アシナガバチの巣を見つけたら、あなたならどうしますか?
一番良いのは業者に任せて駆除することですが、放置してしまう方もいるようです。
今回は、アシナガバチの巣を放置しないための駆除する方法についてご紹介していきます。
目次
アシナガバチの巣を放置してしまったら……
アシナガバチの巣は軒下や床下など、一般に蜂を巣を作りやすい閉鎖的空間だけではなく、人がたくさん集まる民家の木下やベランダなど人目に付きやすいところにも巣をつくります。
民家に近いと、アシナガバチが洗濯物に紛れていたり、誤って室内に入ってきてしまうと被害が大きくなります。
アシナガバチは自分たちの巣の場所を覚える性質があるので、駆除せずに巣を放置すると、毎年同じ場所に永遠と巣を作るので非常に危険です。
アシナガバチの巣の1年
アシナガバチの巣がまだ小さい春先
アシナガバチは、女王蜂のみが越冬することができる蜂です。
その為、巣をつくりはじめる春先は、女王蜂自らが産卵するための部屋を作り、それが次第に大きな巣となるのです。
アシナガバチの巣は、女王蜂の唾液と食べた蜜や枯葉などを綿密に編んで作るので、和紙のような丈夫な巣になります。
アシナガバチの巣が活発になる夏秋
女王蜂が産卵する部屋を作り、第一陣の産卵した卵が羽化するまでは女王蜂一匹で全てのことを行います。
羽化した後、働き蜂が独り立ちすると巣を作る仕事は働き蜂が引き継ぎ、女王蜂は産卵のみに力を注ぎます。
働き蜂がどんどん増えると、巣は働き蜂で溢れ、餌を探し、巣を守り大きくするので、巣が活発な時期になります。
この時期には人間が巣に近づいただけでも、蜂は巣が壊されるのではないかと警戒し、襲ってくるので注意が必要です。
アシナガバチの巣に蜂がいない冬
秋が終わるり冬になると、旧女王バチと働きバチは死に絶え、新女王蜂は越冬する準備をします。
女王蜂の越冬場所はさまざまで、木の葉の下や土の中、軒下や古い巣を越冬場所にするハチもいるようです。
越冬場所を探さずに同じ巣を越冬場所にするケースもあるようですが、基本的には身を隠せる場所でひっそりと越冬します。
アシナガバチの巣は放置せずに駆除しよう
アシナガバチの巣の駆除に適している時期
アシナガバチの巣の駆除に適している時期は、ずばり春先の女王蜂だけが巣作りしている時期かもしくは冬の閑散とした時期です。
春先は、女王蜂が越冬から目覚めたばかりで、まだ体力が完全に回復していないため動きが非常に鈍く穏やかです。
この頃の巣の大きさはテニスボール程の大きさなので、駆除するのも簡単にできます。
アシナガバチの巣を駆除するとどうしても、蜂に刺されてしまうというリスクが懸念されますが、春先の時期はその心配がありません。
また、冬の間は、アシナガバチの働き蜂は冬の寒さに耐えられずに死んでしまうので、冬の時期の巣には蜂がいなくなります。
冬の巣は、完成している巣なので大きく、巣を見つけるのも簡単です。
しかし、アシナガバチは同じ場所に巣を作る性質があるので、巣を取り除くだけでは再び巣を作られてしまう可能性があります。
同じ場所に巣を作られないように、以下の記事も参考にしてください。
アシナガバチの巣を駆除する方法
実際に自分で退治するとなると勇気がいると思いますが、アシナガバチはこちらから刺激を与えなければおとなしい蜂なので、自分で駆除する人もいます。
まず、前提として肌を露出せず、匂い(香水や食べ物などの匂い)がしないように注意します。
レインコートの下に作業着などの厚手の服を重ね、万が一の刺された時に備えましょう。
厚手の手袋をしたり、服の隙間を埋めるためにタオルを巻いたり、防虫ネットを被り、可能な限り身を防御することが一番大切です。
巣を切断する際の枝きりバサミ、蜂の巣を駆除した際に入れるゴミ袋、蜂の巣を落とす際に必要な棒や火箸などを準備しましょう。
また、殺虫剤はピレスロイド成分の入っているものが好ましいです。
蜂の巣駆除専用のスプレーは、離れたところからでもハチの巣に殺虫剤を吹きかけるように作られているので、蜂の巣駆除にはゴキジェットなどの他の害虫用スプレーではなく、ハチ専用の殺虫スプレーを使用した方が適切です。
アシナガバチの巣を見つけたら放置はNGです
アシナガバチは同じ場所に巣を作る性質があります。
もし、アシナガバチ巣を見つけたら放置せずに、次の年の為にも必ず駆除するようにしましょう。