- シロアリ予防の一般的な保証期間について
- シロアリ予防で10年保証が受けられるケース
- シロアリ保証の保証期間の選び方
「シロアリ予防を考えているけれど、保証期間について知りたい」
「保証期間はなるべく長い方がいいので、詳細を事前に知っておきたい」
「10年保証があるって聞いたけど、その中身について詳しく知りたい」
この記事では、こうした疑問に対してそれぞれ解説しています。
大切なマイホームや物件だからこそ、シロアリ予防の保証期間は大切なポイントの一つです。じつは、保証期間や保証内容について正しい理解をしておくことで、中長期的な視点で得するといったケースもあります。
シロアリ予防をご検討の方はこの記事を通じて保証期間に関する情報を入手して検討の参考にしましょう。
記事内には「シロアリ予防診断チェックシート」が無料でダウンロードできるPDFファイルも添付していますので、ぜひ最後まで読み進めてください。
目次
シロアリ予防における保証とは
シロアリ予防における「保証」とは、施工された予防処理が一定期間内にその効果を維持することを業者が約束する制度です。
この保証は、シロアリ予防処理を行った後にもしシロアリの被害が発生した場合、無償または条件付きで補修や再処理を行うという契約内容を指します。
国土交通省のシロアリ被害実態調査報告書によると、築年数を重ねるにつれてシロアリの被害を受けやすくなるとの調査結果が示されており、住宅や建物を保護するという長期的な観点において保証内容や保証期間を確認することが重要といえます。
参考：国土交通省補助事業 シロアリ被害実態調査報告書
なお、シロアリ予防施工とは、「シロアリがいないことを前提に、シロアリが建物に侵入することを未然に防ぎ、将来的な被害を防止することを目的に行うもの」で、シロアリ駆除施工とは厳密には異なる点に注意しましょう。
シロアリ予防の保証期間は何年？
シロアリ予防工事の保証期間は、一般的には5年間であることが多いです。
シロアリ予防に使用する一般的な農薬系薬剤の効果持続期間は最大5年間程度で、5年に一度のペースで防蟻処理をすることが推奨されている※ことからも保証期間が5年ということの妥当性はお分かりいただけるかと思います。
※公益社団法人日本しろあり対策協会の防除施工標準仕様書では、防除処理における再処理の目途を5年としています。
シロアリ予防には10年保証が存在する？
シロアリ予防の一般的な保証期間は5年間とされていますが、実は10年保証が適用される施工方法も存在します。
そのうちの一つが「エコボロンPRO」を使用した工法です。
（防腐防蟻処理用薬剤 エコボロンPRO）
エコボロンPROとは、ホウ酸塩を主原料とする木材保存剤です。
エコボロンPROを使用した工法は、従来の薬剤による予防処理とは異なり、主成分としてホウ酸（ボロン）を用いた環境に優しい方法です。ホウ酸は自然界にも存在する成分で、人やペットに対する毒性が非常に低いため、安全性が高く評価されています。
そして、ホウ酸は水に溶けにくく、木材に浸透しやすいため、長期間にわたる予防効果が期待できるという大きな特徴があります。
エコボロンPROによる施工で10年保証が適用されるのは、「防蟻効果の持続期間が長期に渡るが故に、保証期間が他の施工方法と比べて長くなる」というロジックで成り立っているのです。
また、エコボロンPROによるシロアリ予防は予防持続効果が高く保証期間が長期に渡る以外にも、「健康の観点から安全性が高い」「シックハウス対策としても有効」といった特徴・メリットがあります。
熊本城本丸御殿他（熊本）や高野山總持院（和歌山）といった文化財での防蟻工事にも使用されていたり、公益社団法人日本木材保存協会の認定薬剤であるという事実からも、信頼性の高い製品であることがわかります。
エコボロンPROについては以下のページで詳しくご紹介していますので、参考にしてください。
シロアリ予防の保証期間は長い方がいい？
シロアリ予防の保証期間は長い方がいいかと聞かれた場合、ほとんどの方が「YES」と答えるのではないでしょうか。
保証期間が長いことのメリットとしては、「安心感がある」「資産価値を維持できる」という点が挙げられます。
保証期間が長いということは、それだけ施工品質にクオリティが伴っており自信がある証ですし、万が一シロアリ被害が発生しても保証を得られるという安心感があります。家計は長期的な計画立てをして運営することがほとんどですが、10年間の間は予定外の出費が発生しないという点は資金計画や家計のやりくりの観点で安心です。
また、仮に住宅を売却しようとした際、シロアリ予防の長期保証があることは、購入希望者にとって魅力的なポイントになり得ます。これは、将来的なメンテナンスコストの削減や、建物の健全性への信頼性を示すものとして捉えられるためです。そうした理由から資産価値への好影響もあるといって過言ではないでしょう。
加えて、新築物件で断熱住宅などにする場合は、シロアリ予防の再施工が技術的に難しいケースがあったりするので、初期の工事の段階で長期間予防効果が続くものを選ぶという意思決定をする方もいらっしゃいます。
もちろん、「保証期間は短くてもいい、定期的な予防工事が発生してもいいからとにかく初期費用を落としたい」という方もいらっしゃると思います。保証期間に対する捉え方はライフスタイルや価値観に応じて人それぞれの部分もありますので、メリットとデメリットを捉えた上でご自身に最も合った保証期間をチョイスするのがよいでしょう。
「シロアリ予防診断シート」でライフスタイルに合った施工方法がわかります。ぜひご活用ください。
シロアリ予防の保証期間に関するよくある質問
Q：シロアリ予防の保証期間が終了したら、そのタイミングで必ず再施工する必要があるのでしょうか？
A：保証期間が終了するタイミングで薬剤の有効期間も切れることが多いため、継続的にシロアリの発生を防ぐためには再施工することを推奨いたします。短期間での再施工が好ましくない方は、より長い保証期間を付けてくれる施工方法を検討するのもよいでしょう。
Q：シロアリ予防の保証期間内に受けられる保証内容はどのようなものがありますか？
A：シロアリ予防処理の保証内容は提供する業者やサービスの種類によって異なりますが、一般的には、以下のものが挙げられます。
- 再処理保証…保証期間内にシロアリが再発した場合、無料または割引価格で再処理を行う保証です。
- 定期点検保証…保証期間内に定期的な点検を行い、シロアリの有無や被害の状況をチェックするサービスです。
- 移転保証…物件を売却する場合に、新しい所有者に保証を移転できるサービスです。
※業者によって異なるため都度確認が必要です。
Q：シロアリ予防を依頼した業者が保証期間内に倒産して消滅してしまった場合、保証はどうなりますか？
A：施工を依頼した業者が何らかの理由で消滅してしまった場合、残念ながら保証も同じく消滅してしまいます。したがって、シロアリ予防は経営体力があり企業として永続的に存続する信頼性のある業者に依頼することが好ましいと言えます。当社は業績50年以上で関西エリアでの施工実績を豊富に有する企業です。シロアリ予防の施工実績も豊富にあるため、関西エリアでシロアリ予防をご検討中の方はぜひ当社までお問い合わせください。
- 場所
- 東住吉区・空き家戸建
- 施工内容
- シロアリ防除
空き家戸建を改装工事をする工務店です。特にシロアリ被害は見当たりませんでしたが築年数が古く、シロアリ予防の為に害虫駆除専門のトータルクリーンさんに依頼しました。改装工事中で、木材周辺や土壌を薬剤処理して頂きました。傷んだ木材などは改装工事で補強などするので問題無しです。シロアリ被害の予防施工をして頂いてありがとうございました！…もっと読む
- 場所
- 兵庫県尼崎市個人宅
- 施工内容
- シロアリ防除
毎度、ありがとうございます。防蟻施工して頂いて、5年保証もあるので、毎回依頼させて頂いてます。また宜しくお願いします。…もっと読む
まとめ｜シロアリ予防の際は保証期間もチェックしよう
この記事では、シロアリ予防の保証期間にまつわる様々な内容ついて解説してきました。
シロアリ予防を怠ること台風や地震といった災害での倒壊リスクなど、安全面への悪影響が発生する可能性が高まります。
予防施工にあたっては、料金や施工内容だけでなく保証期間を適切に業者からヒアリングし、ご自身に合った保証期間を選択することが重要です。
事前に正しい情報を入手して納得できる業者や施工方法を選択することで、長期的な計画も立てやすくなります。
当社は関西エリアで業歴50年以上の害虫駆除会社です。シロアリ予防領域での実績も豊富にありますので、関西エリアでシロアリ予防をご検討中の方は一度当社までお問い合わせください。
