本記事にたどり着いたあなたはホテルの責任者でしょうか?それとも旅館の女将でしょうか?
いずれにしろ宿泊施設でのウイルス感染、あるいはその予防にかかる消毒費用が気になった方でしょう。
記事をチェックすれば、プロの業者に消毒を頼んだときに、どの程度の費用がかかるかがわかります。
業者に電話をして、相談するのって躊躇しますよね?
実際に連絡をする前に、「ある程度の費用に関する相場観を持っておきたい」そんな方のための記事です。
安心して業者に依頼するための注意点も、併せて確認してみてくださいね!
目次
宿泊施設の料金相場を決める要素
宿泊施設に限らずですが、業者に消毒を依頼する場合の料金相場を決める要素は、面積が大きな割合を占めます。
面積×(基本料金+追加作業)=消毒費用
他に出張費用や作業時間帯により、割り増し料金などがある業者もあります。
宿泊施設の料金相場
まずは宿泊施設の基本的な消毒料金の相場ですが、多くの業者で1㎡あたり700~1,500円くらいの範囲です。
宿泊施設の料金は、個人の家やマンションルームなどと違い、店舗、飲食店、オフィスなどと同様に面積で費用を計算する業者がほどんどです。
例えば、100㎡を業者に依頼した場合、基本的な消毒費用は700~1,500円×100㎡=70,000~150,000円ということになります。
50㎡以下は広さに関わらず一律料金という業者もありますので、詳しくは各業者のサイトなどをチェックしましょう。
依頼する宿泊施設の面積による料金相場の違い
上記で消毒費用は、「面積で計算する」と解説しましたが、依頼する面積が広ければ広いほど、㎡あたりの基本料金は安くなるのが一般的です。
51~100㎡は1,000円/㎡、1001㎡以上だと700円/㎡など以下のように差があります。
消毒を依頼する面積 | 料金相場 |
---|---|
~50/㎡ | 2000円前後 |
51~100/㎡ | 1400~1900/㎡ |
101~300/㎡ | 1000~1500/㎡ |
301~500/㎡ | 800~1300/㎡ |
500~1,000/㎡ | 700~1200/㎡ |
1,000/㎡~ | 500~1000/㎡ |
上記の表と基本料金に含まれる作業をチェックして、依頼先を選定しましょう。
追加作業
業者が行う消毒作業には、基本料金に含まれる作業とそうではない追加の作業料がかかるものがあります。
追加の作業がなにか、どの程度の費用がかかるかは業者によってまちまちです。
以下に、一般的に追加の作業となるケースが多いものを記載します。
- 床がカーペットの場合
- 宿泊施設内の付属設備が多い
- 壁の拭き上げ
- 抗菌コーティング
床がカーペットの場合は、タイルやフローリングなどの消毒と比較して作業が大変なため追加料金がかかるのが一般的です。
また、消毒場所の設備や機器が多い場合や、壁など普段人があまり触れない場所の消毒についても基本料金には含まれないことが多いです。
抗菌は消毒ではなく、これからウイルスが付きにくくする処置なので、追加費用が必要になります。
なお、既に記載させていただきましたが、遠方への出張、早朝や深夜に作業を依頼する場合には追加で料金がかかる業者もありますので、それぞれ確認してみてください。
見積と出張料金は無料?
消毒を依頼するにあたっての見積については、多くの業者にて無料で対応しています。
一方、出張料金については、業者によります。
遠くでも有料で対応してくれる業者、エリアを制限してエリア内であれば無料で対応してくれる業者などいろいろです。
ただ、基本的には遠方になると料金は上がりますし、近い業者の方が何かと便利ですので、なるべく近い業者に依頼をするのがおすすめです。
安心して業者に宿泊施設の消毒依頼をする際の注意点
宿泊施設でウイルスの感染が広がったら大変です。
昨今はコロナウイルスの流行で、消毒をして欲しい施設や会社の需要も旺盛で、業者がかなり増えました。
でも、宿泊施設を運営する側としては、安心して依頼したいですよね?
そこで、安心して業者に宿泊施設の消毒依頼をする際の注意点を以下に3つ解説します。
信頼できる実績と資格の有無
上記にも記載したとおり、コロナウイルスによる需要の増加に対応しようと多くの業者が新規で参入してきています。
でも、消毒作業にはそれなりの知識と経験が必要です。
中には「3ヶ月程度で一人前に育てる」という求人募集も見かけますが、そんなに甘いものではありません。
資格も必要になってきます。
信頼できる実績と資格を持ち合わせている業者か、まずは確認しましょう。
特に宿泊施設という長時間顧客が滞在するような場所の消毒には、経験が浅く実績のない業者に依頼するには勇気がいりますよね。
相場からかけ離れた料金になっていないか
消毒を依頼するときに、一般的な業者の消毒料金からかけ離れた料金になっていないか注意してください。
これは安すぎるのも高すぎるのも、注意してしてくださいという意味です。
あまりにも安い料金の業者を選ぶと、作業の質が低下してしっかりと消毒をできていない可能性があります。
一方、最近は非常に多くの需要があり業者が不足している状況下で、高額な請求をする悪徳な業者もいます。
面倒でも複数業者に相見積もりを依頼するとともに、良い業者を見極めましょう。
良い業者と出逢うためにも、以下の記事も参考にしてみてください。
消毒作業証明書
消毒を実施した際に発行されるのが消毒作業証明書。
これは適切に消毒・除菌の作業が完了したことを証明する書類です。
依頼主情報、施工場所詳細、施工日などが記載された書類で、消毒をした業者から発行されます。
この書類を速やかに発行してくれる業者か、そもそも対応してくれるかを消毒を依頼する前に確認してください。
発行対応をしてくれないところや、曖昧なところは避けましょう。
コロナウイルスの消毒に対応したものが発行できるかも、ぜひチェックしてください。
業者の中には、宿泊施設に貼れるシールもサービスで出してくれるところもあります。
宿泊施設の消毒作業の順番
業者に消毒を依頼すると、通常以下の順に作業が進められます。
依頼主が消毒作業に立ち会うことはないと思いますが、流れを把握しておきたい方は確認していてください。
- 導線の確認・設定
- 養生
- 消毒作業
- 確認点検
- 消毒作業証明書の発行
導線の確認・設定
はじめに消毒を実施するに当たって、作業計画を行います。
必要に応じてゾーニングといって、ウイルスがいる可能性の汚染区域、作業着などを脱いだりする脱居場所の確保(準清潔区域)、そして安全な清潔区域などを設定します。
宿泊施設の場合、廊下から部屋にかけてゾーニングをどうするかなど検討が必要です。
換気
次に消毒場所の換気をして、室内などに浮遊するウイルスを屋外に出します。
この際、送風機を用いることもあります。
ホテルの高層階などの宿泊施設の場合は、窓が大きく空けられないときは、少し厄介です。
その場合は時間をかけて換気していきます。
消毒作業
換気をしたら、消毒作業スタートです。
具体的にはアルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどの薬剤による拭き上げです。手指が触れる箇所を中心に徹底的に消毒していきます。
床は材質に応じてモップやスプレー、あるいは高温の蒸気などを使ってウイルスを除去します。
消毒に使ったペーパータオルは袋に入れて密封、別途廃棄して消毒作業は完了です。
確認点検
最後にゴミを全て回収して、拭き残しがないかなども確認点検します。
問題がなければ、作業着なども慎重にゴミ袋に入れて作業完了です。
依頼主にも、この時点で作業現場を見ていただきます。
消毒作業証明書の発行
後日、消毒作業証明書が業者より発行されます。
消毒作業証明書は、宿泊施設に掲示して宿泊者に安心をしていただくために使うといいでしょう。
料金相場よりも信頼できる業者を見つける方が大切
本記事では宿泊施設の消毒料金の相場について解説をしました。
ただ、本当に大事なのは信頼できる業者を見つけることです。
昨今は消毒を依頼したくても、業者が忙しくてなかなか依頼ができないという状況が続いています。
当然ですが、業者としても、長年懇意にしている、あるいは定期的に依頼をしてくれる、そんな顧客を優先します。
優良な業者の場合、価格が安いとは言いませんが、「適正」です。
そんな業者と出逢えるよう、本記事の料金相場はあくまで目安として考えてください。
まずは、無料の電話相談をしてくれる業者に連絡をして、その対応などを見てみるのはいかがでしょうか?