- 「アシナガバチの女王は毒針を持っているの?」という疑問が解決する
- アシナガバチの女王は人を刺すのかが学べる
- アシナガバチの女王を見つけたときの対処法がわかる
暖かい季節を迎えるのは、毎年気持ちの良いものですが、春から夏の時期になると気になるのが、あの虫です。
そう、アシナガバチとスズメバチ。
場所を覚えているかのように、毎年家の周りに巣を作ります。
アシナガバチやスズメバチの巣は「早め」に駆除した方がいいというけど、そこには他の蜂よりも一回り大きい女王蜂がいます。
正直、ちょっと恐いですよね。
そこで気になるのが「女王蜂は刺すのか?」、「そもそも女王蜂って針を持ってるの?」ということ。
本記事を読んで、女王蜂のことを知りましょう。(アシナガバチの女王について解説します)
目次
アシナガバチの女王は毒針を持っている
結論から言うと、女王蜂も他の働き蜂と同様に毒針を持っています。
アシナガバチの中でも、特にセグロアシナガバチとキアシナガバチの毒は、スズメバチ並みの毒の強さを持っているので大変危険です。
女王蜂は体も大きく、威圧感すらあるので、恐いと感じる人も多いでしょう。
ちなみに、アシナガバチに限らず、スズメバチなどの女王も毒針を持っているので注意が必要です。
アシナガバチの女王は刺します
毒針を持っているので当然ですが、アシナガバチの女王も人を刺します。
刺されると強烈な痛みが走り、最悪の場合、重篤なアレルギー症状である、アナフィラキシーショックを引き起こし、死に至ることもあります。
ただし元来、アシナガバチは、スズメバチと違って大人しい性格なため、刺激を与えたり、巣に必要以上に近づいたりしない限り、めったに人を刺すことはありません。
女王蜂は子孫を残すことを役目として負っているので、尚更、積極的に人を刺すことはないでしょう。油断をしてはいけませんが、必要以上に恐れることはないです。
女王蜂の役目と一生
アシナガバチの女王の寿命は約1年です。他の働きバチや雄バチの寿命が1~2ヶ月程度なのに比べると長いですが、次の女王蜂を産む時期になると、その寿命を終えます。
女王蜂は、巣を作って、子供を産み、そして次の世代の女王蜂へと繋ぐことを役目としています。
1年をサイクルに次世代へ繋いでいるんですね。
以下に簡単にアシナガバチの女王の一生について簡単に解説します。
アシナガバチの女王の一生 | 誕生~越冬
アシナガバチの女王は、秋くらいに生まれてから成長するまで、他の蜂と同じく、巣の中で働きバチに育てられながら過ごします。
11月くらいになり、成虫になると雄と交尾をして、その後、巣から飛び立ち、木のすき間、岩陰や民家の屋根裏などで越冬をします。
働きバチや雄の蜂は、その頃になると寿命を迎えているので、女王蜂は1匹だけで翌年に備えるのです。
アシナガバチの女王の一生 | 目覚め~巣作り
冬が終わり、春になるとアシナガバチの女王は目覚めて、まずは冬眠中に消耗した体力の回復に努めます。
その後、巣作りに最適な環境を見つけて、自分だけで巣作りをはじめるのです。
雨風が当たりづらく、直射日光を避けられるような場所をアシナガバチは巣作りの場所として選ぶことが多いです。
春~初夏にかけて、大き目のアシナガバチがフラフラと家の周りなどを飛んでいる場合は、巣作りの場所を探している女王蜂かもしれません。
小さいながらもある程度の巣が出来ると、女王蜂は出産に入ります。
この時期の女王蜂は本当に大忙しですね。
アシナガバチの女王の一生 | 巣の最盛期~世代交代
女王バチが産んだ卵が孵って、働きバチが増えてくると、巣は急速に大きくなっていきます。
働きバチは巣作りや餌集めをしてくれるので、女王蜂も産卵に専念することができるようになり、巣は最盛期を迎えます。
新女王や雄バチも生まれて、次の世代へ引き継ぐ準備ができるのもこの時期です。
そして、また同じような営みを世代を超えて続けていきます。
駆除するなら女王蜂だけのときが最適
上記でも解説したとおり、春から初夏にかけては、冬眠から目覚めたばかりの女王蜂が単独で巣作りを開始します。
ちょっと可哀そうですが、駆除をするなら、女王バチが単独で行動しているこの時期が最適です。
働きバチが増えて巣が拡大してからでは、危険性が増しますからね。
特に家の軒下、室外機付近など、生活する導線上に巣を作られてしまうと困るので、その場合は、早めに駆除しましょう。
そのために1番重要なのは、駆除方法や、道具などではなく「日ごろの見回り」です。
アシナガバチに限らず、スズメバチもですが、よく発生する地域に住んでいる方は、春から初夏にかけて、少なくとも1週間に1回程度は、家の周りを点検することで、大きな巣を作られてしまうことを回避できます。
蜂の駆除について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
そもそもアシナガバチを駆除する必要があるのか
アシナガバチはスズメバチと比べると非常に大人しい蜂です。それに様々な昆虫を捕食するため、ケムシやカメムシなど、人や畑にとっての害虫も退治してくれる益虫でもあります。
そこで人によっては、「そもそも駆除する必要があるの?」と疑問に思われる方もいるでしょう。害虫を駆除してくれるアシナガバチは、庭で家庭菜園などをやっている方にとっては、なおさらありがたい存在でもあるのです。
あくまでそれぞれの生活環境によって異なりますが、もしアシナガバチの巣が家からある程度離れた距離にあり、生活導線に影響のないところにあった場合は、無理をして駆除する必要はありません。
こちらから巣に近づいて刺激をしたりしない限り、積極的に刺しにくることはありません。
とはいえ、「洗濯ものなどにまぎれていて刺された」、「子供が庭で遊んでいて蜂に襲われた」などの事例もあるので、油断をせず生活していく必要があります。
安心して生活したいのであれば、やはり見える範囲内にある巣に関しては、駆除することをおすすめします。
アシナガバチに巣を作られないようにするためには
アシナガバチの巣を駆除したくない人は、巣を作られないようにする工夫をしてみてはいかがでしょうか?
アシナガバチやスズメバチが巣を作る場所は、毎年似た場所に作られます。
軒下、室外機の裏、うっそうと茂った庭木、ウッドデッキの下など。
もし去年、巣が作られた場所を覚えていたら、作られる前にその場所に蜂を駆除するスプレーをかけてみてください。
蜂用の殺虫剤には忌避効果があり、種類によって1ヶ月~6ヶ月、「蜂よけ効果が持続する」としている商品もあります。
効果を発揮すると女王蜂がその場所に巣を作る可能性が相当減るはずです。
他にも捕獲器、毒エサ、中にはダミーの巣などの蜂対策グッズもあるので、ぜひ試してみてください。
アシナガバチの女王は必要以上に恐れる必要はない
アシナガバチの女王は、本記事で解説したとおり、必要以上に恐れる必要はありません。
ただし、毒針を持っていることは確かですので、注意が必要です。
生活導線に巣を作られないように注意すると共に、もし作られてしまったら、刺されたりしないように、早急に駆除することをおすすめします。
早めに対処することで、自分でも駆除することが可能です。
でも、もし不安だったり、巣のサイズが大きくなっていた場合は、プロの業者に依頼することをおすすめします。
大人しいアシナガバチとはいえ、巣を駆除しようとすると流石に全力で抵抗してくるはずです。
アシナガバチの駆除費用については、以下の記事で詳しく書いています。
気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。