「お店から新型コロナウイルス感染者が出てしまった……」、「お客さんの中に濃厚接触者がいた」
ハンドリングを間違うと商業施設や飲食店にとっては命取りになりかねません。
何はともあれ信頼できる業者を探して、一刻も早く消毒・除菌をしてもらいましょう!
とはいえ、「信頼できる業者って、どうやって探すの?」という疑問を持つと思います。
そこで本記事では、信頼できる消毒・除菌業者の見つけ方について解説します。
記事を読むと頼れる業者が見つかり、早期に営業を再開する目途がつけられるでしょう。
目次
信頼できる消毒・除菌業者を見つけるための3つのチェックポイント
新型コロナウィルスの流行により消毒・除菌をしてくれる業者はとても増えました。
大変ありがたいことなのですが、依頼する側からすると選択肢が多すぎて、どこを選んでいいかわからなくなってしまいました。
また、適当な作業で費用を請求してくる詐欺的な行為をする業者も増えています。
お金の被害だけならまだしも、粗雑な作業で逆にウイルスを広げてしまうという被害が増えているのも事実です。
そこで、信頼できる消毒・除菌業者を見つけるための3つのチェックポイントを解説します。
消毒・除菌作業の実績
消毒・除菌業者を選ぶ上で、これまでの消毒・除菌作業の実績は大切です。
なぜなら消毒・除菌作業については特別な資格を必要としないから。
ウイルスの消毒作業に補助金を出す自治体もあり、依頼のハードルが低くなっているので、「ビジネスチャンス!」と、経験がなくても参入してくる業者が多くいます。
にわかで消毒・除菌業者を名乗ることができてしまうのです。
従って、実績が業者の実力を測る上で大きな部分を占めることになります。
ホームページや口コミなどをしっかりチェックして実績を確認しましょう。
経験が生きるノロウィルスやO-157などの食中毒への対応実績の他、鳥インフルエンザの消毒・除菌を以前からやっているか?などもチェックして下さい。
自治体との関係
自治体との関係が良い業者には比較的安心して消毒・除菌の作業を依頼できますよね?
新型コロナウイルスの消毒・除菌には補助金を出す自治体もあり、行政としてもしっかりと作業がなされているかをチェックする必要があります。
消毒・除菌業者にすぐなれたとしても、自治体との関係を構築するのはそんなに簡単ではありません。
そこで消毒・除菌業者を選ぶ上で自治体との関係がチェックポイントの一つになります。
自治体のホームページで紹介されていたり、表彰されていたりする業者ならある程度安心して依頼することができます。
併せて業者のバックグラウンド、地域への貢献なども見るといいでしょう。
秘密保持への配慮
言うまでもありませんが、秘密保持への配慮をしっかりとしている業者は信頼できる業者です。
消毒・除菌など直接の作業とは関係ないですが、そういった依頼者側の立場に立って細部に対して配慮のできる業者は多くありません。
もちろんルールに従った対応は必要ですが、無駄にネガティブなことを宣伝したくはないという店舗もあります。
また、コロナウイルスの流行当初は消毒作業現場を隠す傾向が強かったのが、最近は養生をせずに消毒作業をしている店舗や施設も増えてきました。
むしろ、ちゃんと消毒してるというアピールにもなるので、養生を希望されません。
施設や会社によっての考え方も様々です。
信頼できる業者は、事前にお客様の意向を聞いた上でプロとしてのアドバイスができます。
依頼者に配慮してくれるかどうかも、重要なチェックポイントの1つとして覚えておきましょう。
消毒・除菌業者は費用で選んではいけない
消毒・除菌業者を費用で選んではいけません。
業者を選ぶ際は上記でも解説した「実績・自治体との関係・秘密保持」を軸に選んでください。
安いからといって経験の少ない業者に作業をされたり、手抜きの除菌をされてウィルスを駆除できなくては意味がありません。
とくに、商業施設や飲食店にとってはリスクが高すぎます。
お金より大事なモノを失くす可能性があるので、料金だけで業者を選ばないようにしましょう。
業者に消毒・除菌を依頼する流れ
業者に消毒・除菌を依頼すると大抵の業者では以下の流れで依頼することになります。
- 電話やネットによる問い合わせ
- 見積もりと現地調査
- 消毒・除菌作業の実施
- 費用の支払い
ネットでの問い合わせが手軽で簡単ですが、秘密保持など不安がある場合は電話で相談したほうが安心できるはずです。
通常は消毒・除菌を依頼する場所の広さなどが聴取され、事前に見積もり金額が提示されます。
店舗外部の養生、消毒・除菌範囲が広範囲だったり、複雑だったりするケースでは、現地調査が必要な場合があります。
消毒・除菌作業が終わったら現地を確認、問題なければ精算して完了です。
業者による消毒・除菌作業の流れ
次に業者による実際の消毒・除菌作業の流れについて解説します。
- 養生作業
- 薬剤による消毒・除菌
- 仕上げ作業と確認
1. 養生作業
周辺の人の目が気になるという場合は、除菌・消毒作業が見えないように建物外部を養生シートなどで覆います。
家を建てるときなどに使う足場に青いシートを張ったモノを見たことありますよね?
養生シートを貼ると、工事をしているのか消毒をしているのか、外からはわかりません。
通常の作業では養生シートを貼らないので、希望する場合は事前に確認しましょう。
2. 薬剤による消毒・除菌
下準備が完了したら、早速専用の薬剤によって消毒・除菌作業を開始します。
作業員は全身防護服、ゴーグル、業務用マスクをして完全防備。
薬剤をスプレーで噴霧して、部屋全体の細かいところまで全て拭きあげます。
3. 仕上げ作業と確認
仕上げとして、必要に応じて薬剤の空間噴霧を行います。
最後に元の状態に戻ったことを確認して作業完了です。
作業範囲にもよりますが、消毒・除菌作業は通常1~2時間程度みてください。
建物の外の養生は別途費用と設置と解体の時間がかかります。
消毒・除菌業者に関するQ&A
さいごに、消毒や除菌に関するよくある質問に回答したいと思います。
日頃からできる簡単な対応ですので、ぜひ日常の作業に取り入れてください。
普段の掃除でできる新型コロナウィルス対策は?
よく手で触る部分(下記例)を小まめに消毒、清掃するのが有効な対策です。
- ドアノブ
- テーブル
- てすり
- 椅子の背もたれやひじ掛け
- スイッチ類
- メニュー表
換気は何時間起きに行えばよいでしょうか?
30分に1回以上の換気を行うよう厚生労働省から推奨されています。
なお、換気をする場合、風の流れを作るため2か所以上開けましょう。
できれば対面の窓を開けると効果的です。
窓が1か所しかない場合は、ドアでもOKです。
食器は通常とおり洗えば問題ないでしょうか?
通常とおり洗えば問題ありません。
また新型コロナウィルスは80℃以上10分間で死滅するので、食洗器でも除菌できます。
食器を触った手はハンドソープを使って15秒以上丁寧に洗いましょう。