「最近鳩がベランダで休憩するようになって困っている。」
このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
鳩は可愛い見た目の反面、その糞には感染症の原因となるウイルスや菌の危険性も入り混じっているため、鳩が身近に寄って来たり、鳩を追い払った後、大量のフンを残されるのは嫌ですよね。。
そこで今回は、鳩が媒介する感染症の危険性について解説していきます。
目次
鳩が媒介する感染症の種類と危険性について
*鳥インフルエンザ
鳥インフルエンザは、鳥に対して感染性を示すA型インフルエンザウイルスで、人にうつる感染症です。
鳥の死体や排泄物、臓器と密接な接触を行うことが感染原因です。鳩やカラスなどの野鳥の死体に触れたり、養鶏場や鳥関係の場に不用意に近づかないようにしましょう。
症状としては、38度以上の発熱、さらには急性呼吸器症状を示します。
*トキソプラズマ症
トキソプラズマ症は、トキソプラズマによる原虫感染症です。
トキソプラズマはほぼ全ての哺乳類に感染し、一度感染すると終生免疫が継続します。
世界中で見られる感染症で、世界の総人口の3人に1人が感染していると言われています。
症状が表に出にくいこともあり、感染しても兆候が何にも出ないこともあります。
しかし、病気患者や乳幼児など、免疫が十分でない場合は症状が重症化して重篤になってしまうこともあります。
*クリプトコックス症
クリプトコックス症は、菌が肺や皮膚から感染して病巣を形成します。
特に、中枢神経系に影響を与えて脳髄膜炎を起こすことが多いです。
環境中に浮遊する菌を通すか、傷口から感染することがあります。
鳥インフルエンザの人への感染を皮切りに、世界中で感染者が出ました。
死亡例もあることから警戒すべき感染症であると言えるでしょう。
*オウム病
オウム病は、オウム病クラミジアが病原体となって主に鳥類から感染する感染症です。
鳥類の糞に含まれる菌を吸い込む、口移しで餌を与えることによって感染します。
潜伏期は1~2週間と言われており、潜伏期が終わると突然の発熱で発病します。
初期症状としては高熱、倦怠感、関節痛などが見られます。
本人の免疫状態によって症状は変化し、高齢者の場合は症状が悪化しやすいです。
重症の場合、診断が遅れると死に至ることもあるため、注意したい感染症です。
これらは鳩特有の感染症ではありませんが、鳩が人間の生活空間と密接に関わり合いがある以上、これらの感染症を防ぐため、鳩被害でお困りの場合は、自宅から鳩の侵入を防止する工事を行った方が良いでしょう。
おわりに
以上、鳩が媒介する感染症の危険性について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
ぜひこの記事を参考にしていただき、防鳩工事にお役立てください。
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