シロアリには木を削り食べる性質があります。自然界では分解者として非常に重要な役割を担うのですが、現代の人間社会においては木造住宅を食べてしまう困った害虫です。
シロアリの被害にあうと家が朽ちていき、床が抜けたり家が崩壊したりしてしまう危険性があります。そんな事態はできるだけ避けたいですよね。この記事では、シロアリをどう防除すればよいのか解説します。
目次
シロアリ防除は3種類
シロアリの被害から家を守る方法は、大きく次の3種類です。
方法1 土に薬剤を撒く「土壌処理」
日本にいる多くのシロアリは、地中から建物の中に侵入してきます。そのため建物の周囲や家の土台、基礎の部分などに薬剤を撒くと、シロアリが侵入しにくくなります。このような家の下や周辺の土に薬剤を撒く方法を「土壌処理」と呼びます。「日本しろあり対策協会」は、この土壌処理を「シロアリの侵入を防止する最も効果的な方法」と説明しています。
方法2 家の木の部分に処理する「木部処理」
木部処理とは、家の木材部分に薬剤を塗布する方法です。薬剤を噴霧器で吹き付けたり、ハケで塗りつけたり、木や壁に穴をあけ注入する方法があります。シロアリの侵入を防ぐ効果に加え、天井裏や柱など、すでに家の中に侵入したシロアリを駆除できます。
しかし、家の中に薬剤成分が充満する可能性があります。基本的にシロアリ駆除の薬剤には人体に影響の少ない成分が使われますが、化学物質に敏感な人やペットには健康被害が発生することも。使用には注意が必要です。
方法3 ベイト工法
ベイトとは毒エサのこと。ベイト工法とはシロアリが好む毒エサを配置し、シロアリを巣ごと駆除する方法です。人目につかない場所に潜むシロアリを巣ごと一網打尽にでき、また薬剤が少量で済むため健康被害の心配が少ないというメリットがあります。
一方デメリットとしては、効果が出るまで時間がかかる、シロアリがアクセスできる場所に設置しなければならない、といった点が挙げられます。
防除は5年を目処に再処理を
シロアリ駆除の基本は、家に寄せつけなくすることです。シロアリは家に侵入すると、天井裏や床下などの人目につかない場所に潜み、着実に家を朽ちさせていきます。大切な家をシロアリから守るためにも、薬剤の塗布や散布が重要なのです。
この薬剤はいつまでも効果を発揮してくれるわけではありません。一般的には5年に一回の再処理が必要だと言われています。最後に防除処理をした年月を記録しておくなどして、定期的なシロアリ防除をオススメします。
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