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奈良市の食品工場クリーンルームでの微小害虫モニタリングと対策事例
奈良の食品工場クリーンルームでの微小害虫モニタリングと対策事例
施工日:2025年10月9日

施工作業前
- 施工作業前(初期モニタリングと評価)
- まず、室内の現状把握のため、初期の防虫モニタリング調査を実施しました。山形粘着トラップを約5m²に1枚(計30枚)設置し、微小な歩行性昆虫の発生源と発生量の特定をします。
- 調査結果
- 7日間で9個体を捕獲。捕獲数は少ないものの、そのほとんどがカビを食料とするチャタテムシ
であり、クリーンルーム内の環境(高湿度や微細な塵埃)に起因する発生リスクが高いと判断しました。
施工作業後
- 施工作業後(対策実施と効果検証)
- 初期調査の結果に基づき、以下の環境改善と継続モニタリングを実施しました。
環境管理の徹底(湿度対策): クリーンルーム内の相対湿度を50%以下に維持する運用を徹底。これはチャタテムシの食料となるカビの発生を抑制するためです。
継続モニタリングの確立: 月1回の頻度で粘着トラップの交換・回収を行い、捕獲数や種をデータ化し、傾向分析を行う体制を確立。
- 効果検証(8ヶ月後)
- 捕獲指数の大幅な減少: 継続モニタリングの結果、捕獲数が初期から約72%減少しました。
内部発生リスクの低減: 湿度管理の徹底により、チャタテムシの捕獲数が大幅に減少し、発生リスクが大幅に低減しました。
ご依頼くださったお客様の声

HACCP監査で常に問題となる微小害虫対策について、『データに基づいた適切な管理体制』として高く評価されました。特に、単に殺虫するのではなく、湿度と清掃の管理というクリーンルームの特性を活かした根本的な対策を提案いただいたことで、製品の安全性に対する自信につながりました。継続的なモニタリングで常にリスクを把握できるため、安心して製造を続けられます。

























お客様からの相談内容
・HACCP制度の義務化に伴い、製品への異物混入リスクを科学的根拠に基づいて管理する必要がある。
・特に湿度が高い季節に、チャタテムシなどの微小な害虫が散見されることがあり、クリーンルーム内での発生源を特定したい。
・定期的な品質監査に対し、客観的な防虫対策データを提出できる体制を確立したい。