蜂の巣に直接スプレーをかけるのは怖いですよね。
勇気を振り絞って自力で駆除することを決意しても、ブンブンと働きバチが飛ぶ音を聞くとどうしても躊躇してしまうもの。
「そうだ!蚊取り線香を巣の下に置けば効果があるのでは?」
そう思った方に向けて、本記事では「蜂の巣に蚊取り線香が効果を発揮するのか」を解説していきます。
目次
蜂の巣に蚊取り線香は効きません
結論から言うと、蜂の巣に蚊取り線香は効きません。
蚊取り線香には、ピレスロイド系と言われる殺虫成分が含まれていて、蜂にも殺虫効果を発揮します。
ただしそれは、蚊取り線香の煙に蜂が十分な量と時間さらされて、はじめて効果を発揮します。
家の軒下や木の上にできた蜂の巣の下に蚊取り線香を置いても、蜂の巣を駆除することはできません。
「蜂に蚊取り線香が効くと書いてある記事を読んだ!」と言われる方がいるかもしれませんが、それは「蜂の巣を駆除できる」という意味での効果ではないでしょう。
蚊取り線香が、蜂に効果を発揮する場面は限定的です。
蚊取り線香が蜂に効果を発揮する場面は限定的
蚊取り線香が蜂に効果を発揮するのは以下のような場面です。
- 密閉空間で蜂に蚊取り線香を使うことができる場合
- 一時的に蜂を気絶させるだけでよい場合
- 蜂の巣を作られる前の予防効果を狙う場合
蚊取り線香は蜂の巣を駆除するほどの効果はないのです。
具体的な効果は以下に詳しく解説します。
密閉空間で蜂に蚊取り線香を使うことができる場合
蜂を密閉空間に閉じ込めて蚊取り線香を使うことができれば、蜂に対して蚊取り線香の効果を十分に発揮することができるでしょう。
密閉となるとあまり現実的ではありませんが、家の外壁にある通気口、屋根裏部屋など、ある程度、空気が漏れにくい場所で蚊取り線香を使うことができれば蜂に効く可能性があります。
ただし、基本的には蜂を殺すことが出来るほど、蚊取り線香の殺虫成分は強くありませんので注意が必要です。
一時的に蜂を気絶させるだけでよい場合
蚊取り線香にはピレスロイド系の殺虫成分が入っているので、蜂に煙を吸い込ませることができれば殺虫とまでは行かずとも、気絶させることは可能です。
そのため殺虫剤で駆除をするときに、蚊取り線香を併用して使うのはおすすめの使い方です。
蜂を駆除するためにメインとして使うのではなく、あくまで補助的な役目として考えておきましょう。
蜂の巣を作られる前の予防効果を狙う場合
上記でも解説した通り、蚊取り線香にはピレスロイド系の殺虫成分が入っているので、蜂は蚊取り線香の煙を嫌がります。
蚊取り線香がいつも焚かれているところに、女王蜂は巣を作ろうとはしないでしょう。
ただし家の外でいつも蚊取り線香を焚くというのは非現実的ですので、実際は予防効果を狙うのも難しいのが現実です。
マンションやアパートのベランダで「蚊を寄せ付けないために使うついでに」、蜂の巣の予防効果も狙ってみるのはありかもしれません。
その場合も、あまり期待しないようにしましょう。
スズメバチの巣は危険なので蚊取り線香を使ってはいけない
ここで1つ注意点があります。
蚊取り線香は「スズメバチの巣」には使わないでください。
スズメバチの巣はマーブル模様の丸い巣です。
スズメバチの巣がわからない方は以下の記事で確認してみてください。
上記でも解説した通り、蚊取り線香の蜂への効果は限定的です。
相手がスズメバチの巣となると、ほぼ効果はないでしょう。
むしろ、スズメバチを刺激してしまい大変危険です。
スズメバチの巣に蚊取り線香を使うのは避けてください。
蜂の巣を駆除したければ蚊取り線香より殺虫スプレーの方が効果的
蜂の巣を駆除したければ素直に殺虫スプレーを使いましょう。
蚊取り線香では蜂の巣を駆除することができません。
でも、蜂の巣に直接殺虫スプレーをかけるのは怖いですよね。
そんな人でも、最近の蜂専用スプレーは3メートルくらい離れたところからでも効くように強力なものが発売されているので使ってみるのもおすすめです。
小さな蜂の巣や、アシナガバチの巣であれば、初めてでも十分に駆除できます。
ただし、最終的にはある程度近づいてスプレーをする必要があるので、どうしても抵抗がある人は、防護服を自治体で借りたり、プロの業者に頼んだりするしかないでしょう。
自治体はもちろん、業者も無料で相談に乗ってくれるので、まずは電話で相談してみてはいかがでしょうか?