害虫や害獣を駆除する方法として、毒餌を設置する方法があります。たとえばゴキブリの駆除では、「ブラックキャップ」や「コンバット」などの、ベイト剤と呼ばれる毒餌を置きますよね。見えないところで駆除できるので、害虫や害獣の駆除にはオススメの方法です。
では、イタチを駆除するときにも、この毒餌を使うことはできるのでしょうか?
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イタチの駆除に毒餌は使えない
たとえばネズミの駆除には毒餌を使いますが、イタチの駆除には毒餌は使えません。なぜなら、法律で禁止されているからです。
イタチは鳥獣保護管理法にて保護されています。生態系への悪影響が危惧されるため、許可なく捕まえたり殺したりしてはいけないことになっているのです。そのため、イタチを駆除するために毒餌をまいたり、ワナを仕掛けたりすることはできません。
ネズミを毒餌で駆除していいのはなぜ?
ここで、「なぜネズミは毒餌で駆除できるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。その理由は、「ネズミは鳥獣保護管理法で保護されていないから」です。
ネズミは放置すると人間の生活や健康に大きな悪影響を及ぼします。排泄物からはサルモネラ感染症(食中毒)やチフスにかかる可能性もありますし、噛まれると鼠咬症になってしまうかもしれません。ネズミの血液を吸ったノミが人間を刺すことで発症するペストはかつて「黒死病」とも呼ばれ、14世紀では全人口の約3割を死亡させたと言われています。現在では抗生物質のおかげで感染しても病院に行けば死に至ることはありませんが、人類史上もっとも恐ろしい病気のひとつと言えるでしょう。
このように、ネズミは放置すると人間に大きな悪影響を及ぼすため、許可を得ずとも駆除できるのです。
イタチの駆除は業者におまかせを
イタチの話に戻しましょう。イタチをはじめ、ネズミ以外のほとんどの動物が鳥獣保護管理法にて保護されています。行政に届け出を行えば自分でイタチを駆除することもできますが、狩猟期間を守る、メスは駆除しないなどの様々な条件が必要となります。
それでは、イタチの駆除はどのように行うのが良いのでしょうか。「餅は餅屋」という言葉があるように、イタチのような害獣にお困りの場合は、専門業者へ相談することをオススメします。許可を得た業者が、スムーズにあなたの家からイタチを追い出してくれるはずですよ。
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