害虫駆除コラム

イタチ駆除の方法とコツをプロが徹底解説します

「屋根裏にイタチが住みついたけどどうすればいいかわからない」、「駆除した方がいいの?」とか「駆除する方法を知りたい」。そんな悩みありませんか?
その道のプロがイタチ駆除の方法とコツを徹底解説します。
イタチは見た目がかわいいので、見かけてもそのままにする人がいますが、放っておくと大変なことになりますよ!
本記事を読むと、イタチの被害が大きくなる前に駆除する方法がわかります。

イタチの特徴とは

イタチ駆除の方法とコツ

イタチは日本各地の平野部の草地や川沿いの水辺などに生息していますが、近年は住宅地にも多く現れるようになりました。
特に家の屋根裏などに住み着いて被害を出しているのは、主に在来種の二ホンイタチと外来種のチョウセンイタチです。
どちらのイタチもオスは35センチ前後、メスは25センチ前後とオスの方が大きいです。
胴長短足で細長い体型をしていて、500円玉くらいの小さな隙間なら簡単に通ることができるので、古い家だと簡単に中に入ってきます。
雑食性で鳥やネズミなども捕食するので、屋根裏などで食べかすが腐ったりするのが困りものです。
また、見た目とは裏腹に攻撃性が強く、自分よりも大きな犬や猫などのペットや家畜なども襲うので、動物を飼っている人は注意が必要です。
以下にイタチの特徴を参考まで記載します。

  • 近年住宅地にも生息している
  • 体は25~35センチ程度で細長いため小さな穴も抜けることができる
  • 身軽で素早い
  • 雑食だがネズミ、小鳥やカエルなど動物を好んで食べる
  • 攻撃性が強く狂暴である
  • 繁殖期は春で1~10匹出産する
  • 子供は生後70~80日で成獣と同じくらいの大きさになる
  • 夜行性である

イタチのことを知っておくと、業者に駆除を依頼するときにも役立ちますので、ある程度理解しておきましょう。

イタチを放っておくことのデメリット

イタチは見た目がかわいいので駆除するのが、かわいそうと思って放っておく人がいますが、大変なことになるので注意しましょう。
デメリットとして、イタチが屋根裏などに住みつくと、フンやネズミなどの死骸による害虫が湧いたり、悪臭を放つことが挙げられます。
悪臭は生活をしていくのに支障がでるほど強烈で、夏場はさらに酷くなります。
またフンなどから出る水分で屋根裏の木材が腐る、イタチが巣を作るために保存剤を食い破って散らかすなどの被害も多いです。
時間が経つほど被害は大きくなるので、イタチを見たら適切な方法で早めに対応する必要があります。

プロが教えるイタチを駆除する方法

本見出しではプロが教えるイタチを駆除する方法3つを紹介します。

  • イタチを追い出す方法とコツ
  • イタチを捕獲する方法
  • イタチを駆除したら侵入口を塞いで再発防止

イタチを追い出す方法

まずはイタチを追い出す方法を解説します。
業者に依頼する前に、まずは自分でやれることをやってみたいという人は参考にしてみてください。

光でイタチを警戒させて追い払う

イタチは警戒心が強く、強い光を当てられると驚いて逃げ出します。
そこで、屋根裏などに住みついたイタチを追い払うために、クリスマスツリー用の点滅するライトなどを設置すると効果があります。
インターネットなどで売っている赤色灯を設置しても効き目が期待できます。
合わせてCDやアルミホイルなども使って、光を乱反射させると効果が高まるので試してみてください。

イタチの嫌いな臭いで追い出す

イタチの嫌がる強い臭いを放つものを、巣の近くに置いて追い払う方法もあります。
例えば、以下のモノをイタチは嫌います。

  • 木酢液や料理用のお酢
  • クレゾール石けん液や漂白剤
  • 害獣用の忌避剤

液体ものは、ティッシュやいらない雑巾などにしみ込ませて、お皿の上に乗せて使うと良いでしょう。
ただし液体の場合、すぐに乾いてしまうので2~3日に1回は交換するか、液体を追加する必要があります。その際、スプレーを利用する方法を採用すると、少し補充する手間が省けます。
交換するのが面倒な人は、効果の長い忌避剤を使うといいでしょう。
市販の忌避剤であれば効果は2~3ヶ月持続します。
ホームセンターなどに売っていますので、簡単に手に入ります。

イタチの嫌がる超音波を発する装置を使う

イタチは人間には聞き取れない高い周波数の超音波を聞き取れます。
そこで、24時間ずっと巣の近くで超音波を発生する装置をおくことでイタチを追い出す方法もあります。
こちらも最近はインターネットやホームセンターなどで比較的簡単に手に入ります。
ただし自宅に猫や犬などを飼っている方は、この方法には注意してください。
猫や犬などもイタチと同じく超音波が聞こえてしまうので、強いストレスを与えてしまう可能性があるからです。
ペットを飼っている人は、他の方法でイタチを追い出しましょう。

バルサンには要注意

自分でイタチを駆除したい人は、バルサンは使わないようにしてください。
バルサンは使うのが難しく、素人の人が使っても効果を十分に発揮させることができません。
また、場合によってはイタチの赤ちゃんが壁の間に逃げ込んで死んでしまうケースなどがあります。
壁の間に入ってしまった場合は、壁に穴を開けないといけなくなり、それこそプロの業者に依頼しなくてはいけません。

イタチを捕獲する方法

二ホンイタチは鳥獣保護管理法によって保護される対象の野生動物のため、傷つけたり、殺したりしてはいけません。
捕まえるには国や自治体の許可が必要です。
オスは狩猟期間中(冬)であれば一定の条件で捕獲することは可能ですが、メスは狩猟期間に関わらず捕獲することはできません。
そもそもオスかメスかの判断はプロではないとできないので、何度追い出してもイタチが戻ってくる場合などで、イタチを捕獲したい場合は、プロの業者に頼むことを強くおすすめします。
プロの業者は、専用の鉄製の罠などを設置して、最も適切な方法で正確にイタチを捕獲します。
プロの業者なら、捕獲後の回収まで含めて安心してに任せることができるでしょう。

イタチを駆除したら侵入口を塞いで再発防止

イタチを追い出した後、もしくは捕獲した後に大事なのが、侵入口を塞ぐことです。
侵入口を塞がないと、イタチが戻ってきたり、臭いに引き寄せられた別のイタチがまた入ってきたりします。
イタチは500円玉くらいの穴があれば通り抜けられるので、入念に侵入口となるところをチェックして塞ぎましょう。
穴を塞ぐのにプロが使っているのが、パンチングメタルという、細かい穴の開いた鉄製の板です。
パンチングメタルを穴のある箇所全てに、ビスやネジなどでしっかりと固定すれば、イタチが再度侵入してくることを防げます。
軒下や屋根にすき間があり塞ぐことが難しい場合は、業者に依頼をしましょう。

イタチの駆除を詳しく見る

イタチを駆除して終わりではありません | 追い出した後にすべきこと

イタチを駆除したら、それで終わりではなく、すぐにやるべきことがあります。

  • フンや死骸などの食べ残しを掃除する
  • 殺菌・消毒と消臭をする
  • 壁や天井の修理や食い荒らされた保温材を交換する

上記作業をするための道具も紹介します。

  • 汚れてもいい服装もしくはカッパ
  • 帽子
  • ゴム手袋
  • 防塵マスク
  • ゴーグル
  • 大きめで破れにくいビニール袋
  • ホウキ、ちりとり、雑巾、ティッシュ
  • 消毒・殺菌用のアルコール
  • 消臭剤
  • 作業用ライト(作業場所による)
  • 梯子(作業場所による)
  • 壁の補修材や交換用の保温材など

イタチの巣の場所や汚れ具合によりますが、相応の準備が必要です。
事前に下見をして、どんな道具が必要か確認しておきましょう。
特に衛生面は気をつけたいですね。

フンや死骸などの食べ残しを掃除する

イタチの巣の周りにはフンや食べ残しの死骸などが散乱していることが多いです。
放っておくと虫が湧いて酷い臭いを放つので、すぐに片づける必要があります。
汚れても良い恰好で、マスク、手袋、大き目のビニール袋を用意して片づけましょう。
ほこりなどが酷い場合はゴーグルもあると便利です。

殺菌・消毒と消臭をする

フンや死骸などの片づけが完了したら、病害虫の心配がありますので、しっかりと殺菌・消毒を行ってください。
臭いも気になると思いますので、消臭剤などを使って徹底的に臭いを消しましょう。

壁の修理や食い荒らされた保温材を交換する

最後に壁や天井の補修や、イタチに食い荒らされた保温材などがあれば、交換する必要があります。
家の機能に関わりますので、しっかりと直しましょう。
自分でやるのが難しいと感じる場合は、業者に相談してみてください。

自治体はイタチを駆除してくれません

多くの自治体でイタチの被害に関する相談には乗ってくれますが、駆除はしてくれません。
その代わり駆除が必要な場合は、業者を紹介してくれます。
また自治体によっては捕獲用の罠の貸し出しを行っているところもありますが、捕まえた場合の処分は自分でする必要があるので素人にはハードルが高いです。

イタチ駆除の業者を選ぶコツ

イタチの駆除は結局、適切な方法を調べて自分で対処するか、プロの業者に依頼をするかの二択から選ぶ必要があります。
イタチ駆除の業者を選ぶコツは、以下の5つを満たしている業者から選ぶことです。

  1. 実績が豊富にある
  2. 保証がしっかりとしている
  3. 対応している害獣の種類が多い
  4. 作業内容・費用が明確
  5. ホームページを持って自社で集客している

「業者の選び方をさらに詳しく知りたい」、「業者選びで失敗したくない」という人は、「失敗しない害獣駆除業者の選び方とチェックリスト【プロが解説】」の記事も参考にしてみてください。
悪徳業者を見分けるチェックリストもあるので、あとで高額請求をされたとか、駆除は失敗なのに料金だけかかったなどのトラブルを回避できますよ。

イタチの駆除方法などに関するQ&A

Q:イタチを駆除する方法を教えてください。
A:追い出すもしくは捕獲をして、侵入口を塞ぐことで駆除できます。

Q:業者にイタチ駆除を依頼するとどの程度の料金がかかりますか?
A:被害状況や広さによって変わりますが5万円~という業者が多いです。あまりにも安い業者は注意が必要です。以下の記事も参考にしてください。

Q:イタチは放っておけば自然にいなくなりますか?
A:絶対ではありませんが、自然にいなくなる確率は低いです。被害が大きくなる前に駆除しましょう。

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