ハウスクリーニングサービスでは、消毒や除菌のサービスもしてくれるの?
せっかく業者に依頼をしてクリーニングしてもらうなら、一緒にやってもらいたい。
そもそもハウスクリーニングと消毒・除菌サービスって何が違うの?
そんな疑問をもった方に本記事では回答します。
目次
ハウスクリーニングと消毒・除菌サービスの違い
ハウスクリーニングと消毒・除菌サービスの違いは、目的の違いです。
ハウスクリーニングは、基本的には日常生活をする中でこびりついてしまった汚れなどを落とすお掃除サービスです。
水回りのカビなど消毒・除菌は行いますが、付随的な作業で、それがメインではありません。
ハウスクリーニングは、あくまで掃除がメインになります。
一方、消毒・除菌サービスの目的は、家の中に入り込んでしまったコロナウイルス、ノロウイルス、あるいは、食中毒や害獣、害鳥の糞尿から人体に影響を及ぼすなどの被害を引き起こすウイルスや菌を消毒・除菌して取り除くことです。
部屋の消毒・除菌を行うために片づけを一部、業者がしてくれることはありますが、それは作業性を確保するために行われるものです。
上記のとおり、ハウスクリーニングと消毒・除菌サービスは同じような作業をすることはありますが、別もののサービスと言うことがわかりますね。
次にハウスクリーニングと消毒・除菌サービスの概要と具体的な作業などを解説します。
読むと両者の違いがより明確になるはずです。
ハウスクリーニングサービスの概要
ハウスクリーニングサービスには、大きく分けてキッチンやお風呂などの水回り、窓や網戸などのサッシ、その他のクリーニングがあります。
- キッチン
- 水回り
- サッシ
- その他
どうしても落ちない汚れがある時や、年末の大掃除、あるいは引っ越し時などにハウスクリーニングサービスを利用される方が多いです。
ここでは3つのハウスクリーニングサービスと、その他のサービスについて簡単に解説します。
1. キッチンのハウスクリーニング
キッチンの掃除が1番厄介だと思っている方が多いのではないでしょうか?
台所では、シンクの水垢、コンロ周りの焦げ、そしてなんといってもレンジフードや換気扇の油汚れ。
日ごろどんなに小まめに掃除をしていても、汚れは溜まっていくものです。
年末の大掃除では1日がかり。
それらの汚れを業務用スチームクリーナーなどの機材や専用洗剤などを使用して、使い始めの頃のようにピカピカにしてくれるのがキッチンのハウスクリーニングです。
費用対効果が良く、1度依頼するとリピーターになる人が多いのがキッチン周りのクリーニングです。
2. 水回りのハウスクリーニング
キッチンの次に厄介なのが水回り。キッチンシンクもそうですが、特に人を悩ませるのが、お風呂のタイルなどの隙間に貼りついたカビ。
また長年の使用でトイレの便器にこびりついた汚れ。
どれも落とすのがなかなか難しい汚れですよね。
水で濡らして洗剤などでこすると落ちた気がするけど、乾いてから見るとまた汚れが浮き出ているなんてことを経験したことありませんか?
カビも1度発生してしまうと、根っこがあるので、掃除をしてもまた発生します。
ハウスクリーニングでキッチンとともに1番需要が多いのが、この水回りの掃除依頼です。
プロ用の機材や洗剤などを使ってカビや汚れを根こそぎ元から除去するのが水回りのハウスクリーニングです。
3. サッシのハウスクリーニング
簡単に見えて意外と面倒なのがサッシの掃除。
洗剤と水を使って窓をキレイにした後の拭き取り、細いレールの間に溜まったゴミの処理、パッキンにこびりついた黒カビを落とす作業など。
掃除を始めたはいいけど、ちゃんとやろうとすると「数時間かかってしまった」なんてことになります。
プロに依頼すると、それらのクリーニングは1~2時間でサッとやってくれます。
窓ガラスについた汚れなどは目立たないですが、キレイにしてもらった後に見ると「外の景色がこんなにクリアに見えるものなんだ」と驚くと思います。
4. その他のハウスクリーニング
ハウスクリーニングには、他にもフローリングや壁、絨毯の掃除まで幅広くサービスが提供されています。
エアコンや洗濯機などの分解洗浄をやってくれる業者もいます。
家の中にあるものは、精密機器などを除いて、ほとんどのものはハウスクリーニングの対象となるでしょう。
また家の外でも、ベランダや玄関周りもハウスクリーニングに含まれます。
「これも掃除してもらえるかな?」と思うようなものでも、業者に確認してみましょう。
大抵のものはクリーニングしてくれるはずです。
ハウスクリーニングの費用(場所別)
ハウスクリーニングは家全体を行う場合は面積などで、特定の場所を行う場合はその場所や作業内容などで、費用が決まります。
具体的には、家全体の場合は、面積、間取り、そして入居中かどうかで費用が変わります。
以下に間取り別での費用概算を掲載するので参考にしてください。
場所 | 費用 |
---|---|
キッチン | 15,000~25,000円 |
レンジフード・換気扇 | 12,000~18,000円 |
お風呂場 | 15,000~20,000円 |
トイレ | 8,000~15,000円 |
洗面所 | 8,000~15,000円 |
窓ガラス・サッシ・網戸・ | 12,000~25,000円 |
ベランダ | 10,000~15,000円 |
フローリング(6畳あたり) | 10,000~20,000円 |
絨毯・カーペット | 15,000~25,000円 |
エアコン | 8,000~19,000円 |
洗濯機 | 16,000~26,000円 |
一方、場所別でハウスクリーニングを依頼する場合は、どこを掃除するかによって大まかな費用が変わります。
汚れの具合や大きさなどよっても前後しますので、詳しくは見積もり時に確認しましょう。
こちらも、クリーニングをする場所別で費用の概算を掲載します。
間取り | 空き室の場合 | 入居中の場合 |
---|---|---|
1R・1K | 14,000~25,000円 | 15,000~35,000円 |
1DK・2K | 15,000~36,000円 | 20,000~40,000円 |
1LDK・2K | 20,000~40,000円 | 25,000~48,000円 |
2LDK・3DK | 28,000~55,000円 | 35,000~65,000円 |
3LDK・4DK | 33,000~72,000円 | 40,000~80,000円 |
4LDK・5DK | 42,000~90,000円 | 60,000~120,000円 |
個別でハウスクリーニングを依頼する場合、複数箇所を同時に依頼すると割引にしてくれる業者も多いので、依頼時に併せて聞いてみてください。
消毒・除菌サービスの概要
消毒・除菌サービスには、最近依頼の多い新型コロナウイルスの対策をはじめ、様々なものがあります。
害虫や害獣による汚れ、食中毒菌の発生、脱臭や消臭などを取り除くのが消毒・除菌サービスなどが主なものです。
水回りの防カビ・除菌など、一部ハウスクリーニングに含まれるものもあります。
消毒・除菌は具体的には以下のように分類されます。
- 新型コロナウイルス除菌・消毒
- 一般的な除菌・消毒
- 食中毒除菌・消毒
- 鳥インフルエンザ除菌・消毒
- 脱臭・消臭
- 防カビ・除菌
新型コロナウイルス除菌・消毒
新型コロナウイルスの除菌はアルコールや次亜塩素酸ナトリウムを使った拭き上げが主な作業となります。
特に人が手を触れる箇所を中心に除菌・消毒をしていきます。
一般的な除菌・消毒
一般的な除菌・消毒は大雨による浸水や動物の糞尿などで汚れてしまった箇所の掃除と除菌・消毒を行うサービスです。
食中毒除菌・消毒
食中毒を引き起こす大腸菌O-157やノロウイルスなどを取り除き、衛生的な環境を取り戻すのが食中毒除菌・消毒サービスです。
主に飲食店向けのサービスですが、個人宅にも対応しています。
鳥インフルエンザ除菌・消毒
鳥インフルエンザの除菌・消毒もプロの養鶏家などが主な顧客として業者に依頼するサービスです。
一般の方でこのサービスを利用する人はいないでしょう。
脱臭・消臭
消毒・除菌サービスには脱臭・消臭も含まれます。
水回りでの対策の他、日当たりの悪いジメジメした部屋にこもった臭いの除去サービスなどがあります。
また、こちらのサービスは他のものと組み合わせられる方がほとんどです。
防カビ・除菌
防カビ・除菌に関してはハウスクリーニングでもオプションなどで実施するので、厳密に区別する必要はないですね。
水回りを中心に先々の予防として人気です。
除菌・消毒に関することを、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
ハウスクリーニングと除菌・消毒サービスの違いまとめ
本記事ではハウスクリーニングと除菌・消毒サービスの違いを中心に解説してきました。
両サービスの違いを具体的におわかりいただけましたでしょうか?
両方のサービスを実施している業者も多いので、実際には「何をどうしたいのか?」を業者に見積を依頼するときに相談するとアドバイスをもらえるはずです。