アライグマは北米原産で、本来、日本にはいなかった動物です。
1977年にヒットしたテレビアニメ「あらいぐまラスカル」の影響で多くのアライグマが輸入され、その後、遺棄されたり、逃げ出したりして日本中に広がっていきました。
近年、アライグマによる被害は広がりを見せていて困っている人も多いのではないでしょうか?
本記事では、アライグマの被害を市役所に連絡したとき、市役所がどんな対応をしてくれるのか?を解説します。
アライグマの被害に困っている人は、市役所に連絡する前に記事を読んでおくとスムーズに手続きなどが進みます。
目次
市役所はアライグマの駆除はしてくれません
先に結論を言うと、基本的に市役所ではアライグマの駆除はしてくれません。
なぜならアライグマの駆除は市役所の仕事ではないからです。
アライグマはその見た目とは裏腹に、とても攻撃的で危険な一面もあります。
簡単に駆除できる動物でもないため、そもそも市役所の方が駆除することは難しいでしょう。
ただし、アライグマの駆除に関して、市役所のサポートは得ることができます。
次に、そのサポート内容を具体的に解説していきますね。
アライグマに関して市役所がしてくれること
市役所は上記でも解説したとおり、アライグマを直接に駆除してはくれませんが、そのサポートはしてくれます。
市役所がしてくれるサポートは主に3つ。
- 各種書類申請のアドバイス
- カゴ罠の貸し出し
- 駆除業者の紹介
簡単に上記3つについて以下に記載します。
なお、各自治体によって内容は変わってきますので、詳しくはお住まいの地域の市役所に確認してください。
各種書類申請のアドバイス
アライグマは特定外来生物であり、且つ、鳥獣保護法の対象でもあるので、その駆除には許可が必要です。
なのでアライグマの駆除と言っても、一般の人が勝手に許可なくやって良いものではありません。
自治体によっては狩猟免許が必要なところもありますので、必要な申請書や手続きについては市役所のアドバイスをもらいましょう。
なお、アライグマの駆除をしようと思うと一般的に防除実施計画確認(認定)申請書を提出して、自治体、農林水産省、環境省など、多くの機関で確認や審査などが待っています。
本気で駆除を目指すならともかく、ちょっとした気持ちで駆除しようとすると、凄く面倒なことに後で気づくことになるでしょう。
カゴ罠の貸し出し
アライグマを駆除する方法は、主に罠を使った捕獲と追い出しがあります。
追い出しはまさに言葉とおり、アライグマが嫌いなモノ(木酢液、忌避剤、燻煙剤など)を使って追い出して、再侵入できないようにする方法です。
しかし、それでは根本的な解決にならないことや、再度被害が発生するケースが多いです。
そこで罠を使った捕獲が多くの場合、取り入れられています。
カゴ型で中にアライグマの好きなエサとなるものを置き、エサに誘われたアライグマをカゴで捕まえる方法です。
このカゴ型の罠を貸し出してくれる自治体が多くあります。
カゴの他にアメリカで開発されたアライグマの捕獲専用のエッグトラップという罠もあります。
エッグトラップは、カゴ型の罠よりも捕獲効率は悪いと言われていますが、1度警戒心を持ってしまったアライグマには有効です。
なお、借りる手続きは必要ですが、カゴやエッグトラップによる捕獲であれば狩猟免許は必要ないとしている自治体も多いです。
また、一般の方にはハードルが高い、「捕獲後の回収」も基本的には自治体で面倒を見てくれます。
アライグマの被害で困っている方への自治体の1番手厚いサポートが、このカゴ罠の貸し出しと、捕まえたアライグマの回収です。
駆除業者の紹介
ほとんどの自治体でやっているのが、害獣駆除業者の紹介です。
「カゴ罠を借りたけどアライグマが捕まらない」、「捕まえてもアライグマを運んだりするのは嫌だ」、「どこにカゴ罠を設置していいのかわからない」そんな方は、害獣専門の駆除業者を市役所で紹介してもらいましょう。
害獣駆除業者は近年とても数が多くなり、どこに頼んで良いか迷いますよね。
市役所が紹介してくれるところなら、ある程度安心して依頼することができるのではないでしょうか。
なにかトラブルがあっても、きっと市役所の方も相談に乗ってくれるはずです。
結局アライグマの駆除はどうすればいいの?
アライグマの被害に合っている方は、まずは市役所に相談しましょう。
そこで罠を貸してもらうのか、あるいは駆除業者を紹介してもらうのかなど、アライグマの駆除方法を含めて総合的なアドバイスを求めてください。
市役所の方に相談してから駆除方法を決めても遅くはないでしょう。