「消毒・除菌・サービス」と検索しても、業者のホームページばかり。
そうじゃなくて、「消毒・除菌サービスがどんなものか知りたい」そんな方は、本記事を読んでください。
本記事では業者に消毒・除菌サービスを頼むとどんなことをしてくれるのか解説します。
記事を読むと自分の店舗や事務所にあった消毒・除菌サービスを選ぶことができるようになります。
業者選びに迷っている人は「信頼できる消毒・除菌業者の見つけ方」の記事も併せて参考にしてみてください。
目次
消毒・除菌サービスはどんなサービス?
一般的な消毒・除菌サービス
一般的な消毒・除菌サービスには大雨や洪水などによる床上・床下浸水、汚水の逆流への対応などです。
他にも動物の糞尿などの後処理や消毒も含みます。
外部から流れ込んできたものの除去と清掃が中心ですが、どのような菌が付着しているか不明なためアルコールなどで消毒も実施します。
新型コロナウイルス向け消毒・除菌サービス
現在多くの方が1番悩まれているのが新型コロナウイルスの消毒・除菌ではないでしょうか?
この2年間で多くの業者が新型コロナウイルスの消毒・除菌サービスを始めました。
厚生労働省からの指針に沿って次亜塩素酸ナトリウム、界面活性剤やアルコールなどを使って消毒します。
人が手を触れるところを薬剤による拭き取るのが中心ですが、床の消毒の他、場合によっては空間への薬剤の噴霧も含みます。
食中毒向け消毒・除菌サービス
食中毒を起こす菌として知られているのが、大腸菌O-157やサルモネラ菌などです。
他にもノロウィルスなどが食中毒を起こすことで有名ですよね。
食中毒向け消毒・除菌サービスは、主に飲食店向けのサービスで、菌やウィルスにあった消毒・除菌を行います。
例えばノロウィルスには大腸菌やサルモネラ菌に使われるエタノールが効かないため、次亜塩素酸ナトリウムの他、亜塩素酸水や加熱により処理します。
サービスには、消毒後の食中毒予防に関するアドバイスなども含むことが多いです。
鳥インフルエンザ向け消毒・除菌サービス
養鶏を生業とする畜産業にとって死活問題となるのが鳥インフルエンザです。
一旦、管理する養鶏場に鳥インフルエンザが発生すると自分の養鶏場だけではなく周辺地域、ひいては養鶏界全体への影響は甚大です。
そのため鳥インフルエンザに関しては、基本的に自治体や地域の組合などと連携して対応するため、個人で業者に消毒を依頼をするということはあまりありません。
ただし、発生防止のためにプロのアドバイスをもらうことは意味があるでしょう。
鳥インフルエンザ対策のノウハウや実績を持っている業者は消毒・除菌への深い知識・専門性を有すると考えていいでしょう。
防カビ・除菌サービス
防カビ・除菌サービスは食品工場、ホテルの浴室、保育園などの他、一般住宅向けでも実施している業者が多数あります。
主に水回りの対策が多いですが、通気性や日当たりの悪い北側の部屋への対策なども多いです。
壁や床の抗菌対策の他、空調機器の設置など、抜本的な対策を実施してカビが発生しづらい環境を作るサービスです。
脱臭・消臭サービス
消毒・除菌サービスとはちょっと違いますが、脱臭・消臭サービスを実施している業者もあります。
消えない腐敗臭、排水から臭う下水臭の他、獣臭臭や汚物臭への対策です。
それぞれ対策は違いますが、基本的には原因となるものの除去、殺菌、そして薬剤やオゾン脱臭機などを使った消臭を行います。
消臭を行った後にさらに清掃や拭き上げをして、必要に応じて再消臭をして完了です。
消毒・除菌サービスを業者に頼むメリット3つ
消毒・除菌サービスを業者に頼むメリットは3つあります。
詳しく解説しますね。
専用薬剤による徹底した消毒・除菌ができる
消毒・除菌サービスを業者に頼むメリット1つめは、専用薬剤による徹底した消毒・除菌ができることです。
上記でも解説しましたが、例えばノロウイルスにはアルコール消毒が効きません。
プロの業者は菌やウイルス、臭いなどに応じて専用の薬剤や方法を駆使して消毒・除菌・消臭などを行います。
菌やウイルスが残ってしまうと業者にとっては死活問題なので、素人ではマネできないレベルで徹底的に消毒を行ってくれます。
プロにお任せできるので手間がかからない
プロの業者に依頼をすると当然全部お任せできるので手間がかかりません。
消毒・除菌をお願いする範囲にもよりますが、例えば30㎡の店舗であれば、2時間もあれば作業は完了するでしょう。
早朝に実施すれば朝から店舗などの営業ができるのがメリットです。
安心感が得られる
自分で菌やウイルスの消毒・除菌をしたとして、あなたは安心できますか?
プロの業者に依頼をして得られるものに「安心感」があります。
上記でも解説した通り、プロの業者は菌やウィルスに応じて徹底的に消毒・除菌をしてくれるので、自分でやるのとは大違いです。
万が一を考えると、この安心感を得られるというのは店舗運営にとっては得難いものです。
消毒・除菌サービスを業者に頼むデメリット
消毒・除菌サービスを業者に頼むとデメリットもあります。
デメリットは2つ。
費用がかかる
業者に消毒・除菌を依頼すると当たり前ですが費用が発生します。
価格は面積に応じて変わりますが、小さい方が平方メートルあたりの単価は高くなるのが一般的です。
例えば、30㎡の店舗を消毒・除菌する費用は30,000円~50,000円くらい。
面積が広くなればなるほど平方メートルあたりの単価は安くなりますが、当然トータルでの費用は高くなります。それをデメリット感じる人もいるでしょう。
信頼できる業者を探すのが難しい
新型コロナウイルスの流行をビジネスチャンスと捉え、新規で参入する消毒業者が増えました。
そのため信頼できる業者を探すのが、以前よりも難しくなりました。
選択肢が増えてしまい過ぎたのです。
試しにネットで「消毒 業者」、「除菌 業者」と検索してみてください。
業者のホームページが大量に見つかるはずです。
本当に信頼して任せられる業者を探すのに、すごく手間がかかるのが業者に依頼するデメリットです。
消毒・除菌サービスはいろいろ
本記事で解説してきたとおり、一口に消毒・除菌サービスといっても、いろいろあります。
全ての消毒・除菌サービスに対応している業者もあれば、一部のみ対応してる業者もあります。
まずは、どんな状況で消毒や除菌をしてほしいのかに応じて、対応している業者を見つけましょう。
その際、本記事が参考になれば幸いです。
消毒・除菌サービスに関する悩みや疑問
最後に消毒・除菌サービスに関してよくある悩みや疑問に簡単に回答します。
消毒作業にかかる費用を知りたい
30㎡の店舗を消毒・除菌する費用は30,000円~50,000円くらいです。
以下に大まかな費用を表にして掲載します。
床面積 | 費用 |
---|---|
30㎡ | 30,000~50,000円 |
50㎡ | 50,000~70,000円 |
100㎡ | 80,000~100,000円 |
300㎡ | 200,000~300,000円 |
1000㎡ | 700,000~900,000円 |
床面積ごとの料金相場は、業者、オフィスの環境や機材によって変わります。上記の相場はあくまで参考費用ですので、実際の費用は業者に見積もりを依頼してください。
多くの業者で見積は無料で対応してくれます。
休日や夜間は対応してくれるの?
多くの業者で休日、夜間の対応をしています。
秘密にして欲しいけど対応してくれる?
情報を漏洩する業者は論外です。業者によっては養生シートで作業が外から見えないようにしてくれます。
どんな業者を選べばいいの?
実績・自治体との連携・秘密保持の3点を基準に信頼できる業者を探しましょう。
詳しくは「信頼できる消毒・除菌業者の見つけ方」の記事も参考にしてみてください。
納得できる業者が見つからない場合はどうすればいい?
後で後悔しないためにも、納得できる業者が見つかるまで探すことをおすすめします。
上記で紹介した記事も参考になるので、ぜひ読んでみてください。
消毒に使う薬剤って安全なの?
消毒や除菌には厚生労働大臣が品質・有効性・安全性を確認した「医薬品・医薬部外品」が使用されます。用法・用量を守った使い方をすれば安全です。