イタチが家に住み着いた。可愛いから放っておいたけど、最近、天井裏で音がうるさくて夜眠れない。
ちょっとかわいそうだけど、追い出す方法を知りたい。そんな悩みを持っていませんか?
イタチは春になると子供を産むので、放っておくと、さらに酷いことになる可能性があります。
本記事では、その道50年のプロが、イタチを追い出して寄せ付けない方法を3つ解説します。
対策を実施して、今日からまた安眠を取り戻しましょう。
目次
【それNGです!】イタチを駆除してはいけません。
二ホンイタチは鳥獣保護管理法によって保護される対象の野生動物です。
なのでイタチがたとえ、害をなすからといって、傷つけたり、殺したりすると罰せられます。
また、捕まえるには国や自治体などの許可が必要です。
オスに関しては狩猟期間中(冬)であれば一定の条件で捕獲することは可能ですが、メスに関しては狩猟期間に関わらず捕獲することは禁止されています。
違反すると1年以下の懲役、または100万円以下の罰金が科せられます。
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その道50年のプロが教える【イタチを寄せ付けない方法3選】
イタチを傷つけたり、勝手に捕まえたりしてはいけないことはわかったけど、「じゃあどうすればいいの?」という方に、イタチを寄せ付けない方法を3つ解説します。
イタチが家に出入りしていたら、まずは3つの方法を試してみてください。
1. イタチの嫌がるニオイで追い出す
イタチは非常に臭覚が発達した動物のため、ニオイに敏感です。
そこでイタチの嫌がるニオイを発するものを、イタチの巣と思われる場所の周辺に置きましょう。
イタチが嫌がるニオイを発するものには、以下のようなものがあります。
<家にあるもので、イタチが嫌がるニオイを発する液体>
- お酢
- 漂白剤(カルキ)
- 木酢液
- クレゾール石鹸液
要らない布やティッシュペーパーに液体をしみ込ませて使うといいでしょう。
効果が短いので数日おきにニオイをつける必要がありますが、家にあるもので簡単に対策できるのがメリットです。
液体なので、スプレーボトルに入れておいて、布などに吹き付けると交換する手間が省けますね。
<蚊取り線香や燻煙剤>
他にもダニやゴキブリ用の燻煙剤、蚊取り線香も一定の効果が見込めます。
ただし、液体での対策と同じく効果が短いので、定期的に焚く必要があるので、ちょっと面倒ですね。
屋根裏だと、火を使うのも気になるところなので、注意して使ってください。
<忌避剤(きひざい)>
「いちいち交換したり、何度も対策したりするのが面倒!」という人はホームセンターなどに行けば、忌避剤も売っていますので、それを使用してください。
忌避剤であれば2ヵ月くらい効果を発揮します。
いろいろな動物用の忌避剤がありますので、説明書きを読んで、イタチにも効果があるものを選ぶように注意してください。
2. ピカピカ光るものを警戒するイタチの習性を利用して寄せ付けない
イタチは夜行性で、夜間に光りを発するものを嫌います。
そこでその習性を利用して、屋根裏などイタチが巣を作った周辺に、LEDや赤色灯などを置いて一晩中点灯させておくのが有効です。
効果をさらに増すために、要らなくなったCDやアルミホイルを周りに設置して、光が反射するようにしておくと、さらに効果を増します。
イタチからすれば、巣の周りに常にキラキラと光るものがあると、たまったものではありません。
ニオイ対策と一緒にやるといいでしょう。
3. 侵入口をふさいでイタチに入らせない
ニオイと光対策でイタチが家の中から出て行ったら、侵入口をふさいで、二度と戻ってこないようにしましょう。
信じられないかもしれませんが、イタチは500円玉くらいの穴でも通れてしまいます。
なので、侵入口を塞ぐにはホームセンターなどで売っているパンチングメタルという穴の開いた金属板や、目の細かい金網などで穴を塞ぐ必要があります。
イタチが家の中に侵入してくるのは、おおむね以下のようなところからです。
- 屋根のスキマ
- 縁の下
- 通風孔や換気扇
- エアコン導入部
- 排水管やそのスキマ
ひとつひとつ丁寧にチェックして対策をしましょう。
イタチを寄せ付けないためにする追い出す時の注意点5選
最後にイタチを寄せ付けないため、追い出すときの注意点を5つ解説します。
1. イタチは愛らしく見えて狂暴
イタチは愛らしくてかわいく見えますが、警戒心は強く性格は獰猛なため、気をつけないと噛まれたり、ひっかかれたりと思わぬ怪我をします。
中には自分の体より大きな犬や猫でも襲うことがありますので、ペットを飼っている人はイタチをみつけたら注意してください。
2. イタチは様々な菌や病気を持っている
イタチは野生動物で、どんな病原菌を持っているかわかりませんので、とても危険です。
見かけたらむやみに近づかないようにしてください。
また、ダニやノミがいる可能性もありますので、放っておくと家の中に害虫が大量発生する可能性があるので注意が必要です。
3. 放っておくとイタチは繁殖する
イタチの繁殖期は春から夏にかけてです。
家の中に巣を作ると、家の中で子供を産んでしまいます。
イタチは繁殖力も強く3~10匹の子供を産みます。
子供は3ヶ月程度で大人になりますので、そうなると手をつけられません。
春前後にイタチが家に出入りしているのを発見した場合は、急いで手を打つ必要があります。
4. 500円玉くらいの穴でも入ってくる
上記でも解説しましたが、イタチは500円玉前後(おおむね3㎝以上)の穴があれば、家の中に侵入することができます。
500円玉前後の大きさは、結構小さな穴ですので、侵入口を見つけられない可能性もあります。
上記で紹介した対策をやってもイタチがまだいる場合は、早めにプロの業者にお願いするのがいいでしょう。
素人では見つけられない思わぬ侵入口もプロならば、あっさり見つけてくれるはずです。
5. 糞などのニオイで縄張りと思って戻ってくる
イタチは一旦追い出したとしても、戻ってくる可能性があるので注意してください。
イタチの糞にはマーキングの意味合いもあり、自分の縄張りと認識したり、あるいは繁殖期に他のイタチにアピールしたりする役目もあると言われています。
なのでイタチを追い出したら、衛生上の理由もありますが、ニオイを消すためにも、きれいに掃除をして、消臭消毒もしましょう。
手袋やマスクなどをしっかりとして防除対策を整えてから掃除はしてくださいね!
イタチを寄せ付けない方法まとめ
本記事では自分でできるイタチを寄せ付けない方法について、解説をしてきました。
いきなり業者に依頼をしてもいいですが、自分でもできることがあることがわかったと思います。
その中で「どうしてもイタチを追い出すことができない」、そんなときは業者にお願いしましょう。
すぐに業者に依頼するとしても、自分できる対策を知識として持っておくと、「悪徳業者に捕まって何度も費用を支払うことになる」なんてことを避けられます。
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