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【コラム】ゾウ密猟規制の背景で マンモスの牙が大人気

更新日 : 2019/1/31

北極海に面するロシア・サハ共和国はここ数年、ゴールドラッシュならぬ「マンモスラッシュ」に沸いている。中国政府が象牙の輸入・販売を禁止したため、大昔に絶滅したゾウの祖先であるマンモスの牙の需要が増加していることが背景にある。

 マンモスの化石は、広さ300万平方キロのサハ共和国の広範囲にわたり埋まっている。サハ共和国の土壌は永久凍土で、これがマンモスを保存する巨大冷凍庫の役割を果たしている。マンモスの牙は「氷の象牙」の名で知られており、当局は、今もサハ共和国に推定50万トン分の牙が埋まっていると推定している。中国では、高品質のマンモスの牙は1キロ当たり1000ドル(約11万円)以上の値が付く。サハ共和国北部は農業に不向きな気候で、仕事もないため、地元住民はマンモスの牙が安定した収入を得るための唯一の手段だと考えている。

サハ共和国の一部の住民は、自分たちが象牙のためのゾウの密猟を食い止めるのに一役買っていると自負している。ある住民は、「私たちのマンモスの牙が、ゾウを救っている」「マンモスの牙の採掘は、私たちにとっても、アフリカの人にとっても重要だ」と語った。

また、サハ共和国科学アカデミーの古生物学者バレリー・プロトニコフ氏は、マンモスラッシュのおかげで、自分たちでは入手できないような標本を手に入れることができるようになり、科学にとっては有益だと話す。

 一方、サハ共和国のアイセン・ニコラエフ首長は、マンモスの牙の採掘を規制する法案が2019年中には可決されることを期待すると述べた。マンモスの牙を特殊な天然資源として分類する全国的な法律が制定されなければ、売買は「グレーゾーン」のままだと指摘する。


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