トコジラミは冬に減るの? 全滅はする?【知っ得】
冬は害虫が少なくなるシーズンです。ベッドの周辺にひそみ人の血を吸う嫌な害虫、トコジラミも、冬には減るのでしょうか? 寒さで全滅してくれるなんてことがあればいいのですが……。この記事では、トコジラミが冬にどうなるのか、その生態を解説します!
トコジラミの被害は冬には減る
トコジラミは春から秋にかけて活発に活動しますが、ほかの害虫と同様に、冬には沈静化します。 トコジラミは暖かい環境下において、活発に人の血を吸います。つまり暖かい季節や地域であるほど、人への被害も多くなるのです。
ある地域でトコジラミが7日に1度ほど血を吸っていた、という記録がありました。しかし暑い地域では、ほとんど毎日吸血が観察されたのです。
このように、気温が高いほどトコジラミは活発になります。逆に言えば、寒い冬には被害が少なくなるのです。
【出典】Biology of the Bed Bugs (Cimicidae) | Annual Review of Entomology
室内が暖かい場合、トコジラミの被害は続く
冬にはトコジラミの被害が減るからといって、楽観視はできません。昔とは異なり、今の日本は冬でも暖かく暮らせるよう、暖房器具が普及しています。この暖房器具の普及に伴い、冬でも害虫による被害が続いているのです。
そしてその被害は、トコジラミも例外ではありません。冬だからといってトコジラミの被害がないものと安心することはできないのです。
トコジラミは冬でも食料が減らない
他の害虫や害獣であれば、食べ物がなくなれば家から出ていったり餓死したりします。が冬は害虫や害獣の食べ物も減りますので、室内の個体数の減少が期待されます。
ですが、トコジラミではそのような個体数の減少は期待できません。なぜなら、トコジラミの主な食料は人の血だからです。
その家に人が住み続ける限り、トコジラミは食料には困りません。新しい食料を求めて、家から出ていく必要がないのです。
トコジラミは絶食状態で2年も生きる
もし仮に冬の間、人の血を吸わなかったとしても、トコジラミは生き延びることができます。
トコジラミを絶食させたまま、10度という比較的寒い環境に置いていても、2年近く生き延びたという記録があります。飢餓状態から戻ったトコジラミは、正常に卵も産みました。そのほかには、0度近い環境で6か月にわたり生存した記録もあります。
【出典】 トコジラミ対策はなぜ難しいか
冬でも油断せずトコジラミの駆除を
害虫や害獣が少なくなる冬であっても、トコジラミには注意が必要です。油断せずにしっかりトコジラミ対策を行いましょう。
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