はじめに結論からお伝えすると、カラスの巣は一定の条件を満たせば自分で駆除することも可能です。ただし、カラスの巣は卵やヒナがある状態で勝手に撤去すると、最大で1年以下の懲役または100万円以下の罰金を受ける可能性があります。
この記事を読めば、カラスの巣を自分で駆除できる条件・実際の撤去手順・自分でやってはいけないNGケース・業者に依頼する場合の費用相場・二度と作らせない再発防止策まで、すべてが分かります。
当社のYouTubeチャンネルでも本記事の内容を解説していますので、あわせて参考にしてください。
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Table of Contents
カラスの巣は自分で駆除できる?結論は「条件しだいで可能」
カラスの巣を自分で駆除できるかどうかは、次の2つでほぼ決まります。
一つは卵やヒナがいない「巣だけ」の状態であること、そしてもう一つは手の届く低い場所にあること。この2つがそろっていれば、自分での撤去も十分に可能です。
逆にどちらかが欠けると、途端に難易度も危険度も跳ね上がります。まずは、その前提となる法律のルールから押さえておきましょう。
巣だけなら撤去しても法律違反にはならない
カラス駆除やカラスの巣の駆除は法律を守る必要があると説明しましたが、卵やヒナがいない「巣だけ」の状態であれば、撤去しても法律違反にはなりません。問題になるのは、あくまで卵やヒナがある状態で手を出すことなんですね。
つまりカラスの巣の駆除で1番大事なのは、卵やヒナがあるかないか、ここに尽きます。撤去する前に必ず巣の中の状態を確認すること。これがすべての出発点になります。
卵やヒナがある巣を撤去すると鳥獣保護法違反になる

カラスは「鳥獣保護管理法」という法律で守られている鳥です。
正式名称は「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」で、長いので「鳥獣保護法」と覚えてください。この法律で禁止されているのは、次の3点です。
カラスを傷つけること
カラスを捕獲すること
卵やヒナを移動したり傷つけたりすること
違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。「ちょっと迷惑だから」という理由だけで巣の中の卵やヒナごと撤去してしまうと、犯罪になってしまうのが実情なんです。
出典:環境省「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」
カラスの巣を自分で駆除できる3つの条件
ここからは、カラスの巣を自分で駆除していい3つの条件を解説していきます。1つでも欠けていたら、自力での撤去はあきらめてプロに任せるのが無難です。
条件①|巣の中に卵やヒナがいないこと

繰り返しになりますが、これが1番大事な条件です。巣を撤去する前に、必ず中の状態を確認する必要があります。
ただ、カラスの巣は鳩などの他の害鳥と違って、木の高い場所や電柱の上など、なかなか直接覗き込めない場所に作られていることがほとんどです。そのため、双眼鏡を使って遠くから観察するか、親鳥が餌を運んでいないか・ヒナの鳴き声がしないかをチェックしてください。
カラスは1回の産卵で3〜5個の卵を産みます。鳩の2個と比べるとかなり多いです。それだけ「中に命がいる確率」も高くなる、というのが現場の感覚です。
条件②|手の届く低い場所にあること

ここが、自分で駆除できるかどうかの最大の分かれ目です。鳩の巣はベランダの室外機の裏やプランターの影など手が届く場所に作られることが多いのですが、カラスはまったく違います。
カラスの巣は高い木の上・電柱の上・建物の屋上付近・看板の裏など、ほとんどの場合、地上から何メートルもの高さに作られます。脚立や棒を伸ばして無理に届かせようとした時点で、すでに危険な作業です。脇枝の低い位置や、地上から安全に手が届く範囲に巣があるとき。ここに限って、自分での撤去を検討してください。
条件③|親鳥が不在で攻撃リスクが低いこと

カラスは鳩とは比べ物にならないくらい攻撃性が高い鳥です。特に繁殖期の親鳥は、巣に近づく人間に対して後ろから頭を蹴るように攻撃してきます。作業中に攻撃されれば、転落や思わぬケガにつながりかねません。
ですので、親鳥が不在のタイミングを狙うのが鉄則です。そして、そもそも親鳥が攻撃的になる前である繁殖期に入る前に対処できれば、リスクはぐっと下がります。カラスの繁殖期は3月〜8月頃で、おおまかなスケジュールは次の通りです。
- 3月頃:巣作り開始
- 4月〜5月:産卵
- 5月〜6月:孵化
- 6月〜8月:巣立ち
つまり、2月〜3月上旬の巣作り初期に発見できれば、卵を産む前に・親鳥が気が立つ前に撤去できる可能性が高くなります。「最近カラスが庭の木によく止まっている」「小枝やハンガーを運んでいるのを見かけた」という方は、すぐに巣ができていないかチェックしてください。カラスの巣作りは意外と早く、1〜2週間で完成します。
出典:東京都環境局「カラスに関するQ&A」
また、棒で叩いたり追い払おうとする行為そのものが鳥獣保護法の加害行為と見なされる可能性もあります。攻撃してくるからといって、こちらから手を出すのは絶対にやめてましょう。
自分でカラスの巣を駆除する方法と手順
先ほどの3つの条件をすべて満たしている場合に限り、自分で撤去することも可能です。ここからは、その具体的な手順をお伝えします。
自分でカラスの巣を駆除する際に準備するもの
まずは作業前に、以下のものを用意してください。
- ヘルメット
- ゴーグル
- 厚手の皮手袋
- 長い棒
- ゴミ袋(二重で使うので最低2枚)
- 傘(カラスの威嚇に備えて手元に置く)

肌の露出は徹底的に防ぐのが鉄則です。針金ハンガーなどで思わぬケガをしたり、乾燥した糞が衣服に付着するのを避けるためです。
カラスの巣の駆除・撤去手順
準備ができたら、次の順番で進めてください。
- 長い棒で巣を地上に落とす
- 二重にしたゴミ袋に巣を入れて密封する(針金やハンガーが混ざっているため、素手では絶対に触らない)
- 巣があった周辺の糞を水で湿らせてから拭き取る(乾燥した糞が空気中に舞い上がるのを防ぐため)
- 消毒用エタノールまたは次亜塩素酸ナトリウムで巣があった場所を消毒する
- 使った手袋やマスクはゴミ袋に入れて処分する


繰り返しになりますが、これはあくまで巣が低い位置にあって、手が届く場合に限った話です。少しでも危ないと感じたら、無理せず専門業者に依頼するのが無難です。
基本的にカラスの巣の駆除は自分では難しい3つの理由
ここまで自分でできる条件と手順をお伝えしてきましたが、ここからはプロとして正直にお話しします。カラスの巣の駆除は、実際のところ自分で対応できるケースのほうが少ないです。その理由は大きく3つあります。
理由①|巣のほとんどが高所にある

これが最大の理由です。カラスの巣は高い木の上・電柱の上・建物の屋上付近・看板の裏など、ほとんどの場合、地上から何メートルもの高さに作られます。こうした場所での作業は、高所作業車を使った高所作業になります。
当然、転落事故のリスクがありますし、一般の方が安全に作業できる環境ではありません。
当社のような駆除会社は、高所作業に関する専門資格を保有している熟練の作業員が対応しますが、一般の方がこのような高所作業に当たるのは非常に危険です。
理由②|カラスの攻撃が非常に危険

先ほどもお話しした通り、カラスは繁殖期になると巣に近づく人間を激しく攻撃します。地上にいても、カラスに頭を蹴られるとかなりの衝撃があります。
これが高所作業中に起きたらどうなるか、想像するだけでぞっとしますよね。高い場所でカラスの攻撃を受けて体勢を崩したら、大ケガや最悪の事態にもつながりかねません。
当社が大阪府堺市の工場の方から依頼をいただいた事例でも、会社倉庫の天井面に近いH鋼に巣が作られていて、高所作業車での撤去が必要でした。現場で対峙してみると、カラスの威嚇は本当に迫力があります。
駆除事例:大阪府堺市・カラスの巣撤去とダニ駆除の事例
理由③|巣材に針金ハンガーなどの危険物が含まれる

カラスの巣には木の枝だけでなく、針金ハンガー・ビニール紐・金属性の廃材など、人工物が大量に使われています。
高い場所からこれらの巣材が落ちてきた場合、下にいる人や物にぶつかる危険性があります。針金で手を切るなどのケガのリスクもあります。
実際に当社が手がけた京都市上京区の学校の事例でも、針金ハンガーやビニール紐が複雑に絡み合った巣材を、ダニやノミ対策で殺虫処理をしたうえで丁寧に除去しました。それくらい、カラスの巣は「ただの鳥の巣」では片付けられない難物なんです。
絶対に自分で駆除してはいけないカラスの巣のNGケース
次に、条件を満たしていても絶対に自分で手を出してはいけないケースをお伝えします。次の2パターンに当てはまる場合は、自力での撤去をきっぱりあきらめてください。
NGケース①|巣の中に卵やヒナがある
先ほどもお伝えした通り、卵やヒナを勝手に移動したり傷つけたりすると鳥獣保護法違反です。では、どうすればいいのか。選択肢は2つです。
選択肢A|ヒナが巣立つまで待つ
カラスの場合、産卵から巣立ちまで約2ヶ月かかります。卵を産んでから約17〜20日で孵化し、さらにそこから約30〜35日でヒナが育って巣立っていきます。正直この期間は、親鳥が母性本能から巣に近づく人間を攻撃してくるため、かなり危険です。巣の近くを通るときは傘をさすなどして、攻撃に備えてください。
選択肢B|自治体に許可申請をするか、プロの業者に依頼する
市役所などに有害鳥獣捕獲許可申請を出せば、許可が降りることがあります。ただし、実際に許可が降りるかどうかは自治体の判断によりますし、申請から許可までに時間がかかるケースが多いです。自分で申請を出すのが難しい場合は、専門業者に依頼するという手段もあります。ただし、プロの業者であっても自治体の判断によって許可が降りない場合もありますので、基本的にはヒナが巣立つまで待つケースが多いのが実情です。
NGケース②|電柱や電線の近くにある
これは非常に重要なポイントです。カラスは電柱の上に巣を作ることがよくあります。しかも巣の材料に針金ハンガーや金属性の廃材を使うため、これが電線に接触すると停電を引き起こすんです。
実際にカラスの巣が原因で駅周辺が大規模停電を起こした事例も報告されています。電柱にカラスの巣を見つけた場合は、絶対に自分で撤去しようとしないでください。感電の危険があります。
この場合は、お住まいの地域の電力会社に連絡してください。電力会社が無料で撤去してくれるケースが多いです。業者に連絡する前に、まずは電力会社への連絡を検討してください。
カラスの巣の駆除を業者に依頼する場合の費用と選び方
ここからは、実際に業者にカラスの巣の駆除を依頼する場合の費用相場と選び方についてお伝えします。
カラスの巣の駆除で業者依頼が必須となる5つのケース
改めて整理すると、こんな場合は迷わず業者に依頼してください。
- 高い木や建物の上に巣がある
- 卵やヒナがあってすぐに対処したい
- 撤去しても何度も巣を作られる
- 糞の量が多く、衛生面が心配
- 繁殖期でカラスの攻撃が激しい
1つでも当てはまる場合は、無理をせず専門業者に頼ることが賢明です。
カラスの巣の駆除を業者に依頼した場合の費用相場
費用相場ですが、低い位置にある巣の撤去であれば3万円〜4万円くらいが目安です。一方で、高所作業車が必要になるほどの高さだったり、巣の規模が大きかったりすると、10万円以上かかることも多々あります。費用が変動する主な要因は次の通りです。
- 高所作業車や足場が必要かどうか
- 巣の規模・撤去する巣の数
- 繁殖期かどうか(親鳥対応の難易度)
- 消毒・清掃の範囲
複数の業者から相見積もりを取って、内訳を比べるのが安心です。
カラスの巣でお困りなら、まずはトータルクリーンへご相談ください
最後に、今回の内容をまとめておきます。
カラスの巣を自分で駆除できるのは、卵やヒナがいない「巣だけ」の状態で、かつ手の届く低い場所にあり、親鳥の攻撃リスクが低いとき。この3つの条件がそろった稀なケースに限られます。逆に、卵やヒナがある場合や、電柱・電線の近くにある場合は、自分で手を出してはいけません。
そして撤去の現実として、カラスの巣はほとんどの場合、高い木や電柱の上など高所に作られます。高所作業は転落やカラスの攻撃のリスクがあるため、基本的には専門業者に依頼するのが安全な選択です。
私たちトータルクリーンは、日本ペストコントロール協会の正会員でもあり、京都市の学校でのカラスの巣撤去事例など、難易度の高い高所案件にも数多く対応してきました。
関西エリアでカラスの巣の駆除でお悩みの方は、お電話等でお気軽に問い合わせください。カラスの巣の駆除に精通した作業員が調査させていただきます。





























