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大和郡山市の特徴
豊臣秀長が郡山を治め城下町とした大和郡山市
奈良県北部に位置する大和郡山市は、JR大和路線と近鉄橿原線が走ります。大阪市内や京都方面へは近鉄電車を利用する人も多く、またJRでは天王寺駅や難波駅へのアクセスもよく、通勤・通学に便利な街です。大和郡山市は、佐保川や富雄川が流れる奈良県北西部に広がる奈良盆地で、水質や水利に恵まれた地形です。農業用ため池が多く、そのため池に発生するミジンコ類が稚魚の餌に適していたことから、金魚の養殖が始まりました。1585年に豊臣秀吉の弟である秀長が郡山を治め、周囲を城下町として整備したとされています。明治4年の廃藩置県によって郡山県となり、その後奈良県に編入され今の郡山市となりました。
大和郡山と「金魚」
日本の金魚の歴史は、室町時代に中国から渡来したというのが定説ですが、当時は貴族や富豪の愛玩物として飼われていたので、庶民の間で流行り出したのは、明治からだといわれています。大和郡山では明治維新後に、藩士や農家の副業として盛んに行われるようになりました。大和郡山の水質や、水利に恵まれた農業用溜池が数多くあり、有利な条件が備わったことで、昭和40年代には経済発展と養殖技術の進歩に伴い生産量が増加しました。約300年の歴史をもつ大和郡山の金魚養殖は、日本有数の金魚の生産地として知られています。
約800本の桜が咲く「大和郡山お城まつり」
毎年春の桜のみどころにおこなわれる大和郡山の「お城まつり」は、昭和36年より続く伝統と歴史ある行事です。約800本の桜が咲く郡山城跡は、日本さくら名所100選に選定されています。その桜が夜間はぼんぼりの明かりに照らされ、ライトアップされた天守台にふさわしい幻想的な空間を作り出してくれます。日本の桜100選にも選ばれている大和郡山城の桜を堪能できる一大イベントです。「お城まつり」は、3月下旬～4月上旬に実施されるので期間が長く、また大和郡山城跡一帯の「桜の見頃」と重り、桜の美しい風景の中で、さまざまな各種イベントが開催されます。
