飲食店と一般的な会社のオフィスとでは同じ「消毒」でも、そのやり方などに大きな違いがあります。
飲食店では特に、消毒をする前の清掃がとても大事になるからです。
本記事は飲食店の方でこれから消毒を業者に依頼しようとしている方に向けて、 失敗しない消毒業者の選び方を解説します。
飲食店にとっては、お店の衛生状態は死活問題です。
安易にランキングサイトなどから消毒業者を選ばないようにしましょう。
記事を読むと飲食店の方が依頼すべき消毒業者がわかります。
5分程度で読めますので、消毒業者に迷っている方は、ぜひ読んでみてください!
なお、本記事では食中毒などの菌の他、コロナウイルスなどの消毒も含んで解説していきます。
目次
飲食店とオフィスでは消毒の方法が違う
飲食店の消毒とオフィスの消毒では、同じ「消毒」でも、その作業内容などに大きな違いがあります。
違いを知っておくことで、消毒を依頼する業者が、飲食店にとって重要なケアをしてくれるところなのかが見分けられます。
ここでは3つの違う観点から解説します。
- 飲食店の場合、事前に清掃が必要
- 飲食店の方が高いレベルでの衛生管理が必須
- 不特定多数の出入りがあるのが飲食店
以下にひとつひとつ説明していきますね。
1.飲食店の消毒の場合、事前に清掃が必要
飲食店の消毒の場合、オフィスなどと違って消毒をする前に清掃が必要になります。
特に油を使うキッチンなどでは、汚れを先に落とさないといけません。
汚れには菌が多く含まれていますが、そのまま汚れの上から消毒しても菌が落ちない可能性が高いからです。
例えば油汚れがこびりついたままの洗面台などにアルコール消毒をしても、汚れの表面や内部の菌を殺菌することは難しいです。
飲食店では消毒と共に、事前の清掃がしっかりとできる業者を選ぶことがとても大事になります。
2.飲食店の消毒の方が高いレベルでの衛生管理が必須
会社のオフィスの消毒が大事じゃないとは言いませんが、それ以上に飲食店にとっての消毒の方が大事です。
お客さんが直接口に運ぶものを取り扱うところだからこそ、高いレベルでの衛生管理が求められるからです。
オフィスなら感染しない菌やウイルスも、飲食店ではその可能性が飛躍的に高くなります。
従って、飲食店に必要な高いレベルでの衛生管理について知見や実績がある業者を選ぶことが重要です。
3.不特定多数の出入りがあるのが飲食店
飲食店では当たり前ですが、オフィスなどと違って不特定多数の人が出入りします。
そのため菌やウイルスが発生したときの被害が大きくなりがちです。
また、その後の感染の状況把握なども、出入りした人を把握しやすいオフィスと違い、飲食店では難しくなります。
だからこそ、飲食店の衛生管理についてはしっかりとした法律や管理方法などが定められています。
依頼する消毒業者が、ある程度、衛生管理に精通していると安心ですよね。
飲食店が消毒業者を選ぶときにチェックすべきポイント3つ
次に飲食店が消毒業者を選ぶときにチェックすべきポイントについて解説します。
チェックポイントは3つ。
- 清掃技術
- 信頼と実績
- アフターケア
3つのポイントを抑えている業者を選ぶと失敗する確率が減ります。
1.清掃技術
上記の飲食店とオフィスの消毒の違いでも解説したように、飲食店の場合、消毒をする前の事前の清掃が大事になります。
汚れを落とす技術がないと、いくら消毒をしても菌やウイルスが残ってしまうからです。
飲食店ならではの、見るべきポイントとして覚えておきましょう。
2.信頼と実績
依頼をする消毒業者の信頼と実績については、言うまでもなく大切です。
ここ数年はコロナウイルスの流行もあり、新たに消毒を生業として始める企業や個人事業主も増えています。
飲食店にとって、店内の菌やウイルスをしっかりと除去することは死活問題になりますので、値段ばかりに目を向けず、しっかりと信頼と実績のある業者を選びましょう。
例えば、自治体などに出入りしていたり、紹介されたりしている業者なら、ある程度安心です。
そもそも信頼と実績がない業者が自治体と関係を作るのはとても難しいからです。
3.アフターケア
本来、消毒業者の仕事は現在のお店の消毒で終わりです。
しかし、新型コロナウイルスの感染を機に、消毒をした後のアフターケアも徐々に重要度を増しています。
今後は常にウイルスや菌とは付き合っていかなければならない状況が予想されるからです。
もちろん、都度、消毒業者に依頼をしても良いのですが、それではコストが大きくかかります。
そこで、消毒作業だけでなく、その後の菌やウイルスのコントロール、消毒液の販売や使い方に関するアドバイスなどをしてくれる業者がいいですよね。
そういったアフターケアまでしてくれる信頼できる業者とは長く付き合っていけるはずです。
お客さんが望む店舗の衛生管理対策
消毒が大事なことはある程度わかっていても、どこまでお客さんから望まれているかご存じですか?
ここでは少し視点を変えて、お客さんが望む衛生管理対策について考えてみましょう。
飲食店にとって、感染対策などがどれほど重要かわかるはずです。
株式会社ワカヤマが2022年2月(全国20~50代男女)に実施した「飲食店の除菌・抗菌事情」に関する調査によると、「コロナ禍に入ってから飲食店を選ぶ基準」が変わったと答えた人が半数以上でした。
そして「コロナ禍においてお店を選ぶ際に重視していることはなんですか?」に対しては、「感染対策の徹底」、「店舗や従業員の清潔感」、「客数(3密の回避)」の順でした。
6割近くの人が感染対策の徹底と回答しているのが現状です。
お客さんが安心するお店にするためにできる具体的な対策3選
上記のアンケート結果などからも、多くのお客さんがコロナだけでなく、菌やウイルスに対する警戒感が増しているのがわかります。
それでは飲食店にとって、「お客さんが安心するお店にするためにできる具体的な対策」はなんでしょうか?
答えはアンケートの結果にあります。
「お店での感染対策について、店側に徹底してほしいことは何ですか?(上位3つまで)」との質問には、以下の順の回答となりました。
- 従業員のマスク着用の有無(マウスシールド等でない)(59.1%)
- 客席(テーブルやいす)の感染対策(40.4%)
- 換気(35.9%)
もう既に周知されている内容とは思いますが、アンケート結果も踏まえ、改めて確認してみてください。
慣れてしまって、少し疎かになっている部分がないか確認してみましょう。
1.従業員のマスク着用
飲食店で働く方は当面の間、マスクの着用をお客さんからは望まれていることがアンケート結果からわかります。
直接、口に入れるものを扱うということで、他の職業の方よりも消費者からは厳しい目で見られているのが事実です。
大変ですが、治療薬の確立、感染数の減少など、コロナウイルスに対する人々の意識が変わるまで、日本ではマスクを着用することが求められ続けそうです。
2.人が触れそうなところの消毒
テーブルや椅子、ドアノブなど不特定多数の人が触れそうな箇所への消毒も引き続きやっていきましょう。
入口やテーブルに消毒液をおいておくだけでも、お客さんの飲食店へのイメージは良くなるようです。
3.定期的な換気
定期的な換気も引き続き実施しましょう。
寒くても「換気をしている」ということの方が重視されています。
また、換気をしていることを壁やテーブルに表示して、アピールすることもお客さんへの心理効果があります。
いざという時に相談できる消毒業者とつながっておくことが重要
本記事では、「飲食店ならではの消毒ができる業者選びが大事」ということと、「その業者選びで失敗しない方法」について解説しました。
併せて、顧客が求める感染対策から見る、飲食店ができることなども考察しました。
大事なことは、お客さんが求める対策を踏まえて日ごろから対応をすること。
そして、いざというときに信頼のおける消毒業者と繋がっておくことです。
HPだけではわかることは限られてきます。
まずはどんなサービスを実施しているのか、気軽に確認の電話だけでもしてみると、見えてくるものがあると思います。