イタチを駆除するのに蚊取り線香は効くのでしょうか?
結論から言うと、蚊取り線香でイタチは駆除できません。
本記事では、「蚊取り線香がなぜイタチに効かないか」と、「イタチの駆除に蚊取り線香をおすすめしない理由」について解説します。
記事を読むと、イタチの駆除ができない方法で無駄な時間を費やす必要がなくなります!
目次
蚊取り線香の殺虫成分は、イタチには効かない
蚊取り線香に入っている殺虫成分ピレスロイドは、イタチなどのほ乳類には効きません。
ピレスロイドは、除虫菊という花に含まれる天然殺虫成分ピレトリンに似た化合物で、ほ乳類にとっては体に入っても毒素がすぐに分解されるため安全性が高い物質です。
金鳥の渦巻で有名な大日本除虫菊株式会社のホームページでも以下のように記載があります。
④安全性が高い
・ピレスロイドは害虫の皮膚や口から入り、神経に作用しマヒさせて虫を退治します。また、哺乳類・鳥類など恒温動物の体に入ってもピレスロイドは速やかに分解され、短時間で体外へ排出されてしまいます。
・動物の体内だけでなく自然界においても、光、空気、熱に触れると他の殺虫剤よりも分解しやすい性質があります。つまり、必要な時に必要な場所で効力を発揮して、その役目が終われば、すぐに分解されて消えていくという環境にも優しい殺虫剤です。出典 KINCHO:ウルトラがいちゅう大百科:ピレスロイドの特長は?
上記からも、イタチを駆除する効果がないことがわかりますね。
蚊取り線香の煙やニオイをイタチが嫌がることもある
「蚊取り線香にはイタチを駆除する効果がありません」と言うと、「使ったところいなくなった」とか、「効果があったという実例がある!」という反論があります。
たしかに、イタチのように嗅覚がするどい動物は、煙やニオイを嫌がる可能性が高いです。
実際、蚊取り線香を屋根裏などで使えば、その間、イタチは逃げ出すでしょう。
しかし、蚊取り線香の煙が無くなれば、入口を塞がないとイタチは再び戻ってきます。
蚊取り線香を使うとイタチが嫌がって一時的には効果を発揮することはありますが、駆除する効果は期待できません。
獣除け線香ならイタチに効果はあるが、屋内ではNG
動物用に特化した「獣除け線香」であれば、イタチなどのほ乳類にも効果があります。
獣除け線香には、動物の嫌がるカプサイシンを含む唐辛子の粉末が練り込まれているからです。
カプサイシンを含む煙の刺激は、臭覚のするどいイタチには効果的で、追い払う効果があります。
ただ、残念ながら刺激が非常に強いため屋内で使うことはできないので、家に住みついたイタチを追い払うためには使えません。
イタチの駆除に蚊取り線香をおすすめしない3つの理由
次にイタチを駆除するのに蚊取り線香はおすすめしない理由を3つ解説します。
1. 蚊取り線香の殺虫成分はイタチには効かない
上記でも既に説明しましたが、蚊取り線香の殺虫成分はピレスロイドといって、ほ乳類には効きません。
蚊取り線香が、イタチにも効果があるとする書き込みや記事などがありますが、それは恐らく他の理由で、「たまたま」イタチがいなくなったレアケースでしょう。
駆除するために蚊取り線香を買うくらいなら、他にもっと効果的な方法を使った方がいいです。
2. 蚊取り線香を屋根裏などで使うのは危険
蚊取り線香を屋根裏などで使うのは非常に危険です。火種が板などに燃え移って火事の原因となるリスクがあるからです。
通常タイプの蚊取り線香は約7時間煙を出し続けますが、その間ずっと見ておくのも面倒ですし、離れているのもリスクがあります。
専用の皿などの上で蚊取り線香を使えば、ある程度の危険は避けられますが、完璧ではありません。
火事のリスクを避けたければ、屋根裏などで蚊取り線香を使うのはやめましょう。
3. 蚊取り線香以外の駆除方法の方がイタチには効果がある
そもそも蚊取り線香以外に、イタチを駆除するにはもっと効果的な方法があります。
例えば、忌避剤、ライトや超音波を使った方法など、蚊取り線香より安全です。
イタチの駆除方法について、さらに詳しく知りたい方は「イタチ駆除の方法とコツをプロが徹底解説します」の記事を参考にしてください。
イタチ駆除ならプロに相談
イタチは蚊取り線香では駆除できないので、イタチの被害に困っている方は、自分で解決しようとせず、プロに相談するのがおすすめです。
被害が大きくなる前に、まずは電話で相談してみてはいかがでしょうか?
きっと良いアドバイスをもらえると思いますよ!