身近に現れるアシナガバチやスズメバチは、どのように越冬しているのでしょうか。
今回は、害虫でもあるアシナガバチの越冬についてご紹介していきます。
目次
アシナガバチの特徴、種類
アシナガバチはその名の通り、飛んでいる際の伸びた”足”が特徴であるスズメバチ科アシナガバチ亜科に属する蜂です。他によく知られているスズメバチやミツバチなどの蜂に比べれば細身で少しくびれのある形をしています。また、比較的におとなしい蜂ですが、アシナガバチの巣に近づくことや、威嚇してしまうと攻撃してきます。その攻撃力は非常に高いと言われています。
種類は属性として、アシナガバチ属、チビアシナガバチ属、ホソアシナガバチ属の3種類あり、日本で見られるのは約13種類です。
アシナガバチの越冬までの1年
春の過ごし方
大体、4月から5月にかけて女王蜂が越冬から目を覚まします。女王蜂は越冬から目覚めたばかりでとても空腹なので、巣を作り始める前に、近くにある花の蜜や樹液などから栄養を蓄えます。アシナガバチの女王蜂は自分の元あった巣の場所をしっかりと覚えている習性があるので、大抵は越冬前と同じ場所で巣を作り始めます。
女王蜂は大体1〜3部屋まで巣を作ると、卵を産み始め、20日前後で幼虫から成虫へと成長します。働き蜂が羽化しだすと、巣作りは本格的になり、女王蜂は産卵に身を注ぐようになります。
夏から秋の過ごし方
大体7〜8月頃は、女王蜂の産卵や働き蜂の巣作りや餌掘りなどが活発になり巣の最盛期になります。アシナガバチはこの夏の時期に攻撃性の強いと言われており、巣に近づいたりすると威嚇されてしまう恐れがあります。
8月後半になると、雄が羽化し始め新女王蜂が誕生し、9月中頃から後半にかけては巣に群がり大人しくなります。
秋から越冬するまで
10月頃になると、新女王蜂と複数の雄が自分たちの巣から旅立ち、時同じくして巣を去った他の巣のアシナガバチらと交尾をします。交尾を終え、卵を産むことができる状況になった新女王蜂は木の皮の隙間や土の中など寒さをしのげる場所で越冬の準備をします。一方で、雄は交尾が終わると死んでしまいます。
アシナガバチの巣
アシナガバチの巣の形は特徴的で、傘を開いたときのような形をしています。色は灰色や灰褐色のような色が多く、大きさは15センチほどです。
越冬の時期を迎える頃には、巣にいた働き蜂たちは短い生涯を終え、巣自体が空っぽになっています。その巣は再利用されることはありませんが、女王蜂は自分が越冬前にいた巣の場所を覚えている習性があるので、多くの場合、春先に同じ場所に巣を作ることが多いです。また、女王蜂の越冬場所として巣が利用されることもあります。
アシナガバチの越冬場所
アシナガバチの女王蜂は、越冬の間はじっと1匹で動かずに過ごし、活動期に溜めておいた蜜を少しずつ舐めながら暖かくなる春を待ちます。越冬は主に枯れ木の中や、樹洞、土の中、民家の軒下など、雨風を防ぐことのできるところで過ごすことが多いです。また、巣の場所によっては巣に止まったまま越冬をすることもあります。
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