しばらく屋根裏の足音がうるさかったけど、最近静かになってきた。
気になってのぞいてみたところ、酷いことに……
そうです。本記事では、イタチの被害にあった屋根裏の消毒について特化して解説します。
最近は引きこもり需要でのDIYブームもあり、自分でなんでもやる人が増えています。
でも「流石にイタチのフンなどの消毒を自分でやるのはどうなの?」と疑問を持ちますよね。
結論、しっかりと必要な道具を準備して行えば、イタチの被害にあった屋根裏の消毒は自分でできます。
目次
イタチはどこから屋根裏に入ってくるの?
屋根裏からイタチがいなくなったとはいえ、また侵入してくる可能性があります。
そこで、屋根裏の消毒をする前に、侵入経路を塞いでおきたいですよね。
イタチが家の中、そして屋根裏に侵入してくる経路は以下のとおりです。
- 屋根の隙間
- 通気口や換気扇
- 壁などの穴
上記の場所のうちイタチが侵入できそうな穴は、再発防止のためにも全て塞いでおきましょう。
イタチはどこから屋根裏に入ってくるの?| ①屋根の隙間
昔ながらの日本家屋の場合、ほとんどの家で屋根に隙間があり、イタチが侵入できるところが結構多いです。
自分が住んでいる家が古い日本家屋の場合、全ての侵入口を塞ぐには相当な手間がかかることを覚悟してください。
屋根に隙間の多い昔ながらの日本家屋に住んでいる場合、プロの業者に依頼することをおすすめします。
イタチはどこから屋根裏に入ってくるの?| ②通気口や換気扇
家の中の空気を入れ替えるために、外壁の地面に近いところに設置されているのが通気口(通風口)です。
通常、網や格子などで動物の侵入を防いでいますが、腐食で穴が開いてしまっていたり、網目が大きい格子だったりすると、イタチの侵入を許してしまいます。
イタチは、500円玉くらいの大きさの穴でも通り抜けできますので、小さな穴でも注意しましょう。
家の周りをぐるっと一周すれば簡単に確認できますので、チェックしてみてください。
また、換気扇が侵入口となるケースもありますので、併せて確認しておきましょう。
イタチはどこから屋根裏に入ってくるの?| ③壁などの穴
家には外から配管を通すために、様々な穴があります。
エアコン導入部、室外機と室内を繋ぐホースの穴、水道管のパイプなど。
当初は隙間がなくても、配管のパテが劣化して隙間が開くこともあります。
他にも壁の際や軒下にできた亀裂など、家の壁にはさまざまな箇所に小さな穴が開いています。
特に配管やホース周りは、入念にチェックして隙間がないか確認しましょう。
イタチの被害にあった屋根裏の消毒を自分でやる場合に必要な道具類
イタチの被害で1番困るのは糞です。
イタチは「溜め糞」と言って、同じところに何度も糞をする習性があります。
従って気づいたときは、屋根裏に大量の糞が溜まっているというケースが数多くあります。
そこで、衛生的に糞を処理するためには、道具類をしっかりと準備することが特に重要です。
以下を参照に道具を揃えてみてください。
- 汚れてもいい服装もしくはカッパ
- 帽子
- ゴム手袋
- 防塵マスク
- ゴーグル
- 大きめで破れにくいビニール袋
- ホウキ、ちりとり、雑巾、ティッシュ
- 消毒・殺菌用のアルコール
- 消臭剤
- 作業用ライト
- 梯子
- 壁の補修材や交換用の保温材など
梯子などは必ずしも必要という訳ではないので、必要に応じて準備しましょう。
また、侵入口を塞ぐための網やネジなどは、別で用意する必要があります。
イタチの被害にあった屋根裏の消毒方法
イタチの巣があった屋根裏を掃除するとき、大きく3つの作業があります。
- 掃除・片付け
- 殺菌・消毒
- 修理・交換
イタチの被害にあった屋根裏の消毒方法 | ①掃除・片付け
屋根裏を消毒するには、まずは掃除と片付けが必要です。
イタチが出入りしていた場合、糞が大量に溜まっている可能性があります。
他にもイタチの食べ残した死骸、保温材を食いちぎった後のゴミなど、全て片付けてから、キレイに掃除をしましょう。
糞などがこびりついている場合は、お湯に浸したティッシュなどを使って、ふやかしてから拭きとるとキレイに汚れを落とせます。
イタチの被害にあった屋根裏の消毒方法 | ②殺菌・消毒
ゴミの片付けと掃除が終わったら、次に消毒用のアルコールなどを使って、丁寧に殺菌・消毒をしていきます。
キレイに掃除して、消毒をすれば臭いは落ちていきますが、気になる場合は消臭剤も使用しましょう。
イタチの被害にあった屋根裏の消毒方法 | ③修理・交換
消毒が終わったら、最後に被害箇所の建材の修理や保温材の交換などを行います。
最近はホームセンターなどで手軽に材料が手に入りますので、事前に目星をつけて準備しておいてもいいでしょう。
掃除や消毒後には、しばらく乾燥もさせたいので、乾燥させている間に材料を買いに行ってもいいかもしれません。
イタチの被害にあった屋根裏を消毒する際の注意点
イタチの被害にあった屋根裏を、自分で消毒するための道具や方法について解説してきました。
実際に屋根裏に上がって作業をするときには、注意して欲しいこともあるので、併せて確認してください。
注意点は以下の2つ。
- 雑菌やウイルス
- 天井の抜け
1. 雑菌やウイルス
屋根裏の消毒を自分でする際に1番気をつけて欲しいのが雑菌やウイルスです。
特にイタチの糞には、さまざまな雑菌やウイルスが潜んでいます。
乾いている場合は、粉塵となって舞い上がりますので余計に注意が必要です。
全身を防護できる服装、ゴーグル、粉塵用のマスク、ゴム手袋などで、可能な限り肌が露出しない状態で消毒作業を行ってください。
また使用した道具類は使用後、速やかに洗濯もしくは廃棄をしましょう。
2. 天井の抜け
天井の板は梁の部分を除いて、薄い板で人間の体重に耐えられる強度でないことが多いです。
また、イタチの尿や糞により天井の板が腐って、もろくなっていることもよくあります。
作業中、天井が抜けて地面に落ちてケガをしてしまう人がいるので、細心の注意を払ってください。
自分では屋根裏の消毒はできないと思ったら業者に相談しましょう
必要な道具と知識があれば、イタチの被害にあった屋根裏の消毒は自分でできます。
とはいえ、作業には1日~2日程度の時間とそれなりの手間がかかります。
本記事を読んで、「自分でやるのはちょっとハードルが高そう」と思った方は、専門の業者に相談してみるのもいいでしょう。
全てお任せでなくても、自分でできなそうな部分以外をやってもらうなど、相談できる業者もいます。
気軽に無料相談もあるということを覚えておくと、選択筋の幅が広がりますよね。