ノミを甘くみてはいけません。
人にとってもノミは嫌な存在ですが、犬や猫にとっては非常にストレスのかかる厄介な存在です。
本記事では、「おうちでも手軽にできるノミ予防」と「犬や猫が喜ぶノミ対策ペットグッズ」を紹介します。
一刻も早く猫をストレスから解放してあげましょう。
本記事の対策は猫以外のペットにも有効です。
目次
犬や猫のノミ問題、実は深刻!?ペットにとっては大きなストレス
犬や猫やなど、飼っているペットのノミ問題は深刻です。
ペットでも人間でもノミに寄生されると、痒みやアレルギー反応などの健康被害が起こることはご存じだと思います。
ノミは動物の血を栄養分として生きているため、血を吸うのはノミにとって、まさに死活問題です。
そしてノミは寄生するだけでなく、病原菌を媒介して、人間や他のペットにも感染させる可能性があるため、早めの対策が必要です。
犬や猫にとってストレスは大敵
犬や猫は非常にストレスに敏感な動物です。
環境の変化、エサやトイレの問題、大きな音、そして健康問題などが飼ってるペットにとっては大きな負担となります。
ノミに刺された犬や猫はかゆみ、痛み、炎症などによりとても大きなストレスとなり、早急に対処しないと、さらなる体調不良や病気の原因になります。
ペットがノミに寄生されると様々な症状がでます。
初期症状としては、かゆみ、痛み、アレルギー性の皮膚炎などがあります。
放置すると、症状が悪化したり、それが原因で食欲不振、不眠などの症状が出てくることが多いです。
また、ノミは病原菌を媒介することもありますので、最悪、ウイルスや菌に感染して命の危険にさらされることもあります。
ノミの被害は放置すると深刻化する可能性があるの?
ノミは1年間で100~400個の卵を生み落とします。
ノミの卵は温度などの環境にもよりますが、一般的に孵化するまでの期間は2~14日程度です。
放置すると手がつけられないほど爆発的に増えて、深刻な状況になり得ます。
ノミを1匹見つけたら、必ず他にもノミやその卵が家の中にいると考えて対処した方がいいでしょう。
その場で1匹捕まえて処理をしたとしても、絶対に部屋をそのまま放置してはいけません。
なお、ノミは捕まえても潰さないでください。数百の卵が部屋の中に散乱する可能性があります。
捕まえた場合は、洗剤で薄めた水などに沈めて駆除してください。
おうちでも手軽にできるノミ予防
ペットのノミ対策には、薬剤の投与やトリートメントなどの方法がありますが、おうちでも手軽にできるペットグッズもあります。例えば、ノミ用のシャンプーやスプレー、ノミ取り用のブラシやコームなどがあります。
家の中でのペットの過ごし方によって適した予防方法は異なる?
ペットを飼うと言っても、屋内で飼う場合と屋外で飼う場合では、その予防方法は異なります。
屋内で飼う場合は、定期的な予防薬の投与が基本です。もちろん、ノミが外から入ってくることもありますので、室内をしっかりと掃除するなど清潔な状態を保つことが大事です。
一方、ペットを屋外で飼う、あるいは屋外に自由に出入りをさせて飼っている場合は、ノミを持ち帰ってくることを前提として予防していく必要があります。
- 屋外から帰ってきたら必ずブラッシングをする
- 家の周辺にノミ駆除剤を散布する
- ノミの予防薬を獣医師の指導のもと定期的に投与する
- 出入りする部屋を制限する
対策をしても、ノミを持ち帰ってくることはありますので「ノミは付いてくる」ということを覚悟して対処しましょう。
シャンプーやスプレーなどおうちで簡単に使えるノミ予防グッズはある?
おうちで簡単に使えるノミ予防グッズは市販されています。
グッズには以下のようなものがあります。
- ノミ取り用のブラシ・コーム
- ノミ予防スプレー
- フリーフォーム
- ノミ取り用シャンプー
- ノミ取り用の首輪
ただし、それぞれのグッズの効果については、個別で確認する必要があります。
詳しくは獣医師などの専門家に相談しましょう。
費用をかけずにおうちでできるペットのノミ予防方法は?
上記でペットのノミ予防グッズを紹介しましたが、「なるべく費用をかけずにノミを予防したい!」、「ホントに効果あるの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで、次に費用をなるべくかけずに、おうちでできる猫やペットのノミ予防を紹介します。
- 定期的にブラッシングする
- 部屋の中を清潔にする
- 栄養バランスの良い食事をあげる
- ベッドなどの寝床を清潔に保つ
これらは手間がかかりますが、何よりのペットのノミ対策のひとつです。
ブラッシングを小まめにやることで、犬や猫の健康状態も日ごろから確認できるのもメリットです。
意外と忘れがちなのが犬や猫などが寝るベッドやクッションの掃除。
寝床となる場所はノミの温床となる可能性があるので、しっかりと掃除しましょう。
洗濯、蒸気やアイロンなどによる加熱、天日干しなど、素材に合わせて清潔にしてください。
ペットが喜ぶ?ストレスを与えないノミ対策グッズ
ペットショップなどで手に入るノミ対策グッズは、ペットにストレスをかけないように配慮した商品が多くあります。
それぞれペットの性格に合った商品や使い方で、ペットにストレスを与えず、ノミ対策をしっかりと行いましょう。
手袋型のブラシ
手袋型のブラシはペットが嫌がりづらいと好評です。
このブラシは、手袋の手のひらの部分にシリコンなどの柔らかいブラシが付いています。
飼い主が手袋をつけて、普段どおり撫でるだけでブラッシングができるという優れもの。
犬や猫は飼い主にかわいがられ、ご機嫌なうちにノミを取り除いたり、チェックができます。
普通のタイプのブラシを嫌がる子には効果的です。
首輪タイプのノミ予防薬
首輪タイプのノミ予防薬もあります。
普段、首輪をしている犬や猫やペットなら、ノミ予防薬を含有したタイプと交換するだけ。
臭いなどもせず、犬や猫にとっても違和感なく装着ができるでしょう
天然成分配合の首輪もありますが、効果に賛否があったり、様々な商品がもあるので獣医師に相談するなど、最適なモノを選んでください。
ノミ予防スポットオン
ノミ予防スポットオンは滴下薬で、犬や猫が自分で舐められない、首の後ろ辺りに滴下する薬です。
数滴たらすだけなので、ペットが嫌がる間もなく終わります。
そのためノミ予防スポットオンは、どんな難しい性格の猫でも簡単に使えるでしょう。
薬剤は非常に効果も高いため、おすすめの方法です。
ただし、猫によってはアレルギー症状がでる可能性もあるので、必ず獣医師に処方してもらうか、相談してから使用してください。
お部屋のノミ対策
ペットが快適に過ごすためには、お部屋のノミ対策も必要です。
いくらペットからノミを駆除しても、部屋でノミが繁殖してしまったらイタチごっこになるからです。
部屋の方のノミ対策は特別なことはありません。
- 部屋の掃除をしっかりと行う
- 布製品の洗濯を定期的にする
- ノミ駆除剤を使う
ノミの幼虫は、親の糞の他、ペットや人間の皮膚からでる角質や毛髪などを食べます。
特に部屋のカーペット、ソファ、布団などの布製品を中心にノミが居つく場所の掃除・洗濯をすることが効果的なノミ対策です。
またノミが発生してしまった場合は、市販のノミ駆除剤を使ってみるのもいいでしょう。
ただし、効果は限定的になりますので、使用方法や範囲をよく確認して丁寧に使う必要があります。
ペットのためにも手に負えなくなったらプロの業者にさっとノミ駆除してもらいましょう
おうちでできるノミ対策など、自分でできる対策を中心に解説してきましたが、それでも手に負えなくなるときがあります。
なぜなら、ノミの駆除は、プロでも難しいと言われているからです。
特に春から秋にかけて、ノミにとって一番快適な季節の場合、繁殖力が高まりネズミ算的に増えてしまうことがあります。
そうなってしまったら、もうお手上げです。
犬や猫のためにも、早めにプロの業者に頼みましょう。
プロの業者に頼むメリットは大きく3つ。
- 素早く確実なノミ駆除が可能
- ノミ以外の害虫駆除もできる
- ペットにも安全にノミを駆除してくれる
以下にわかりやすく解説します。
素早く確実なノミ駆除が可能
プロの業者に頼むと、素早く確実にノミを駆除してくれます。
ノミの駆除には最低2回は作業を実施する必要があります。
なぜなら、ノミの卵には薬剤が効きにくいため、1度駆除したあと1~2週間おいてから改めて作業をするケースが多いです。
卵が1匹でも残ってしまうと、またノミが繁殖をして増えてしまうので、確実に駆除するには、卵がふ化するまで待ち、それから再度薬剤を撒く必要があるからです。
信頼できる専門業者であれば、アフターフォローもしてくれるので、確実に駆除したいのであればプロに任せるのがよいでしょう。
ノミ以外の害虫駆除もできる
プロの業者は、ノミだけを専門に駆除しているわけではないので、他の害虫にも対応してくれます。
薬剤もノミの他、ダニにも効くものを使用していることが多く、一緒にダニ駆除も可能です。
他にも害虫や害獣などの悩みがある場合は、相談してみるといいでしょう。
「ノミの原因が害獣だった」なんてこともよくある話です。
根本原因を解決しないと、ノミはまた再発してしまいます。
ペットにも安全にノミを駆除してくれる
市販されているとはいえ、駆除剤には使用を誤ると危険な成分が入っています。
特に子猫や子犬、小さなペットを飼っている場合は、注意が必要です。
その点、プロに頼めば正しい方法で適切に薬を扱ってくれるので安全です。
ノミを安全に駆除したい場合は、プロに頼むのが一番安心ですね。
ノミ対策は継続が大切!
ノミ対策は、日ごろのお掃除、環境整備などの継続的なケアが大事です。
また、ペットの状態や暮らし方によって、ノミ対策方法も異なります。
発生してしまった場合は、ペットがストレスなくノミを駆除できるのが理想的ですが、難しい場合はプロに相談しましょう。
もちろん、定期的な病院の受診や、獣医師との相談も大事です。