- 家に棲みつくコウモリの生態や特徴と被害
- 自分でコウモリを駆除する方法と注意点
- 「費用見積もりから依頼まで」業者を絞り込む手順とポイント
コウモリは害虫を捕食するので、益獣と言う人もいますが、家に巣が作られたら早めに対処しないといけません。
とはいえ「業者に駆除を依頼したら費用が高額だった!」「見積もり無料だと思ったら出張費を請求された!」など、ネット上の記事を見ると戸惑いますよね。
この記事ではコウモリの基礎知識と、自分で駆除する方法を解説します。
さらに、業者の選び方や依頼するときのポイントをまとめていますので、参考にしてください。
※日本ペストコントロール協会正会員である当社は、兵庫県、大阪府内の市・区役所から依頼をうけている優良事業所です。また、兵庫県知事より新型コロナウイルス感染対策業務を評価され表彰いただきました。
目次
【無知は罰せられる⁈】知っておくべきコウモリの基礎知識
大前提として、コウモリは鳥獣保護法の対象となっており、捕獲や殺処分はできません。
コウモリが自宅に巣を作っても、追い払うことしかできないのです。
またコウモリは、自治体が駆除したり、費用を補償することもありません。
次に、コウモリの生態や特徴と、人に対してどんな被害をもたらすのか解説します。
コウモリの生態や活動時期
市街地に生息するコウモリは、アブラコウモリで、人の家に棲みつくためイエコウモリとも呼ばれます。
活動時期は春から秋で、夜行性なので昼間は巣に潜み、夕方になるとエサを求めて飛び回ります。
コウモリは、放置するとどんどん繁殖し、多ければ200匹もの大群になるので、あなどれません。
驚きのコウモリ侵入の経路と生息場所
体重5〜10グラムの小さなコウモリは、ほんの1センチほどの隙間があれば通り抜けられます。
そのため、換気口内・天井裏・水切り部・エアコンや給湯器の内部などの、意外な場所にも棲みつくのです。
コウモリは巣の場所もさることながら、侵入経路を特定しにくい、やっかいな動物です。
コウモリの糞尿以外の人に対する健康被害
コウモリによる被害は、糞尿で家屋を汚損し劣化させるだけでなく、ノミ・ダニ・病原菌により、人に健康被害を与える場合もあります。
他にも、糞尿の悪臭や、夜間の騒音と鳴き声によって安眠できないなど、生活を脅かします。
【コウモリ駆除費用を安くしたい】自分で駆除する方法と注意点
コウモリの巣が、手の届きやすい場所で侵入経路が特定できるなら、自分で駆除することも可能です。
自分でコウモリ駆除するなら、場所と規模にもよりますが、費用は数千円で済むかもしれません。
賃貸住宅の場合コウモリの駆除費用はどうなる?
自宅が賃貸住宅の場合、家主か管理会社にコウモリの存在を報告して、対応を協議しましょう。
急ぐあまり、勝手に自分でコウモリ駆除をして、家主に費用を請求したらトラブルになります。
コウモリは帰巣本能が強いため、再発防止の大がかりな補修や工事が必要な場合もありますので、必ず家主か管理会社に相談しましょう。
コウモリを駆除する手順と方法
コウモリ駆除の手順は、下記のとおりです。
- 居場所を特定する
- コウモリを追い出す
- 掃除して消毒する
- 侵入されない対策をする
- 再度侵入がないか注視していく
①居場所を特定する
コウモリの居場所を、糞や鳴き声、物音などから特定します。
軒下や屋根、エアコン室外機の配管、換気口・通気口や壁の隙間などをチェックしましょう。
複数箇所に生息している場合もあるので、念入りな捜索が必要です。
②コウモリを追い出す
巣の場所によって追い出す方法は変わりますが、スプレーやジェルタイプの忌避剤を使うことが多いです。
「燻煙剤や超音波、蚊取り線香などが効果的」という記事も見かけますが、逆効果の場合もあり、簡単におすすめはできません。
③掃除して消毒する
コウモリを追い出したら、糞尿の跡や周囲の汚れを掃除して、消毒します。
コウモリやその死骸が残っていることもあるので、隅々まで確認しましょう。
④侵入させない対策をする
コウモリの侵入が考えられる箇所を、ガムテープやパテ、目の細かい金網などでふさぎます。
一軒家で、侵入経路を特定するのは難しいですが、怪しい箇所は徹底して遮断しましょう。
コウモリをすべて追い出してから作業しないと、逆に閉じ込めてしまうので注意が必要です。
⑤再度侵入がないか注視していく
コウモリは帰巣本能が強く、生息していた場所に戻ってくる可能性が高いです。
追い出した後も、コウモリが出入りしていないか、注意深く観察しましょう。
忌避剤などを使って、寄せ付けない対策も必要です。
コウモリ駆除に必要なアイテム
では、自分でコウモリ駆除する際に、必要な服装とアイテムを解説します。
コウモリには、ダニ・ノミが付着していたり、病原菌による健康被害の恐れもあります。
また、スプレーや燻煙剤を使用するので、駆除や掃除は完全防備で作業しましょう。
必要なアイテムは
- 長袖長ズボンの服
- マスク
- メガネ(ゴーグル)
- 帽子
- ゴム製手袋
- 滑りにくい靴
- 駆除剤
- 照明器具
- 掃除道具・ブラシ
- ゴミ袋
- 洗剤・消毒消臭剤
- ティッシュ・雑巾
コウモリの巣が高所の場合は、ハシゴも必要になってきます。
自分でコウモリ駆除する際の注意点
コウモリ駆除は、感染症予防の恐れもあるため、直接接触しないよう注意が必要です。
素手で作業したり、肌に触れたり、巣の周囲の空気を吸い込まないよう気を付けて下さい。
①肌を露出せず、マスク・メガネ・手袋を装着して、完全防備で作業する。
汚れてもよい長袖長ズボンで、マスクとメガネを装着し、ニトリルの使い捨て手袋で作業しましょう。
②コウモリが巣にいても、捕まえたり、殺処分してはいけません。
追い出す際には、外部に出やすいよう逃げ道を作ってから、スプレーなどで駆除しましょう。
③高所や危険な箇所は、ハシゴを使って1人で作業しない。
屋根に登ったり、ハシゴを使うような高い場所は、複数人で作業しましょう。
ハシゴを支えるなどの安全対策をしながら、多くの目で見ることで、コウモリの巣や侵入経路を発見しやすくなります。
コウモリを自分で駆除することは可能ですが、居場所が分からない、高所などで作業が困難な場合は、プロの業者に依頼しましょう。
ここからは、コウモリ駆除業者の選び方と、費用見積もりの交渉方法や、ポイントを解説していきます。
【悪徳業者お断り!】コウモリ駆除の費用見積り依頼のポイント
コウモリ駆除の費用見積もりは、可能であれば3社から取りましょう。
理由として、コウモリ駆除は、巣の場所や規模、作業内容によって高額になる場合もあるからです。
駆除作業からアフターサービスも含めて、提示された金額が適切かどうかは、比較しないと分かりません。
ここからは、多数あるコウモリ駆除業者から絞り込んでいく手順を、ポイントに沿って解説していきます。
- 会社の経営年数、ペストコントロール加盟店かどうか?
- コウモリ駆除の実績件数やお客様のレビューをチェック
- 作業内容や料金などが明確に示されているか?
- 電話やメールの応対やスピードに不安はないか?
- 出張費と調査見積もりに費用がかかるかどうか?
- 損害保険に加入しているか?
- 業者任せにせず、一緒に付き添って見て回る
- どこにコウモリが生息しているか自身も確認する
- どのような駆除方法をとるのか?明確な作業内容で料金提示しているか?
- 再発時のアフターサービスや保証についても確認しておく
ネットで業者を検索する時に見るべき項目3つ
①会社の経営年数、ペストコントロール加盟店かどうか?
②コウモリ駆除の実績件数やお客様のレビューをチェック
③作業内容や料金などが明確に示されているか?
まず、会社の経営年数や業務内容を確認しましょう。
ペストコントロール加盟店ならば、特別な技術や機器で駆除するだけでなく、環境整備のアドバイスもしてくれます。
コウモリ駆除の実績が少ない会社もありますので、お客様のレビューなども判断材料にしましょう。
駆除費用も、作業内容にもとづいた料金が、明示されているか要チェックです。
調査してもらう前に電話やメールで確認すべき項目3つ
④電話やメールの応対やスピードに不安はないか?
⑤出張費と調査見積もりに費用がかかるかどうか?
⑥損害保険に加入しているか?
まず、コウモリ駆除依頼の電話やメールは、直接業者に依頼して下さい。
建物の管理会社や、ハウスメーカーなどに依頼すると、紹介料を上乗せされて費用請求されかねません。
問い合わせをしても、対応やメールの返信が遅い会社は、駆除を依頼してもなかなか作業してくれない可能性があります。
速やかに気持ちよく対応してくれる会社を選びましょう。
出張費用と調査見積もりは、必ずしも無料とは限りませんので、金額を事前に確認しておけば、トラブルを防げます。
また、作業中における家屋や備品の破損などを補償する、損害保険へ加入しているか確認も必要です。
コウモリ駆除の費用見積もりで気をつける項目4つ
⑦業者任せにせず、一緒に付き添って見て回る
⑧どこにコウモリが生息しているか自身も確認する
⑨どのような駆除方法をとるのか?明確な作業内容で料金提示しているか?
⑩再発時のアフターサービスや保証についても確認しておく
ようやく業者を絞り込んだら、現地調査をしてもらいますが、ここからが本番です。
まず現地の調査見積もりは、業者任せにせず一緒に付き添って確認しましょう。
コウモリが生息している場所と、侵入経路を聞いておけば、自分で対策もしやすいです。
業者に依頼するときは、どのように駆除していくのか、明確な作業内容を教えてもらいましょう。
作業内容も、追い払う駆除だけなのか、侵入経路を遮断する作業も含むのか、確認が必要です。
その作業内容から、費用の算出方法を詳しく聞いて下さい。
駆除作業後のアフターサービスについても、保証内容と期間を明確にしておかないと、
トラブルの原因になります。
悪質な駆除業者の営業担当者ほど、「今日、駆除の依頼を決めていただけるなら、値引きします。」
などとセールストークを言ってきますが、安易な契約は避けましょう。
コウモリは帰巣本能が強い動物なので、業者が一度駆除しても、安心はできません。
長く付き合える会社を選定するためにも、最低でも3社の見積もりをとってから、最終判断することをおすすめします。