HOME » お知らせ
お知らせ

昆虫食は市場に定着する? 【コラム】

更新日 : 2020/7/21

「昆虫食が即日完売に?」――。無印良品を展開する良品計画は5月20日、「コオロギせんべい」を発売した。初回納品分を即日完売し、再度納品分もほぼ1日で完売。昆虫食市場に新たな一石を投じた。この昆虫食、日経トレンディ2020が下半期のヒット予測にピックアップするなど、にわかに注目度が上昇している。

世界の昆虫食市場は2019年、1,079億円(英・バークレイズレポート)に到達した。2030年には約8,600億円に拡大する試算も。欧米では「将来の食糧危機」を意識した消費が広がりつつある。

「将来の代替たんぱく質として、蚕のポテンシャルを示したい」――。蚕を原料にしたハンバーガーなどを手掛けるエリーの梶栗隆弘氏は、開発の経緯をこう語る。「世界で競争できる将来性ある昆虫を考えたとき、日本がトップレベルの研究知見を有する蚕に着目した」という。現在は京都大学と東京大学で機能性研究を実施中で、「蚕に100種類以上の健康機能性成分を含むことが判明した」としている。
昆虫食の新たな可能性を探る動きは、「メタボ予防」「中性脂肪」をテーマにした機能性研究にも波及している。山口大学農学部准教授の井内良仁氏は、「栄養のみならず、“健康増進”という付加価値をつけることが昆虫食普及に必要」と指摘。マウス実験では、「トノサマバッタを与えたグループの体重増加と脂肪蓄積抑制を認めた。今後はどの成分が作用しているか特定していきたい」という。

今年は行政の取り組みも加速した。農水省は4月、昆虫食、大豆肉、培養肉、スピルリナ、クロレラを対象とした「フードテック研究会」を設立。同省によると、「こうした食品の良さを伝えるにはどうしたら良いか会議を重ねている」とし、昆虫食では「アレルギー表示義務や衛生管理について議論した」という。中間報告として「今月中にホームページで公開したい」と述べている。

昆虫食市場がにわかに慌ただしさを増すなか、健康食品として“昆虫食”がカテゴライズされる日も、そう遠くないのかもしれない。

 

 

 





知ってて役立つ「耳より情報」はコチラから!

 


<< 先頭の記事へ < 1つ新しい記事へ 1つ古い記事へ > 最終の記事へ >>