- 工場・会社・オフィスでノロウイルスの集団感染が発生するリスクや感染経路がわからない
- 職場でどのような感染対策・消毒方法を実践すればよいかわからない
- 集団感染が発生した場合の初動対応や、職場全体での感染拡大防止策がわからない
冬になるとノロウイルスによる感染性胃腸炎のニュースが増えてきます。
昨年も当社へウイルス関連の消毒依頼が多くありました。
飲食店や学校での集団感染が報道されることが多いですが、実は工場や会社、オフィスといった一般的な職場でもノロウイルスによる感染症が発生しています。
「うちは飲食店じゃないから大丈夫」と油断していませんか?
職場でのノロウイルス集団感染は、従業員の健康被害だけでなく、事業の停止や社会的信用の低下に直結する重大なリスクです。
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ノロウイルスが職場で広がる理由
ノロウイルスは、わずか数十個のウイルス粒子でも感染が成立するほど感染力が強いのが特徴です。
感染者の便や嘔吐物には大量のウイルスが含まれており、トイレのドアノブや休憩室の冷蔵庫、エレベーターのボタン、共用のパソコンや電話など、職場のあらゆる場所が感染源となり得ます。
また、嘔吐物が乾燥して空気中にウイルスが舞い上がる「飛沫核感染」も報告されています。
一人の感染者から、あっという間に工場やオフィス全体にノロウイルスが拡大することも珍しくありません。

- 所在
- 神戸市垂水区
- 施工場所
- 工場内トイレノロウイルス消毒
先日、工場内でノロウイルス感染者が発生し、100名以上のスタッフが勤務していることもあり、共用トイレを中心に二次感染が広がってしまいました。十数名のスタッフが体調を崩してしまい、広い敷地内で私たち自身で消毒作業を行うにも限界を感じ、困り果てていました。藁にもすがる思いで、何社かの消毒業者さんに問い合わせてみたところ、トータルクリーンさんが一番早く、なんと即日対応していただけるとのこと!…もっと読む

- 所在
- 京都市山科区
- 施工場所
- 会社事務所ノロウィルス消毒
ノロウイルスの感染者が増えてしまい、事業所内で感染対策をしようと業者さんを探していました。弊社のグループ会社が、コロナ禍でトータルクリーンさんに緊急対応していただいたことがあると紹介してもらい、本格的な県の消毒事業もされていたということで、安心してお任せさせていただきました。迅速に対応していただきありがとうございました。…もっと読む
【工場・会社・オフィス】ノロウイルス感染対策の基本
ノロウイルスは工場やオフィスでも感染が広がりやすいため、基本的な感染対策を徹底することが重要です。手洗いや消毒、環境の清掃を定期的に行い、感染拡大を防ぐための予防策を講じましょう。
1. 手洗いの徹底
- 石けんと流水で30秒以上、指先・爪・親指の周りまでしっかり洗う
- 手洗いはトイレ後、食事前、作業前後、嘔吐物処理後に必ず実施
- アルコール消毒はノロウイルスには効果が限定的。酸性アルコールや次亜塩素酸を併用するとより安心
2. 職場の消毒方法
- ドアノブ・スイッチ・机・電話など共用部分は、**次亜塩素酸ナトリウム(200ppm)**で1日数回拭き掃除
- トイレや洗面所は300ppm、嘔吐物や便の処理には1000ppmの高濃度で消毒
- 消毒後は10分ほど放置してから拭き取る
3. 嘔吐物・便の正しい処理
- 使い捨て手袋・マスク・エプロンを着用し、静かにペーパータオルで拭き取る
- 拭き取ったものはビニール袋で密封して廃棄
- 汚染場所は1000ppmの次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、十分な換気を行う
- 処理後は必ず手洗い
ノロウイルス集団感染を防ぐための職場ルール
集団感染を防ぐための職場ルールは、従業員の健康と安全を守るために不可欠です。
職場での予防策をしっかりと定め、全員が協力できる環境を整えることが、集団感染を防ぐための鍵となります。
工場の場合
- 従業員の健康管理を徹底し、下痢や嘔吐などの症状があれば出勤停止
- 食品工場では検便や作業区域のゾーニング(清潔区域と汚染区域の分離)を徹底
- 機械工場や電子部品工場でも、工具や休憩室の共用設備の消毒を忘れずに
会社・オフィスの場合
- エレベーターのボタン、会議室の机、コピー機など、よく触れる場所を重点的に消毒
- 体調不良者は在宅勤務や休暇を推奨し、無理な出社を防ぐ
- 嘔吐や下痢の症状が出た場合、専用の処理マニュアルに従い、迅速に対応
ノロウイルス集団感染が発生したときの初動対応
ノロウイルス集団感染が発生した場合、迅速な対応が感染拡大を防ぐ鍵です。感染者の隔離、消毒作業の実施、接触者の特定と検査が必須で、感染源を追跡することが重要です。この初動対応をしっかりと行うことで、迅速な回復と再発防止が可能になります。
感染者の隔離・帰宅
ノロウイルス感染が疑われる従業員は、速やかに帰宅または別室で待機させ、他の従業員との接触を避けます。専用トイレがあれば分けて使用し、難しい場合は利用時間をずらすなど工夫しましょう。症状が治まった後も一定期間はウイルス排出が続くため、十分な休養期間を設けることが大切です。
汚染区域の特定と徹底消毒
感染者が使ったトイレやデスク、休憩室などは汚染区域とみなし、速やかに特定して消毒します。次亜塩素酸ナトリウム(1000ppm)で拭き取り、10分ほど置いてから水拭きするのが効果的です。消毒作業時は防護具を着用し、作業後は必ず手洗いを行いましょう。
保健所への連絡・報告
複数の従業員に症状が出た場合は、速やかに保健所へ連絡し、指示を仰ぐことが重要です。発生状況や人数、勤務表など必要な情報を準備しておきましょう。早期の連絡が感染拡大防止と早期収束につながります。
従業員への周知と健康観察
感染発生時は、全従業員に状況や対応策を周知し、手洗いや消毒の徹底を呼びかけます。体調不良者は出勤を控えるよう指導し、必要に応じて検便や健康チェックも実施しましょう。情報共有と健康観察を徹底することで、職場全体で感染拡大を防げます。
プロに消毒を依頼する重要性
ノロウイルス感染が疑われる場合、初動対応として専門業者に消毒を依頼することは非常に重要です。
専門業者は高度な知識と経験、専用の薬剤・機材を持ち、安全かつ正確に消毒作業を実施できる点が挙げられます。
ノロウイルスはわずかな量でも感染力が非常に強く、一般的な家庭用消毒剤や素人作業では見落としや作業漏れが発生しやすいですが、プロは感染拡大リスクの高い箇所を徹底的に処理し、厚生労働省の指針や保健所の指示に則った適切な方法で消毒を行います。
また、専門業者による消毒済みであることを示すことで、職場や施設の利用者・従業員の不安を軽減し、信頼感を高めることができます。
よくある質問(FAQ)
Q1. ノロウイルスはアルコール消毒で防げますか?
A. 一般的なアルコール消毒はノロウイルスには効果が限定的です。酸性アルコールや次亜塩素酸ナトリウムの使用が推奨されます。
Q2. どんな症状が出たら出勤停止にすべき?
A. 下痢・嘔吐・腹痛などの症状がある場合は、症状消失後も2日間は出勤を控えましょう。
Q3. 嘔吐物の処理は誰が行うべき?
A. 事前に処理担当者を決め、マニュアルと防護具を準備しておくことが重要です。
まとめ:ノロウイルス対策は全員参加という意識で
ノロウイルスは、工場・会社・オフィスなどあらゆる職場で集団感染のリスクがあります。
「手洗い」「消毒」「体調不良時の出勤停止」「正しい嘔吐物処理」といった基本的な対策を徹底し、全員で感染拡大を防ぎましょう。
最新のガイドラインやマニュアルを整備し、いざという時に慌てず対応できる職場環境を作ることが、従業員と会社を守る最善策です。