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驚きの特殊能力、「社会的距離」で感染を防ぐ動物たち【コラム】

更新日 : 2020/3/27

新型コロナウイルス感染症の流行が深刻になるなか、多くの人々が他者との接触を避けたり、自宅にとどまったりすることを余儀なくされている。米国でも、感染の拡大を減速させるため、人と人とが「社会的距離」をとるようにという指針が発表されている。
しかし、感染症が当たり前の自然界では、「社会的距離」をとる戦略はとりたてて新しい概念ではない。事実、いくつかの社会的な種は、病原体に感染した仲間をコミュニティーから追放する。それは決して簡単なことではない、と自然保護団体ザ・ネイチャー・コンサーバンシーの首席研究員ジョセフ・キーセッカー氏は言う。感染症にかかった個体は必ずしも「見てわかりやすい」わけではないからだ。しかし、動物たちのなかには、特殊な感覚によって特定の病気を発見し、病気にならないように行動を変えるものがいる。

例えば、ミツバチは病気の個体を容赦なく追い払う。
アメリカ腐蛆病のような細菌性疾患は特に破壊的で、コロニーの幼虫が感染すると体内から液化してしまう。感染した幼虫は、オレイン酸、ベータオシメンといった“死のフェロモン”を放出するという。成虫たちはそのにおいに気付くと、文字通り、病気の個体を巣から放り出す。この進化的適応によって、コロニーの健康が守られているため、養蜂家や研究者は数十年にわたり、この行動が受け継がれるよう品種改良を行ってきた。現在の米国を飛び回っているのは、品種改良された「衛生的」なミツバチだ。

霊長類学者のジェーン・グドール氏は1966年、タンザニアのゴンベ国立公園でチンパンジーを研究していたとき、感染力の強いポリオウイルス(小児まひ)になったマクレガーという個体を観察した。仲間たちはマクレガーを攻撃し、群れから追放した。人間と同様、チンパンジーは視覚に頼る生き物だ。ポリオに感染した個体が汚名を着せられるのは、外見が損なわれることへの恐怖と嫌悪が原因だと示唆する研究もある。恐怖や嫌悪という感情はそれ自体、奇形を催す病気を回避する戦略の一部だ。

繁殖の際、健康な相手を選択する例として、ハツカネズミのメスは、パートナーの候補が病気に感染していないかどうかをにおいで判断できる。オスの尿から寄生虫に感染しているにおいがした場合、メスは別の健康なオスに乗り換える可能性が高いという。

このように、様々な動物に社会的距離戦略があるわけだが、重要なことが1つある。動物は私たちと異なり、「自宅にとどまれば、感染率が下がる」ことに気付いていないと、キーセッカー氏は説明する。「私たち人にはその能力があります。そこが大きな違いです」

 




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