家の中に黒蟻の羽アリが出るのはなぜですか?シロアリかどうかの見分け方と、見つけたときにやることも教えてください
戸建ての2階の寝室で、夜、照明のまわりに黒い羽アリが数匹いるのを見つけた方からの相談です。網戸は閉めていたため、どこから入ってきたのか分からず困っていたとのことでした。
黒い姿なのでシロアリではないと思いつつも、家の中にいる理由や、シロアリと見分ける方法を知りたいというご質問です。
しろあり防除施工士の資格をもち、シロアリをはじめとする現場駆除を担当しているトータルクリーンの角野が回答と解説をしていきます。
入ってくる理由は、巣立ちのために飛び立った羽アリが、外から入ってきたか、家の中の巣から出てきたかのどちらかです。見分ける際は、見た目だけでなく、見つけた場所や時期も含めて判断します。

そもそも羽アリは、新しい巣を作るために巣から飛び立ってやってきます。ふだんは土の中や木の中で暮らしている虫が、決まった時期だけ羽をつけて外に出てきます。
だから、家の中に出る理由は2つに絞られます。外で飛び立った羽アリが灯りや窓から入ってきたか、家の中や床下にある巣から出てきたか、のどちらかです。前者は外で結婚飛行をしたアリ、後者は家の木から巣立ったシロアリであることが多くなります。
はじめに、呼び方を整理しておきます。ここでいう「アリ」は、シロアリ以外のアリ全般です。黒蟻(クロアリ)は、そのアリのうち黒っぽく見える種を指す呼び名にあたります。見分けの分かれ目は色ではなく、「アリなのか、シロアリなのか」にあります。

今回の相談者のように夜の照明のまわりに数匹いた場合は、外から入ったアリの可能性が高いです。
一方で、4〜6月の昼に家の中のすき間から出てきた場合は、シロアリを疑います。

- 夜に照明や窓のまわりへ寄ってきた → 外で結婚飛行をしたアリが、灯りに誘われて入った可能性がある
- 4〜6月の昼に、浴室・玄関・和室などの床や壁のすき間から出てきた → シロアリ(ヤマトシロアリ)を疑う
- 1〜2匹を残して、腰のくびれ・4枚の羽の大きさ・触角の形を見る
- 出てきたすき間には殺虫剤を吹き込まず、残りの羽アリは掃除機で吸い取る
シロアリの羽アリは黒っぽい色をしているので、普通のアリと間違えられることがあります。
また、羽アリだけを市販の殺虫剤で駆除しても、内部には数万単位の働きアリや兵隊アリが残ります。見えている羽アリの処理にとどまらず、どこから出てきたのかを確かめる行動が大切だという点は覚えておいてください。
黒蟻の羽アリなのかシロアリなのか見分けがつかないときは、トータルクリーンへ相談してください。市役所や大手企業からも害虫駆除の依頼を受けるトータルクリーンが誠実に対応いたします。
-
-
0120-005-713

Table of Contents
【家の中に黒い羽アリが出る理由は2つ】時間と場所で、外からか中からかの見当がつきます
夜に灯りのまわりへ寄ってきたなら外から、昼に家の中のすき間から出てきたなら家の中から、というのが見当をつける目安になります。
その前に、アリとシロアリの関係を押さえておきましょう。
この2つは、名前が似ているだけの別の虫です。アリはハチの仲間で、シロアリはゴキブリに近い仲間にあたります。黒蟻(クロアリ)という呼び名は、シロアリと区別するために黒っぽいアリをまとめて呼んでいるもので、正式な分類の名前ではありません。
結婚飛行とは、羽のある雄アリと雌アリが巣から一斉に飛び立ち、空中で交尾することです。
アリは種類ごとに決まった時期に結婚飛行を行い、早い種は3月下旬から、遅い種は11月頃まで続きます。
多くの羽アリが家の灯りなどに集まるため、屋内にも入ってくるんです。
例えば、全体が黒褐色のトビイロケアリは、羽アリが7〜8月に出て、燈火によく集まるので家に入ることがあります。
網戸を抜けて家の中に入ってきた黒色・約2mmの虫が、アリの雄の羽アリだった例も報告されています。網戸を閉めていても、小さな羽アリは入ってくることがあります。
なぜ家のまわりにアリが発生するのかというと、アリは土の中や石の下、朽ちた木の中などに巣を作るからです。
トビイロケアリのように土や朽木に巣を作って家に入ってくる種や、ルリアリのようにベランダに巣を作って室内へ入ってくる種も知られています。巣が家に近いほど、基礎や壁のすき間が通り道になりやすくなります。

反対にシロアリの場合、ヤマトシロアリの羽アリは、4〜6月の昼間に飛び立ちます。
日本しろあり対策協会は4〜5月の昼間としており、当社の角野も、4月〜6月は、ヤマトシロアリの羽蟻が大量発生しやすい時期という見解です。
このヤマトシロアリには、明かりに集まる習性がなく、家の中では、風呂場や台所といった水まわりで見つかることが多いとされています。
そのため、昼間に、灯りと関係のない部屋のすき間から黒い羽アリが出てきたなら、家の中や床下の木材から巣立ってきた状態を疑う必要があります。

なぜ家の木にシロアリがいるのかというと、シロアリは地中から蟻道(土で作るトンネル)をつくって建物へ侵入してくることが多く、湿った木材や土の中で生活しているという背景があります。
家の中では、台所の流しや風呂場、床下など、湿って暗い場所に住みつきます。つまり、羽アリが家の中から出てきたということは、その近くの木材がすでにすみかになっているというサインです。
出典:日本しろあり対策協会「誰でも簡単に確かめられるシロアリ発見法を教えて下さい」
をつくって建物へ侵入してくることが多く、湿った木材や土の中で生活しているという.png)
イエシロアリも、身近で問題になるシロアリの一つで、イエシロアリは6〜7月の夜に群飛、つまり一斉に飛び立ち、電灯に集まります。
こちらは羽が淡い黄色で、体もヤマトシロアリのように黒くありません。
出典:日本しろあり対策協会「羽アリが飛ぶ時期はいつごろですか?」
出典:横浜市「洗面所に羽のある虫がたくさん出現!!(シロアリ)」
出典:名古屋市「シロアリ類」
| 見かけたときの様子 | 考えられることと次の一手 |
|---|---|
| 夜、照明や窓のまわりに寄ってくる | 外で結婚飛行をしたアリが、灯りに寄って入った可能性があります。窓を閉めてカーテンを引きましょう |
| 網戸を閉めているのに、小さな黒い羽アリが数匹いる | 2mmほどの小さなアリの羽アリは、網戸を抜けて入ることがあります。網戸とサッシのすき間も点検します |
| 4〜6月の昼、浴室・脱衣所・玄関・和室の床や壁のすき間から出てくる | 家の中の木から出てきたシロアリを疑います。1〜2匹を残して見分けましょう |
| 毎年5月ごろ、同じ場所から出てくる | シロアリの羽アリの可能性が高いでしょう。専門業者に見てもらう目安です |
| 6〜7月の夕方から夜、黄色っぽい羽アリが灯りに大量に集まる | イエシロアリの可能性があります。黒い羽アリとは色が違います |
| 9〜11月ごろ、小さな羽アリが部屋で見つかる | 秋に羽アリを出すアリもいます(褐色のサクラアリなど、黒くない種もいます)。窓枠などのすき間から入っていないかを確かめましょう |
上の表を参考に、発見した時間帯や場所を振り返ってみてください。
ただ、場所だけで判断しきれない実例もあります。
当社が対応した京都市伏見区の戸建てでは、2階の窓際の棚の上に小さな黒い羽アリが大量に出ていました。調べると、窓際と壁のすき間から出入りしていたのは、小さな黒いアリ(ルリアリ)でした。家の外では、アリの群れが土から基礎をのぼり、水切りのすき間から壁の中へ入っていて、巣は家の裏の土の中にあるとみられました。

- 場所
- 京都市伏見区・個人宅
- 駆除
- 羽アリ
仕事で家を空けることが多いですが、ある日家に戻ったら、2階窓際に見たこともないくらい大量の黒アリの羽アリが発生していました。応急処置で自分でスプレー噴霧してみたり、市販の粉状薬剤を散布してみたりして、一時的に駆除できても翌日には、生きている黒アリが再発するので、すごいストレスになりました。ネットで害虫駆除専門業者を探して、トータルクリーンさんに相談したら直ぐに対応可能ということで、お願いすることにしました。…もっと読む
反対に、シロアリだった事例もあります。大阪府堺市のお宅では、5月の連休中に2階の和室の畳まわりへ羽アリが大量に出現したとのことで相談を受けました。
畳下の木部を調べると、ヤマトシロアリの蟻道(シロアリが土で作るトンネル)が見つかりました。窓際に出ていても窓から入ったとは限らず、2階だからシロアリではないとも言い切れません。
当社がシロアリの施工事例で実際に被害を確認した場所は、床下が61.8%で最も多く、浴室・洗面まわりが27.3%、玄関・上がり框が21.8%でした。浴室や玄関のまわりで出た羽アリは、軽く見ないで行動してください。
アリかシロアリかは、腰・羽・触角で見分けられます
羽アリが黒いからといって、シロアリではないとは言えません。
シロアリの働きアリは白いものの、羽アリは黒っぽい色をしています。ヤマトシロアリの羽アリも、頭部と腹部は黒褐色です。
つまり、黒いかどうかでは決まりません。見るのは、アリとシロアリの体のつくりの違いです。
| 見るところ | アリの羽アリ | シロアリの羽アリ |
|---|---|---|
| 腰 | 細くくびれている | くびれがなく寸胴 |
| 4枚の羽 | 前の羽が後ろの羽より大きい | 4枚ともほぼ同じ大きさ・形 |
| 触角 | 「く」の字に曲がる | 数珠状 |
出典:日本しろあり対策協会「シロアリの見分け方を教えてください」

見分けをつけるときは、1匹を透明な袋に入れるか粘着テープで軽く押さえ、スマートフォンのカメラで拡大して撮影すると観察しやすくなります。指先で強く潰してしまうと体の形が崩れるので注意してください。
羽の落ち方にも着目してみましょう。
シロアリの羽アリは、巣から出てしばらく飛ぶと翅が取れます。当社が担当した大阪府東大阪市の飲食店では、店内の窓ガラス際にある壁のすき間からヤマトシロアリの羽アリが大量に出て、羽の取れた成虫が歩き回り、まわりに羽がたくさん落ちていました。

- 場所
- 大阪府東大阪市・個人宅
- 駆除
- シロアリ
薄暗い明かりの店内なので、今まで気づかなかったのですが、店舗のガラスサッシ隙間からシロアリの羽アリが大量発生してビックリしました。トータルクリーンさんへ相談したら、屋内の木部や壁内へ薬剤注入することで、被害が収まるケースが沢山あると聞きましてお願いすることにしました。しばらく様子見することになりそうですが、駆除施工して頂いてからは、被害が収まっているようなので、ひとまず安心しました。…もっと読む
一方で、結婚飛行を終えたアリの女王も、地上に降りると自分で翅を落とし、巣穴を掘り始めます。落ちた羽の存在だけで判断せず、腰のくびれや羽の大きさ、触角の形をあわせて確認してください。
【羽アリを見つけた日にやること】出てきたすき間に殺虫剤は吹き込むのはNG
見つけた日は、羽アリを取り除き、1〜2匹を残して、出てきた場所と時間を控えましょう。
対応方法としては、以下を覚えておいてください。
- 飛んでいる羽アリや歩いている羽アリは、掃除機やちりとりで取る。掃除機で吸ったら、紙パックごと袋に入れて口を縛って捨てる
- 1〜2匹は、透明な袋や容器に入れて残しておく
- 見つけた日時・場所・数・出てきたすき間をメモし、写真を撮っておく
- 出てきたすき間や羽アリに、殺虫剤を吹き込まない
- 夜は窓を閉めてカーテンを引き、灯りをつけたまま窓を開けない
すき間に殺虫剤を吹き込まないのには理由があります。
市販の殺虫剤の多くには、虫が嫌がって避ける成分が入っています。
羽アリに殺虫剤をかけると、発生場所で生き残ったシロアリが建物のあちこちへ逃げて散らばり、駆除が難しくなることがあります。羽アリだけを駆除しても、内部に残った働きアリや兵隊アリはそのままなので、発生源の解決にはなりません。
外から入ったアリだと考えられる場合は、網戸の破れやサッシのすき間を点検しましょう。夜間は窓を閉めてカーテンを引き、灯りの近くの窓を開けないよう心がけてください。

シロアリの疑いがあるときとアリが何日も続くときは専門業者に相談した方がいい?
春の昼に家の中から出てきたならシロアリの調査を、普通のアリが何日も続くなら巣と通り道の駆除を専門業者へ頼むようにしましょう。
日本しろあり対策協会は、毎年5月ぐらいに出る羽アリについて「シロアリの羽アリにほぼ間違いないので専門業者に見てもらって下さい」と案内しています。羽アリが一斉に飛び立つ群飛期は、シロアリが人前に姿を現す唯一の時期であり、発見の絶好のチャンスとされています。
出典:日本しろあり対策協会「毎年5月ぐらいになると、羽アリが出ます。見てもらった方がよいでしょうか。」
シロアリに気づいたきっかけを当社の相談内容から集計すると、「羽アリを見た」という声が約35%ありました。
シロアリの被害をそのままにした場合の被害実例もあります。
枚方市のマンション1階の賃貸住宅では、部屋に毎年シロアリの羽アリが出ていたものの対応が遅れ、ついには和室でベッドを置いていた下の畳が崩れ、ベッドが不安定になるほどでした。調査したところ、和室の畳は食害でボロボロになり、その下の木の板や床下の木材にも被害が広がっていました。
床がきしんだりへこんだりする、ドアやふすまの立て付けが悪くなる、柱を叩くとコンコンと空洞音がする、基礎や土台に土で作られたトンネル(蟻道)があるといった症状があれば、シロアリの被害を受けている可能性があり、危険なサインです。

建物の構造上、床下に入れない場合でも諦める必要はありません。
壁に小さな穴を開けて木部に薬剤を届けるなど、状況に応じた工法が存在しますので、そうしたスポット施工でも対応できるケースもあります。(ただし、床下の木材を確かめられない場合は、通常お出ししている5年の保証書を発行できないことがあります。)
普通のアリ(黒蟻)だった場合、家の木材を食べることはありません。
ただし、目につくアリをスプレーで駆除しても、巣の中には大多数のアリが潜伏しています。巣の中のアリまで効かせるには、働きアリが巣に持ち帰る遅効性の毒エサ(ベイト剤)を使います。使うときは、製品の使用上の注意に従ってください。
駆除にかかる費用は、被害の広がりや建物の状態を現地で確認したうえで見積もりを作成します。トータルクリーンは普通のアリの駆除とシロアリの駆除・予防の両方を自社で取り扱っているため、どちらの虫か分からない段階から気兼ねなく相談いただけます。
なお、駆除した後に再発を防ぐ予防策として、床下や土台の風通しをよく保ちましょう。木材や腐った木、古新聞や段ボールなどはシロアリのエサになるため、不要なものは早めに処分してください。
羽アリについてよくいただくご質問
- Q:1匹だけなら、放っておいても大丈夫ですか?
- A:アリの雄は、結婚飛行を終えると力尽きて死ぬとされています。交尾を終えた女王アリは地上に降りて自ら翅を落とし、1匹で地面に巣穴を掘ります。シロアリの羽アリは、しばらく飛ぶと翅が取れ、雌雄がペアになって朽ちかけた木材に巣を作ります。夜の灯りのそばで見つけた1匹なら、外から迷い込んだアリの可能性を考えて取り除き、様子を見てもよいでしょう。ただし4〜6月の昼に家の中で見つけた場合は、シロアリの巣立ちが始まっている疑いがあるため、できれば早めに専門会社にみてもらうのが理想です。
- Q:2階やマンションでも、シロアリの羽アリは出ますか?
- A:2階やマンションであっても出ることがあります。当社トータルクリーンが対応した事例でも、和室の畳まわりから羽アリが大量に出る、部屋に羽アリが出て畳や床下が食害を受ける、ベランダ側の窓ガラス付近から十数匹のヤマトシロアリの羽アリが出る、などの被害を数多く対応してきました。賃貸住宅の場合は、発生した日時や場所を控えて、早めに管理会社へ伝えてください。
- Q:シロアリではなく普通のアリだった場合も、業者に頼んでいいのですか?
- A:普通のアリの駆除であっても頼んで問題ありません。トータルクリーンではアリの駆除も承っています。市販のスプレーを吹きかけても翌日には再び出てくる場合、巣が家の外の土中にあり、壁の中などを通って侵入しているケースがあります。室内で見えているアリを退治しても巣の中に多くのアリが残っているため、巣の場所と通り道を見極めたうえでの対処が必要です。
まとめ:黒い羽アリは「いつ・どこから出たか」を控えて、見分けてから動きましょう
黒い羽アリが夜の灯りに寄ってきたなら外から飛来したアリ、春の昼間に床や壁のすき間から出てきたなら家の中の木から巣立ったシロアリを疑います。
窓際や2階で見つかったからといって外からの侵入と決めつけず、1〜2匹をテープなどで残し、腰のくびれ・羽の大きさ・触角の形を観察してください。黒いかどうかではなく、アリかシロアリかで見るのが近道です。
黒いからシロアリではない、と決めてしまう前に、トータルクリーンにご相談ください。施工実績120,000件以上の経験をもとに、虫の判別から根本的な対策までサポートいたします。
トータルクリーンでは、大阪・兵庫・京都で、家の中に出た黒い羽アリがアリかシロアリかの見分けから、アリの巣の駆除、シロアリの調査と駆除までを承っています。無理な営業はありませんので、お気軽に無料相談をご利用ください。




















