本の間や畳の縁から、小さな白っぽい虫が出てきたといった場合、それは「チャタテムシ」の可能性があります。大きさ1〜2mmと小さいため見逃されがちですが、放っておくと家の中でどんどん増え、ダニの大量発生やアレルギーの原因にもなる、なかなか厄介な害虫なんです。
この記事では、チャタテムシが発生する本当の原因から正しい駆除方法を、創業50年以上・日本ペストコントロール所属のトータルクリーン山脇が解説していきます。
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Table of Contents
チャタテムシ対策では「駆除」より「カビと湿度の除去」が重要

いきなり核心からお伝えします。
チャタテムシ対策で最も効果が高いのは、殺虫剤による駆除ではなく、チャタテムシの餌である「カビ」と、発生条件である「高い湿度」を取り除くことです。
まず皆さんに理解いただきたいのは、チャタテムシは以下の特徴を持つ害虫だということです。
- 体長1〜2mmの淡褐色の小さな虫
- 主な餌はカビ、穀物、乾物、本の糊、紙類
- 湿度65%以上で爆発的に繁殖する
- 20〜30度の温度帯で活動が活発化する
- 1匹のメスが生涯で100個以上の卵を産むことがある
この特徴を見れば、殺虫剤で目の前の1匹を退治しても、室内に湿気とカビが残っている限り、卵は孵化し、次の世代がすぐに発生するということが理解できるかと思います。

当社に寄せられるご相談でも、「バルサンを使ったのに一週間後にはまた見かける」「アルコール除菌してもいなくならない」という声が非常に多いです。これは、発生源へのアプローチが抜けているからなんです。
なので、チャタテムシ対策は「駆除→清掃→除湿&カビ除去」の3段階で考える必要がありるんです。この記事でも、この順番で具体策を解説していきます。
チャタテムシとは?見分け方と特徴
対策を始める前に、チャタテムシの正確な見分け方を押さえておきましょう。
チャタテムシの大きさ・色・特徴
チャタテムシの基本的な特徴は以下のとおりです。
- 体長
- 約1〜2mm(ゴマ粒より小さい)
- 体色
- 淡褐色〜黄白色(半透明に近いものも)
- 形状
- 頭が大きく、細長い胴体。シロアリを小さくしたような見た目
- 翅の有無
- 家屋内で見られるヒラタチャタテは翅がなく、歩いて移動する
- 動き
- 素早く、直線的にちょこまかと動く
- 発生場所
- 畳、本、ダンボール、食品棚、押入れ、壁紙の裏、窓のサッシ周辺
日本の住宅で最もよく見かけるのは「ヒラタチャタテ」という種類です。湿気を好み、カビや穀物のカスを餌にしています。
ダニ・シバンムシとの違い
チャタテムシは、ダニや他の小さな虫と間違われることが非常に多いです。間違って認識していると、対処方法を誤ります。
- ダニとの違い:ダニの多くは0.3〜1mm程度と肉眼では点にしか見えません。チャタテムシは1〜2mmあるため形状までハッキリ見えます。また、ダニは脚が8本、チャタテムシは6本(昆虫)です。
- シバンムシとの違い:シバンムシは2〜3mmで体色が茶褐色〜黒褐色、丸みを帯びた甲虫です。チャタテムシはより小さく、色も薄めです。
- コナダニとの違い:コナダニは乳白色で0.3〜0.5mm程度。肉眼では白い粉が動いて見える程度ですが、チャタテムシは明らかに「虫の形」が見えます。
「小さすぎて見分けがつかない」という場合は、ティッシュで軽く押さえて明るい場所で観察してみてください。脚の本数と体長で、かなり絞り込めるはずです。
チャタテムシが発生する本当の原因|3つの条件
ここからが本題です。チャタテムシはなぜ発生するのか。その原因を正しく理解すれば、対策の優先順位がはっきりします。

原因①|湿度65%以上の多湿環境
チャタテムシの発生に最も大きく関わっているのが、湿度です。
一般的に、室内の湿度が65%を超えるとチャタテムシの活動が活発化し、75%を超えると爆発的に増殖するといわれています。ちょうど、梅雨〜夏場の日本の家屋がこの条件にぴったりと当てはまります。
日本ペストコントロール協会によると、住環境で発生するチャタテムシを含む多くの貯穀害虫は高温多湿な環境を好むため、湿度管理が害虫予防の基本となります。
出典:公益社団法人日本ペストコントロール協会「ペストコントロールの基礎知識」
湿度計をお持ちでない方は、梅雨時期にぜひ一度測ってみてください。押入れや畳の部屋は、想像以上に湿度が高いはずです。
原因②|カビの発生(最も重要)
チャタテムシが繰り返し発生するご家庭は、ほぼ例外なく「目に見えないカビ」が室内のどこかに存在しています。これは私たちの現場経験からもかなり確度が高いです。
チャタテムシの主な餌はカビです。特に以下のような場所に発生した微小なカビが大好物なんです。
- 畳の下、畳の縁
- 押入れや下駄箱の奥
- 窓のサッシや結露が残るエリア
- 本の糊付け部分、紙の表面
- ダンボール、壁紙の裏側
- 洗面所や脱衣所の湿った木材
「カビなんて生えてないけど…」と思われるかもしれませんが、目に見えないレベルのカビは、湿度が高いご家庭であればほぼ必ず存在しています。だからこそ、殺虫剤で成虫を退治しても、カビ(餌)が残っていれば卵から新しい個体が次々と生まれてくるんです。
これが、チャタテムシ対策を「駆除」だけで終わらせてはいけない最大の理由です。
原因③|食品カス・紙・ダンボール
カビ以外にも、チャタテムシは以下のようなものを餌にします。
- 小麦粉、パン粉、乾麺、米、シリアル
- 鰹節、干し椎茸などの乾物
- ペットフード、観賞魚の餌
- 古い本、ダンボール、紙くず
- ホコリに含まれる有機物
当社が食品工場のクリーンルーム清掃や防虫対策で培ってきた現場感覚から言えることとして、チャタテムシは「ごくわずかな餌」でも生き延びるということです。
パントリーや食品棚の奥に、開封してから何ヶ月も経った小麦粉や乾物はあったり、ダンボールを何年も押入れに保管していたりすると、チャタテムシの温床になってしまいます。
放置すると起こる3つの被害|「小さいから大丈夫」は危険
「小さい虫だし、放っておけばそのうち消える」 と放置していると、被害は想像以上のスピードで拡大します。
被害①|ダニ(ツメダニ)の大量発生と刺咬被害
チャタテムシが引き起こす最大の被害は、実はダニの大量発生です。
チャタテムシは、人を刺すツメダニの大好物です。チャタテムシが増えると、それを餌にするツメダニが連鎖的に増殖し、最終的に人が刺されるという流れが起こります。
ツメダニに刺されると、赤い発疹とともに激しいかゆみが1〜2週間続きます。ダニによる刺咬被害で病院に行ったものの、家の中の発生源を特定できず再発を繰り返すというケースもあるんです。
被害②|アレルギー・喘息のリスク
チャタテムシ自体も、死骸や糞が空気中に舞うことでアレルゲンになります。ダニ・カビと並び、気管支喘息やアレルギー性鼻炎の原因の一つとして認識されています。
厚生労働省によると、室内塵性ダニ類や真菌(カビ)はアレルギー疾患の主要な原因アレルゲンの一つです。チャタテムシの発生は、ダニとカビが同時に増えている環境のサインでもあるため、アレルギー症状のある方や小さなお子さんがいるご家庭では特に注意が必要です。
出典: 厚生労働省「アレルギー疾患対策の推進」
被害③|食品・書籍・畳への被害拡大
チャタテムシは食品や本、畳に直接的な食害を与えます。
- 乾物や粉類に混入し、食品として使えなくなる
- 本のページの間に入り込み、紙の糊部分を食害
- 古書や美術品、貴重な書類への被害
- 畳表の下でカビと共に繁殖し、畳そのものの劣化を加速
特に食品への混入は衛生的にも気分的にも避けたいもの。発見したら早めの対処が鉄則です。
チャタテムシの駆除方法|今すぐできる4ステップ
ここからは、実際にチャタテムシを駆除するための具体的な手順を解説します。繰り返しになりますが、駆除だけでなく「発生源の除去」までワンセットで進めてください。

ステップ①|発生源の特定(プロの5つのチェックポイント)
まずは発生源を突き止めることから始めます。当社が現場で必ず確認する5つのポイントがこちらです。
- 畳の縁・裏側:湿気がこもりやすく、カビとセットで発生しやすい
- 押入れ・クローゼットの隅:特に壁と床の境目、古い布団・ダンボールの裏
- 本棚の奥と本の間:湿度が高い部屋の本は要注意
- キッチンの食品棚:開封済みの粉類、乾物の周辺
- 窓のサッシ・結露エリア:結露で濡れた木枠、壁紙の裏
懐中電灯で隅々を照らしながら、白っぽい小さな虫が動いていないか、黒い粒(糞)が溜まっていないかを確認してください。発生源が分かれば、対策の効率が一気に上がります。
ステップ②|殺虫剤の正しい使い方(エアゾール・くん煙剤)
発生源が特定できたら、まずはそこにいる成虫・幼虫を駆除します。
市販のピレスロイド系殺虫剤(アースジェット、キンチョール等)はチャタテムシにも有効です。また、広範囲に発生している場合は、くん煙剤(バルサン、アースレッド等)も効果的です。
ただし、以下の点に注意してください。
- 食品や食器に直接かからないように、事前にカバーする
- 本や書類に殺虫剤を直接噴霧しない(変色やシミの原因)
- くん煙剤は部屋を閉め切って使用し、規定時間はペット・人を退避
- 駆除後は必ず掃除機で死骸を吸い取り、そのままゴミに出す
殺虫剤は「発生源が特定できた場所」にピンポイントで使うのが効率的です。
ステップ③|アルコール・熱による物理駆除
殺虫剤が使えない場所には、以下の方法が有効です。
- 消毒用エタノール(70〜80%)を布に含ませ、本棚や食品棚を拭く
- 衣類や布団は60度以上の乾燥機に30分以上かける
- 畳は天日干し、または業者による熱処理を検討
- 小物類はビニール袋に密閉し、真夏の車内や屋外で加熱
チャタテムシは熱と乾燥に非常に弱い虫です。殺虫剤を使いたくないご家庭や、食品周辺の駆除には、この物理的アプローチが安心で効果的です。
ステップ④|徹底清掃+除湿(ここが重要)
ここが、再発防止の核心部分です。
- 掃除機で畳・カーペット・押入れ・家具の裏を徹底的に吸引する
- カビの疑いがある場所はエタノールまたは次亜塩素酸ナトリウムで殺菌
- エアコンや除湿機を活用し、室内湿度を常に60%以下に保つ
- 押入れ・クローゼットには除湿剤(炭・シリカゲル)を設置
- 晴れた日は窓を開けて風を通し、湿気を溜めない
「駆除してもまた出てくる」というお悩みのほとんどは、このステップ④をやりきれていないことが原因です。殺虫剤は一時的な対処であって、本丸は環境そのものの改善であると覚えておいてください。
場所別|チャタテムシ対策の具体例
発生場所ごとの対処法を、短くまとめておきます。
本・書籍の対策
本についたチャタテムシには、殺虫剤は使えません。密閉袋に入れて防虫剤と一緒に1週間ほど保管するか、1冊ずつページをはたいて掃除機で吸い取ります。古書や貴重本はプロによる燻蒸処理も選択肢です。
畳・カーペットの対策
掃除機をゆっくり丁寧にかけた後、畳専用の殺虫スプレーを縁に沿って噴霧します。可能であれば畳を上げて天日干しを。カーペットは裏側まで乾燥機または熱風機で処理してください。
キッチン・食品周辺の対策
まず、開封済みの粉類・乾物は密閉容器に移し替えます。古いものは思い切って処分しましょう。食品棚の内部はエタノールで拭き上げ、湿度を下げるために除湿剤を設置するのが効果的です。
壁・窓サッシの対策
結露が発生している窓枠・壁紙はチャタテムシの温床です。結露をこまめに拭き取り、サッシ周辺のカビはカビ取り剤で除去。壁紙の裏にまで発生している場合は張り替えも検討する必要があります。
再発を防ぐための3つの予防策
駆除した後は、二度と発生させない環境づくりが重要です。
- 湿度管理:除湿機・エアコンのドライ機能で室内湿度を60%以下に保つ。湿度計を各部屋に設置して見える化する
- 定期清掃:月1回以上、押入れ・本棚・食品棚の奥まで掃除機をかける。カビが出やすい場所はエタノール拭きを習慣に
- 侵入経路と保管方法の見直し:ダンボールは室内に長期保管しない、食品は密閉容器で保管、古紙・古書は定期的に整理
この3つを習慣化するだけで、チャタテムシの発生率は大きく下がります。
チャタテムシ駆除は業者に依頼すべき?判断基準
自分で対策してもいなくならない時は、専門業者への依頼を検討しましょう。
自力対処が難しいケース
以下に当てはまる場合は、プロに相談することをおすすめします。
- 駆除しても2〜3回以上再発している
- 家全体の複数の部屋で発生している
- 食品工場、飲食店、保育園、介護施設など衛生管理が必須の施設
- 古本・古書・美術品など貴重品に大量発生している
- 畳や壁紙の裏など、自分では手の届かない場所が発生源
- ダニ刺咬やアレルギー症状が家族に出始めている
トータルクリーンのチャタテムシ対策サービス
株式会社トータルクリーンは、関西エリア(兵庫・大阪・京都)を中心に、50年以上・120,000件以上の害虫駆除実績を持つペストコントロール専門業者です。
日本ペストコントロール協会の正会員として、防除作業監督者資格・ペストコントロール1級技術者といった国家資格保有のスタッフが、発生源の特定から駆除、再発防止のアドバイスまで一貫して対応いたします。
食品工場のクリーンルーム対応や、畳・壁紙など複雑な環境での虫対策にも豊富な実績がございます。兵庫県知事からの表彰実績、市区役所からのご依頼も受ける優良事業所として、長年活動しています。
「チャタテムシが何度も再発して困っている」「自分で対処する時間がない」という方は、まずはお気軽に無料相談をご利用ください。無理な営業は一切いたしません。
チャタテムシ対策に関するよくある質問
Q:チャタテムシを1匹見つけました。何匹いると考えるべきですか?
A:1匹見つけた場合、目に見えない場所に数十〜数百匹いると考えてください。チャタテムシは繁殖力が強く、湿度と餌があればあっという間に増えます。早めの発生源特定と対処をおすすめします。
Q:市販のバルサン(くん煙剤)で退治できますか?
A:成虫にはある程度効果があります。ただし、くん煙剤は卵には効きにくく、煙が届かない畳の下や家具の裏では駆除しきれません。湿度・カビといった発生源を残したままでは、数日〜数週間で再発するケースがほとんどです。
Q:アルコール除菌スプレーで死にますか?
A:濃度70〜80%の消毒用エタノールをかければ、成虫は死滅します。殺虫剤が使えない食品周辺や本棚に有効です。ただし、卵には効果が限定的なので、継続的な清掃と除湿を合わせて行ってください。
Q:放っておくと自然にいなくなりますか?
A:いなくなりません。むしろ湿度が下がる冬場に一時的に減るだけで、翌年の梅雨時期には再び大量発生します。根本原因を取り除かない限り毎年同じ悩みが繰り返されます。
Q:子どもやペットへの健康被害はありますか?
A:チャタテムシ自体は人を刺したり咬んだりしません。ただし、死骸や糞がアレルゲンになる点と、ダニを呼び寄せる点で間接的な健康リスクがあります。特にアレルギー体質のご家族がいる場合は早めの対処が必要です。
おわりに
チャタテムシ被害にお悩みの方は、一度トータルクリーンまでご相談ください。
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