鳩除けネットは、正しく選んで正しく設置すれば、鳩の侵入を物理的にブロックできる非常に有効な対策です。 ただ、選び方や張り方を間違えると「ネットを張ったのに鳩が入ってくる」という残念な結果になることもあります。
この記事では、業歴50年以上を有するトータルクリーンにて鳩駆除の作業スタッフをしている山脇が、鳩除けネットの正しい選び方から、プロが実践する固定テクニック、失敗しない張り方の手順まで解説していきます。
当社のYouTubeチャンネルでも本記事の内容を解説していますので、合わせて参考にしてください。
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Table of Contents
結論:鳩除けネットはこう設置する

鳩除けネットの設置で失敗しないために押さえるべきポイントは、大きく分けて「選び方」「固定方法」「張り方」の3つです。
鳩除けネットの選び方
- 網目サイズは2cm〜3cm(5cmでは鳩が侵入する)
- 糸の太さは1mm〜2mm
- 色は黒(目立ちにくく耐光性が高い)
- 素材はポリエチレンかナイロン
- サイズは実寸+15〜20cmの余裕を持たせる
鳩除けネットの固定方法
- フックは20〜30cm間隔で設置(50cm以上は隙間の原因)
- 賃貸は強力両面テープ+プラスチックフックで対応
- 壁面との隙間を完全にゼロにする
鳩除けネットの張り方の手順
- ベランダの縦横を正確に採寸
- 20〜30cm間隔でフックを取り付け
- 四隅を仮止め
- たるみを取りながら本固定
- 隙間・たるみ・フック固定の最終点検
当社のYouTube動画でも解説していますが、失敗するケースのほとんどは「網目が大きすぎる」「固定が甘い」「たるみがある」のいずれかに当てはまります。ここから、それぞれのポイントを詳しく深掘りしていきます。
この記事ではみなさんがご自身で鳩除けネットを設置する手順をご紹介していますが、手っ取り早く設置したいという方は我々のようなプロの鳩対策業者に依頼するのがベターです。
実際に当社で鳩除けネットを設置した事例を以下に掲載しますので、参考にしてください。

鳩除けネットで失敗する3つの原因|プロが現場で見てきたNGパターン
「ネットを張ったのに鳩が入ってくる」という相談は、当社にも数多く寄せられますが、実は、失敗するパターンはほぼ決まっているんです。
ここから、代表的な失敗パターンを3つご紹介します。
失敗パターン①:網目が大きすぎて鳩が侵入する

これが最も多い失敗です。「5cmくらいのもので大丈夫だろう」と思って5cm目のネットを購入してしまうケースです。
実は鳩の体は意外と柔軟で、5cmの隙間があれば体をねじ込んで侵入できます。ホームセンターには5cm目のネットも売られていますが、鳩対策としては不十分なサイズです。
私たちの現場経験でも、5cm目のネットを設置したお宅に再訪問するケースが少なくありません。
失敗パターン②:フックの間隔が広すぎて隙間ができる

2つ目は固定に関する失敗です。フックの間隔を50cmや1mも開けて設置してしまうと、ネットが自重でたわんで壁との間に隙間ができます。鳩はたった5cmの隙間があれば侵入可能。フックの間隔が広いと、ネットと壁の間にその5cmが簡単に生まれてしまうんです。
失敗パターン③:ネットのたるみを鳩が押し広げる

3つ目は、ネットにたるみがあるケースです。 鳩は場所への執着が非常に強い生き物です。一度気に入った場所には何度でも戻ってきて、体重をかけてネットを押し広げようとします。たるみがあると、そこが突破口になり侵入されてしまいます。
これらの失敗を防ぐためには、正しい選び方と施工方法を知ることが何より大切です。 ここから、ステップ別に解説していきます。
失敗しない鳩除けネットの選び方5つのポイント
ネットの施工に入る前に、まずは正しいネット選びが重要です。 以下の5つのポイントを押さえれば、ネット選びで失敗することはありません。
ポイント①:網目サイズは2cm〜3cmがベスト

最も重要なのが網目のサイズです。私たちプロが推奨するのは2cm〜3cm目のネットです。5cm目のネットも市販されていますが、先ほどお伝えした通り鳩が入り込む可能性があるため、3cm以下を選んでください。2cmや1cmならさらに安心ですが、網目が小さいほど価格が高くなる傾向があります。コストと効果のバランスを考えると、3cm目が最も実用的な選択肢です。
ポイント②:糸の太さは1mm〜2mmを選ぶ

糸の太さも見落としがちなポイントです。あまりに細い糸だと、鳩の羽が絡まってしまったり、すぐに破れてしまったりします。逆に太すぎると重くて扱いにくくなります。ベストなのは1mm〜2mmの太さです。ホームセンターやネット通販で購入する際は、商品説明に記載されている糸の太さを必ず確認してください。
ポイント③:色は黒が最適な理由

透明や白のネットもありますが、おすすめは黒色です。
理由は2つあります。一つ目は、黒色は外から見ても目立ちにくく景観を損ねないためです。二つ目は、耐光性が高い素材が多いため、紫外線による経年劣化がしにくい傾向があるためです。
「透明なら目立たないのでは?」と思われがちですが、実は透明ネットは太陽の光を反射してテカテカと光るため、場所や立地によってはかえって目立つこともあります。
ポイント④:素材はポリエチレンかナイロンを選ぶ

ベランダに設置する防鳥ネットは、ポリエチレンかナイロン素材のものを選びましょう。これらは耐久性が高く、雨風にさらされる屋外でも長持ちします。できれば難燃性の素材を選ぶと、万が一の火災時にも安心です。 後述する緊急脱出経路の確保にも関わってきますので、素材選びは慎重に行うようにしましょう。
ポイント⑤:サイズは実寸+15〜20cmの余裕を持たせる

最後はサイズについてです。ベランダの縦横を測ったら、その実寸に対して15cmから20cmの余裕を持たせたサイズを購入してください。理由としては、ネットを固定する際に引っ張って張る必要があることと、フックに引っ掛ける部分の余裕が必要だからです。ぴったりサイズで買ってしまうと、張った時に足りなくなってしまいます。
プロが実践する鳩除けネットの固定テクニック3選
ネットを選んだら、次は固定方法です。当社がYouTubeに公開している動画でも「ここが一番重要なポイント」とお伝えしていますが、固定方法の良し悪しが鳩除けネットの成否を分けると言っても過言ではありません。プロが現場で実践しているテクニックを3つお伝えしていきます。
テクニック①:フックは20〜30cm間隔で設置する
多くの方が失敗するのが、フックの間隔を広く取りすぎてしまうことです。50cmや1m間隔で設置すると、確実にたわみが出て隙間ができます。プロは20〜30cm間隔でフックを設置します。これくらい細かく固定すれば、ネットのたるみがほとんど出ず、壁との隙間もできません。フックの数は増えますが、ここは手間を惜しまないでください。
テクニック②:賃貸でもOK!両面テープとフックの併用
賃貸マンションなど壁に穴を開けられない場合は、強力な両面テープとプラスチック製のフックを併用する方法がおすすめです。手順は以下の通りです。
- 壁面の汚れをしっかり拭き取る
- 強力な両面テープを貼る
- その上にプラスチック製のフックを取り付ける
- フックにネットを引っ掛ける
ただ、両面テープは経年劣化で剥がれることがあるんです。半年から1年に一度は点検して、必要に応じて張り替えるのがベターです。
テクニック③:壁面との隙間を完全にゼロにする
3つ目は、ネットと壁面の隙間を完全になくすことです。特に注意が必要なのが、手すりの下やベランダの端っこなど、ネットを張りにくい部分です。
もしも、ここに5cm以上の隙間があると、鳩はそこから入ってきます。隙間が生じやすい場所には、結束バンドやクリップを使ってネットを壁面にぴったりと密着させましょう。この一手間が、鳩の侵入を防ぐ決定打になります。
鳩除けネットの正しい張り方|5ステップで解説
ネットと固定具が準備できたら、いよいよ施工です。以下の5ステップの順番で進めれば、プロに近い仕上がりになります。
ステップ①:ベランダの縦横を正確に採寸する

まずはベランダのサイズを正確に測ります。メジャーを使って、天井から床まで、左の壁から右の壁までしっかり測ってください。ベランダの形が変形していたり、出っ張りがあったりする場合は、その部分も忘れずに採寸しましょう。ここで測り忘れがあると、ネットのサイズが合わなくなります。
ステップ②:20〜30cm間隔でフックを取り付ける

先ほどお伝えした通り、フックは20〜30cm間隔で取り付けていきます。取り付ける位置は「天井の端」「壁の上部」「手すりの下部」「床の端」の四方です。ベランダの開口部を四方からぐるりと囲むようにフックを配置するイメージで進めてください。穴を開けられる場合はビス止めタイプのフックが最も強度が高く、賃貸の場合は両面テープ+プラスチックフックを使います。
ステップ③:ネットを広げて四隅を仮止めする

フックの準備ができたら、ネットを広げてまず四隅を仮止めします。この段階ではまだしっかり引っ張らず、軽くフックに引っ掛ける程度でOKです。全体のバランスを見ながら、ネットがどの位置に来るかを確認しましょう。
ステップ④:たるみを取りながら本固定する
四隅を仮止めしたら、ここからが最も重要な工程です。片側から順番に、ネットをしっかり引っ張りながらフックに固定していきます。
「上から下」「左から右」と順番に進めていくのがコツです。常にネットに張力をかけて、たるみが出ないようにしてください。特に角の部分はたるみやすいので、斜め方向にも引っ張ってピンと張った状態にしましょう。
ステップ⑤:壁との隙間・たるみ・フックの固定を最終点検する

すべて固定し終わったら、最後に必ず全体を点検します。チェック項目は以下の3つです。
- 壁との隙間がないか
- ネットにたるみがないか
- フックがしっかり固定されているか
この3つをすべてクリアすれば、施工は完了です。ただし、施工が終わった後にも知っておくべき注意点があります。ここから、施工後に必ず確認してほしいポイントをお伝えします。
鳩除けネット施工後に必ず守るべき4つの注意点
ネットの設置ができたら、最後に安全面と維持管理の観点から、必ず守ってほしい注意点が4つあります。
注意点①:火災時の緊急脱出経路を必ず確保する
これは命にも関わる重要な注意点です。
もしもベランダ全体をネットで覆ってしまうと、火災などの緊急時に外に出られなくなる可能性があります。
必ず一部は簡単に開けられる構造にしておくか、緊急時に自力でネットを破って脱出できる素材を選んでください。
鳩対策のためとはいえ、避難経路を塞いでしまっては本末転倒です。
注意点②:マンションの管理組合や大家に事前確認する
マンションやアパートにお住まいの場合、ベランダは「共用部分」とされていることがほとんどです。ネットを設置する前に、管理組合や大家さんに必ず確認を取りましょう。特に外観に影響が出る場合は、事前の相談なしに設置するとトラブルの原因になります。
注意点③:ネットの経年劣化を定期的にチェックする
鳩除けネットは、紫外線や雨風の影響で少しずつ劣化していきます。一般的な交換の目安は3〜5年です。 以下のサインが見られたら交換を検討してください。
- ネットの色が褪せてきた
- 触ると硬くなっている
- 糸が切れている箇所がある
定期的に点検して、劣化が見られたら早めに交換しましょう。劣化したネットは強度が落ちるため、鳩に押し広げられるリスクが高まるということを覚えておきましょう。
注意点④:こんなケースはプロに依頼すべき
自分での施工が難しい場合は、無理せずプロに依頼することをおすすめします。 特に以下のケースは、専門業者への相談を強くおすすめします。
- 高所作業が必要な場合
- ベランダの形状が複雑な場合
- すでに鳩が巣を作ってしまっている場合
- 何度自分で対策しても再発する場合
特にすでに巣がある場合は注意が必要です。鳩は「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(鳥獣保護管理法)によって保護されており、許可なく捕獲・殺傷した場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になります。
巣の中に卵やヒナがいる状態での撤去も法律違反となるため、巣がある場合は法律に沿った対応ができる専門業者に相談しましょう。
ここからのセクションでは、なぜ鳩対策を後回しにしてはいけないのか、糞害による健康リスクについて解説します。
鳩の糞害を放置するとどうなる?健康被害と建物への影響
「ネットを張るのは面倒だし、もう少し様子を見よう」と考えている方もいるかもしれません。しかし、鳩の糞害は放置すればするほど深刻化します。
鳩の糞に潜む感染症リスク
鳩の糞には、人間に健康被害を及ぼす病原菌が含まれています。代表的なものが以下の3つです。
- クリプトコッカス症
- 鳩の糞に含まれるクリプトコッカス菌(真菌)が原因。乾燥した糞が粉塵となり、吸い込むことで感染します。肺炎や、重症化すると髄膜炎を引き起こす可能性があります。乾燥した糞の中でも2年以上生存するとされており、古い糞の清掃時にも注意が必要です。
- サルモネラ感染症
- 鳩の約2%が保菌しているとされるサルモネラ菌による感染症。激しい腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの症状を引き起こします。
- オウム病
- クラミジアの一種による感染症で、鳩の乾燥した糞や羽毛を吸い込むことで感染します。高熱、頭痛、倦怠感などインフルエンザに似た症状が現れます。
特に小さなお子さんや高齢の方、免疫力が低下している方は重症化リスクが高いため、早めの対策が大切です。
鳩は鳥獣保護法で守られている|だからこそネット対策が有効
先述の通り、鳩は鳥獣保護管理法によって保護されている野生動物です。許可なく捕獲したり、傷つけたりすることはできません。
だからこそ、鳩を傷つけずに物理的に侵入を防ぐ鳩除けネットは、合法かつ最も確実な対策ということなんです。忌避剤やスパイクなどの対策もありますが、鳩の強い帰巣本能に対して最も効果が持続するのは、物理的にベランダへの侵入をブロックするネットです。
当社でもさまざまな鳩対策を手がけていますが、防鳩ネットは最も確実な再発防止策としてお客様におすすめしています。
まとめ|鳩除けネットは「選び方・固定・張り方」の3つで決まる
鳩除けネットの設置で失敗しないために押さえるべきポイントをおさらいします。
- ネットの選び方:網目は3cm以下、糸の太さは1mm〜2mm、色は黒、素材はポリエチレンかナイロン、サイズは実寸+15〜20cmのものを選ぶこと。
- 固定方法:フックは20〜30cm間隔で設置し、壁面との隙間を完全にゼロにすること。賃貸の場合は強力両面テープとプラスチックフックを併用すること。
- 張り方の手順:「採寸→フック取り付け→四隅の仮止め→たるみを取りながら本固定→最終点検」の順番で進めること。

この3つを守れば、ご自身での施工でも成功確率は大きく上がります。ただし、高所作業が必要な場合や、すでに鳩が巣を作っている場合は、無理をせずプロに依頼するのが安全です。
私たちトータルクリーンは、防除作業監督者資格やペストコントロール1級技術者といった公的な資格を持つ専門家が対応いたします。
鳩除けネットの施工や鳩対策でお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。




























