この記事では、業歴50年以上を有するトータルクリーンで、害虫・害獣駆除の現場に立つ山脇が解説していきます。
「せっかく買ったゴキブリムエンダー、本効果的な当に効いているのかな…」
「ペットや赤ちゃんがいるけど、安全性は大丈夫?」
「使ってみたけど、またゴキブリを見かけた気がする…」
この記事を読んでいる方は、ゴキブリムエンダーをこれから使う、あるいはすでに使ってみて、使い方を知りたいと思っている方だと思います。
ゴキブリムエンダーは、シュッと噴射するだけで隠れたゴキブリまで駆除できる、とても手軽で優秀な商品です。ただ、手軽だからこそ、使い方をほんの少し間違えるだけで本来発揮できる効果が低下してしまうこともあるんです。
この記事を読めば、ゴキブリムエンダーの効果を最大限に引き出す使い方と、効果を減らしてしまうNG行動、ペットや赤ちゃんへの安全性まで、すべてわかります。
なお、この記事の内容は当社のYouTubeチャンネルの動画でも解説しています。あわせて参考にしてください。
-
-
0120-005-713

Table of Contents
そもそもゴキブリムエンダーはなぜ効く?隠れたゴキブリに届く仕組み
使い方の前に、まず「シュッとするだけで、どうして隠れているゴキブリに効くの?」という疑問を解消しておきましょう。
ここを理解すると、正しい使い方の意味がすっと腑に落ちます。
ゴキブリムエンダーのすごいところは、噴射した薬剤が目に見えないほど細かい粒子になって、お部屋の隅々まで行き渡る点にあります。

ポイントになるのはゴキブリの習性です。ゴキブリは壁のうしろや家具の裏側といった、狭くて暗い隙間に体をこすりつけるように隠れています。そんな隠れたゴキブリのところへ、細かい粒子がふわっと届いて直接効いてくれる。これがムエンダーの効く仕組みですね。
有効成分にはピレスロイド系の「メトフルトリン」と「フェノトリン」が使われています。隠れたゴキブリを追い出す成分と、それを駆除する成分の二段構えになっているため、噴射後およそ10分でゴキブリが反応して姿を現し、そのまま駆除されていきます。
ひとつだけ覚えておいてほしいのは、ムエンダーは今いるゴキブリを駆除する商品で、寄せ付けない予防の効果はないということです。この点は記事の後半でお伝えする「合わせ技」につながってきます。
出典:KINCHO(大日本除虫菊株式会社)「ゴキブリムエンダー 製品Q&A」
効果が半減する!やってはいけないNG行動TOP3
効果的な使い方をお伝えする前に、多くの方が知らず知らずのうちにやってしまっている、効果を減らすNG行動を3つ紹介します。心当たりがないか、チェックしながら読んでみてください。

第3位:物が散らかった部屋でそのまま使う
これは本当にやりがちなんです。ムエンダーは手軽なので、部屋が散らかったままシュッと噴射してしまうケースがよくあります。
気持ちはすごくわかりますが、床に置いた服や出しっぱなしの雑誌などがあると、薬剤の粒子が部屋の隅々まで行き渡るのを邪魔してしまいます。せっかく噴射しても、これでは効果が半減してしまうんですね。
第2位:換気扇を回したまま使う
窓を閉めるのは、皆さんやりますよね。でも忘れがちなのが換気扇です。特にキッチンのレンジフードやお風呂場の換気扇に注意してください。
これらを回しっぱなしにしていると、せっかく噴射した薬剤が全部そのまま外に排出されてしまいます。これでは薬剤が部屋に留まらず、効果が小さくなってしまうので気をつけましょう。
第1位:ゴキブリを見つけた部屋だけに噴射する
そして、最もやってはいけないのがこれです。多くの方がやってしまっているのではないでしょうか。
ゴキブリは、あなたが見つけた1部屋だけにいるわけではありません。いろいろな部屋を移動しながら、各部屋の壁際や家具の隙間に隠れています。だから、見つけた部屋だけでなく、家中の部屋にもれなく噴射することが大切です。
全部屋で噴射して、隠れ場所と逃げ場をなくしてしまいましょう。

ここからは、このNG行動を裏返した「プロの正しい使い方」を、準備編と実践編に分けて解説していきます。
プロが実践|効果を120%引き出す使い方【準備編】
ゴキブリムエンダーは、噴射する前の準備で効果が大きく変わります。先ほどのNG行動を避けるだけでも十分ですが、次の手順で準備を整えておきましょう。
- 床に散らかっているものを片付けます。特に衣類や食べ物は必ずしまってください。
- 剥き出しの食器がある場合は、上から新聞紙やタオルを1枚かけておくだけで十分です。
- 窓を閉め、換気扇・エアコン・扇風機・空気清浄機など、風が出るものを必ず止めます。
エアコンや扇風機を動かしたままだと、有効成分が部屋全体に均等に行き渡らず、効果が下がってしまいます。部屋を無風の状態にして締め切ることで、薬剤が隅々まで行き渡り、最大限の効果が期待できます。
ここで一点、注意してほしいことがあります。魚類や昆虫を飼っている場合、犬や猫、小さなお子さんがいる場合は、噴射前に対応が必要です。安全性については後ほどの安全性Q&Aで詳しく解説しますので、飼育している生き物がいる方は必ずそちらも確認してください。
プロが実践|効果を120%引き出す使い方【実践編】
準備が整ったら、いよいよ噴射です。まずは基本の噴射方法から解説します。
基本は、お部屋の中央付近から、噴射方向を変えながら斜め上(天井のほう)へプッシュしていきます。これは薬剤を部屋全体に広げるためです。噴射量の目安は、6畳(約25立方メートル)あたり4プッシュとされています。

狙い撃ちしたい「ゴールデンゾーン」冷蔵庫の裏とシンク下
基本の噴射だけでも十分な効果がありますが、さらに効果を高めたいなら、ゴキブリが好む「ゴールデンゾーン」をピンポイントで狙いましょう。特に注意したいのは次の2か所です。
- 冷蔵庫の裏側やモーター周辺:温かくて暗いため、ゴキブリにとって居心地のいい隠れ家になっています。この空間に向けて追加でワンプッシュしておきましょう。
- シンク下の棚:配管が通っていて湿気が多く、ゴキブリが巣を作りやすいエリアです。扉を開けて、棚の奥に向けてワンプッシュするのがおすすめです。
こうすることで、部屋全体に薬剤を漂わせつつ、ゴキブリの本拠地にも直接薬剤を送り込めます。そして先ほどのNG行動でお伝えしたとおり、ゴキブリを見つけた部屋以外もしっかり噴射して、逃げ場をなくしてしまいましょう。
ひとつだけ気をつけたいのは、良かれと思って必要以上にあちこちプッシュしすぎないことです。適量を守って、ゴールデンゾーンにポイントを絞るのが賢いやり方です。

「そんなにあちこち噴射して、ペットや赤ちゃんへの影響は大丈夫なの?」と心配になる方も多いと思います。ここでは、現場でよくいただく質問にお答えしていきます。
- Q. 成分は何ですか?人やペットにかかっても大丈夫?
- ムエンダーの主成分はピレスロイド系で、蚊取り線香などにも使われている成分です。人間や犬・猫のような哺乳類には、体内に入っても分解する酵素が働いて無毒化されるため、安全性が高くつくられています。虫にだけ強く効くように設計されているので、過剰に心配する必要はありません。
- Q. 換気はどれくらいすればいい?いつ部屋に戻れる?
- メーカーは噴射後、約30分間そのまま閉め切っておくことを推奨しています。30分ほど経つと空気中の薬剤はほとんど沈降しますので、しっかり換気をすれば、赤ちゃんやペットがお部屋に戻っても大丈夫です。念のため、噴射中はペットや小さなお子さんを別の部屋に移しておき、換気を済ませてから戻すと、より安心して使えます。
- Q. 観賞魚や昆虫を飼っていても使えますか?
- ここは特に注意してください。ピレスロイド系の成分は、魚類・両生類・爬虫類、そして昆虫には強い毒性があり、ごく微量でも命に関わります。金魚や熱帯魚の水槽、昆虫を飼っている場合は厳禁です。生き物は別の部屋へ移し、その部屋を完全に密閉したうえで、噴射後は30分から1時間以上しっかり換気してください。昆虫を飼育している部屋そのものでは使用しないでください。観葉植物は直接薬剤がかからなければ基本的に問題ないとされていますが、心配なら移動しておくと安心です。
- Q. 使用後、床の拭き掃除は必要ですか?
- 薬剤の粒子は非常に細かく、床にべったり落ちるようなものではないため、基本的に拭き掃除は不要です。ペットが床を舐めるなどでどうしても気になる方は、固く絞った雑巾でさっと拭き上げておくとより安心です。ただし、その場合は薬剤の成分も一緒に拭き取られてしまう点は覚えておきましょう。
- Q. どのくらいの頻度で使えばいい?
- メーカーは2週間に1度の処理を推奨しています。ゴキブリの卵には薬剤が効きにくいのですが、2週間に1度使うことで、卵からかえった幼虫もしっかり駆除できます。

さらに強力に|ブラックキャップ(毒餌)との合わせ技
記事の前半で、ムエンダーには基本的には予防効果がないとお伝えしました。そこでおすすめしたいのが、ブラックキャップのような毒餌(ベイト剤)との合わせ技です。
ムエンダーは、今いるゴキブリや隠れているゴキブリをその場で素早く駆除するのが得意です。
一方の毒餌は、置いておくだけで時間をかけて効き、食べたゴキブリが巣に持ち帰ることで巣ごと数を減らしてくれます。役割がまったく違うので、両方を組み合わせるとご家庭での対策としてはかなり強力になります。
| 比較項目 | ゴキブリムエンダー(空間用駆除剤) | ブラックキャップ(毒餌) |
|---|---|---|
| タイプ | 噴射して空間・隙間に効かせる | 置いて待つ設置型 |
| 効き方 | 今いる・隠れている個体を素早く駆除 | 食べさせて巣に持ち帰らせ、連鎖的に駆除 |
| 得意なこと | 目の前の一斉処理・すぐに数を減らす | 時間をかけて巣ごと数を減らす |
| 予防的な働き | なし(駆除剤) | 設置している間の継続対策になる |
当社のYouTubeチャンネルでは、ブラックキャップの正しい使い方も動画で公開しています。これから毒餌を使おうと考えている方は、そちらもあわせて参考にしてください。
当社のYouTubeチャンネルはこちら
ムエンダーで解決しないなら要注意|プロに頼るべき危険なサイン
ゴキブリムエンダーは本当に優れた商品で、正しく使えば家の中に潜むゴキブリに高い効果を発揮します。ただし、自分で対応せず、私たちのようなプロの駆除業者に頼ったほうがいいケースも存在します。次のようなサインが出ていないか確認してください。
- 黒くて大きなゴキブリを頻繁に見かける
- 茶色くて小さい、赤ちゃんのゴキブリを見た
- いろいろ試したのに、一向にゴキブリがいなくならない
黒くて大きなゴキブリを頻繁に見かける場合、これは外からの侵入が常態化しているサインです。また、茶色くて小さい赤ちゃんゴキブリを見た場合は、家のどこかに巣が作られ、卵から次々に生まれている可能性が非常に高い状態です。
実際に当社でも、幼虫が見つかったことで屋内での繁殖が判明したケースがあります。

- 場所
- 兵庫県宝塚市・個人宅
- 駆除場所
- 個人宅のゴキブリ
駆除ありがとうございました!!ゴキブリがすごく嫌いなのですが、この家に引っ越してから何回か目にして、もう耐えれずプロの方に駆除を頼もうと思って依頼しました。作業も立ち会わせてもらいようやく安心して生活できると思います。…もっと読む
ゴキブリは感染症や食中毒の原因となる菌を媒介し、歩き回ることで食品などを汚染することがあります。数が増えてから対処するほど手間もリスクも大きくなるため、市販の対策グッズで手に負えないと感じたら、早めに専門業者へ相談するのが安心です。
出典:横浜市「ゴキブリについて」
まとめ
今回は、ゴキブリムエンダーのプロの使い方と、頼るべきタイミングまでを解説しました。
私たちトータルクリーンは、業歴50年以上・累計12万件以上の豊富な経験と、防除作業監督者資格やペストコントロール1級技術者といった公的な資格を持つ専門家が対応いたします。
ご自身での対策が難しい、あるいはもうゴキブリの顔も見たくないという方は、お気軽にお問い合わせください。





























