- イタチは音を嫌がるのか
- どんな音をイタチは嫌がるのか
- 超音波が人に与える影響
- イタチの嫌がる音で駆除できるのか
本記事に辿り着いた方は以下のような悩みを抱えていませんか?
「イタチをなるべく簡単に家から追い出したい」
「イタチを駆除することにあまり費用をかけたくないので自分で駆除したい」
「天井裏に登るのは虫とかいそうで嫌だ」
そこでネット上などで言われている「音による駆除」の効果を知りたい。
こんなことを考えているのではないでしょうか?
結論から先に言うと、イタチは大きな音や超音波を嫌がる可能性が大きいです。
しかし、残念ながら音だけではイタチを駆除することはできません。
本記事では「イタチの嫌がる音がどんなものか」や「なぜイタチの嫌がる音で駆除ができないのか」についてお伝えします。
無駄な機器にお金を使わないよう、しっかりとイタチの生態などを知っておきましょう。
補足で、超音波が人に与える影響についても解説します。
記事を読むと超音波装置を買うべきかの判断ができるはずです。
目次
イタチは音に反応して逃げます
イタチは音に反応して逃げます。
もし、天井裏にイタチがいるならば、天井を棒などで少し強めに叩いたりするだけで、イタチはその場から逃げるでしょう。
他にも、市販の動物忌避用の超音波装置やアプリなどにも反応して天井裏から出ていく可能性もあります。
イタチは可愛い見た目とは裏腹にとても凶暴な動物ですが、イタチにとって人間はもっと恐い存在です。
人間の気配がしても逃げ出すでしょう。
イタチが嫌がる音とは?
イタチは非常に警戒心が強く、音や光に強く反応します。
そのため、上記でも解説したとおり、大きな音や超音波などを嫌がります。
超音波は人間の可聴域(聴こえる範囲)である20,000Hz以上の音波のことですが、イタチの
可聴域(聴こえる範囲)は16Hz~44,000Hzのため、超音波が聴こえます。
そのためイタチにとって20,000Hzを超える音波(超音波)は非常にストレスのかかる音となるのです。
害獣などを駆除する機器やアプリは、この人と害獣との可聴域の差を利用しています。
人に聴こえる音だといくら害獣が逃げても、うるさくて利用しづらいですよね。
超音波装置を使うと、イタチにとっては家の前にずっと街宣車が停まって放送が流されているようなものです。
超音波が人に与える影響
イタチが超音波を嫌がることはわかりましたが、人体への影響も気になりますよね。
結論から言うと、超音波は人体にとって無害です。
超音波とは一般的に20,000Hz(20KHz)を超える音波のことを言います。
人が聴こえる範囲は20Hz~20,000Hzなので、超音波はほとんどの人に聴こえません。
そのため、うるさいと感じることもないでしょう。
超音波というとちょっと恐い感じもしますが、日常でも使われている安全性の高いものです。
1番身近なところでは健康診断での内臓検査や妊婦のお腹にいる赤ちゃんの状態を見る時のエコー検査、メガネなどを洗浄する機械などでも使われています。
他にも古代遺物の非破壊検査、車のバック時のソナーなどにも使われています。
ただし、この超音波ですが年齢の若い人は可聴域が広く、聴こえてしまうことがあります。
また、人の可聴域では聴こえない20,000Hz以上の超音波も、イヌやネコには聴こえるので、ペットを飼っている場合は注意が必要です。
動物にとってはうるさく、とても大きなストレスを与えてしまいます。
イタチを駆除するつもりが、ペットに負担をかけていたとなっては大変ですので、気をつけましょう。
なお、イヌの可聴域は67Hz~60,000Hz、ネコは60Hz~64,000Hzで、その他、大抵の動物は人間より可聴域が広く、20,000Hz以上の超音波を聞くことができます。
超音波装置は人体への影響はないけれど、ペットには影響があるということは覚えておいてください。
なぜイタチの嫌がる音(超音波)で駆除できないのか
イタチが超音波を嫌がることがわかりました。
それではなぜ駆除できないのでしょうか?
超音波でイタチを駆除できない理由は、以下の3つです。
- あくまで嫌がる音に過ぎない
- 音に慣れる
- イタチは帰巣本能が強い
イタチを超音波で駆除できない理由① | あくまで嫌がる音に過ぎない
イタチが超音波を嫌がることは確かですが、もちろんそれだけで駆除できるわけではありません。
超音波を当てられたイタチはその場から逃げ出すかもしれませんし、音によるストレスを感じるかもしれませんが、死ぬわけではありません。
超音波は、あくまでイタチが「嫌がる」大きな音に過ぎないのです。
イタチを超音波で駆除できない理由② | 音に慣れる
イタチは屋根裏などに設置した超音波装置した場合、当初は嫌がって逃げ出すかもしれません。
しかしイタチは、徐々に超音波装置が出す嫌な音に慣れていきます。
最初は驚いて逃げたり警戒したりしていたイタチも、しばらくしたら、全く逃げ出さなくなったという事例もたくさんあります。
超音波装置の効果はそれほど長く続かないのです。
イタチを超音波で駆除できない理由➂ | イタチは帰巣本能が強い
イタチは帰巣本能が強いため、大きな音や超音波でイタチは屋根裏から一旦逃げるかも知れませんが、また時間が経てば戻ってきてしまいます。
上記でも解説したとおり、イタチが音に慣れ、また危険がないと確認するのにそれほど時間はかからないでしょう。
巣への出入口を完全に塞がないとイタチを家から追い出すのは難しいのです。
イタチが嫌がる音で駆除できないならどうすれば?
ここまでイタチが大きな音や超音波を嫌がるものの、それだけで駆除するのは難しいと解説してきました。
それでは、イタチを駆除するにはどうすればいいのでしょうか?
イタチを駆除するポイントは2つ。
- イタチを追い出す
- 追い出したら侵入口を塞ぐ
この2点です。
1の「イタチを追い出す」に関して、超音波装置は一定の効果があります。
しかし、大きな音や超音波でイタチを外に追い出すことができたら、次は完全にイタチが再侵入しないように出入口を完全に塞ぐ必要があります。
これが一般の方には中々難しいんです。
イタチは500円玉程度の穴があれば通り抜けできます。
そのため、古い家屋などだと、いたるところからイタチが再び入ってくるのです。
またイタチが住んでいた巣は糞などで汚れていて、病害虫の危険もあります。
この清掃のためには、マスクや防護メガネなどを準備しなくてはいけません。
もし、自分でイタチ駆除をしたい場合、詳しくは以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。
音で手軽にイタチを駆除することはできません
ここまで読んできた方は既にお気づきだと思いますが、イタチを駆除するのは意外と難易度が高いです。
費用をかけずに音だけで手軽に駆除することなんてできません。
その道のプロでも、しっかりと道具などを準備して時間をかけて丁寧に駆除をします。
イタチの被害は遅くなればなるほど深刻なものとなっていきます。
天井が腐ったり、病害虫が出てきたり。
もし自分でイタチを駆除するのが難しいと感じたら、早めにプロの業者に、まずは無料の相談だけでもしてみることをおすすめします。
「餅は餅屋」という諺がありますが、特に害獣駆除に関しては当てはまります。
以下の記事を参考に専門業者を探してみてはいかがでしょうか?