【コラム】「カメは万年」どこまでホント?
「カメは万年」……。本当にそんなに生きるの?
カメは長寿の象徴とされていますが、「万年」は生きません。
しかし、動物の中ではとても長生きで、ペットとして飼われることがある「アカミミガメ(ミドリガメ)」の寿命は、40年以上です。また、私たちの身近な川や池にすんでいる「クサガメ」の寿命は、60年以上です。 そのほか、「アメリカハコガメ」は100歳以上で、ワニガメは150歳以上です。
世界一長生きなカメを探せ!
過去に記録された最高齢のカメは、「ガラパゴスゾウガメ」で、175歳です。 このガラパゴスゾウガメは、進化論で有名な博物学者チャールズ・ダーウィンが1835年にガラパゴス諸島から連れてかえったとされています。
現在、最も長生きしているカメは、セーシェル諸島のバード島にすんでいる、「エスメラルダ」と名づけられた「アルダブラゾウガメ」です。 年齢は200歳以上と推定されていて、これが確かであれば、現在生きている動物の中で、世界最長寿です。
ご長寿のナゾ
今のところ、どうしてカメが長生きできるのか、解明されていません。しかし、カメの生活と体のしくみに秘密があるようです。カメの呼吸はゆっくりで、のんびりとした生活をします。冬眠しているカメは、心臓の動きもゆっくりです。 また、体温を一定に保つために、常に熱を生み出す必要がある私たちとは異なり、カメは気温が下がると体温が下がります。そして、活動するためにエネルギーが必要なときには、日光浴をして体温を上げます。
このように、省エネルギーで活動できることが、カメの長生きの秘訣なのかもしれません。
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