カメムシ大量発生、今年は「表年」…被害果実は出荷できず【コラム】
果樹に被害を与えるカメムシが兵庫県内で大量発生している。県立農林水産技術総合センター県病害虫防除所(加西市)は、2010年以降で最も多いとみており、県内全域に注意報を出して生産者に対策強化を呼びかけている。
特に多く発生しているのが、梨や桃、柿、かんきつ類など果実の汁を吸うチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシの2種類。被害に遭った実は表面が傷み、出荷できなくなる。
病害虫防除所は毎年、加西市と朝来市の果樹園近くで、カメムシを引き寄せる物質を使った発生数調査を実施。
カメムシは隔年で多く発生し、今年は数が多い「表年おもてどし」。加西市での調査結果は、同じ場所での表年の過去5年分の平均に比べ、きわめて多かった。同市の梨園ではすでに被害が確認されている。
病害虫防除所は、原因について、「暖冬で多くの成虫が越冬できたため」と分析。7月下旬頃まで、カメムシの飛来が増えると予想している。対策として、実の袋かけを急ぎ、防除効果が高い夕方か早朝に広域で薬剤散布をするよう、農家に促している。
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