家の中にミリ単位の小さい虫を見つけたのですが、何の虫ですか?どう対策すればいいかについても教えてください
家の中でとても小さい虫を見つけた方から、何の種類の虫でどのような対応をすればいいのかというご質問です。
今回は、関西エリアで業績50年以上のトータルクリーンで害虫駆除の責任者をしている角野が回答と解説をしていきます。
その虫はチャタテムシやコナダニ、キクイムシ、シバンムシ、コバエ類である可能性が高いです。それらの小さい虫を寄せ付けない対策や駆除を行いましょう。
お家で見かける1mm前後の小さな虫、その正体は、以下の5種類の内いずれかが考えられます。
- チャタテムシ:湿った場所やカビを好む、半透明〜淡褐色の虫。近年の高気密住宅では結露しやすく、特に相談が多い害虫です。
- コナダニ:小麦粉やお菓子など粉製品に発生しやすい、白い粉のようなダニ。アレルギーの原因にもなります。
- キクイムシ:木材を食べる、赤褐色〜黒褐色の甲虫。フローリングや家具に小さな穴と木の粉があれば要注意です。
- シバンムシ:乾麺や畳など乾燥した植物質を好む、赤褐色の甲虫。気づかないうちに食品が被害にあっていることも。
- コバエ類:キッチンやゴミ箱、観葉植物などから発生する小さなハエの総称。発生源の特定が駆除の鍵です。
そして、これらの虫への対策の基本は、以下のポイントに集約されます。
- ①環境的対策:湿気とカビ、エサとなるホコリや食品カスを徹底的に断つ。
- ②物理的対策:網戸の隙間を塞ぐなど、物理的に侵入経路を遮断する。
- ③化学的対策:必要に応じて殺虫剤を適切に使用し、駆除する。
ほとんどの小さい虫は玄関などの入り口の隙間や網戸などから侵入し、「高温多湿」で「エサが豊富」な環境で繁殖していきます。
目に見える虫を殺虫剤で一時的に駆除しても、前述した対策を行わないと、卵や幼虫が生き残り、すぐに再発してしまいます。
「うちの虫はどれか特定できない…」「自分で対策してもキリがない…」など、根本解決が難しいと感じたら、私たち専門家にご相談ください。
無料の現地調査とお見積もりで、虫の種類と発生源を特定し、最適な対策をご提案します。

- 場所
- 兵庫県三田市・個人宅
- 駆除場所
- 個人宅のシバンムシ
数日前から、シバンムシという小さな虫が発生するようになり、自分で駆除しても仕事から帰るとまたいる、という状況に耐えかねて市役所に相談し、御社のことを知りました。かなりストレスになっていたのですぐに駆除して欲しいと伝えると即日来てくれ、すっかり駆除してくれたようです。数年前にミツバチの大群がダイニングの壁の中に営巣でもしたのか、部屋の中にまで入り込んで大変な思いをしましたが、それが収まり安心していたのに、そのミツバチの死骸が壁の中に残っていたことで、シバンムシが大量発生することになるとは思いませんでした。
コンロの真上ですし、本当に困っていたので助かりました。ありがとうございます。…もっと読む

- 場所
- 大阪市東住吉区・個人宅
- 駆除場所
- 個人宅のキクイムシ
半年前から階段下の物置付近でいくら掃除しても木くずが発生するので、最初はシロアリ被害が発生したのかと思っておりました。害虫の死骸も見つけて、調べてみたらシロアリではなく、別の害虫と分かりました。対処方法が分からず、日頃お世話になっている工務店さんから害虫駆除専門のトータルクリーン様を紹介して頂きました。調査してもらったら、キクイムシによる被害と判明したので、ベニヤ板を剥がして薬剤散布する作業をすることになりました。その後、大工さんのベニヤ板復旧工事まで時間はかかりましたが、被害も収まり、不安要素が無くなったので助かりました!ありがとうございました!…もっと読む
この記事では、家に発生した小さな虫の正体を見分けるための詳細なチャートから、プロが実践している具体的な駆除・予防方法まで、専門的な知識を分かりやすくお伝えします。
最後まで読めば、もう二度と小さい虫に悩まされない、快適な住環境を取り戻すことができるでしょう。
Table of Contents
まず正体を知ろう!家の中の小さい虫 見分け方チャート
家の中でよく見かける小さい虫の正体を正確に特定するために、見た目の特徴、発生場所、そしてプロならではのチェックポイントをまとめた表をご紹介します。
虫の名前 | 虫の特徴 |
---|---|
チャタテムシ | 体長1~2mmほどで、淡い黄色や褐色をしています。翅(はね)を持つ種類と持たない種類がいます。素早く歩き回るのが特徴です。 |
コナダニ | 体長0.3~0.5mmと非常に小さく、肉眼では白い粉のように見えます。動きは鈍く、大量発生すると甘い匂いがすることがあります。 |
シバンムシ | 体長2~3mm程度の赤褐色をした甲虫です。体を丸める習性があり、成虫は光に集まる性質があり、室内で飛んでいることもあります。 |
キクイムシ | 体長3~8mmほどの細長い体型をした甲虫で、赤褐色や黒褐色をしています。木材の表面に直径1~2mmの小さな穴を開け、木くずを排出します。 |
トコジラミ | 夜間の吸血による激しいかゆみで、不眠や皮膚炎を引き起こします。近年、薬剤に強いスーパートコジラミが世界的に問題となっています。 |
スマートフォンで撮影した写真と見比べながら、ご自宅の虫がどれに当てはまるか確認していくと判別がつきやすいので照らし合わせながらチェックしてみてください。
【種類別】小さい虫の危険度と被害まとめ
小さい虫と一括りにせず、種類ごとの危険性を正しく知ることが、適切な対策において重要です。
ここでは、人体や家屋への具体的な被害について、危険度と共に詳しく解説します。
虫の名前 | 人体への害 | 家屋・食品への害 | 危険度 |
---|---|---|---|
チャタテムシ | 直接刺したり噛んだりすることはありませんが、死骸やフンがアレルゲンとなり、アレルギー性喘息などを引き起こす可能性があります。 | カビを食べるため、食品に付着・混入する不快害虫です。大量発生すると見た目にも非常に不快です。 | ★☆☆ |
コナダニ | フンや死骸がアレルギー性鼻炎や喘息の主要な原因となります。コナダニが繁殖した食品を摂取し、アナフィラキシーショックを起こした事例も報告されており、注意が必要です。 | 小麦粉などの食品に大量発生し、風味が損われます。発生した食品は食べないようにしましょう。 | ★★☆ |
シバンムシ | 直接的な害はありません。しかし、シバンムシに寄生するアリガタバチという蜂に刺されると、強い痛みとかゆみが生じることがあります。 | 乾燥食品や畳、本などを食害する厄介な害虫。気づかぬうちに被害が広がっていることが多いです。 | ★☆☆ |
キクイムシ | 直接的な害はありません。 | 木材の内部を食い荒らし、建材や家具の強度を著しく低下させます。被害が進行すると、リフォームが必要になることも。 | ★★☆ |
トコジラミ | 夜間の吸血による激しいかゆみで、不眠や皮膚炎を引き起こします。近年、薬剤に強いスーパートコジラミが世界的に問題となっています。 | 血糞が寝具や壁、カーテンを汚します。一度繁殖すると根絶が非常に困難で、専門家による駆除が必須です。 | ★★★ |
なぜ湧くの?小さい虫の発生原因トップ4
小さい虫が家に発生する原因は、突き詰めると「湿気」「エサ」「侵入経路」の4つに絞られます。これらの条件がなぜ虫を呼び寄せるのか、具体的な生活シーンと共にご説明します。
原因1:湿気とカビ
多くの小さい虫は、湿度60%以上の高温多湿な環境を生命線としています。
例えば、冬場に暖房をつけた部屋の窓は結露しやすく、その水分がカーテンや壁紙を湿らせ、カビの温床となります。このカビはチャタテムシにとって最高のご馳走です。
また、浴室のドアを開けっ放しにしたり、観葉植物に水をやりすぎたりすることも、局所的に湿度を上げ、虫が住みやすい環境を作る原因となります。
原因2:豊富なエサの放置
人のフケやアカ、食べこぼしのカス、ダニの死骸などが含まれる、虫たちにとっての栄養豊富な「エサ」は小さい虫の大好物です。
ソファの下やテレビの裏、冷蔵庫の脇など、普段の掃除では見過ごしがちな場所に溜まったホコリは、虫たちの格好の繁殖場所です。
キッチンに放置された食品カスや、封が開いたまま常温保存されている小麦粉、乾麺、ペットフードなどは、コナダニやシバンムシを直接呼び寄せる原因となります。
原因3:網戸の隙間などからの侵入
どんなに室内を清潔にしていても、外から虫が侵入してきては意味がありません。
網戸の小さな破れ、窓サッシの隙間、エアコンの配管周りなど、数ミリの隙間があれば虫は簡単に侵入できます。
原因4:段ボールの搬入などによる外部からの持ち込み
意外な盲点が、ネット通販などで届く段ボールです。段ボールの保温性と保湿性、そして狭い隙間は虫にとって快適な隠れ家であり、物流倉庫などで卵を産み付けられている可能性は決して低くありません。それを知らずに室内に長期間放置すると、家の中で孵化・繁殖してしまうのです。
【自分でできる】小さい虫の駆除&予防 完全ガイド
虫の発生原因が分かれば、対策は明確です。ここではプロが現場で指導する内容に基づいて、「駆除編」と「予防編」に分けて、ご家庭でできる最も効果的な方法をご紹介します。
駆除編:今すぐできる退治方法
虫を見つけたら、被害を広げないために、まずは目の前の虫を適切に駆除することが重要です。
- 掃除機で吸引する
- 虫だけでなく、エサとなるホコリやフケもまとめて吸い取れる最も手軽で有効な方法です。吸い取った後は、ダニなどの再飛散を防ぐため、ゴミパックをすぐにビニール袋に入れて口を縛って捨てましょう。
- アルコールスプレーを吹きかける
- 厚生労働省も推奨するエタノール濃度70%以上のアルコールスプレーは、多くの小さい虫に対して殺虫効果があります。薬剤を使いたくないキッチン周りや、お子様・ペットがいるご家庭でも比較的安全に使えます。
- 市販の殺虫剤を使用する
- 燻煙・燻蒸タイプの殺虫剤は、部屋の隅々まで薬剤が届くため、家具の裏などに隠れた虫を一網打尽にするのに効果的です。使用する際は、対象害虫に有効か必ず確認し、火災報知器にカバーをするなどの準備を忘れずに行ってください。
予防編:虫を住み着けないための対策
駆除と同時に、虫が住みにくい環境を作ることが最も重要です。これが根本的な解決策となります。
- こまめな換気と除湿
- 1日に1〜4回、5分程度で良いので4ヶ所以上の窓を開けて空気の通り道を作りましょう。湿度60%以下を保つのが理想です。除湿機やエアコンのドライ機能、押入れやシンク下には除湿剤を置くとさらに効果的です。
- 徹底的な掃除
- 家具の裏や部屋の隅など、ホコリが溜まりやすい場所を週に1度は掃除しましょう。食品を扱うキッチンは特に念入りに。食べこぼしはその都度片付ける習慣をつけましょう。
- 食品の密閉保存
- 小麦粉や乾麺、お菓子、ペットフードなどは、開封後は必ず密閉できる容器に移し替え、冷蔵庫など虫が侵入できない場所で保管します。これは、虫にエサを与えないだけでなく、匂いで虫を寄せ付けない効果もあります。
- 段ボールをすぐ処分する
- 宅配便などの段ボールは、荷物を取り出したらすぐに畳んでベランダなど屋外に出すか、早めに資源ごみとして処分する習慣を徹底しましょう。
【場所別】特に注意すべきポイントと対策
家の中でも、特に虫が発生しやすい「要注意エリア」と、それぞれの場所に応じたプロならではの対策ポイントを解説します。
- キッチン
- 食品カスや油汚れがエサの宝庫。調理後はすぐに清掃し、シンク周りの水分を拭き取り乾燥させましょう。シンク下の収納には、密閉できる収納ケースを活用し、湿気取りを置くとカビと虫の発生を同時に防げます。
- 寝室・ベッド周り
- 人のフケやアカがダニのエサになります。シーツや布団カバーは週に1度は洗濯し、マットレスや布団には定期的に布団乾燥機をかけて湿気を飛ばし、ダニを死滅させましょう。
- 和室(畳)
- 畳は湿気を吸い込みやすく、ホコリも溜まりやすいため、ダニやチャタテムシの絶好の住処です。掃除機は畳の目に沿ってゆっくりとかけ、年に1〜4回は畳を上げて床板を乾燥させると理想的です。
- 本棚・クローゼット
- 紙や衣類も虫のエサになります。長期間動かさない本や衣類は、一度外に出してホコリを払い、風通しを良くしましょう。防虫剤だけでなく、除湿剤も併用するのがプロのテクニックです。
大量発生は危険信号!プロの駆除業者に相談すべきケース
ご自身での対策は非常に重要ですが、それでも解決しない場合や、状況が悪化している場合は、被害が深刻化する前にプロに相談することが賢明です。
- いろいろな対策をしても虫が減らない、むしろ増えている。
- 家の複数の部屋で、広範囲にわたって虫を見かける。
- 虫が原因で、家族にアレルギー症状やかゆみなどの健康被害が出ている。
- 危険度の高いトコジラミが疑われる(黒いシミや吸血被害がある)。
特にトコジラミは繁殖力が非常に強く、市販の殺虫剤が効かない場合も多いため、ご自身で対策しようとするとかえって被害を拡大させてしまう恐れがあります。
私たちトータルクリーンは、兵庫県知事から新型コロナウイルス対応業務への感謝状をいただくなど、市役所や大手企業向けの駆除施工も多数行っております。
お家に発生した小さい虫の駆除を業者に依頼しようとしている方は、ぜひ一度当社にお問い合わせください。
まとめ:小さい虫対策は「原因断ち」が最重要!
ここまで解説してきたように、家の中の小さい虫との戦いを終わらせるために重要なのは、その場しのぎの駆除ではなく、虫が生きられない環境、つまり「原因断ち」を徹底することです。
- 虫の正体を正確に把握し、その危険性を理解する。
- 根本原因である「湿気」「エサ」「侵入経路」を断つための行動を習慣にする。
- 特に「湿度60%以下を保つ」「食べ物やホコリを放置しない」ことが基本中の基本。
- それでも解決しない場合は、被害が手遅れになる前に専門家を頼る。
チャタテムシなど小さい虫だからといって見過ごすのは気持ちが悪いですし、放置すると繁殖する可能性もあります。
もし、ご自身での対策に行き詰まりを感じたら、いつでも私たちトータルクリーンにご相談ください。あなたの家の衛生環境を、プロの技術と知識で守ります。