも嫌いな虫を食べるなんて!と思うでしょう、しかし日本でも食糧に困った時代は普通に食べられていたそうです。(幣社長も幼少期バッタを串刺しにして炙って食べたことがあるそうです!)日本では少子化が進んでいますが、世界で見ると30年後には人口が100億人になるともいわれており、未来の食糧源として今「昆虫食」が注目されているのです。
(以下時事ドットコムより)
欧州連合(EU)が1月に一部の昆虫を初めて「食品」に規定、今後流通が拡大する可能性がある。食用とされるのは、コオロギのほか、ミツバチ、バッタなど。粉状にしてパンやクッキーに練り込んだり、素揚げにしたりするなど、食べ方はいろいろ。タンパク質やビタミンなどが豊富だ。その一方で、飼育に大規模な設備投資は不要。わずかな水やバイオ廃棄物を利用した餌で育てられるため、環境負荷が少ないことも評価されている。
梅雨どきの被災「食中毒や脱水に注意が必要」 2018/06/20
(朝日新聞デジタル抜粋)
6~8月は細菌性食中毒が最も多い時期だ。日本食品衛生協会の飯田信行技術参与は「消費期限を守ることと加熱が重要だ」という。 高温で汗をかき、脱水症状を引き起こすリスクもある。専門家は「災害時でも2~3時間に1回は水分補給を心がけて。断水や避難所生活でトイレに行きたくないからと、水分を控えることはしないように」と呼びかける。
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大阪でヒアリ2000匹以上発見 2人刺される 2018/06/19

(関西テレビニュースより)
2000匹以上のヒアリは、今月12日に中国から大阪の南港に運ばれてきたコンテナの中で見つかりました。中国から陸揚げされたコンテナは、今月14日に岸和田市内の事業者のもとに陸路で移送され、その翌日、作業員が大量のヒアリがいるのを見つけました。環境省によると、見つかったヒアリは2000匹以上で、これまで国内で発見された中で最も多い数だということです。
コンテナから荷物を運び出していた男性作業員と、通報を受けて対応した環境省の男性職員が刺されましたが、いずれも症状は軽いということです。
環境省などは殺虫処分を行い、他に混入したヒアリがいないか確認を進めています。
マダニの天敵、オオヤドリカニムシとは? 2018/06/11

-カニムシの一種で、サソリのように大きいはさみを持つのが特徴。体長約5ミリ。ネズミなど小型動物の巣に住み、ネズミに付着して移動する。
森林総合研究所は5日、人の感染症の原因となるマダニを捕食する天敵生物を発見したと発表した。天敵は、野生のネズミなどと共生しているオオヤドリカニムシで、マダニをはさみで捕まえ、体液を吸って殺す。山間部の農地や果樹園で同天敵がいればマダニの感染症被害を少なくできる可能性があるとみて、生息しやすい環境を調べる。
同研究所は、森林のネズミの巣などから同天敵を30匹以上採取して、生態や捕食性を調べた。餌はコナダニを好んで食べたが、マダニの幼虫(体長1ミリ)、成虫(同4ミリ)を食べることが分かった。捕食率は、幼虫が100%で、成虫が約80%。体長がほぼ同じマダニ成虫でも捕食する。
同研究所は、生物農薬や感染症予防としての利用よりも「生息しやすい環境を明らかにすれば、農家の心配を減らせる」(生物多様性研究拠点)と期待。野外の生態を詳しく調べる。(日本農業新聞より引用)
マダニの天敵ということはわかりましたが、例えばオオヤドリカニムシを森林に放してたちまちマダニが駆逐されるわけではないでしょうし、他の生態系への影響も懸念されるところだと思いますので、この研究を生かしてマダニ被害をいかに防いでいくのかこれからも注目したいと思います!
宇部「スズメバチトラップ」483匹捕獲 2018/06/08

大きいもので5センチ越えのハチも!
家にあるペットボトルと飲料で作れるので低コストで簡単ですし、機会があればぜひマネしたいですね!
今年は、昨年(197匹)の約2.5倍となる483匹のスズメバチを捕獲。オオスズメバチ109匹、キイロスズメバチなど374匹を捕らえたほか、アシナガバチ300匹以上も捕獲した。最も大きなものは体長5.3センチほど。
捕獲数が大幅に増えた要因は、わなに改良を加えたことにあるという。今年は一度わなにかかったハチが外へ出られないように、出入り口となる穴を2.5センチから1.5センチに狭め、誘引剤にはこれまでの材料(焼酎、果汁100パーセントのオレンジジュース、食酢)に乳酸菌飲料を加えた。(山口宇部経済新聞より)
マダニに咬まれ死亡 今年で2人目か 2018/06/07
マダニによる感染症の発症が全国で相次いでいます。先月10日には今年2人目となるマダニ媒介の重症熱性血小板減少症候群(以下=SFTF)感染での死亡者が宮崎県内で確認されました。亡くなったのは県内の60代男性で、発熱や下痢の症状を訟え医療機関を受診していましたが上旬に死亡しました。体にダニに咬まれた痕があり、県は山に入ったことによると推察されています。同県では3月下旬にも80代男性がSFTF感染で死亡しています。春先から夏にかけてマダニの活動が活発化、咬まれる危険性が高まり、これまでも鹿児島、山口、広島でも感染者が確認されています。(日本農業新聞より)
マダニに咬まれたといっても、必ずしもSFTSウイルスに感染症するわけではありません。咬まれた場合、咬着後、24時間以内にマダニを引き抜けば、感染する確率は低いとされています。ただし、自分で慌てて取り除こうとすると、マダニの頭が皮膚の中に残ったりします。マダニの体が一部でも残ると、後に感染症をきたすことがありますので、直ちに皮膚科へ行って治療して下さい。
致死率は1~3割と高いですが現時点では治療法がなく、事前に咬まれない対策をするのが重要です。外出時は肌の露出を減らす、虫除けスプレーを使用する、帰宅後は服をすぐに脱いで服や体にマダニが付着していないか確認するなど注意が必要です。
花粉症対策スギ 11年間で60倍に 2018/06/04

スギは国内の人工林の44%を占め、同庁は花粉の少ない苗木の開発や、通常品種からの植え替えを支援してきました。現在はスギ苗木の生産量全体に占める割合は3割にとどまりますが、同庁は32年度までに7割にする目標を掲げているとのこと。
この無花粉スギへの植え替えについては賛否両論があるようで・・・・
最も花粉症の人にとって朗報なのは間違いないのですが、そもそも人口が減りさまざまな非木材建材が出回る中、日本の木材需要は年々下がり、すでにスギ材は持て余し気味。そう考えると、わざわざ無花粉「スギ」に拘る必要はあるのか、早く成長して環境にも適し、木材としても使える在来種や世界的に資源が枯渇していて高値の広葉樹種などを伐採跡地に植え替える方が有益なのでは?という声もあるようです。
ともあれ将来を見据えて総合的な森林政策を立てないと、花粉症対策と木材供給計画がバラバラでは森林の未来が浮かばれないですね。無花粉スギ開発は非常に素晴らしいと思いますが、人工林の44%を占めるという広大な敷地を花粉症対策のみに留まらず、あらゆる方面においてより有効性のある活用を願います。
<特命>毒ガエル 100万匹を駆除せよ! 2018/05/29
北海道深川市では毎年5月、本州からの外来種であるアズマヒキガエルの大量捕獲作戦が始まります!アズマヒキガエルは、目の後ろにある耳腺に毒があり、毒が口に入るとたちまち下痢や嘔吐を引き起こし、目に入ると失明の恐れも。もともと北海道には生息しない国内外来種であり、40年ほど前に北海道に持ち込まれたとみられ、北海道には天敵がいなかったため大量に増えたといわれています。1匹で数千もの卵を産むんだとか。
そこで有害な外来生物を駆除するために立ち上がった約30人のグループ「深川ひきがえるバスターズ」です。その名も「池の水を抜かないフェンス作戦!」。6年目となるバスターズの挑戦です。
カキのノロウイルス、極小の泡で除去 京都の企業が開発 2018/05/28

一般的にノロウイルスは牡蠣などの二枚貝から感染する食中毒菌に近いと思われてきましたが、最近ではヒトからヒトへの伝染や、感染者が触れた器具を介しても伝染する「感染症」としても危険視されています。ノロウイルスは牡蠣などの二枚貝にもともと生息するウイルスではなく、下水道などから海へ流れ出たウイルスが巡り巡って二枚貝に付着しているものになります。
ちなみに夏場に食べる岩牡蠣(イワガキ)は深海に生息しているため、ノロウイルスの付着率は非常に少ないと言われてます。それに対して、冬場に食べる真牡蠣(マガキ)は、浅瀬に生息しておりノロウイルスの付着率が高いため注意が必要です。
下記の記事はそんなノロウイルスに立ち向かう画期的な技術が開発されたとのことです!
京都新聞によると京都の電子部品メーカー、トスレックは25日、極小の泡を使ってカキの内部からノロウイルスを取り除く技術を開発した、と発表しました。研究は、同社やカキを提供するなど研究に協力した海洋高校、専門家らでつくる研究グループが直径1ナノメートルの微細な気泡「ウルトラファインバブル」を、均一に発生させる同社独自の装置を活用しました。マイナスの電荷を持つ気泡がカキの内部に入り込み、プラスの電荷を持つウイルスに吸着させ、カキの体外に排出させるという仕組みで、マガキでウイルスを99・96%、岩ガキで99・92%取り除くことに成功し、いずれも従来の紫外線を使った方法よりも多く除去できたそうです。今後は広島県でカキ生産者らと研究を本格化させ、装置の商品化を目指していくということです。
この商品が浸透されれば日常的にも気軽にカキが味わえて、私たちの食卓もより豊かになるかもしれませんね!
【悲報】ドジョウ「準絶滅危惧種」に・・・ 2018/05/23

ドジョウすくいは泥田でドジョウをすくう姿を滑稽に表現するもので、安来節に合わせて踊られ、忘年会等の宴会芸の定番でした。現在の日本ではドジョウを食用にする習慣は少なくなっていますが、ドジョウは昔から俗に「ウナギ一匹、ドジョウ一匹」とも言われ、わずか1匹でウナギ1匹分に匹敵するほどの高い栄養価を得られる食材とされているそうです。
さて、そんな親しみ深いドジョウですが、環境省は22日、絶滅の恐れのある野生生物の状況をまとめた「レッドリスト」を改訂し、ドジョウは将来的に絶滅危惧種になる可能性がある準絶滅危惧種とされました。そもそもドジョウは日本各地で、放流や飼育施設からの脱走と思われる国外産ドジョウや、外来種であるカラドジョウが見つかっており、交雑や種間競争による影響が懸念されていましたが、全国的な拡散状況は十分に把握されておらず、評価に必要な情報が足りないために2013年に「絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト」に、情報不足(DD)として登録されていましたが、水田など生息範囲が縮小しているなどの理由から準絶滅危惧種に分類されたということです。
季節到来! 25℃を超え、蚊が活発化 2018/05/18

あなたはもう刺されましたか?
25℃~30℃で蚊は爆発的に増加する
よく飛んでいる蚊(アカイエカなど)は気温が25~30℃になってくると、たった10日ほどで卵から成虫になると言われ、水源があるなど条件が揃えば爆発的に増えるそうです。
ちなみに30~35℃以上を超えてくると、蚊の勢いが弱まります。猛暑の夏は蚊による被害が少ないというデータもあります。水貯まりが干からびることから産卵に適した環境が作れないことが原因のようです。
実は蚊は危険生物なのです
ウイルスに感染した人の血を吸った蚊に刺されて発症する、デング熱やジカ熱。WHOによりますと、世界中で蚊によって年間72万人以上の人が亡くなっています。そのうち、年間60万人がマラリアにより命を奪われています。黄熱病、日本脳炎なども蚊が媒介になってかかる病気です。
感染を避けるには蚊に刺されないことに他なりません!お出かけの際は虫よけスプレーなどでご対策を。
1.75mの外来ヘビ、沖縄の住宅で捕獲 2018/05/17

タイワンスジオとは中国南部から東南アジアにかけて生息する大型のヘビ、スジオナメラの台湾産の亜種です。哺乳類・鳥類を捕食する大型の捕食者であることから、在来の希少野生動物や生態系に大きな被害を及ぼすおそれがあり、外来生物法に基づく特定外来生物に指定されています。
今回はハブ取り名人とお手柄名犬の手によって見事に御用となりましたが、もしあなたの家に大ヘビが入ってきたらどうしますか?
沖縄県うるま市勝連平安名の住宅で15日、午前7時半すぎ、タイワンスジオが民家へと入り込む姿を通行人が発見。
報告を受けた住人は、地元でハブ取り名人として知られる當真嗣満さん(67)に連絡、當真さんは愛犬のハッチーと住人宅に駆け付け、発見から1時間後にタイワンスジオは捕獲された。當真さんは「子どもたちにも、草むらにはハブやタイワンスジオのようなヘビがいるかもしれないという意識を常に持っていてほしい」と注意を促した。
無毒だが攻撃性があるタイワンスジオは、うるま市や沖縄市など本島中部で多く発見されており、2017年は23件の発見報告が県に上がっている。
県自然保護課は「タイワンスジオはハブと模様が似ている。どちらも見つけたら最寄りの行政機関に連絡してほしい」と呼び掛けている。(参考記事:琉球新聞)
美味しく駆除!阿寒湖名物、外来種のザリガニ丼!? 2018/05/16
特定外来生物である「ウチダザリガニ」、これが北海道では食材として活用されるという一風変わった方法で駆除に一役買っているのだとか。
ザリガニといえば昔はよく田んぼや川で見られ、泥臭いイメージですが、水の澄んでいる釧路市阿寒町の阿寒湖に生息するウチダザリガニは臭みが少なく非常に食べやすいと口コミで人気を迫し、外国人観光客などからも人気があるようです。
本来駆除すべき生物が食用として利用可能で、しかも美味しいなんてまさにエコですね!そこも人気のポイントなのではないでしょうか。機会があれば一度食してみたいものですね。
北海道新聞の記事を引用したものです。
阿寒湖のウチダザリガニ漁は約25年前から始まった。今季の漁は1日に解禁。湖の東側に餌のウグイを入れたかご約50個を仕掛け、ロープをたぐって体長約10センチのウチダザリガニを次々と水揚げする。現在は阿寒湖漁協の漁業者2人が隔日で出漁していて、水温の高い7、8月は毎日出漁する。漁は11月末まで。
阿寒湖漁協の漁業者が湖畔で営む食堂「海兵」は、真っ赤なウチダザリガニの塩ゆで(10匹、千円)や、むき身を揚げた天丼(1200円)などを販売している。近年では、ウチダザリガニを目当てに食堂を訪れる外国人観光客も多いという。 漁協直売所でも、ゆでたザリガニ(1キロ、1836円~)や、缶入りの「レイクロブスタースープ」(540円)を販売。漁協によると、ゆでたものはこれまでに東京、大阪といった大都市を含めたレストランやホテルなど300件から注文があったという。中井祐一販売加工課長(60)は「ゆでたものは国内の業者だけでなく、外国の個人客もインターネットを通じて購入し、人気は確実に広がっている」と手応えを話す。
「サクラキラー」問題視、滋賀県対策へ 2018/05/15


そんな日本を象徴する花、サクラが近年外来種によって脅かされています。
以下は毎日新聞の記事を引用したものです。
サクラの木などに幼虫が寄生し、枯死させる外来種「クビアカツヤカミキリ」の発生が近年、国内各地で確認され始め、被害の拡大が懸念されている。これを受け、滋賀県樹木医会は6月9日、被害の現状や発生した場合の対応方法を学ぶ「サクラ保全研修会」を、草津市野路1の市立市民交流プラザで開催する。
県や環境省などによると、クビアカツヤカミキリは中国や朝鮮半島、ベトナム北部などに分布。サクラやウメ、モモなどバラ科の樹木内に寄生した幼虫は食害で樹木を衰弱させ、2、3年で成長する。成虫は体長2.5~4センチで、全身が光沢のある黒色で首の辺りが赤い。6月中旬~8月上旬に樹木の外に出て交尾後、樹皮の割れ目に産卵する。繁殖や食害が進めば、枝の落下や倒木でケガをする危険性があるほか、農作物や生態系への影響も懸念される。
国内は2012年、愛知県内のサクラで初めて発生が確認され、埼玉、群馬、東京、大阪、徳島などでも相次いで見つかった。今年1月、外来生物法に基づく「特定外来生物」に指定され、飼育や保管、運搬、譲渡などが禁止された。
研修会は午後1時半~同4時。樹木医がクビアカツヤカミキリの被害に対する備えを講演し、県内のサクラの保全について報告する。参加費は無料で、定員50人(先着順)。申し込みは県緑化推進会(077・522・7828)。【北出昭】
世界遺産の島アンティポデス島で「脱ネズミ」宣言 2018/05/11
有名なアニメーションのキャラクターとして人気者のネズミ。しかし実際に自分が生活する場所に現れたら嫌ですよね。
ニュージーランドの自然保護当局は、南極に近いアンティポデス島で100年以上前に難破船から運ばれ、繁殖した外来のネズミの駆除に成功したと発表したとのこと。海鳥など生物の宝庫で、世界遺産「ニュージーランドの亜南極諸島」の一部を構成しているこの島の面積は20㎢、本土から南東約760㎞に位置します。
なんでも空から65トンの殺鼠剤を空中散布して約20万匹ものネズミを根絶させたそうです。無人島であるがゆえの方法だとは思いますが、、、他の生態系に影響はないのでしょうか。
一部では「世界でもっとも洗練された害獣撲滅プロジェクトのひとつ」と称賛されているようです。
こちらの記事を参考にしました。詳しくは
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018032100477&g=int
国立環境研究所 ヒアリの判別キット開発 2018/05/08
しっかりと研修を受けた弊社の社員ですらヒアリを判別するのは骨の折れることではありますが、日常的にアリをまじまじと見る機会のない大半の人にとっては恐怖以外の何者でもありませんよね。
そんな人に画期的なキットが開発されたとのこと。是非とも、早期実用化を願っております!
以下は毎日新聞の記事を引用したものです。
国立環境研究所(国環研、茨城県つくば市)は8日、DNA分析技術を使い、強い毒を持つ外来種ヒアリを2時間程度で簡単に見分けられる判別法を開発したと発表した。自治体の研究機関などで判別キットを試験的に使ってもらい、正確性などを確認して早期の実用化を目指す。
ヒアリは南米原産で、体長が2.5~6ミリ。昨年6月に国内への初侵入が確認され、発見が続いた。目視では他のアリと区別が難しく、専門家が外見の特徴から特定しているが、数日以上かかることもある。
国環研は今回、その生物に特有のDNAを増幅させる技術「LAMP法」を活用。ヒアリから抽出したDNAを試薬と混ぜると、DNAが増えて白く濁る手法を開発した。実験ではヒアリの脚1本でも白濁し、在来種のアリでは濁らないことも確認した。
実用化すればヒアリの早期発見、駆除に役立ち、必要のない在来種の駆除も避けられる。国環研の五箇公一・生態リスク評価・対策研究室長は「国、自治体だけで全国をモニタリングするのは難しい。今回の技術が実用化できれば学校などでも使えるようになり、より広い範囲で監視して侵入初期に発見する確率を高められる」と話す。
ハチに刺され、43歳クモ死亡 2018/05/05

トタテグモは原始的なクモ類で地下で生活し、地面に穴を掘り、虫を閉じ込めるための蓋を作り出します。一度巣を作るとそこに永住する習性があるようで、ナンバー16が長生きした理由としては自然な状態の低木や林地に生息していたことや動き回らないこと、代謝の低さがあげられるようですね。ちなみにナンバー16以前に最高齢とされたクモはメキシコで発見された28歳のタランチュラでした。
このクモの長寿によって、トタテグモの行動や個体群動態のさらなる調査が可能となったということですから、死因が老衰ではなく、ハチに刺されたとのことが本当に悔やまれますね。
裏切り者の卵は破壊!? 実は恐ろしいアリ社会 2018/04/30

働きアリは自分が属する集団の大きさをきちんと把握しているとみられ、アリの社会における「取り締まり」は、個体数が小さな集団ほど厳しいそうです。
大きな巣を持っている成熟した集団よりも初期段階の若い集団の方が、勝手な行動が全体に与える影響が大きくなるため厳しく相互監視をするとのこと。
絵本のようにお互いに助け合って和やかに生活しているイメージでしたが、意外にも軍隊のように体育会系ですね。そもそもアリに自分の属する集団の大きさをわかる能力があるなんてちょっと驚きですよね。
カラスが放火? 伏見稲荷でボヤ ほこら屋根焼ける 2018/04/25

カラスがなんとろうそくを持って放火したという記事を見つけました。
頭の良いことで知られるカラスですが、人間でいうとなんと3~4歳の知能を持っているのだとか。
実際、ごみの日なんかはカラスの利口さを思い知らされますよね。
そのうちカラスの巣では、ろうそくの火の下で朝日新聞を読むようになるかもしれませんね。
(これは冗談ですが)
以下は新聞各社の記事を引用したものです。
18日午後3時ごろ、京都市伏見区の伏見稲荷大社のほこらから出火、屋根の一部が焼けた。駆けつけた消防隊員が、焼損部分からろうそく1本を見つけた。伏見稲荷大社では過去に、カラスが火のついたろうそくを持ち去るトラブルがあったといい、伏見署が出火原因を調べている。
伏見署や市消防局によると、ほこらは稲荷山中腹にある高さ約3メートルの木造建築物。屋根から火が上がっているのを参拝者が見つけ、近くの茶店の店員が水を掛けて消し止めた。けが人はなかった。
伏見稲荷大社の男性職員は「ろうそくの周辺にカラスよけを設置するなど対策はしているのだが…。大きな火事にならなくてよかった」と話した。
<引用:京都新聞・山陽新聞>
神戸市ヒアリ等対策マニュアル(第1版)

これは、平成30年3月20日に開催した「第3回神戸市有害外来生物被害防止に関する有識者会議」における意見を踏まえて策定した、「神戸市ヒアリ等対策マニュアル」(第1版)。
マニュアルには、ヒアリの見分け方や定着を防ぐために必要な環境設備などのほか、ヒアリの疑いのあるアリをコンテナ内で見つけた際などの対処方を細かく説明。鑑定のためのアリ採取の仕方や、家庭用殺虫剤を使った防除方法などを紹介しているようです。
詳しくは以下のHPから
神戸市ヒアリ等対策マニュアル(第1版)
伊丹市昆陽池公園でカラスの死骸 高病原性鳥インフルエンザウイルス検出

そのうち、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応や、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N6亜型)が検出された検体もあり、
県や環境省は、周囲に注意を呼びかけ、引き続き調査も行うようです。
去年1月には昆陽池の白鳥にも野鳥の鳥インフルエンザが影響したこともあり、この時期は心配ですね。
以下は、新聞各社の記事を引用したものです。
兵庫県は、同県伊丹市の昆陽池(こやいけ)公園で1日に見つかったハシブトガラス5羽の死骸から、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N6亜型)が検出されたと、6日発表した。環境省の緊急調査チームは7日から、周辺10キロ圏内を中心に死んだ野鳥などを調査する。県は1日の発表では見つかった死骸をハシボソガラスとしていたが、6日、ハシブトガラスに訂正した。
県によると、昆陽池公園では1~6日、野鳥のカラス計59羽の死骸が見つかり、簡易検査で25羽からA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出た。うち1日に陽性反応が出た5羽は、鳥取大での確定検査でウイルスが検出された。
環境省の緊急調査チームが7~10日、同公園周辺の水鳥が飛来する約10カ所で野鳥の死骸やふんなどの調査を行う。
県によると、県内の鳥を扱う全316の農家に異常はないが、あらためて野鳥の侵入防止策などの徹底を呼び掛けた。今季、高病原性ウイルスの確認は香川県の養鶏場の鶏、島根県と東京都の野鳥に続き全国で4例目。
< 引用:朝日新聞・神戸新聞 >
【ニュース】トコジラミ(南京虫)の被害が世界中で拡大
詳細は
【コラム】平成29年度 建築物環境衛生功労者 厚生労働大臣表彰式
平成30年1月18日(木)日本教育会館一ツ橋ホールで執り行われました。
建築物環境衛生技術の向上、業界の指導育成などに顕著な功績があった者20名の
内兵庫県ペストコントロ-ル協会から2名が表彰されました。
長内 建佑 ( 兵庫県ペストコントロール協会 会長)
東村 登 (兵庫県ペストコントロール協会 理事)
詳細はコチラから
兵庫県ペストコントロール協会スタッフによる「そ昆供養」に参加しました
am10:00 ~ am11:00
兵庫県ペストコントロール協会スタッフによる
「そ昆供養」に参加しました。
日頃から害虫駆除を仕事とする私達は、昆虫などを殺生する機会が多いので
このように一年に一回、法要の場を設けて
お祓いしてもらいます。
今年も、兵庫県ペストコントロール協会に所属する各会社のメンバーから
参加者を募り、当社も参加して参りました。

六甲アイランドでのヒアリ生態調査
日程:
11月28日(火) トラップの回収作業
メンバー:兵庫県ペストコントロール協会の会員スタッフ
作業内容:
ヒアリが発生する可能性があるエリアを設定して、トラップを設置して後日回収し、
ヒアリの生態を確認する。
前回10月にもポートアイランドで
参加させて頂きましたが、今回
私が参加したエリアには2人で、60個ほどのトラップを回収しました。
トラップを回収した後、検査機関へ持ち込み、
ヒアリが存在しているか同定をして頂いたようです。


神戸ポートアイランドでのヒアリ生態調査
日程:
10月26日(木) トラップの設置作業
10月30日(月) トラップの回収作業
メンバー:兵庫県ペストコントロール協会の会員スタッフ
作業内容:
ヒアリが発生する可能性があるエリアを設定して、トラップを設置して後日回収し、
ヒアリの生態を確認する。
前回7月にも参加させて頂きましたが、今回
私が参加したエリアには2人で、36個ほどのトラップを設置しましたが、
他のチームは、2人で50個ほどのトラップを設置するところもあったようです。
トラップを回収した後、検査機関へ持ち込み、ヒアリが存在しているか同定をして頂いたようです。
毎日のニュースで報道されているように、関西だけでなく、関東や中部地方でも港付近でヒアリが確認されたという報告がありますので、
今後も生態調査を定期的に続行していくようです。
また、環境省のHPには、ヒアリについての報告やパンフレット等の書類をご覧頂けるようになっておりますので、
日頃の対策のためにも、チェックされてみてはどうでしょうか?
ヒアリに関する諸情報について (環境省HP)



神戸ポートアイランドでのヒアリ生態調査
日程:
7月6日(木) トラップの設置作業
7月10日(月) トラップの回収作業
メンバー:兵庫県ペストコントロール協会の会員スタッフ
作業内容:
ヒアリが発生する可能性があるエリアを設定して、トラップを設置して後日回収し、
ヒアリの生態を確認する。
私が参加したエリアには2人で、60個ほどのトラップを設置しましたが、
他のチームは、2人で170個ほどのトラップを設置するところもあったようです。
トラップを回収した後、検査機関へ持ち込み、ヒアリが存在しているか同定をして頂いたようです。
さらに後日の報告で、今回の調査ではヒアリは1匹も確認されなかったそうです。
ただ、毎日のニュースで報道されているように、関西だけでなく、関東や中部地方でも港付近でヒアリが確認されたという報告がありますので、
今後も生態調査を定期的に続行していくようです。
また、環境省のHPには、ヒアリについての報告やパンフレット等の書類をご覧頂けるようになっておりますので、
日頃の対策のためにも、チェックされてみてはどうでしょうか?
ヒアリに関する諸情報について (環境省HP)



特定外来生物「ヒアリ」にご注意ください!
強い毒を持つ南米原産の蟻「ヒアリ」が国内で確認されております。
問題のコンテナは、5月20日に中国・広州市の南沙港から神戸港に到着した貨物船に積まれており、
25日まで神戸港で保管。その後、5月26日に兵庫県尼崎市内で積み荷を取り出す際にアリの群れが見つかり、
鑑定の結果、5月29日に「ヒアリ」と判明しました。
このため、環境省はコンテナ保管場所の周辺で緊急調査を開始。
6月16日、保管場所から20~30メートル離れた舗装の亀裂3カ所で、さらにアリ約100匹の群れを確認し、殺虫剤で駆除。
6月18日になって専門家により「ヒアリ」と確認されました。
神戸市は同日、久元喜造市長を本部長とする対策本部を設置。
今後、ポートアイランド全域での生息調査を行うとともに、アリを見つけても手で触らないようにし、
刺された場合は安静にして医療機関を受診するよう呼びかけています。
◆ヒアリの特徴
全体は赤茶色、腹部は黒っぽい赤色
体長:2.5~6mm
お尻の毒針で何回も刺せる
攻撃性が強く、巣を刺激すると集団で襲いかかる
特定外来生物に指定されている
◆ヒアリによる被害
大あごで咬みついたあと、お尻の毒針で何度も刺す。
刺されると火傷のような激痛が走り、かゆみ、発熱、じんましん、激しい動悸等の症状を引き起こす。
アレルギー性のショック(アナフィラキシーショック)で昏睡状態に陥ることもあり、米国では年間100名以上の死者が出ている。
人だけでなく、ペットや家畜にも被害影響が報告されています。
ヒアリの毒成分には、蜂の毒と同じ成分が含まれているので、過去に蜂に刺されたことのある人は特に要注意です。
軽症
刺された時は激痛、やがて、刺された部分にかゆみが出る。
約10時間後に膿が出るそうです。
中症
刺されて数分から数十分の間に、刺された部分を中心に腫れが広がる。
部分的、または全身にじんましんが出る場合も。
重症
刺されて数分から数十分の間に、息苦しさやめまい、激しい動悸を起こす。
意識を失ってしまう場合も。
この場合「アナフィラキシーショック」の可能性が高いので、治療が遅れると非常に危険。
◆もし、「ヒアリ」を見つけたら?
・ 「ヒアリ」は強い毒を持つため、生きた個体には素手で触れないで、「神戸市 危機管理室(電話 078-322-6482)」又は、「環境省 近畿地方環境事務所(電話 06-4792-0706)」へ通報してください。
・ 個体は、市販のアリ用殺虫剤で駆除が可能です。
◆もし、「ヒアリ」に刺されたら?
・ 刺された直後20~30分程度は安静にして、体調に変化がないか注意してください。
・ 容体が急変した時は救急車を要請するなど、すぐに医療機関を受診してください。
【問合せ先】 ヒアリ相談テレホンセンター
9:00~17:00 078-322-6250
◆環境省HP
ヒアリ(Solenopsis invicta)の国内初確認について
(ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺されたときの対処方法等の参考資料あり)
http://www.env.go.jp/press/104185.html



兵庫県蚊媒介感染症対策の研修会&訓練(昆陽池公園)に参加してきました!
去年(6月28日)、三木市 県広域防災センターと県立三木総合防災公園林間広場で、
訓練を実施したのに続きまして、今回は伊丹市 昆陽池公園で兵庫県蚊媒介感染症対策の研修会&訓練で
弊社スタッフも人囮法のデモンストレーターとして参加して参りました!
蚊の生態について詳しい講師、押部さん(県立健康生活科学研究所上席研究員)の講義内容は分かり易く、大変勉強になりました。
他の参加者様も名簿を拝見する限り、各市町村を代表して保健所の関係者様や公園管の関係者様を含む総勢47名の参加で、いざ蚊媒介感染症対策が実働すると、私達PCOを含め、こんなにも多くの人が動いて各役割を果たすのだということを実感しました。
また、テレビ局も3社(NHK、関西テレビ、サンテレビ)も取材に来ており、その日の夕方のニュースの1枠で放送されました。(弊社スタッフは、後ろ姿だけ映りました!)
詳細な内容は以下の通りです。
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主催: 兵庫県健康福祉部健康局疾病対策課
内容: 兵庫県蚊媒介感染症対策の研修会および訓練の見学会
場所: 伊丹市 昆陽池公園内
日程: H29年6月13日 13:30 a.m. ~ 16:00 p.m.
--------------------------------------------
●12:30 p.m. ~ 13:20 p.m.
場所:伊丹市 昆陽池公園内
内容:ペストコントロール協会スタッフのみによる事前集合打ち合わせ
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●13:30 p.m. ~ 14:15 p.m.
場所:伊丹市 昆陽池公園内
内容:兵庫県蚊媒介感染症対策の研修会
1.蚊媒介感染症対策・進め方について
兵庫県健康福祉部健康局疾病対策課主査 村上さん
2.生息調査・防除駆除方法・使用薬剤について
兵庫県ペストコントロール協会 長内会長
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●14:25 p.m. ~ 14:50 p.m.
場所:伊丹市 昆陽池公園内 ふるさと小径
内容:生息調査(人囮法)&見学会
蚊の捕集方法 人囮法による8分間捕集
兵庫県ペストコントロール協会員
--------------------------------------------
●15:05 p.m. ~ 15:20 p.m.
場所:伊丹市 昆陽池公園内
内容:講義
感染症媒介蚊(ヒトスジシマカ)の特徴とその対策について
押部さん(県立健康生活科学研究所上席研究員)
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●15:20 p.m. ~ 16:00 p.m.
場所:伊丹市 昆陽池公園内
内容:防除駆除訓練&見学会
兵庫県ペストコントロール協会員
1.エンジン式動力噴霧器による薬剤散布の実演
2.ミラクンS(炭酸ガス)による薬剤散布の実演
3.ハンドスプレイヤーによる薬剤散布の実演
4.背負い&電動式動力噴霧器による薬剤散布の実演
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神戸空港のねずみと蚊の生態調査に参加しました!
内容: ねずみと蚊の生態調査
場所: 神戸空港
日付: H29年5月10日
時間: AM9:30 ~ AM10:30
兵庫県ペストコントロール協会の事業計画の一つでもある
神戸空港のねずみと蚊の生態調査に参加しました!
神戸空港の敷地内(屋外)に仕掛けてある、ネズミ用の罠(ベイトボックス・金属かご)の餌替えや
蚊の捕獲機器の設置や取り外しなどの作業を合わせて、1時間ほどさせて頂きました。



環境機器のPCO・TCO基礎セミナーへ参加してきました!
内容: PCO・TCO基礎セミナー
場所: エル大阪
日付: H29年4月21日
時間: AM9:45 ~ PM11:50
環境機器さんの「PCO・TCO基礎セミナー」へ参加してきました!
セミナーの内容は以下のような感じです。
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1限目 シロアリの生態と基本行動
2限目 一般家屋で問題となる木材害虫
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1限目は、川端さんによる講義で、「シロアリの生態と基本行動」について、詳しくお話しして頂きました。
白蟻の生態についても細かい図形や表でまとめて解説して頂きましたので、改めて勉強になりました。
2限目は、石川さんによる講義で、「 一般家屋で問題となる木材害虫」についてです。
シロアリ以外にも木材を加害する木材害虫、主に野外で活動する木材害虫は一般家庭では、影響もないかもしれませんが、
屋内に侵入して建具や家財道具を加害されるとなると害虫駆除の対象
ご説明頂きまして大変参考になりました。




「ペストコントロール技術者養成講座 第34期」1級に合格しました!
「ペストコントロール技術者養成講座 第34期」を弊社の社員 角野(かくの)が受講しておりました。
◆「ペストコントロール技術者養成講座」の申し込みサイト
(一財)日本環境衛生センターHP
計14回の添削問題の提出、川崎市での
スクーリングを2日、総合レポートの提出など、通常の仕事を
こなしながら期限までに間に合わせるのは一苦労でしたが、
普段自分が関わるPCO業務以外にも詳細な知識を得ることができ、
今まで関与していなかった昆虫や薬剤への興味も湧いてきました。
総合レポートの出来には自信がなかったので、さすがに初めて受講して
1級に合格するのは無理があるのかなと思ってましたが、講座を受講したこと自体は良い経験になりましたね。
そして、9月16日に教務委員会が開催され、審議されたそうです。
その翌日、9月17日に私のもとへ、通教協会事務局から速達で封筒が届きました。
これはもしや合否の通知!?…と思って開封してみたら、
なんと無事に 1級合格 していました!
いやぁ~時間をかけて勉強した甲斐がありましたね。
名刺にも書けそうですね(笑)
しかし、PCO(ペストコントロールオペレーター)としてはまだまだ知らないこともあり、未熟者です。
「1級」という肩書に恥じぬよう精進して参りますので、宜しくお願い致します!<m(_ _)m>



環境機器のPCO・TCO基礎セミナーへ参加してきました!
内容: PCO・TCO基礎セミナー
場所: エル大阪
日付: H28年8月25日
時間: AM9:45 ~ PM11:50
環境機器さんの「PCO・TCO基礎セミナー」へ参加してきました!
セミナーの内容は以下のような感じです。
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1限目 アリ類・ハチ類の生態と防除
2限目 コバエ類の同定ポイント
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1限目は、石川さんによる講義で、「アリ類・ハチ類の生態と防除」について、詳しくお話しして頂きました。
6月~9月までアリ駆除やハチ駆除のご依頼が多いので、改めて勉強になりました。
2限目は、前田さんによる講義で、「コバエ類の同定ポイント」についてです。
普段「コバエ」というくくりだけで駆除してしまう害虫も、分別してみると沢山の種類がいることが分かります。
種類によって被害状況や防除の仕方が変わってくるとなると尚更知識として知っておく必要があると思いました。
今回も写真を盛りだくさんでご説明頂きまして大変参考になりました。



兵庫県蚊媒介感染症対策の研修会&訓練(三木市)に参加してきました!
蚊の生態について詳しい講師、山内健生 先生(兵庫県立大学自然・環境科学研究所 准教授)の講義内容はユーモアも交えて分かり易く、大変勉強になりました。他の参加者様も名簿を拝見する限り、各市町村を代表して保健所の関係者様や公園管の関係者様を含む総勢144名の参加で、いざ蚊媒介感染症対策が実働すると、私達PCOを含め、こんなにも多くの人が動いて各役割を果たすのだということを実感しました。
詳細な内容は以下の通りです。
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主催: 兵庫県健康福祉部健康局疾病対策課
内容: 兵庫県蚊媒介感染症対策の研修会および訓練の見学会
場所: 三木市 県広域防災センターと県立三木総合防災公園林間広場
日程: H28年6月28日 9:00 a.m. ~ 15:00 p.m.
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●9:00 a.m. ~ 10:00 a.m.
場所:三木総合防災公園林間広場
内容:ペストコントロール協会スタッフのみによる事前集合打ち合わせ
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●10:00 a.m. ~ 12:30 p.m.
場所:三木市 県広域防災センター
内容:兵庫県蚊媒介感染症対策の研修会
1.蚊媒介感染症対策について
兵庫県健康福祉部健康局疾病対策課主査 村上さん
2.感染症媒介蚊の生態について
兵庫県立大学自然・環境科学研究所 准教授 山内先生
3.兵庫県における蚊の捕集調査について
兵庫県健康生活科学研究所健康科学研究センター主任研究員 押部さん
4.防護服の着脱について
兵庫県ペストコントロール協会 長内会長
5.訓練の進め方について
兵庫県健康福祉部健康局疾病対策課主査 村上さん
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●13:40 a.m. ~ 15:00 p.m.
場所:三木総合防災公園林間広場
内容:兵庫県蚊媒介感染症対策の訓練&見学会
兵庫県ペストコントロール協会員による実演訓練
1.蚊の捕集方法 人囮法による8分間捕集
2.エンジン式動力噴霧器による薬剤散布の実演
3.ミラクンS(炭酸ガス)による薬剤散布の実演
4.ハンドスプレイヤーによる薬剤散布の実演
5.背負い&電動式動力噴霧器による薬剤散布の実演
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兵庫県蚊媒介感染症対策の予防衛生隊出動訓練実施プログラムに参加してきました!
2年前の代々木公園や明治神宮での蚊媒介感染症によるデング熱が発生した問題もあり、兵庫県でも緊急時に訓練を受けた作業員が出動可能なようにするためのプログラムです。
今回は予備訓練および今後の活動についての説明事項が主な内容です。
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主催: 兵庫県ペストコントロール協会
内容: 兵庫県蚊媒介感染症対策の予防衛生隊出動訓練実施プログラム
場所: 西宮市環境総括局環境衛生課
時間: PM13:30 ~ PM16:00
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● 環境衛生課の課長 鮫島さんによるお話
● 日本液炭(株)の萩本さんによる防疫用殺虫剤「ミラクンS」についての説明
● 環境衛生課の中田さんによる過去の作業事例のお話
● ペストコントロール協会 副会長 長内さんによる次回三木市での実訓練について
● 屋外による使用機器の取扱説明
・ ミラクンSの使用方法
・ 人囮法による網で蚊の捕獲方法
・ ハンドスプレイヤーの使用方法
・ エンジン式動力噴霧器の使用法






「ペストコントロール技術者養成講座スクーリング(川崎市)」に行ってきました!
最近、「ペストコントロール技術者」の資格を得るために、
約7か月ほど通信教育でテキストの添削問題を毎月提出しておりましたが、
その養成講座の一環として、5月に神奈川県川崎市の「日本環境衛生センター」において
各地からペストコントロール従事者を集めて、2日の日程の中で
スクーリング(実技・実習を含む講習)を行うということで参加して参りました。
弊社が兵庫県川西市にありますので、以下の経路で現地に向かいました。
川西 →(電車)→ 新大阪 →(夜行バス)→ 横浜駅
→(電車)→ 川崎市 →(市営バス)→ 四谷上町 →(徒歩)→ 日本環境衛生センター
スクーリングの内容は以下のような感じです。
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主催: 日本環境衛生センター
内容: ペストコントロール技術者養成講座スクーリング
場所: 神奈川県川崎市
日程: 5月10日 AM9:00 ~ PM17:00
5月11日 AM9:00 ~ PM17:00
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【1日目】
・イエバエの感受性と抵抗性の薬剤試験
・チャバネゴキブリの感受性と抵抗性の薬剤試験
・トコジラミの感受性と抵抗性の薬剤試験
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【2日目】
・ダニの種類の同定
・ゴキブリの種類の同定
・数種類の昆虫の同定方法
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環境機器のPCO・TCO基礎セミナーへ参加してきました!
内容: PCO・TCO基礎セミナー
場所: エル大阪
時間: AM9:45 ~ PM11:50
環境機器さんの「PCO・TCO基礎セミナー」へ参加してきました!
セミナーの内容は以下のような感じです。
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1限目 シロアリの生態と基本行動
2限目 一般家屋で問題となる昆虫の生態と防除(木材害虫含む)
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1限目は、川端さんによる講義で、「シロアリの生態と基本行動」について、詳しくお話しして頂きました。
2限目は、石川さんによる講義で、一般家屋で問題となる昆虫の生態と防除についてです。
一般家庭で問題となるのはシロアリばかりではありません。その他の木材害虫に加え昨今はアリ上科・キクイムシ・ムカデ・チャタテムシなどの様々な昆虫も問題となります。その防除方法について写真を盛りだくさんでご説明頂きました。



【ニュース記事】南京虫大量発生の兆し
昭和50年前後に制圧されたはずの南京虫(なんきんむし)=トコジラミ=が、大発生の兆しを見せている。しかも、市販の殺虫剤が効きにくい「スーパー南京虫」というからタチが悪い。大阪や東京などの都市部を中心に民家や宿泊施設で被害が確認されており、被害に遭った宿泊客が施設を相手に訴訟を起こすケース も。南京虫は中国南部などにも多く分布し、訪日外国人の増加とリンクして相談件数が増えていることから、関連を指摘する専門家もいる。「爆買い特需」にわ く宿泊業界は、とんだ“置き土産”に戦々恐々だ。
(引用:産経ニュース 記事:吉村剛史)
詳細は コチラ から
環境機器の春期レベルアップセミナーへ参加してきました!


内容: 春期レベルアップセミナー
場所: 大阪 天満研修センター
時間: AM10:00 ~ PM16:30
毎年、開催される環境機器さんの「春期レベルアップセミナー」へ参加してきました!
セミナーの内容は以下のような感じです。
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1限目 スマート化技術がもたらす革新的インパクトとこれからの経営戦略
2限目 もう無視できない!?基礎断熱工法とシロアリを考える
3限目 GFSI認証スキムにおけるペストコントロール
4限目 検証しました!薬剤のあんな効果・こんな特徴(ゴキブリづくし編)
5限目 貯蔵食品害虫ビジネスのススメ
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中でも、最初の片山様の講義内容は、これからのPCO(ペストコントロール技術者)がスマート化やIT化の技術を導入していく時代で、リモート操作で現場状態を把握して、バックグラウンドの作業は全て自動化されていくことになるでしょうというお話は、興味深かったです。
当社もドローンなどを利用したサービス展開も近い将来あるかもしれませんね。


確かに、昔の床下がすぐ土壌になっている建物に比べ、最近はベタ基礎で建築された建物は、シロアリの侵入が減少しているということもあり、床下の木材を拝見しても一見、被害が少ないように見える現場が増えてきました。
しかし、実は断熱材を伝わって中の方まで、被害が進行しているケースもあるので、見た目だけで判断しにくいことが問題です。
その解決策として、新築の時点、もしくはリフォーム時に建築資材からシロアリ対策をした物を取り入れることが理想の防除対策ですが、実際は、シロアリの被害が出てから業者に依頼するというのが、まだまだ現状でしょうね。
私達もPCOとして、知識を身につけ万全に対応できるように努力して参ります!
5限目は、「貯蔵食品害虫」について、どんな害虫が食品害虫となり、その対策について、菅野様が講師となり、お話して頂きました。パン工場や食品工場の経営者様およびスタッフ一同様には、食品衛生法により、切っても切り離せない問題として、「食品害虫」の防除対策が課せられているわけですが、害虫にとっても餌を確保しやすい環境から、常に衛生的な管理が必要で、我々PCOにも効率のよい防除体制が求められているんだということを痛切に感じましたね。


ペストコントロール説明会
場所: 神戸市勤労会館 某会議室
今年の夏前後に「蚊媒介感染症」が発生する可能性を考慮して対策を打つべく、
ペストコントロールの会員を集結して、説明会が開かれ、
我々、トータルクリーンの社員も2名ほど参加してきました。
2014年に発生した蚊媒介感染による「デング熱」が問題になり、
テレビ等のメディアでも報道され、話題になりましたが、
昨年、2015年は特に問題なく感染症の報告もありませんでした。
しかし、関西周辺の地域でも、いつ何時、同じような「蚊媒介感染症」のリスクが発生しないとも
限りません。早期に準備万全な対策が打てるように予行練習も必要です。
今回の内容は、そのために、兵庫県ペストコントロール協会に属するメンバーを集結して、
今年の夏前後に、国から依頼を受諾した場合に、各社協力してスグに動けるよう準備をして
作業できるようにしましょう!という説明会でした。
主に、プロジェクターに資料を映して説明し、これからの予定を説明する感じでした。
弊社も協力するべく、真剣に聞いて参りました。




PCO関連のアルゼンチンアリの生息調査に参加してきました
神戸市の摩耶付近で、神戸市環境局自然環境共生課の方々の立ち合いのもと、アルゼンチンアリの生息調査に参加して参りました。
既に辺り一帯に生息していることは確認されているようですが、各企業の敷地内への調査の許可を得て、アルゼンチンアリの生息がどこまで広がっているのかを調査するのが目的です。
調査員は10人くらいで、2人1組でグループ分けして各会社の敷地内を訪問して、アルゼンチンアリが生息しているかどうかのチェックをして、サンプルとして小瓶に数匹捕獲する作業をしました。
午後から、国立環境研究所 主席研究員の五箇公一(ごか・こういち)さんをはじめ、薬品メーカーの方々達などが10人くらい集まり、調査内容を打合せする場面もありました。
調査結果としては、一部のエリアでは確実にアルゼンチンアリの生息が確認されましたが、エリア全体的にはそれほど広がっていないようでした。しかし、専門家の先生達の見解とアリの同定による後日の結果待ちもあって、その日の調査作業は終了しました。
今回は、アルゼンチンアリの大群も拝見できましたので、いい勉強になりました!






ミツバチを食い荒らすツマアカスズメバチが増大中!


最近、ミツバチをも食い荒らす ツマアカスズメバチ が世界で増大中しているそうです。
日本では長崎県の対馬で初めて生息が確認され、2014年には環境省が駆除などに乗り出しています。
以下、 ツマアカスズメバチ の説明です。ご参照ください。
【生 態】
スズメバチの一種。
中国や東南アジアなどに分布する。
体長2~3cmで、体は全体的に黒く、腹部の先端が赤褐色をしている。
【主 食】
肉食で昆虫の中でも特にミツバチ類やハエ類、トンボ類を好む。
【毒 性】
繫殖力や攻撃性が極めて強く、毒針で刺されると死に至ることもある。
【栄巣の状態】
最初は茂みや低木の中、地中に栄巣し、コロニーが大きくなると樹木の上部に巣を移す。
大きい巣だと1mを超えるものもある。
マンションなどの壁に栄巣することもある。
【主な被害】
- このツマアカスズメバチの脅威は生息範囲を急激なスピードで拡大する。
- 養蜂場・農業への被害(生態系の破壊)をもたらす。
- 人への被害も大きい(刺害事故の多発)などが挙げられます。