春から夏にかけて気温が高くなってくると蜂も活発になってきます。時には身近なところに巣を作ってしまうこともあり、怖い思いをしたことがある人もいることでしょう。
庭やベランダなどで頻繁にハチの姿を見るようになったら、近くに巣があると思って間違いありません。
ハチなどの害虫の駆除は専門の業者もいますので、駆除を頼めばいいのですが、費用のことを考えると「できることなら自分でやってしまいたい」と思うかもしれません。
そこで今回は、ハチの巣の除去を自分でやる方法を紹介します。
目次
蜂を自分で駆除する方法は、早期発見とハチの種類の見極めにある
ハチの巣にいるハチの数は、巣の大きさに比例します。巣が小さければ巣の中にいるハチの数も少ないため、比較的安全に自分で駆除することが可能です。
①早期発見する
ハチの巣の駆除を自分でやる上でもっとも重要なのが、早期発見です。早期に発見すれば、巣もまだ小さくハチの数も少ないので安全です。また、もし業者に依頼することになったとしても費用を低く抑えることができます。
ハチは雨風が当たらない天敵から身を隠せる場所を好むので、ハチの活動する時期は、軒下、植木の中や周り、カーポート、縁側やウッドデッキの下、室外機の裏や下、使っていない自転車やバイクの周りなどを点検しておくと良いでしょう。また、家の周囲でハチの飛ぶ姿を見かけたら、より慎重に点検してください。
種類によっては、戸袋、屋根裏、木のウロ、土の中などに巣を作る場合もあるので要注意です。その場合、飛んでいるハチがどこに帰るのかを観察すると巣の場所がわかる場合があります。
②ハチの種類を見極める
とことにハチといってもその種類は様々です。そして全てが危険というわけでもありません。よく目にするハチの中で特に注意すべきハチとしては、アシナガバチ、スズメバチの仲間が代表的です。主なハチの種類とそれぞれの特徴、見分け方を紹介します。
アシナガバチの特徴
アシナガバチは細身の体で、腹の模様は黄色と黒、大きさは2cmほど、飛ぶ時に長い後ろ脚をぶら下げた格好になります。
巣は吊るした状態で作られ、六角形の小さな部屋が集まった形、下から見上げるとこの六角形の部屋がきれいにならんでいるのがわかります。
巣が小さければ自分でもできるのですが、高い所の巣に手が届かない場合や、窓やベランダから身を乗り出さなければ届かない場合、ハチが飛び回りながら威嚇してくるような場合は業者に依頼しましょう。
スズメバチの特徴
スズメバチの大きさは3cmから4cm、オレンジがかった黄色い大きな頭に大きな目、腰が細くくびれて大きなお腹はっきり目立つ縞模様が特徴的。大型で攻撃性が強いハチです。巣は球形のものが多く外側はきれいな縞模様になっています。
スズメバチについては非常に危険なので、巣の大きさやハチの数にかかわらず業者に依頼してください。
ミツバチの特徴
ミツバチは大きさ13mm前後で色は黒っぽく見えます。お腹には黄色と黒の縞模様があり、胸は細かい毛で覆われています。大人しい性質のハチで見かけても慌てる必要はないのですが、あまり近くに巣を作られた場合は用心のため駆除が必要になるかもしれません。
小さな巣や見える場所の巣は自分でもできるのですが、屋根裏や通気口などに巣を作られた場合や気づかないうちに大きな巣ができていた場合などは業者に依頼してください。
春にミツバチの群れが塊になっているのを見ることがありますが、これは分蜂(ぶんぽう)といってハチが巣分かれをしている最中で、そのうち移動していきます。近くに巣を作りやすいもの(箱等)があれば片付けて様子を見てください。
クマバチの特徴
クマバチは大きさ24mm前後のハチです。特徴は丸っこくて黒い体です。ブーンという大きな羽音を立てて比較的高いところを飛んでいます。大きさや名前から怖そうな印象ですが、実は攻撃性は低く大人しい部類のハチです。
巣は木材や木の中に作るのであまり目につくことはありません。本当に身近なところでないならあえて駆除しなくても良いと思います。駆除が必要なら業者に依頼しましょう。
駆除する
最初から最後まで、安全に自分でハチの巣を駆除できそうかよく考えましょう。ハチの種類が不明だったり、足場が悪かったりなど少しでも不安がある場合は、業者に連絡することをお勧めします。
準備として肌の露出を極力少なくするよう服装は気をつけてください。厚手の長袖長ズボンを着て、防虫ネットを被り、ゴム手袋をつけます。黒い服はハチの攻撃を受けやすいので明るい色の服を選びましょう。
匂いにも反応することが知られていますので、香水や整髪料などはつけない方が良いようです。時間帯は夕方以降が良いのですが、暗くなると危ないので大体の作業にかかる時間を予想して取り掛かることをお勧めします。
十分な防備をしたら、ハチの巣に殺虫スプレーを吹きかけます。スプレーをかけ続けるとハチが巣から出てきて落っこちたり飛び立ったりします。殺虫剤をかぶったハチはもう人を刺せるほどの元気はありませんが、たっぷりと殺虫剤をかけ続けることが重要です。20秒以上はスプレーし続けてください。
十分巣にスプレーをかけたら、そのあとはすぐに手を出さず、一晩そのままにします。翌日に念の為完全防備をした上で、落ちたハチの死骸と巣を片付けてください。
ハチの駆除は危険!業者に依頼した方が安心
ハチの巣の除去を自分でやる方法について解説しました。改めて覚えておいて頂きたいのが、日本の野生生物による死亡事故で一番多いのはハチ(スズメバチ)による被害であることです。
ハチの毒は「アナフィラキシーショック」という過剰なアレルギー反応を引き起こし、ショック状態をもたらします。このアレルギー反応の結果、最悪の場合死んでしまうこともあるんです。
自分でハチの巣を駆除する場合は、安全第一でお願いします。少しでも不安があるなら無理せず、専門の害虫駆除業者に依頼してくださいね。
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