害虫駆除コラム

【放置厳禁】イタチの車への侵入対策

この記事で解決できるお悩み
  • なぜイタチが車に侵入するのか
  • イタチが起こす車への被害
  • イタチの車への侵入対策

まさかイタチが車に侵入して対策しなくてはいけなくなるとは……。
そもそも車の下やその周辺をうろつく程度ならまだしも、エンジンルームに入り込むなんて思いもしませんよね?
でも実際に多くの人がイタチによる車への被害、そしてその対策に悩んでいます。
本記事では、「なんでイタチが車に侵入するのか?」「イタチによる車への被害」また「イタチの侵入被害への対策」について解説します。
「イタチがエンジンルームにいるかも」と思うとエンジンをかけるのを躊躇してしまいますよね?
安心して車を始動できるよう、ぜひ記事を読んで対策してみてください。

なぜイタチは車に侵入するのか

イタチが車に侵入する被害
そもそも、なぜイタチは車に侵入するのでしょうか?
理由はいくつかありますが、主なもの4つを以下に解説します。

  1. 侵入しやすい
  2. 暖をとるため
  3. 雨風を避けられる
  4. 暗くて狭い場所を好む

なぜイタチは車に侵入するのか① | 侵入しやすい

車のエンジンルームはエンジンの性能向上による小型化が進み、昔よりもスキマが多くあります。
しかし設計上、そもそもイタチを含む小動物が侵入することを前提として設計されていません。
要は、車の下から動物が入ってくることを想定した設計になっていないわけです。
そのため、車の下に潜ってエンジンルームを覗いてみるとわかりますが、スキマだらけで、エンジンルームへ入る穴が複数あることがわかると思います。
ボンネットを空けてエンジンルームを見ても、そのスキマの多さに気づきます。
500円玉程度の大きさの穴があれば通り抜け出来るイタチにとっては、エンジンルームに入ることになんの障害もない設計なのです。

なぜイタチは車に侵入するのか② | 雨風を避けられる

スキマだらけのエンジンルームですが、電気系統の機器も入っているため、当然上部に関してはしっかりと水の侵入を防ぐ構造になっているので、雨でも内部が濡れることはありません。
また、周囲をシャーシに囲まれているので風も防げるので、イタチにとっては非常に快適な環境なのです。
イタチが自分で作る巣穴に近い環境が車のエンジンルームには最初から備え付けられているようなものです。
イタチからすれば使わない手はないですよね。

なぜイタチは車に侵入するのか➂ | 暖をとるため

上記で雨や風を避けられるのが、イタチがエンジンルームに入り込む理由としてあげました。それ以外にも、車が走った後だと、エンジンが温まっていて冬場などはイタチにとって非常に暖かく快適なんです。
これはイタチだけではなく、猫がエンジンルームに入り込んだりする大きな原因の1つになっています。
動物も寒い冬は温かいところを好むのですね。

なぜイタチは車に侵入するのか ④ | 暗くて狭い場所を好む

もう1つイタチが車のエンジンルームを好む理由があります。
それはエンジンルームが暗くて狭いことです。
元来、イタチは地面に巣穴を掘ってそこに住みつきます。
巣穴は小さく、奥に行くと暗いので、エンジンルームと似ているのかもしれません。
その上、上記で挙げたメリットがあるので、イタチが巣としてエンジンルームを選ぶのは決して珍しいことではないのです。

イタチが起こす車への被害

車の中にイタチに住みつかれてしまったら大変です。
大袈裟じゃなく非常に危険な状態です。
例えば以下のような被害が発生します。

  1. 糞尿のや悪臭
  2. 巻き込み事故
  3. エンジントラブルや火災

特に巻き込み事故やエンジントラブル、火災は絶対に避けたいところです。

イタチが起こす車への被害① | 糞尿の悪臭

イタチに車の中に住まれると、まずはじめに起こる被害が、ほとんどのケースで糞尿の悪臭によるものです。
イタチは巣の中で糞をしますので、エンジンルームを巣と認識した時点で糞はされるでしょう。
また、イタチは食べ物も巣に持ち込みますので、捕まえた動物の死骸、骨、その他のモノが時間経過とともに悪臭を放ちます。
これは結構強烈な臭いで、エアコンで外気を入れることが出来なくなるほどです。

イタチが起こす車への被害② | 巻き込み事故

エンジンルームでは様々な機器が動きますが、特に各種ベルトが高速で回転するため、万が一エンジン稼働時にイタチがベルトなどの稼動機器に巻き込まれると痛ましい結果になります。
これはイタチだけでなく、猫などの他の小動物も含みます。
JAFのデータによると、2023年6月に「エンジンルームに猫が入り込んだ」とロードサービスの要請を受けた件数は全国で343件だそうです。
参考:JAF Mate online「6月は要注意!? 猫による車のトラブルは1月の約13.5倍で」
万が一、動物がエンジンルームでベルトなどに巻き込まれてしまった場合、自分で処理をするのは相当な勇気が要りますよね。

イタチが起こす車への被害➂ | エンジントラブルや火災

イタチが車のエンジンルームでベルトなどに巻き込まれると、エンジントラブルを起こす可能性も大です。
その場合、機器の修理などに掛かる費用は相当な金額になるでしょう。
とても大きな被害になります。
また、イタチが配線などを噛んで電気系統でショートを引き起こしたり、最悪の場合、火災になる可能性もあります。
たかがイタチと舐めると酷い目に遭う可能性があるので注意が必要です。

イタチの車への侵入対策

イタチなどの小動物が車、特にエンジンルームなどに入り込むと、大きな被害が出ますが、それではどうすれば良いのでしょうか?
相手が動物なので、完璧な対策というものはありませんが、以下にそれなりに効果があるものを紹介します。

  1. 猫バンバン
  2. センサーライト
  3. 超音波装置
  4. 忌避剤
  5. とげとげシート
  6. ステンレスメッシュシー

これらの対策を複数組み合わせることで、相当程度イタチからの被害を防ぐことができます。
ぜひ、イタチなどの動物被害に遭われた方、またはその可能性が高いと感じる方は試してみてください。

イタチの車への侵入対策① | 猫バンバン

はじめに紹介するのが「猫バンバン」です。
これは日産がスタートしたハッシュタグ企画として、SNSなどで拡散・推進している運動です。
参照:日産ホームページ「のるまえに #猫バンバン」
猫バンバンに関しては、特に子猫が車のエンジンルームやタイヤの周辺などに入り込んで、巻き込まれる事故を減らすために行われている運動ですが、イタチにも効果を発揮します。
少しの手間で相当効果がありますので、ぜひ、車に乗る前に軽くボンネットをバンバンと叩くことをやってみてください。
無料で手軽にできる対策ですので、イタチの被害に悩まされている方は、まずはこの対策を実施してみてはいかがでしょうか?
もちろん、子猫を巻き込むような痛ましい事故も防げます。

イタチの車への侵入対策② | センサーライト

イタチは非常に警戒心が強く、光にも敏感に反応します。
とはいえ、ライトが点灯したままの状態では効果がないので、イタチが近づいたときにだけ強く光るセンサーライトが有効です。
可能であれば車両の下に設置できれば、かなりの効果を発揮するでしょう。

イタチの車への侵入対策➂ | 超音波装置

超音波装置に関しては、その効果について賛否両論があります。
実際のところは、効果はあるけれど、イタチが徐々に慣れてくるというのが正しいでしょう。
「効果がある」と主張する人は、最初の部分を取り上げて、「効果がない」と主張する人はイタチが超音波に慣れてしまうことを取り上げているのが実態と思われます。
そのため、高額の超音波装置を購入することはおすすめしません。
ただし、他の対策と併用することで一定の効果は見込めますので、例えばセンサーライトと一緒に車の下に設置してみてはいかがでしょうか?

イタチの車への侵入対策④ | 忌避剤

忌避剤の設置はイタチの車への侵入対策に使える効果的な方法の1つです。
忌避剤はイタチなどの害獣が嫌がる臭いを詰め込んだ害獣対策専用の薬剤です。
様々なタイプがありますが、車のイタチ対策に使うのであれば、錠剤型が使いやすいでしょう。
ただし、この忌避剤の臭いは、人にとっても決して良い匂いではないので、臭いに敏感な人は注意してください。
またエンジンルーム内の温まる場所に設置すると、その臭いが強くなりやすいです。
設置する際は、なるべく風がとおり、温まらない箇所に設置しましょう。
なお、説明書欄にイタチに効果を発揮すると記載のあるものを選びましょう。

イタチの車への侵入対策⑤ | とげとげシート

とげとげシートはプラスチック製のとげが無数についているシートです。
こちらのアイテム、主に猫の侵入対策に使われるものですが、イタチにも使う方がいます。
ただ、正直効果はほとんどないでしょう。
というのも、猫もとげとげシートの上でくつろぐなど、全く効果を発揮していない場面がよくあるからです。
猫より体が小さめで、すばしっこいイタチにとげとげシートが効果を発揮するとは思えません。
とげとげシートをイタチの侵入対策で紹介しているサイトなどがあったため、念のため当記事でも、その効果について紹介させていただきました。

イタチの車への侵入対策⑥ | ステンレスメッシュシート

上記で記載した対策を含めて1番効果がある対策がステンレスメッシュシートを使った対策です。
これは、イタチが車の中に入り込むすき間を「物理的に塞ぐ」ことで、イタチを車の内部に近寄らせない方法です。
プロが実施する家でのイタチ対策も「追い出す」「侵入させない」が基本で、やはりイタチを追い出した後は、金属製の網などを使って再侵入を防止します。
この対策の車バージョンです。
車用に市販のモノはありませんので、自分で作ることになります。
ただし、ステンレスメッシュシートを車につける場合、稼動部への干渉、脱落の可能性など、危険を伴いますので、実施する場合は、プロの整備士、正規ディーラーなどに相談してから行いましょう。
またステンレス製よりも強度は劣りますが、プラスチック製のメッシュシートを使うことも可能です。

【放置厳禁】イタチの車への侵入対策まとめ

イタチの被害は放置しておくとエスカレートすることが多いので放置厳禁です。
イタチの駆除はなかなか頭の痛い問題ですが、自分でもできることがあります。
まずは、本記事で紹介した対策を実施してみてはいかがでしょうか?
「自分でやるのが面倒」「やってみたけど駆除できない」そんなときはプロの業者に相談してみてください。

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