【コラム】「バナナ食べると肺炎に感染」?誤情報に振り回されるな
急速に感染が広がる新型コロナウイルスによる肺炎をめぐり、インターネット上では誤った情報や真偽が不確かな情報が飛び交っている。「患者が逃げた」などと不安をあおるような誤情報もあり、専門家は「確認が取れない情報は安易に広げないでほしい」と注意を促している。
23日夜には、武漢からの発熱症状のある乗客が関西国際空港の検疫検査を振り切って逃げた-とする嘘が広まり、空港側が火消しに回る騒動もあった。
誤情報は、主に中国国内で大量に出回り、日本語に翻訳されて拡散されるケースが目立つ。《バナナを食べると感染する》《イチゴを食べると予防になる》《北京市内が封鎖された》。予防や感染拡大に関する誤情報も飛び交う。
上海に住む日本人女性(32)は「恐怖心や面白半分で拡散されているものもあるとみられ、何が本当か分からない」と訴える。
ネットメディアに詳しい法政大の藤代裕之准教授は「情報を取っても、すぐに信じず、いくつかの情報を見るなどして確認する必要がある。また、安易にシェアして自分がデマの発信者にならないようにすることも大事だ」と話している。
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