ただでさえ毎年冬は乾燥による手荒れに悩んでいたのに、ここ数年は新型コロナウィルス対策で、どこに行っても消毒、また消毒。
もう手はカサカサ……。
店舗などの入口にある消毒スプレーをスルーしたくなる気持ち、よくわかります。
「さっきのお店でも消毒したし……」なんてことも言いたくなりますよね。
そこで本記事では手荒れの予防と対策にフォーカスして、解説します。
記事を読むと、手洗いやアルコール消毒をしても手が荒れにくくなる方法のヒントを得られます。
スッと引っかからずに手袋を着用できる、そんなしっとりとした手を取り戻したい方は、ぜひ読んでみてください。
目次
なぜアルコール消毒や手洗いで手が荒れるのか?
手の表面には皮膚を守るために皮脂膜というものがあります。
アルコールは肌の表面についた菌やウイルスと共に、この皮脂幕も一緒に取り除いてしまうのです。
皮脂幕は時間とともに回復しますが、アルコール消毒や手洗いを繰り返していると皮脂幕の回復が追いつきません。
皮脂幕が失われた状態が長く続くと手の水分が失われて乾燥するため、手がカサカサになってしまうのです。
新型コロナウイルスの流行で、手洗いや消毒を日に何度も行う上に、冬場の乾燥も相まって手荒れに悩む人が激増しているのが現在の状況です。
アルコール消毒や手洗いでの手荒れ予防策 | 5つのしない
アルコール消毒や手洗いは、今後も新型コロナウイルスの流行が続く限り、感染を防ぐためには必須です。
流行はいつまで続くかわからない状況ですが、手荒れも防ぎたいですよね?
特に冬場は手荒れが酷く、ひびやあかぎれで悩んでいる人も多いと思います。
そこで、アルコール消毒や手洗いでの手荒れ予防策を5つ解説します。
- なるべくモノに触れない
- 手袋をして素手にならない
- 手をゴシゴシ強く洗わない
- お湯で洗わない
- 洗浄力の強い石鹸で洗わない
5つの予防策で手荒れを完全に防ぐことは出来ませんが、少しでも症状を緩和する効果はあるので、ぜひ試してみてください。
1. なるべくモノに触れない
新型コロナウイルスは、ウイルスが付着したモノを手で触ることで感染することが多いです。
既に意識している人がとても多いと思いますが改めて、手でモノに触れる回数を減らすことで、感染を防ぐだけでなく、手の消毒や手洗いの回数を減らしましょう。
最近では、手で触れなくても、ドアノブを回せたり、エレベーターのボタンなどを押せたりする、ドアオープナーという携帯できる道具も売られています。
手荒れが酷い人は試してみてはいかがでしょうか?
2. 手袋をして素手にならない
台所で食器などを洗う際にゴム手袋をされるかたは多いと思いますが、普段も意識的に手袋をすることで、手荒れを防ぐ効果があります。
手袋により手の表面を守れる上に、手の乾燥も防げます。
デスクワークが多く、手袋をしていると効率が悪い場合は、指先が切れている手袋なども効果的です。
3. 手をゴシゴシ強く洗わない
このコロナ過で手洗いの回数を減らすことは、リスクもあるので中々難しいと思います。
でも、手の洗い方は意識されていますか?
以前ならそれほど意識しなくてもよかったかもしれませんが、これだけ手洗いの回数が増えると、手の洗い方も手荒れを防ぐ上では馬鹿になりません。
優しく手を洗うだけでも手荒れをある程度防げますので、優しく洗うように心がけましょう。
4. お湯で洗わない
5. 洗浄力の強い石鹸で洗わない洗浄力が高い石鹸は菌やウイルスを消毒・除菌するには効果が高いですが、その分、手も荒れやすくなります。
水だけで洗った方が手には優しいのですが、そうもいかないと思います。
そこで洗浄力が低めの石鹸を選ぶことで手を守ることを試してみてください。
具体的には、無添加や化学合成界面活性剤不使用の石鹸を使うと、手荒れは抑えやすくなるでしょう。
アルコール消毒や手洗いでの手荒れ対策5選
上記ではアルコール消毒や手洗いでの「5つのしない」を紹介しましたが、以下では、もう少し積極的な手荒れ対策を紹介します。
対策は5つです。
- 消毒後に保湿クリームを塗る
- ジェルタイプの消毒液にする
- 保湿液入りのあるアルコールを使う
- ノンアルタイプの消毒を使う
- 泡タイプの石鹸を使う
- 寝る前のケア
1. 消毒後に保湿クリームを塗る
アルコールの消毒後、石鹸での手洗い後、保湿クリームを塗るのが効果的です。
保湿クリームは、日に3~5回塗るのが良いとされていますが、タイミングも大事。
特にアルコール消毒をしたり、手を洗ったりした後は皮脂膜が落ちて、手が乾燥しやすいので、その後に保湿クリームを塗りましょう。
2.ジェルタイプの消毒液にする
霧タイプのアルコール消毒液は、ジェルタイプのモノよりも手に伸ばしづらいので、手荒れが気になる方は、ジェルタイプのアルコール消毒液を選びましょう。
ジェルタイプのアルコール消毒液は少量で手全体に伸ばすことができるので、それだけ手に負担がかからないからです。
ジェルタイプの方が霧タイプよりも割高で、また伸ばしたときのべたつきが残る感じが嫌いな方もいると思いますが、皮膚への負担を減らす効果が見込めます。
3. 保湿液入りのアルコールを使う
最近では、保湿液入りのアルコール消毒液も発売されています。
消毒・除菌と共に保湿もできるので、女性を中心に人気です。
ジェルタイプで保湿液入りのものが特におすすめです。
スーパーやレストラン、コンビニなどに置いてある消毒液は、ほとんどの場合、保湿液は入っていないので、保湿成分入りの携帯消毒スプレーを1つ持っておくと安心ですね。
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4. ノンアルタイプの消毒を使う
ノンアルタイプの消毒を使うのも手荒れ対策としては有効です。
ノンアルタイプの消毒液はアルコールタイプと比べると手に優しいからです。
アルコールを使った消毒液と比べると即効性に欠けますが、一方、ノンアルタイプの消毒液は持続性において、アルコールの消毒液と比べると高いものも多くあります。
アルコールに対して皮膚が過敏に反応してしまう人やアレルギーを持っている人はもちろん、手荒れが気になる人も、ノンアルタイプを試してみてはいかがでしょうか?
ノンアルタイプには、アルコールタイプと同じく、液体スプレー、ジェルのほか、シート状のモノもあります。
好みや使用用途に応じて、自分にあったものを探してみましょう。
5. 泡タイプの石鹸を使う
手を洗う石鹸でも手荒れ対策は可能です。
一般的に固形石鹸や液状の石鹸よりも、泡タイプの方が手に優しい石鹸です。
固形石鹸に含まれる成分の違いもあるのですが、ここでは難しいので省きます。
また固形石鹸は泡立てるまでに時間がかかるため、泡タイプの石鹸より手を洗う時間が長くなるのも、泡の石鹸の方が手に優しいと言われる理由です。
他にも石鹸を水で流しやすいなどの特徴も泡タイプの石鹸にはあります。
6. 寝る前のケア
寝るときに保湿クリームを手に塗って、手袋をして寝ると良いと言われます。
本当でしょうか?
確かにハンドクリームを塗った後、手袋をして寝ると手は保湿されますが、6~8時間はちょっと長すぎで逆に手がふやけてしまいます。
人によっては、手荒れがさらに酷くなる可能性もあります。
そこで、就寝時間の1~2時間前に保湿クリームを塗って、寝るまでの間だけ手袋をして、寝る前に外すのがおすすめ。
クリームが付くので専用手袋を用意して、雑菌対策として使ったら洗濯をしましょう。
アルコール消毒による手荒れは避けられません
新型コロナウイルスの流行は、まだまだ収まる気配がありません。
流行が収まるまでは、今後も手のアルコールによる消毒や手洗いは避けられません。
本記事で紹介した方法を参考に、ぜひ手荒れ対策をしてみてください。
少しでも記事が役に立てば幸いです。