この記事では、業歴50年以上を有するトータルクリーンにて、数多くのコウモリ駆除の現場に対応してきた山脇 和也がコウモリ被害への正しい対処法(追い出し→清掃消毒→侵入口の封鎖まで)を解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
当社のYouTubeチャンネルでも本記事の内容を解説していますので、合わせて参考にしてください。
YouTube動画:自分でできるコウモリ駆除(追い出し)の方法とコウモリの侵入防止策をプロが解説
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Table of Contents
コウモリ駆除の正解は「追い出し+侵入口の封鎖」|捕獲・殺処分は法律違反

いきなり核心からお伝えします。
コウモリ駆除の正解は、「追い出し」と「侵入口の封鎖」をセットで行うことです。

理由としては、コウモリは「鳥獣保護法(正式名称:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)」によって守られている動物だからです。
許可なく捕まえたり殺したりすると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処されます。 ただし、法律で禁止されているのは「捕獲」と「殺傷」です。忌避剤などを使って追い出すことや、侵入口を塞いで入れなくすることは問題ありません。
出典:e-Gov法令検索「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律施行規則」
つまり、「追い出し」だけで終わるとコウモリは帰巣本能で戻ってきてしまうので、必ず「侵入口の封鎖」までをワンセットで行うのが正しい駆除方法ということなんです。ここはとても大事なポイントなので、まず最初に覚えておいてくださいね。
実際の当社の駆除事例でも、駆除(追い出し)・糞などの消毒・侵入対策の3点セットで対応するケースが多々あり、一戸建ての2階で被害が発生している場合は高所作業車を使用して対応することもあります。

駆除事例:大阪府堺市南区・屋根のコウモリ対策 高所作業車使用の事例
家に住み着いたコウモリを見分ける3つのサイン
「うちにコウモリがいる気がするけど、本当にコウモリなのか確信が持てない」という方も多いはずです。まずは、家にコウモリが住み着いているかを判断する3つのサインを確認しましょう。
サイン1:黒い小さなフンが落ちている

コウモリのフンは、長さ5mm〜10mmくらいの黒っぽい粒状です。見た目はネズミのフンとよく似ているのですが、見分けるコツがあります。 コウモリの主食は昆虫で、水分が少ないため、フンは乾燥するとボロボロと崩れやすいのが特徴です。
一方ネズミのフンは乾燥しても硬く、なかなか崩れません。
- コウモリのフン:黒色・5〜10mm・乾燥するとボロボロ崩れる
- ネズミのフン:黒〜茶色・大きさは種類で差・乾燥しても硬い
フンが玄関先やベランダ、窓の下に集中して落ちている場合は、そのすぐ上にコウモリの侵入口がある可能性が非常に高いサインです。
サイン2:夕方〜夜に「キーキー」という鳴き声がする

コウモリは夜行性で、日が沈む頃になると活動を始めます。夕方から夜にかけて、天井裏や壁の中から「キーキー」「ギーギー」といった甲高い鳴き声が聞こえたら、コウモリの可能性が高いです。
ネズミやイタチの鳴き声とは音域が違い、コウモリは超音波寄りの高い音を出すのが特徴です。
サイン3:夕暮れ時に家の周りをコウモリが飛んでいる

日没直後に、家の軒下や屋根付近からコウモリが飛び出していく様子が見られたら、ほぼ確実にその家に住み着いています。 日没の少し前に外へ出て、5〜10分ほど屋根周辺を観察してみてください。
コウモリが出入りしている場所が分かれば、それがそのまま侵入口になります。後の「侵入口の封鎖」ステップで必須の情報になるので、出入り口は必ずチェックしておきましょう。
日本の住宅に住み着くコウモリは1〜2cmの隙間から侵入する
日本の住宅に住み着くコウモリのほとんどは「アブラコウモリ」という種類で、別名「イエコウモリ」とも呼ばれています。 アブラコウモリの基本的な特徴は以下のとおりです。
| アブラコウモリの特徴 | 詳細・サイズ |
|---|---|
| 体長 | 4cm〜6cm(手のひらに乗るサイズ) |
| 体重 | 5g〜10g |
| 侵入できる隙間 | わずか1cm〜2cm(指1本分程度) |
| 食性 | 蚊・ガ・羽アリなどの小型昆虫 |
| 活動時間 | 日没後の夜行性 |
厄介なポイントとしては、アブラコウモリは体がものすごく柔らかく、わずか1cm〜2cmの隙間があれば簡単にすり抜けて家の中に入ってこられる点です。
指1本分の隙間でも侵入可能なので、屋根と壁の隙間、換気口の周辺、エアコンの配管が通る穴の隙間など、ちょっとした隙間からいつの間にか入り込んでしまうんです。
後ほど解説する「侵入口の封鎖」ステップでは、この1〜2cmという数字がカギになります。
コウモリを追い出す3ステップ|プロが現場で実践する手順
ここからは、コウモリを追い出すための具体的な手順を3ステップで解説します。
正直にお伝えすると、自分でコウモリを完全に駆除するのはかなりハードルが高い作業です。
この記事では一般的な追い出し手順をご紹介しますが、無理だと感じたらなるべく専門の駆除会社に頼るようにしてください。その方が安全で確実です。
作業を始める前には、必ず以下の装備を整えてください。
- 防塵マスク(フン由来の感染症対策)
- ゴーグル(目への異物・粉塵対策)
- 長袖・長ズボン(肌の露出を防ぐ)
- ゴム手袋(厚手のもの)
- 使い捨てのつなぎや雨合羽(あると安心)

なぜこんなに装備が必要かというと、コウモリのフンには「ヒストプラスマ症」や「サルモネラ症」などの感染症の原因菌が含まれている可能性があるからです。
さらに、コウモリの体にはダニやノミが寄生していて、これが人に移ると激しいかゆみや皮膚炎を引き起こすことがあります。
出典:厚生労働省検疫所FORTH「ヒストプラスマ症(Histoplasmosis)」
ステップ1:追い出し作業|タイミングは「夕方〜日没直後」がベスト

追い出しのタイミングは、夕方から日没直後がベストです。 コウモリは夜行性なので、日が沈む頃になると餌の虫を取りに外へ出かけていきます。
このタイミングで追い出し作業を行えば、コウモリが外に出ていきやすいんです。具体的な追い出し方法は2つあります。
方法1:市販のコウモリ用忌避スプレーを噴射する

市販のコウモリ用忌避スプレーを、巣がある場所に向けて噴射してください。コウモリはハッカ系の強い匂いが大の苦手なので、スプレーを噴射すると慌てて逃げ出します。
ただ、スプレーの効果は一時的です。追い出しただけで満足すると、しばらくしてまた戻ってきてしまうので、追い出しと同時に侵入口の封鎖をセットで行うことが大切です。
方法2:わさび水鉄砲(実際にお客様が試して効果があった裏ワザ)
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これは実際に当社のお客様が試されていた方法なのですが、非常にいいアイデアだと思ったのでご紹介します。
やり方はシンプルで、水にわさびのチューブを溶かして水鉄砲に入れ、高い場所にある隙間に向けて発射するというものです。
コウモリは刺激の強い匂いが苦手なので、わさびの刺激が隙間の中に入り込むと嫌がって出てきます。 スプレーだと届かない天井近くの高い隙間にも、水鉄砲なら狙い撃ちできるのが大きなメリットです。
注意点として、わさび水が外壁を傷める可能性もあるので、目立たない場所で試してから使うようにしてください。
ステップ2:清掃・消毒|フンは「水で湿らせてから」回収する

コウモリが出ていったら、次はフンの掃除と消毒です。ここで絶対に守ってほしいのが「乾いたまま掃除しない」というルールです。
コウモリのフンは乾燥すると粉になって空気中に舞い上がります。そのまま掃除すると感染症の原因菌を吸い込んでしまうリスクがあるので、フンを掃除する前にまず水をかけて湿らせてから拾い集めてください。
清掃と消毒の手順は以下のとおりです。
- フンに霧吹きなどで水をかけて湿らせる
- 湿った状態でほうきとちりとり、または使い捨ての布で拾い集める
- 集めたフンやゴミはビニール袋に入れて密封し、燃えるゴミとして処分
- 巣があった場所とその周辺に消毒液をたっぷり噴霧する
消毒液は液が垂れるくらいしっかり使っていただいて大丈夫です。ただし、次亜塩素酸ナトリウムを使用する場合は、わさび水と同様で外壁を傷める可能性があるので注意してください。
ステップ3:侵入口の封鎖|ここを怠ると100%再発する

ここが3ステップの中で1番大事な作業です。追い出しと清掃だけで終わってしまう方がとても多いのですが、侵入口を塞がないと100%再発します。
これは断言できます。
コウモリには強い帰巣本能があるので、追い出しただけでは「出かけて帰ってきた」のと同じ状態になってしまうんです。封鎖に使うのは、金属製の目の細かい網が基本です。
- 金属製の目の細かい網(プラスチック製はかじって破られるのでNG)
- シーリング剤またはパテ(隙間の固定用)
- 必要に応じて金切りばさみ、ヘラなど
網を侵入口に当てて、隙間が残らないようにシーリング剤やパテでしっかり固定します。 ここで正直にお伝えしたいことがあります。
侵入口の封鎖は、お家によって全く作業内容が変わります。なぜなら、建物の構造や築年数によって隙間の出来方が全然違うからです。
たとえば瓦屋根の家なら瓦と瓦の隙間、サイディング外壁の家ならネジ部分の劣化した箇所、換気口や通気口のカバーが古くなって隙間ができている場合もあります。「このやり方で全部OK」という万能な方法はなく、ご自身のお家を実際に見て回って、1cm〜2cm以上の隙間がないかを1つ1つチェックする必要があります。
念のため、封鎖した場所の近くに固形タイプやジェルタイプの忌避剤を置いておくと、さらに安心です。
スプレーは効果が短いですが、固形剤やジェルタイプは数週間から数ヶ月効果が持続するものもあります。
封鎖が完了したら、翌日から数日間はフンが新たに落ちていないかを観察してください。フンが増えていなければ、追い出し成功です。
絶対NG!コウモリ追い出しで「やってはいけない」4つの行動
ここまで自分でできる追い出し方法をお伝えしてきましたが、この対応だけは絶対にやらないでくださいという4つのNG行動があります。事故と法律違反を防ぐために、必ずチェックしておいてください。
NG対応1:7〜8月の出産・子育て期に追い出し作業をする

コウモリは7月から8月頃にかけて出産・子育てをします。この時期に忌避スプレーで追い出し作業をすると、まだ飛べない子コウモリが逃げられず、壁の中や天井裏で死んでしまうことがあります。
死骸が壁内に残ると、悪臭やダニ・ハエの大量発生の原因にもなりますし、コウモリを死なせてしまうと鳥獣保護法の「殺傷」に該当する可能性もあります。
7〜8月に被害が深刻な場合は、無理に自分で追い出さず、プロに相談するのが安全です。
NG対応2:11〜3月の冬眠期にスプレーで追い出そうとする

11月から3月になると、コウモリは冬眠に入ります。冬眠中のコウモリは忌避スプレーを噴射してもほとんど反応しません。動きが鈍くなっているので、追い出し効果がほとんど期待できないんです。
この時期にどうしても駆除が必要な場合は、プロの駆除会社に依頼するのが推奨となります。
NG対応3:棒で叩いたり粘着シート・毒餌で捕まえようとする
コウモリを棒で叩いたり、粘着シートで捕まえたり、毒餌を使ったりすることは絶対にNGです。 これらはすべて鳥獣保護法違反になり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象となります。
「家に住み着いて困っているのだから少しくらい…」という気持ちは分かりますが、法律はあくまで法律です。追い出しと封鎖で対応してください。
NG対応4:素手・無防備な状態でフン掃除をする
これは健康被害に直結する非常に危険な行為です。
コウモリのフンには「ヒストプラスマ症」の原因となるカビの胞子が含まれている可能性があります。
ヒストプラスマ症はカビの胞子が含まれたほこりを吸い込むことで感染し、発熱・頭痛・乾いた咳などの症状が出ます。免疫に障害のある方では重症化することもあるため、軽く見てはいけません。
出典:厚生労働省検疫所FORTH「ヒストプラスマ症(Histoplasmosis)」
また、コウモリの体にはダニやノミが寄生しているので、それらが人に移ると激しいかゆみや皮膚炎の原因にもなります。フン掃除は必ず防塵マスク・ゴーグル・手袋・長袖長ズボンで完全防備して行ってください。
自分で対処するのが難しい4つのケース|プロに任せた方がいい場面
ここまで自分でできる方法をお伝えしてきましたが、コウモリ駆除のプロとして正直に言わせてください。
自分での対処が難しいケースは、結構多いです。具体的にはこんな場合です。
ケース1:侵入口が高所(屋根の頂点・2階の壁と屋根の取り合い)
屋根の頂点や、2階の壁と屋根の取り合い部分に侵入口がある場合、はしごやハーネスを使った高所作業が必要になります。
これは転落事故のリスクがあり、非常に危険です。私たちプロは専用機材と安全装備で対応しますが、一般の方が安易にはしごで作業するのは正直おすすめできません。
ケース2:侵入口が複数あって特定しきれない

先ほどお話ししたとおり、アブラコウモリは1cm〜2cmの隙間で入ってきます。築年数の経った住宅では、こうした隙間が家中にあることも珍しくありません。
すべての侵入口を自分で見つけて封鎖するのは、正直かなり大変です。1箇所でも見落とすと、コウモリはそこから再侵入してきます。
ケース3:天井裏に大量のフンが蓄積している
長期間コウモリが住み着いていた場合、天井裏にフンが山のように蓄積していることがあります。 この量のフンを素人が清掃するのは、衛生面でも体力面でもかなりのリスクがあります。
広範囲のフン清掃は、専用の防護服と消毒機材を持つ駆除業者に任せた方が無難でしょう。
ケース4:追い出しても何度も戻ってくる
追い出しを繰り返しているのに何度も戻ってくる場合は、侵入口の封鎖が不十分なケースがほとんどです。 コウモリの帰巣本能は非常に強いので、封鎖に少しでも甘い箇所があるとすぐに見つけて戻ってくるんです。
何度も再発する場合、ご自身での対処の限界と判断して、プロに相談するタイミングです。
悪徳業者に注意|信頼できるコウモリ駆除業者の選び方
「プロの駆除会社に依頼しよう」と思って業者を探す際には、悪徳業者への注意が必要です。近年、高額請求を行う悪徳業者が増えています。 業者を選ぶ際は、これらのポイントを必ずチェックしてください。
- 見積もりの内訳が明確かどうか
- 追加料金の有無が事前に説明されているか
- 日本ペストコントロール協会などの公的団体に加入しているか
- 施工実績や口コミが確認できるか
- 保証期間が設定されているか
特にネット広告などで格安料金を謳っている業者には注意してください。
現地で「思ったより被害が大きい」と高額な追加料金を請求されるケースが報告されているので、予め複数の駆除会社に相見積もりをとる、信頼できる業者が顔の実績を念入りに調べるなどしてから相談することをおすすめします。
出典:公益社団法人日本ペストコントロール協会
関連記事:【悪徳業者に注意!】コウモリの駆除方法と費用見積もりのポイント10選
まとめ|コウモリ駆除は「追い出し+封鎖」セットで、難しければプロに相談
今回は、自宅に住み着いたコウモリを追い出す方法と、絶対NGの行動について解説してきました。
前述したように、侵入口の封鎖はお家によって全く作業内容が変わりますので、自分では難しそうだなと感じたら、無理をせずプロに相談してください。
私たちトータルクリーンは、日本ペストコントロール協会の正会員でもあり、市区役所からも依頼を受ける優良事業所です。
コウモリ被害でお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。相談・見積もりは無料、最短30分で駆けつけます。

































