- コウモリを自分で駆除したい
- なんとかコウモリを安く駆除できないか
- 失敗せずにコウモリを追い出したい
コウモリを駆除するにはプロの業者に頼むのが1番です。
「そんなことはわかってる!」「わかった上で自分で駆除する方法を探している」
そんな人に向けて、本記事ではコウモリをなるべくお金をかけずに駆除する方法をプロが解説します。
記事を読めば、自分で安くコウモリを駆除する方法がわかります。
目次
あなたの家に住みついたコウモリの生態
日本には30種類以上のコウモリが生息していますが、ほとんどが密林や山のような洞窟などがある場所を棲み家としています。
家に住みつくコウモリはアブラコウモリ
家に住みつくコウモリは、ほとんどの場合、アブラコウモリ1種類だけです。
家に巣を作ることがあるので、イエコウモリとも呼ばれます。
アブラコウモリは益獣にも害獣にもなる
アブラコウモリは蚊やガなど、人にとっての害虫を捕食してくれるので基本的には益獣です。
しかし、家に住みつくと、その旺盛な食欲からくる大量の糞により、建材へダメージを与えたり、ゴキブリなどの害虫を呼び寄せてしまったり、酷い臭いを発したりするので害獣にもなり得ます。
また、野生のコウモリは様々な病害虫の温床ともなり得るので、危険を伴うこともありますので注意してください。
アブラコウモリの1年
アブラコウモリは冬眠をする動物のため、活発に活動をするのは春~秋にかけてです。
3月~4月頃冬眠から目覚めて、5月~7月に出産。
生まれた乳児は8月頃に巣立ち、9月には交配が始まります。
コウモリの存在に気づくのは多くの場合、活動期の春~秋にかけてです。
コウモリが自宅にいるサイン
活動期に入ったコウモリは様々なサインを出します。
ここでは、「家にコウモリが住みついたかも?」と思った方向けに、コウモリが出すサインを紹介します。
- 自宅付近でコウモリをよく見かけるようになった
- 日が沈んでから羽音や鳴き声がする
- 黒く乾いた糞が落ちている
記載した項目が当てはまる場合は、コウモリが家に住みついた可能性がありますので、しっかりと調べて対処していきましょう。
コウモリが自宅にいるサイン⓵| 自宅付近でコウモリをよく見かけるようになった
コウモリを自宅付近でよく見かけるようになったら、要注意です。
コウモリは夜行性のため、日が沈む頃から活動を活発化します。
特に軒下や通気口などがある場所付近に見かけた場合は家にコウモリが住みついた可能性があります。
コウモリが自宅にいるサイン⓶ | 日が沈んでから羽音や鳴き声がする
コウモリは日が沈んでから活動を開始します。
家に住んでいるコウモリが活動を開始すると「キーキー」とか「ギーギー」などと鳴く声や、家を飛び立つときの羽音が聞こえることがあるはずです。
家の中から聞こえる場合は、家のどこかに巣がある可能性が高いです。
コウモリが自宅にいるサイン➂ | 黒く乾いた糞が落ちている
コウモリの糞は黒くて乾いた、ボロボロと崩れるような糞をするのが特徴です。
特に巣の下には大量の糞をします。
屋根裏はもちろん、軒下などにボロボロの黒い糞があったら注意して観察してみてください。
コウモリが住みついているサインかもしれません。
コウモリを駆除する時期
コウモリを駆除する場合、最適な時期は4月~6月、9月~10月です。
なぜなら7月~9月の子育て期に駆除をすると、子供のコウモリが逃げられずに死んでしまう可能性があるからです。
コウモリを殺傷することは鳥獣保護管理法違反となり、また死んだコウモリが壁の間に落ちて腐敗してしまうこともあります。
一方、11月~3月の冬眠期の場合、駆除剤などへのコウモリの反応が悪く、うまく追い出すことは難しいです。
特にプロへの依頼ではなく、自分で追い出したい場合は、子育て期と冬眠期の駆除は避けましょう。
どうしても急いで駆除したい時期が適期ではなかった場合、プロの業者に頼むのが失敗せずに駆除する方法です。
お金をかけずに自分でコウモリを駆除する方法
コウモリは鳥獣保護法により保護されているため、許可なく捕獲したり、殺傷すると罰せられます。
鳥獣保護法に違反した場合、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられますので気をつけましょう。(参照:環境省「野生鳥獣の捕獲の防止」)
そのため、コウモリを自分で駆除する場合は、家から「追い出す」こと、そして「戻ってこないようにする」ことが、対策の基本です。
上記を踏まえて、以下にお金をかけずに自分でコウモリを駆除する方法について解説します。
自分でコウモリを駆除する準備
コウモリはガや蚊、ユスリカなどを食べてくれる益獣なのですが、体に病害虫を持っている可能性もあるので、駆除する際は注意してください。
糞にも病害虫が含まれていることもありますので、準備は入念に。
そのため、自分でコウモリを駆除する場合、最低限以下のものは必要ですので、準備しましょう。
- 汚れても良い服
- 使い捨て手袋
- 防塵マスク
- 防塵メガネ
- コウモリ駆除剤
- ほうき
- 掃除用のバケツ
- 雑巾
- 消毒液
- ゴミ袋
- 網
- 網を留めるもの
記載のものは自分の健康を守るためにも必要なので、持っていない場合は、必ず用意しましょう。
「最低限必要なもの」としたのは、コウモリの巣の場所などによっては、他にハシゴや作業ライトなどが必要になるからです。
コウモリがいる場所の特定
コウモリを駆除する道具の準備ができたら、最初にコウモリが巣を作っている場所の特定をしましょう。
「屋根裏部屋の中」程度ではなく「屋根裏部屋の北側の端」くらいまで、しっかりと把握してください。
駆除剤を使ってコウモリを追い出すときは、正確な場所を特定しておく必要があるからです。
コウモリを追い出す方法
コウモリを自分で追い出すなら確実なのは、コウモリ駆除用のスプレーを噴霧して逃げ出すのを確認しながら追い出すことです。
市販のスプレーは1,000~2,000円前後で買えます。
念のため2本用意しておきましょう。
準備した防塵マスクやゴーグルなどを完全に装備したら、巣のある場所に向けてスプレーを噴射してください。
コウモリは入口となる部分から逃げていくはずです。
清掃と消毒
コウモリがいなくなったら、清掃と消毒をしましょう。
用意したゴミ袋に糞やゴミなど入れたら、しっかりと密封して捨てます。
掃除が終わったら、次亜塩素酸ナトリウム消毒液もしくはアルコール消毒液を使って消毒していきます。
滴り落ちるくらいたっぷりと消毒液を使うのがしっかりと消毒するコツです。
ハイターなどの漂白剤があれば次亜塩素酸ナトリウム消毒液は安く簡単に作れるのでおすすめです。
消毒液の作り方については以下の記事で紹介しています。
追い出したコウモリの再侵入対策
消毒が終わったら、コウモリが戻ってきて再侵入してこないよう対策します。
コウモリが出て行った入口を塞ぎます。
アブラコウモリは1-2cm程度の穴があれば通り抜けることができるので、目の細かい金属製の網を使って塞ぎましょう。
全ての穴を徹底的に塞ぐ必要があるので、慎重に探してください。
心配な場合は念のため、長持ちする錠剤もしくはジェルタイプのコウモリ忌避剤を入口や巣のあった箇所に撒いておいてもいいでしょう。
翌日から数日間観察をして戻ってくるコウモリがいなければ駆除は成功したと考えられます。
自分でやるとお金はかからないけど時間と労力がかかるコウモリ駆除
コウモリを自分で駆除すると、お金をあまりかけずに駆除することができます。
本記事で紹介した方法で駆除するとゴーグルやマスクなどを持っている場合は、新たに購入が必要なのは駆除剤と網くらいではないでしょうか?
ゴーグルやマスクにしろ、今後、他の用途に使えますので1つ買っておいても良いかもしれません。
このようにコウモリを自分で駆除する気になれば、費用は相当安く抑えることができます。
その代わり「時間」というコストを支払うことになります。
全ての作業をスムーズに行えたとしてもコウモリを完全に駆除して、掃除や消毒まですると半日~1日作業となるでしょう。
人によっては時給換算すると高くつく人もいるはずです。
作業はプロに任せて、その間他のことをした方が良いかもしれません。
時間とお金、あなたならどちらを重視しますか?
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