【コラム】SFTSを媒介死亡も相次ぐ マダニ感染最多 11月も警戒を
マダニが媒介する感染症の2019年の発症数が過去最多ペースで増え、自治体などが注意を呼び掛けている。国立感染症研究所が29日に発表したマダニ媒介による重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染報告が20日現在で92人と、統計を取り始めた13年以降で最多となった。農作業中にかまれ、死亡した例もあり、マダニ媒介の日本紅斑熱の発症も後を絶たない。夏から秋に活発に活動するため、野外の作業が多い農業者はマダニ対策が必要だ。各自治体は、マダニが吸着していることに気付いたら、症状にかかわらず、ダニの一部が皮膚内に残らないよう、病院(皮膚科)で取り除くよう呼び掛ける。
マダニは気温が高い秋ごろまで活発に活動するため、例年11月以降の感染症の発症数は減る傾向にある。しかし10月25日の気象庁の発表によると、11月~来年1月の気温は平年より高い予報で、注意が必要だ。
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