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【コラム】インフル薬マダニ感染症治療に効果 マウスで実証 富山大

更新日 : 2018/11/13

富士フイルム富山化学のインフルエンザ治療薬「アビガン」(一般名・ファビピラビル)について、富山大大学院医学薬学研究部(医学)ウイルス学講座の谷英樹准教授は、致死率が高いマダニ媒介感染症への治療効果があることをマウスの実験で確認した。有効な薬がない同感染症の治療薬の開発につながることが期待される。マダニ媒介感染症は「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。2011年に中国で報告された新しいウイルスによる感染症で、致死率は10~30%と高い。国立感染症研究所によると、国内で10月末までに391人の患者が報告され、うち64人が死亡した。ファビピラビルは旧富山化学工業が開発し、新型インフルエンザが発生した場合の治療薬として14年に製造販売承認を受けた。既存薬とは作用の仕組みが異なり、エボラ出血熱など他の感染症への効果も期待されている。


SFTSの患者は石川県以西の西日本を中心に発生している。
SFTSは主にウイルスを持つマダニにかまれることで感染し、6日~2週間の潜伏期を経て発熱や嘔吐(おうと)、下痢などの症状が出る。野良猫にかまれて感染したと思われる症例も確認されている。マダニは森林や草地に生息し、春~秋に活動が盛んになる。谷准教授は「感染を防ぐため、野山に入る際はマダニにかまれないよう服装に気を付けて」と呼び掛ける。犬や猫にも感染することがあるので、野外にペットを連れ出す際にはマダニの忌避剤を用いるなどの注意が必要とした。

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