ゴキブリの駆除業者がプロとしてどのような方法を実施しているか、興味のある方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、当社をはじめとして現在多くの業者がゴキブリの駆除・予防で用いている5つの方法を分かりやすく解説します。薬剤については当社の次のページをご覧ください。
目次
ジェットノズル式スプレーで薬剤を噴き付け
ゴキブリの駆除・予防には即効性と残効性(効果が長く続くこと)を兼ね備えた、ネオニコチロイド系、カーバメイト系、ヒノキチオール系、ピレスロイド系などの薬剤が使われます。当社が主に使用しているのは安全性に優れたピレスロイド系の薬剤です。専用のジェットノズル式スプレーでゴキブリの通り道や侵入口に薬剤を噴き付けることで効果が発揮されます。プロが使うスプレーはノズルが細長くなっていて、狭い場所や高所でもゴキブリ駆除剤を容易に噴き付けられるようになっています。
ベイト剤・ホウ酸団子を設置
業者が使う定置型のゴキブリ駆除・予防剤として現在ポピュラーなのはベイト剤です。ベイト剤は容器の中に毒餌が入ったタイプや、ジェル状になっていて注射器のような器具でゴキブリの通り道に塗布するタイプなどがあります。主に使われるのは、神経伝達や代謝を阻害する効果があるフェニルピラゾール系、ヒドラメチルノン系の薬剤です。昔からご家庭でよく使われていたホウ酸団子ですが、小さなお子様やペットが誤って口にしてしまう心配があるため、駆除業者が使用することはほぼないと言って良いでしょう。
トラップを設置
ゴキブリ駆除に昔からよく使われているトラップ。プロがトラップを最初に用いるのは、まず店舗や住居にどれくらいゴキブリが棲息しているかを調査するためです。すぐに駆除剤を散布したほうが簡単そうですが、薬剤の使用を抑えて効果的な駆除を行うためにはしっかりとした事前調査が必要になります。トラップは、駆除を行った後でゴキブリが再発生していないかを確認するためにも使われます。
薬剤を空間噴霧(ULV)
ULV(Ultra Low Volume/高濃度少量散布)とは、専用の機材で薬剤を室内に噴霧する方法を指します。効き目は家庭用のゴキブリ駆除剤の数十倍。人の手が届かないところにも薬剤が行きわたることや即効性があるのもメリットです。ただし食品や食器に薬剤が付かないよう別室に移動させたりシートなどで覆ったりする必要があること、十分な効果を得るためには噴霧後4~8時間ほど室内を密閉しなければならいことなど、手間や時間、費用がかかるという面もあります。残効性がないため予防には用いられません。
吸引
吸引を行うのは卵や死骸を見つけたときです。ゴキブリは他の害虫にような巣を作りません。餌はその場で食べ、産卵も1回ごとに物陰などで行います。捕獲すれば確実に処分できることや薬剤を使わないという点で、吸引はゴキブリ駆除の有効な方法と言えますが、逃げ回る成虫を1匹ずつ捕らえるのは効率がいいとは言えません。
まとめ
ゴキブリの駆除・予防で業者が実施する、「スプレー」「ベイト剤」「トラップ」「空間噴霧」「吸引」について、おおよそお分かりいただけたのではないでしょうか。専用の薬剤や機材に加えて、プロの経験と知識は迅速なゴキブリ駆除に役立ちます。一刻もはやくゴキブリを駆除したい方はぜひ専門業者にお任せください!
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