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カイコのまま「食べるコロナワクチン」視野 九大など開発【コラム】

更新日 : 2020/6/30

九州大と九大発のベンチャー企業「KAICO」(カイコ)は26日、新型コロナウイルスのワクチン候補となるタンパク質の開発に成功したと発表した。同大農学研究院が飼育しているカイコ約450種の中に、このタンパク質を大量に作れる種があることを発見。将来的には、カイコのまま「食べるワクチン」の開発も視野に入れている。

開発したのは、ウイルスの表面にあるスパイクのような形状の「Sタンパク質」。公開されているウイルスの遺伝子情報を、昆虫に主に感染するウイルスに組み込み、カイコに注射器で注入すると体内にSタンパク質が生成された。

新型コロナウイルスは、Sタンパク質が人の細胞表面のタンパク質と結びついて感染するとされる。ワクチンとして事前に摂取しておけば、免疫がその特徴を覚えて抗体ができ、本物のウイルスが入ってきた時にブロックするという。

同大は100年以上、カイコを飼育し、医薬品の開発に活用してきた。カイコは人工飼育で容易に増やすことができ、大量生産にも向いているという。

今後はマウスを使って実験し、臨床試験(治験)を行う。注射が主に想定されるが、サナギの状態を食べることで腸から吸収されることも期待できるという。

同大農学研究院の日下部宜宏教授(昆虫ゲノム科学)は「大量に安く作ることを優先させている。どの国でも使えるワクチンにしたい」と述べた。

 

 

 



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