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奈良県の部品工場における防虫対策と異物混入予防の取り組み
奈良県の部品工場における防虫対策と異物混入予防の取り組み
施工日:2025年9月25日

施工作業前
- 施工作業前(モニタリングプロトコルと現状把握)
- 1. モニタリングプロトコルの策定
トラップ: 非汚染性粘着トラップを使用。
設置密度: リスクの高いエリアを中心に10m²あたり1枚(計20枚)を配置。
調査期間: 毎月1回の定常調査。
2. 初回調査結果の分析(現状のリスク評価)
優占種: 主に微小甲虫類およびチリダニ類。
内部発生の疑い: 捕獲種の約**85%**が内部発生(持ち込み資材や建材の隙間)の可能性。
3. リスク要因の特定
構造的要因: 資材搬入用パスボックス周辺の扉の気密性低下、配管導入部周辺の微小な隙間。
環境的要因: 外部から持ち込まれる**梱包資材(段ボールなど)**への昆虫付着(持ち込みリスク)。
施工作業後
- 施工作業後(対策の実施)
- 初回モニタリング結果に基づき、以下の侵入経路遮断と発生源排除のための対策を提案・実施方針が決定しました。
1. 構造的対策(重点的な物理的遮断)
隙間シール: 捕獲が集中したエリアの配管導入部、壁と床の継ぎ目に対し、クリーンルーム対応のシーリング材を用いて徹底的に隙間を封鎖。
気密性向上: 資材搬入用パスボックスおよびクリーンルーム入口のドアパッキンを点検・交換し、陽圧維持の強化を図る。
2. 環境・運用対策(生息環境の排除と管理)
資材持ち込み管理の徹底: 外部からの梱包材は、クリーンルーム手前のバッファゾーンで開梱し、中身のみをパスボックス経由で持ち込むルールを徹底。
清掃マニュアルの改善: 昆虫の隠れ家や餌になる塵埃が溜まりやすい死角を特定し、清掃頻度と手順を見直す。
施工を担当した現場責任者のコメント
構造的な対策と並行して、運用面でのリスク低減に注力しました。特に、資材を持ち込む際の梱包材の管理徹底は、内部発生・侵入リスクの両方を下げる重要なポイントでした。 対策後の継続モニタリングでは、当該エリアでの捕獲数がゼロとなり、物理的な隙間シールの有効性と、お客様の運用改善への協力体制が功を奏したことが確認されました。 今後も月次モニタリングを継続し、データに基づいたPDCAサイクルを回しながらサポートしてまいります。

- 担当者名
- 角野 顕司
- 保有資格
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- 防除作業監督者資格(国家資格)
- ペストコントロール1級技術者
- ペストコントロール技能士
- ペストコントロール従事者
- わな猟狩猟免状
- 毒物劇物取扱責任者資格
ご依頼くださったお客様の声

クリーンルーム内の異物混入は、製品の歩留まりに直結する大きな問題でした。今回の取り組みにより、どこから、どのような昆虫が侵入・発生しているのかがデータで可視化されたため、感情論ではなく科学的な根拠に基づいた対策が打てたことに大変満足しています。

























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