「ベランダに鳩を見かけるのは巣作りの兆候?」、「屋根の上に鳩が巣作りを始めているようだ」
鳩は他の害獣と比べて怖さがないので、大きな悩みではないけど、ちょっと気になりますよね。
「巣を作られると面倒だし、何か対策はないの?」
そんな疑問にお答えします。
鳩が巣作りをする前と後では、その対策は大きく異なります。
本記事では、鳩が巣作りをする前と後に分けて対策を解説。
どうすればいいか迷っている人は、本記事を読むと場面別での対策をシンプルに記載しているので、答えが見つかるでしょう。
目次
鳩が巣作りをする時期(3月と9月が要注意)
鳩が巣作りをするのは、暖かくなってくる3~5月の時期が1番多いです。
鳩はとても繁殖力が高く、1年中、卵を産むことができますが、暖かくエサも豊富な春に巣作りをするのを好むようです。
なので3月から5月にかけて自宅の周りで鳩を見かけた時は、特に注意してください。
また、鳩は生まれて半年ほどで繁殖期に入るため、9月頃にも巣作りをする鳩が増える可能性が高いです。
鳩が巣作りをする場所
鳩はもともと人里に近い、崖や洞窟、あるいは人の住居に巣作りをする動物です。
現代では家のベランダ、屋根と太陽光パネルの間、雨どい、室外機や給湯器などのスキマに巣作りをするケースが多いです。
天敵から身を守るために、高くて狭いところを探して巣を作ります。
「えっ!こんな小さなスキマに!?」と驚くようなところでも、鳩は巣を作れるので注意しましょう。
鳩が巣作りをした後の対策
鳩が巣作りをした後の対策は厄介です。
それは鳩には「強い帰巣本能があること」と「鳩が鳥獣保護法によって保護されていること」の2点によります。
鳩が昔から伝書鳩として使われていたのは、この強い帰巣本能を人間が利用したからです。
一旦、巣を作られると鳩を追い出そうが、巣を撤去しようが、伝書鳩と同じように戻ってきてしまいます。
そして、鳩は鳥獣保護法によって保護されているので、許可なく捕まえたり、傷つけたりするのは違法です。
これらを踏まえた「鳩が巣作りをした後の対策」を2つ紹介します。
結論から言うと、プロの業者に任せるか、自分でやるかなのですが、巣にヒナや卵があるかによっても難易度などが変わってきますので、詳しくは以下に解説します。
プロの業者に鳩の巣の駆除を依頼する
費用は掛かりますが一番簡単で手間がかからないのが、専門家に鳩の巣の駆除を依頼することです。
- 巣の撤去
- 糞の清掃・消毒
- 鳩対策グッズの設置
プロの業者に依頼すると、上記のような作業をスムーズにやってくれます。
特に鳩よけ効果の高いプロ用の忌避剤の使用、高所でのスパイクやネットの設置作業など、プロに任せた方が確実で安全ですよね。
なお、鳩の巣にヒナや卵があった場合、勝手に撤去することは鳥獣保護法により禁止されています。(それに駆除するのは単純に気が引けますよね……)
鳩を駆除するには申請書の提出の他、被害状況の写真や駆除方法について、自治体の審査を受けなくてはいけません。
また、原則として狩猟免許を持っている必要があり、駆除後の報告も必要など、素人にはとてもハードルが高くとても苦労すると思います。
手間などを考えると、特にヒナや卵がある鳩の巣の駆除は「プロの業者に任せる」の一択です。
鳩の駆除費用が気になる方は、以下の記事も参考にしてみてください。
なんとか自分で鳩の巣を撤去する
鳩の巣を自分で何とかしたい場合は以下の手順で行いましょう。
巣にヒナや卵がいない場合は、鳩を傷つけないように追い出すことは可能です。
ただし、鳩の糞には病原菌が含まれている可能性があるので、100均などで使い捨てグッズを用意するなど、しっかりと準備をしてから行なってください。
自分で鳩の巣を撤去する場合に準備するもの。
- 使い捨てのビニール手袋
- マスク
- 新聞紙か使い捨てペーパータオル
- お湯に中性洗剤を入れたバケツ
- ゴミ袋
- 除菌・消毒スプレー
はじめに巣を撤去してから、周りに飛び散って乾いた糞を中性洗剤を入れたお湯でふやかしながら掃除します。
新聞紙や使い捨てのペーパータオルなどで汚れをふき取ってゴミ袋に捨てていきます。
キレイになったら、最後に除菌・消毒をして完了です。
鳩は上記でも説明したとおり、帰巣本能が強く、戻ってきますので、スパイクやネットを使って物理的に戻ってこれないよう対策をしてください。
以下の記事でも紹介していますが、忌避剤なども併用すると効果が上がりやすいでしょう。
自分で対策すると費用は安く抑えられますが、1日がかりの作業と考えてください。
「鳩の巣を撤去するのは思っていたより面倒!」と思った人は、ヒナや卵がない場合でもプロの業者に任せる方が圧倒的に手間はかからなくていいかもしれません。
鳩が巣作りをする前の対策(作りかけ含む)
鳩が来ている気配はあるけど、巣を作っていない段階であれば、まだ間に合うかもしれません。
以下に紹介する3つの対策は、日ごろからちょっと気をつけるだけで、特別な道具などなくてもできますので、ぜひ試してみてください。
忌避剤の利用、スパイク、テグスやネットの設置などの対策と併せてやると効果的です。
鳩の気配を感じたら追い払う
鳩は巣を作る前段階で、候補地を頻繁に訪れて、その場所が安心して巣を作れるところか確認します。
安全が確認できると滞在時間が徐々に長くなり、やがて巣を作り始めます。
そこで大事なのが、鳩が自宅に出入りし始めた初期の頃に、その場所が「安全ではない」と鳩に記憶させることです。
ちょっとかわいそうですが面倒くさがらずに、鳩がいたら必ず追い払うようにしましょう。
小まめに掃除する
ベランダなどをこまめに掃除することも鳩に巣を作られないためには大事です。
特に鳩の糞があった場合は、必ずしっかりと掃除をして鳩の糞が残らないようにしましょう。
鳩の糞は、放置すると臭いがひどく、病原菌も含まれているため衛生的ではありません。
そして何より、その糞の臭いにより鳩が安心して集まってきます。
鳩の糞の掃除は、鳩の被害を抑えるために1番大事な対策の1つです。
鳩の隠れるスキマを無くす
鳩は天敵から身を守るために、高くて周囲を囲まれた狭い空間に好んで巣を作ります。
たくさんのものが置いてあるマンションのベランダなどは、ハトにとって格好の営巣場所です。
できればベランダには物を置かない方がいいでしょう。難しい場合は、少なくとも鳩が巣を作る隙間を可能な限り減らしてください。
鳩は10センチも隙間があれば、巣を作ります。
鉢植えは端に寄せる、室外機の下や壁とのスキマを塞ぐ、不要なものはベランダに置かないなどの対策を意識するだけで、鳩に巣を作られにくくなります。
かわいそうだから鳩の巣を駆除せずに放っておくと酷い目に合うので注意!
鳩は他の害獣と違って、その被害を甘く見がちです。
人を攻撃したりすることもないし、大人しいので、追い払うのをかわいそうに思って、何も対策をせず放っておく人が結構います。
しかし、鳩の巣を駆除せずに放っておくと酷い目に合うので注意してください。
鳩の糞は特に夏場などはひどい臭いを放ちますし、病原菌の温床でもあります。安全な環境だと1度認識されてしまうと他の鳩も集まってきます。
そうなってしまってからでは、プロの業者でも鳩を駆除するのは相当難しくなります。
大事なのは初期段階での対策です。
かわいそうな鳩を増やさないためにも、早め早めの対応をしましょう。
自分で対策するのが難しい人は、まずはプロの業者に無料の相談をしてみるのもいいかも知れません。
早く対策をすれば費用も抑えられるはずです。