お客様が訪れるところであれば、商業施設であれ個人のお宅であれゴキブリを見かけて良い印象を持たれることはありません。とくに厳格な衛生管理が求められる飲食店、スーパー、食品加工場などは徹底したゴキブリの駆除・予防(防除)が必要です。食品を扱う店舗・施設ではどのような手順でゴキブリ駆除が行なわれるのでしょうか。
※予防についても作業手順は概ね同じです。
目次
調査・お見積り
店舗や施設は一般のご家庭と違って建物の構造がバラエティに富んでいます。また、設備や機材の種類、数量、配置についても多種多様です。こういった理由から多くのゴキブリ駆除業者では、お問い合わせをいただいた後で実際に現場にお伺いして、現況を確認してからお見積りを算出する方法を採用しています。
例えば当社では、飲食店やスーパーの場合、食品を加工する厨房や作業場、洗面台など排水溝につながっている場所をはじめ、大きな冷蔵庫の裏など、暖かくて暗いゴキブリが好みそうなところを集中的に確認して、状況を的確に把握するように務めています。
工事の実施
工事という言葉は建物や道路を作るときに用いられるイメージがあるかもしれませんが、ゴキブリをはじめとした害虫駆除でも作業の実施を工事と呼びます。ゴキブリの駆除工事は概ね次の手順になります。発生場所や繁殖状況、侵入経路といった事前調査を踏まえて最適な方法で行なわれるため、必ずしもすべて実施するわけではありません。
1, 吸引
掃除機のような機器でゴキブリを吸引します。ただし逃げてしまうことも多いため、極力薬剤を使わないようにしたいなどのご要望がない場合は実施しないケースもあります。
2,ベイト剤の設置
ベイト剤とは、代謝を阻害する殺虫成分とゴキブリが好んで食べる成分を混合した毒餌です。専用器具でゴキブリが侵入してくる場所や通り道に薬剤を塗布して使います。無臭なため食品を扱う店舗・施設でも安心してご利用いただけます。
3, ULV(Ultra Low Volume)
専用の機材を用いて霧状のゴキブリ駆除剤を室内に噴霧させる方法です。殺虫効果が高い反面、食品や食器を保管したりシートで覆ったりする手間が必要になるため、「短時間で駆除を終えたい」「ゴキブリが大量に発生している」などの場合を除いて、この方法を駆除のメインにする業者はほぼないと言って良いでしょう。
定期点検
駆除と一緒に予防(防除)をご依頼された場合は、トラップを設置してゴキブリがどこから侵入してくるのかや、発生頻度を確認します。ベイト剤を食べたゴキブリは他の場所に移動してから死ぬことがほとんどなため、状況を把握するにはトラップのほうが適しています。
食品に悪影響を与えることはありません。
まとめ
今回は食品を扱っている飲食店やスーパー、食品加工場などのゴキブリ駆除・予防方法についてまとめました。こちらの記事はシリーズ化する予定で、今後は保育園・老人ホーム・病院など薬剤に敏感な方がいる施設や、温泉・美容室といった水を多く扱う場所、一般住宅について駆除方法ご紹介する予定です。どうぞ合わせてご覧ください!
いざというときにお役立て頂ける、害虫に関する
知って得する情報【知っ得】の連載をしております。
是非ご覧ください。
毎週月・金曜・随時更新 お楽しみに!